2021年03月31日

2021年2月の〔Lichtope / 万年筆談話室〕開室日 ----------------------  常設の ペン先調整 / 万年筆修理工房

談話室_Lichtope_開室_2021-032月22日〜3月31日Lichtope / 万年筆談話室営業日/開室時間左図のとおりです。


3月もCOVID-19対策としてLichtope万年筆談話室も完全予約制を継続します。


なを万年筆談話室の開室時刻を3月以降は11:00からとします。


万年筆談話室 
は Lichtope と たこ吉ペンクリニック からなっています。


Lichtope は萬年筆研究会【WAGNER】の調整師である〔たこ娘〕さんのセレクトショップです。営業日は左列をご覧ください。

書き味調整や研出しも行っています。ただしメーカー保証期間中の万年筆は調整/研出しを行う事によって保証がされなくなる可能性がありますので、事前にご相談下さい。

お問い合わせフォームこちらです。(画面の下の方までスクロールしてください)


ご来店ご希望の方はご来店希望日時をお問い合わせフォームにご記入の上、〔送信する〕を押して下さい。混み合いそうなときには時間調整させていただきます。

対面調整をご希望の方は希望内容(日時、開始時刻、症状、依頼本数など)をお問い合わせフォームにご記入の上、〔送信する〕を押して下さい。



なを動画を使った 遠隔調整 は常時行っています。お問い合わせフォームからお申し込み下さい。お問い合わせフォームは こちら です。

直接 info @ mituo.co.jp  にメールしていただいてもかまいません。


Online Store には こちら から入れます。(カード決済もPayPal決済も可能)



他店では入手できないLichtope限定品(万年筆/インク)もあります!



会員登録やメルマガ登録/削除も簡単に行えますので、お気軽に 
e来店 してみてください。


たこ吉
ペンクリニックについて
 
 


たこ吉ペンクリニックには事前予約が必須です。pelikan_1931 @yahoo.co.jp まで、ご希望日と時間帯、修理・調整内容をお知らせ下さい。

予約確認メールが届いてからおいでください。時間調整した上で予約確定メールをお送りします。

お預かりして修理・調整することは可能ですので、お持ち込み本数の制限はありません


たこ吉ペンクリニック基本的に対面調整/修理ですので、当日中にお返しします。お時間の無い場合はお預かりします。


〔修理/調整料金の目安〕


(01)インクフローや書き味の改善など、大幅な研磨を伴わないパーソナライズ   1,000円 
    パーソナライズは下記の研出し/修理とは別料金です。パーソナライズ(書き味調整)は下記全てに付加されます。

(02)一段階の研出し(BB
➡B、B➡M、M➡F、F➡EF)   1,000円

(03)二
段階の研出し(BB➡M、B➡F、M➡EF   2,000円

(04)三
段階の研出し(BB➡F、B➡EF   3,000円

(05)ペンポイントの形状変更 その1(オブリーク化、オブリーク
➡通常)   2,000円

(06)ペンポイントの形状変更 その2(ソフト化:ちとソフトン/ウェバリー、ハード化:らすポス/ポスティング
   2,000円

(07)UEF(超極細への研出しとパーソナライズ:M
➡UEF、F➡UEF、EF➡UEF   3,000円

(08)縦書き用(鉈形状)への
研出しとパーソナライズ:BB➡まさかり、B➡ふと鉈、F➡ほそ鉈、SF➡チビ鉈) 2,500円

(09)横
書き用への研出しとパーソナライズ:Stub化:F/M/B/BB、超絶化:B/M   2,000円

(10)本体の分解清掃(完全分解後清掃して再度組み立てる)
 1,000円

(11)鍍金剥がれの再鍍金(ロジウム鍍金ペン先の研出しの場合には、この料金が追加となります)
 1,000円

(12)ペン先曲がりの調整(かかった時間に連動)
 2,000円〜5,000円

(13)部品交換を伴う修理(テレスコープ吸入式のOリング化、レバーフィラーのサック交換etc.)
 部品代(1,000円〜5,000円)+技術料(1,000円〜5,000円)

(14)上記以外(お見積もりします)



万年筆談話室の地図〔万年筆談話室〕の 場所 :東京都港区三田1-10-10 三田グリーンハイツ 209号室 (エレベーターを降りて正面突き当たりの部屋)


 電話
03-5476-0361 (出られない場合は、留守番電話にメッセージを入れてください)  
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2021年03月27日

2021年3月27日(土)は 春の泉筆五宝展2021@両国 *** 将来日付でのご案内 ***

東京都への緊急事態宣言発令されていないことが前提です。解除されなかった場合は中止となります。

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:327(10:0016:30
場所:国際ファッションセンター KFC Hall & Rooms 2F Hall 2nd)  住所:東京都墨田区横網1-6-1 

2021年の予定  ここ を押して! 名札をお持ちの方はお忘れなく!  

入場料(1,000円)を支払えばどなたでも参加出来ます。


泉筆五宝〔Pen、Paper、Case、Ink、Maintenance〕に関係のあるGoodsがたくさん出品されます。


Pen:万年筆、ガラスペン、ペンシル、ボールペン、鉛筆、筆記具小物
Paper:原稿用紙、一筆箋、手帳、ヌルリフィル etc.
Case:ペンケース(革/布) etc.
Ink:各種 限定インク
Maintenance:ペン先調整/研出し を有料で行います。(書き味の調整は1,000円程度)


 
166
屬旅〜い会場です。テーブルもたくさんありますので、たくさん出品して下さい。

出店される方は出店料のほかに入場料も必要です。

 ★筆記具本体や万年筆部品などを販売するテーブルは4,000円/1枚 2ブースなら1,000円(入場料)+4,000円×2枚で 9,000円が入場料込みで必要です。
 ★それ以外の物を販売するブースやイベントや調整は1,000円/1枚 2ブースなら1,000円(入場料)+1,000円×2枚で 3,000円が入場料込みで必要です。


出展をご希望の方は 
事前に pelikan @ hotmail.co.jp (@前後の は排除)まで連絡下さい。

テーブルを使う方(出店者)は9:30ごろまでには会場にお入り下さい。開場は8:50です。

9:30ごろより入場者の受付を始めます。出店者以外の方は受け取った名札をつけて、エントランスでご歓談下さい。


注意事項;
★参加者の方は10:00と同時に入場して下さい。それまでは出店者の方以外は絶対に会場内に入らないで下さい。
会場内にはご自身で飲むドリンク以外持込禁止。また酒類は一切持ち込み禁止とします。
お土産など他の参加者に提供する目的で持ち込む飲食物は禁止ですので一切持参しないで下さい。
★入口に消毒液を起きますので、入場/再入場の際は必ず消毒をして下さい。
★体温計測をします。37.5度以上の方には入場をお断りします。
★会場内では静かな会話をお願いします。


入会申込書 V3

新規にWAGNERへの入会希望の方は左記の記入用紙会員番号以外を書き入れて持参して頂くと、受付時間が短くなります

記入例は
 ここ にあります!  携帯メールアドレスを記入される方はPCからのメール拒否を外して下さいね 

新規にWAGNERへの入会希望の方は11:00以降に受付で申し込んで下さい。



施設の消毒体制(KFCホールの運営会社はホテルのため、それに準じた安全対策がされています)==> こちら


クラスター発生リスクを減らすための対策

@02
仝_后兵付前に非接触型の体温計で検温) 37.5度以上の方はそのままお帰り下さい。会場には入れません。
▲泪好着用 必ずマスクを着用して下さい。マスクは各自ご持参下さい。
受付に飛沫感染防止ビニールシートスタンドを設置します。
ぜ付時に入場者全員の連絡先情報を収集いたします。
  ★萬年筆研究会【WAGNER】会員の方は会員番号を記入して下さい。
  ★一般の方は姓名と連絡先電話番号を記入して下さい。




2018-12-30 レイアウトこちらが会場のレイアウトのサンプルです。当日、いかようにでも変更できます。

歓談用のスペースを多めにとりましたので、萬談試筆を小さな声でお楽しみください。

乳母車や大きなスーツケースなどはバックヤード(右上の奥)に収納できます。

会場の収容可能人数の半分まで入場されたら一時的に入場制限をかけます。

入場制限がかかるのは、出店者を除いた入場者が50名を超えた時点ですので、入場制限がかかる可能性は限りなく小さいです。

この春の泉筆五宝展2021初お目見えする新商品も一杯あります。お楽しみに!

会場からのインスタライブ(参加者の顔はNG)や Clubhouse の実況中継も自由です。

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2021年03月21日

2021年3月21日(日) は萬年筆研究会【WAGNER】 東北地区大会@仙台 *** 将来日付でのご案内 ***

宮城県への緊急事態宣言発令されていないこと、また東北新幹線の指定席予約が可能になっていることが前提です。

以上の二点が満たされなかった場合は延期または中止となります。


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日時:
321日(  10:3016:30 開場10:30  ペンクリ会員限定( 開催日当日会員登録された方も調整を受けられます )

場所:仙台市戦災復興記念館 4F 第4会議室  住所:仙台市青葉区大町二丁目12番1号 


2021年の予定  ここ を押して! 名札をお持ちの方はお忘れなく!  
 

入会申込書 V3


新規入会希望の方は左記の記入用紙会員番号以外を書き入れて持参して頂くと、受付時間が短くなります。

会場へ入るには、萬年筆研究会【WAGNER】への
会員登録が必須条件となりますが退会も再入会も自由です。

入会資格は〔万年筆が好き!〕ということだけで、年齢制限も入会審査もありません。


記入例は
 ここ にあります!  携帯メールアドレスを記入される方はPCからのメール拒否を外して下さいね。 
  
18未満の方は参加費無料です。友人を誘って・・・勇気を持って覗いてみてね!


この会場は窓を開けての空気の入れ換えが出来ます。室内でも厚着していて下さいね!

  続きを読む
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2021年03月14日

2021年3月14日(日)は萬年筆研究会【WAGNER】 関西地区大会@元町 *** 将来日付でのご案内 ***

兵庫県への緊急事態宣言解除される前提での開催です。解除されなかった場合は延期または中止となります。

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日時:
314日(  10:3016:30 開場10:30  ペンクリ会員限定( 開催日当日会員登録された方も調整を受けられます )

場所:兵庫県民会館 9 902  住所:兵庫県神戸市中央区下山手通4-16-3 

2021年の予定  ここ を押して! 名札をお持ちの方はお忘れなく!  
 

入会申込書 V3


新規入会希望の方は左記の記入用紙会員番号以外を書き入れて持参して頂くと、受付時間が短くなります。

会場へ入るには、萬年筆研究会【WAGNER】への
会員登録が必須条件となりますが退会も再入会も自由です。

入会資格は〔万年筆が好き!〕ということだけで、年齢制限も入会審査もありません。


記入例は
 ここ にあります!  携帯メールアドレスを記入される方はPCからのメール拒否を外して下さいね。 
  
18未満の方は参加費無料です。友人を誘って・・・勇気を持って覗いてみてね!


この会場は窓を開けての空気の入れ換えが出来ます。室内でも厚着していて下さいね!

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2021年02月24日

S.T.Dupont  ポルトプリュームのエッグシェル

@01@02拙者は万年筆を集め始めたころではなく、使い始めたころにデュポンの万年筆に恋い焦がれていた。

当時のアメ横には、MontBlancやParkerとは一線を画する値段で、デュポンのボールペンが売られていた。

元々はボールペンコレクターだった拙者は、それらが欲しくてしようがなかったが、ボールペンに7万円も払うのはないよなぁ〜と思った。

そして、素敵なデュポンのボールペンが店頭から姿を消し始めたころには、万年筆の方が好きになっていた。

そして万年筆初心者に毛が生えた程度の拙者には、鉛筆程度の太さの万年筆には満足できなかった。

そう、不覚にも当時は万年筆を自分で字を書くための道具とみなしていたのじゃ。

そしてル・マン100を皮切りに書き味の良い万年筆を探し求め、調整を始め、万年筆で字を書くのが自分の趣味では無いと気づいたころに、この万年筆に出会った。

きっと雑誌か何かだったと思う。さっそく伊東屋に言って、この万年筆は無いのかと聞いたところ、親しくしていた男性店員さんが・・・

残念ながら日本には輸入されませんが、私は近々香港に行きますので、その際に個人的に買ってきましょうか?と言われた。

二つ返事でお願いしたのは言うまでも無い。金額も言い値でお支払いした。記事に掲載されていた価格よりもずいぶんと安かったなぁ。

その後、一度も使うこと無く保存していた。eBayなどっ出来るずーっと前だったので、日本でこれを持っているのは自分だけだろうと悦に入っていたのだが・・・

世界のコレクターのお宅を訪問してコレクションを見せていただいた時に、デュポンのコーナーにしっかりとこのエッグシェルが並んでいた。

当時は、輸入筆記具カタログに掲載されている万年筆を全部買えばいいや・・・ぐらいに思ってたのが恥ずかしかったなぁ。

ある意味、世界の大きさを感じさせてくれた事件であった。蛇足だがその店員さんは何故香港に行くのかを教えてくれなかったのだが・・・

10年以上後に起こった事件と合わせて考えれば・・・新婚旅行ではなかったのかなぁ?

  
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2021年02月23日

まだ米国へ送ることが出来ない【WAGNER 2020】

2021-02-23こちらは、発売後すぐに完売してしまった萬年筆研究会【WAGNER】の限定万年筆である WAGNER 2020 じゃ。

在庫数を間違えて販売してしまい、実は拙者用が一本も無い状態になってしまっている。

にもかかわらず万年筆談話室には未使用品が2本ある。そうコロナ騒ぎで郵便局が受け入れ拒否している国向けの2本じゃ。

具体的には米国本土から注文された2本。実は日本の友人に受け取ってもらってUPSで米国に送った方もいる。

また、米軍施設に送り、そこから(どういう手段かは知らないが)米国に届いた物もあるようだ。

残念ながら2本は、いまだにEMSで米国に送ることが出来ない。

とはいえ、EMS送料込みの値段で送金していただいているので、UPSなどの高い料金では送れない。

結果として、いまだにお待ちいただいている状態なのじゃ。心苦しいなぁ・・・

そうこうしているうちに、WAGNER 2021が5月には完成して万年筆談話室に届く予定になっている。WAGNER 20202021 もプロデュースはたこ娘さん!

プロトタイプどころか、画像もまだ入手出来ていないので、お見せすることも出来ない・・・こちらも心苦しい。今までにありそうで無かった色合いでーす。

今回もペン先を様々な形状に変化させるオプション付き。

WAGNER 2020の時には、プラチナの工場で働いているパートの方々がカワイイ!と絶賛して下さったと聞いた。

WAGNER 2021 はさらに仕様が練られていますぞ〜。お楽しみに!
  
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2021年02月22日

MOONMANの万年筆・・・侮れない!

2021-02-22左は中国製万年筆の中で、凄く評価の高いMOONMANの万年筆3本!

上と下は同じ型の万年筆。非常に安いのに回転吸入式!2500円以下で入手出来るのが凄い!

特に下のモデルはBOCK製のスチールペン付きで書き味も抜群!調整不要かもね?

中央は先日も紹介した木軸のMontblanc似の万年筆。これは花梨だったかな?黒い軸は黒檀製で、いずれも8000円以下。

一番上の回転吸入式はペン芯もペン先も下のモデルとは違っている。

当然ながら書き味はたいしたことない。ペン先もかなり小さいしな。

拙者は木軸にJOWO製の14金ペン先を換装して楽しんでいるが、換装しなくてもいいかなぁ〜? という感じ。

万年筆&インクcafeの友人達も知ってる限り全員が未調整で使っているが、それで十分に満足しているようじゃ。

試しに一番下のペンを調整して見たが、まん中の未調整との差はごくわずかだった。

目隠しして書いてみたら自分でも差はわからないかも・・・

ただ、14金に換装した軸を直後に使ってみると・・・やっぱり差がある。油の上を滑るような書き味!

やっぱりスチール製ペン先と金ペン先とは違うわ!改めて認識できた日であった。
  
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2021年02月21日

2021年の萬年筆研究会【WAGNER】関係のイベント

3月7日までは東京に緊急事態宣言が出ているので、県外に出られませんが・・・

それが解除になるという前提で、下記3つのイベントを開催します。

★3月14日(日)萬年筆研究会【WAGNER】関西地区大会@神戸 10:30〜16:30  ===> 詳細Blog

★3月21日(日)萬年筆研究会【WAGNER】東北地区大会@仙台 10:30〜16:3
0  ===> 詳細Blog

★3月27日(土)春の泉筆五宝展2021@両国
 10:00〜16:30  ===> 詳細Blog


緊急事態宣言が解除されるころには、医療関係者へのワクチン接種も佳境を迎え、4月くらいからは65歳以上の高齢者への接種も開始?

暖かさも増し、ウィルスの感染力も落ちてきそうなので、このまま万年筆と戯れたいなぁ〜。

ただし、緊急事態宣言が延長になったら、その期間は何があっても開催しませ〜ん。命あっての万年筆道楽 by 高齢者たこ吉
  
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2021年02月20日

【 Pelikan 140 黒軸 14C-ST 】(アーカイブ 2007年2月20日)

この記事には拙者の調整の原点が出ている。

ペン先を上から見て、ペン芯がのぞいているのは絶対に許さない・・・という。

現在でも変わらないのだが、最近では少しペン芯を前進させる方向に変化してきている。

調整の方向性も少しずつ変化しているようで、ほほえましい。



2007-02-21 01今回の依頼品の調整にはワクワクした。Pelikan 140では初めてのST【ステノグラフ:速記用】ニブじゃ。

STは穂先が柔らかいので必ずや【ペン鳴り】を演出出来る。

拙者の腕では、まだまだ自由自在に【ペンを鳴かせる】ことは出来ないが、このニブなら100%鳴かせられるじゃろう。さてどう料理するかなぁ・・・



2007-02-21 02まず依頼品を詳細に見てみよう。何とペン芯が覗いているぞ!ペン先とペン芯とを合わせてソケットに突っ込む際の設定位置が間違っている。

以前の所有者が自分で引き抜いて何かやった後で、突っ込む際の位置がわからなくなって適当に突っ込んだようじゃ。

ペン先とペン芯との間には、元も美しく見える位置がある。そこを外すと不細工でとても使う気にならない。

ペン芯は前に出ているほどインク切れが少ないという説があるが、ペン先のポンプ理論を勉強した今となっては【柔らかいペン先でペン芯を前進させる意味は少ない】と断言出来る。

少なくともSTニブのような柔らかなペン先ではインク切れを心配する必要は無いはずじゃ。


2007-02-21 032007-02-21 04 こちらは横と裏からの画像。どちら方面から眺めてもペン芯が前に出すぎている状況がわかる。

それにしてもPelikan 140というのはペン芯に比べてペン先が小さなモデルじゃな。


当時のPelikanは小型の万年筆ばかりを作っていたが、その中でも140は小さい。顧客のターゲット層はどのあたりだったのかなぁ。学生には高級すぎただろうし・・・


2007-02-21 05ペン先ユニットを抜いてみると・・・ソケットが現行のM400用と取り替えられている!Pelikan 140はPelikan 400NNとソケットは同じじゃ。

そして400NNはPelikan #400、その後のM400までソケットの構造は変えていない。素材がエボナイトからプラスティック+金属に変わっただけじゃ。


機能的には問題ないというものの、美しくない。また将来Vintage市場に流れる場合、購入した人ががっかりする。

今のうちに純正パーツに変えておいた方が良い。また現行ソケットはSTニブにはやや径が広すぎる。その為にペン先が後退してしまったのかもしれない。



2007-02-21 06 こちらはエボ焼けを取り、スリットを拡大した140のニブじゃ。驚くほど綺麗になった。

STニブはニブのポンプ運動によってインクを送り出す仕組みになっているのでペン芯のスリットはガチガチに締められている。

従ってスリットを拡げるには相当苦労した。スリットが閉じたままではペン鳴りが発生しにくいので、思い切って開いてみた。



2007-02-21 07ソケットはPelikan 140や400NN用の純正品に交換しておいた。その中でも内径が小さいのを選んで取り付けた。

かなりきついソケットなので多少ペン先を前進させてもぐらつくことは無い。調整前の同様の画像と比較すればどの程度ペン先が前進しているかわかろう。



2007-02-21 08これが完成画像じゃ。インクを付けたあとで、左から右に高速でペンを走らせると、【キュイーン】という音とともにインクが飛び散る!すさまじいペン鳴り!

しかしここからが大事。このペン鳴り状態では日常使用には耐えない。多少スリットを絞り、イリジウム表面をラッピング・フィルムでなぞる。

多少【コードバン:馬尻】化するのじゃ。


極太用イリジウムが馬尻状態になっていると書き出しでインクが掠れるが、スリットが開いた細字では掠れは発生しにくい。

穂先が針のように尖って柔らかいSTの場合には、多少コードバン状態のほうが筆記角度を制限されないので書きやすい。


いやぁ、面白かった!実際に筆記してみると【非常に140らしい書味】じゃ。大成功! 
  
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2021年02月19日

【Montblanc No.149 の完全清掃工具 その3】(アーカイブ 2006年2月19日)

今見れば、突っ込みどころ満載の記事!恥ずかしい〜!


良い子は真似をしないように!と書いたのじゃが、一歩遅く、らすとるむしゃんが分解してしまったので、その画像をお見せしよう。

2006-02-19  らすとるむ分解この分解の問題点は2個じゃ。

\屬念呂辰辛分。

 
尻軸と螺旋棒は一体化したままでないとピストンが上下しないが、外れてしまった。

フック出来そうな気もするが、No.149がオシャカになる原因の半分以上が尻軸の螺旋棒をねじ切ってしまったり、外れてしまったりという事故のように思われる。

ペン先の事故を除いてじゃよ。No.149は胴体や個々の部品は非常に頑丈である。がアキレス腱が、この螺旋棒。

これはアウロラもラミーもそう。螺旋棒の処理はPelikanが一番上手い。尻軸に固定しない仕組みになっている。M800の分解方法は明日公開しよう。


▲撻鸚茲肇撻鷽弔鬚呂気爛愁吋奪箸泙琶解してしまっている。

この部分はPelikanほど精度が出ていないのと、Montblanc独自の慎重さから、通常シーリングされている。

従ってこれを一端外すと、インク漏れの危険が高くなる。このモデルは1980年代前半までの首軸固定式だから被害は少ないが、


2006-02-19  らすとるむ分解 2こちらのタイプ。すなわち、首軸先端がラッパのように外側に広がっているタイプ。1980年代後半から現行品にいたるライン。

この場合、上の写真のソケットはラッパ部分と一体じゃ。従ってソケットを左に回していくとラッパ部分からハズレてしまう。

そしてその後ろに控えている首軸部分もスッポリと抜けてしまう。

それぞれ、肌色のシーリングラバー糊で固定されているので、外す際にそれがペロ〜ンと取れてしまう。

そうなると再び組み合わせても壮絶なインク漏れを起してしまう。

 
良い子は絶対に真似をしないように!  
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2021年02月18日

【 Pelikan 101N リザード 14K-F コルク交換 】(アーカイブ 2009年7月)

このリザードは、この後、復刻版が発売された。

古いモデルと復刻モデルがあれば、必ず復刻の方を選んできた(アンチVintage指向)拙者だが、このオリジナルは例外だなぁ〜

難点があるとすれば、インク窓の劣化。それ以外は言うこと無し!

ただ、今から手に入れようとは思わないなぁ・・・拙者は最新の万年筆のほうに興味がある。

おそらくは春の泉筆五宝展2021でならば紹介できると思う・・・すごいやつ!



2009-07-15 01左画像は、全ての修理・調整が完了したPelikan 101N リザードである。クリップとキャップリングもシルバーでなかなかオシャレ!

どうやったらこんな複雑な模様を作れるのだろう・・・。元々高価であったはずだが、現在の相場もずいぶんと高いのであろう。

いままでPelikan 100や100N、101NやToledoなど色々な模様を見てきたが、拙者にとっては、これが最も魅力的!


2009-07-15 02Pelikan萬年筆の特徴は、キャップを後ろに挿すとかなり長くなること。これはキャップの尻軸への挿さりが浅いのだが、きっちりと嵌るのでグラつく事はない。

この点ではPelikanとOmasが断然優れている。


2009-07-15 032009-07-15 04当初ペン先はギチギチに詰まっていたが、スリットをやや開くことによってずいぶんと書き味が上昇した。

ただペンポイントのエッジが立ち、素材が粗いのでツルツル滑るような書き味ではなく、この時代独特の【紙にインクを絡め込む】ような書き味。

これにはまるとヌラヌラやニュルニュルでは満足できなくなる。


2009-07-15 052009-07-15 06こちらは横顔。かなり柔らかい弾力を持つペン先だが、戻り幅も大きい。

従ってペン先単独での左右の位置と、ペン芯に載せて首軸に突っ込んだ時の左右の位置が同じである必要がある。

ペン芯に載せてから左右の微調整を力ずくでやっても、調整戻りが発生してしまう。

ペン芯に載せると位置が狂うようであれば、ペン芯を削ってペン先の位置調整をすればよい。これは簡単ではないがな・・・

当初、この萬年筆は尻軸から若干のインク漏れがあった。

ペン先の裏にエボ焼け等はなかったし、軸内も洗浄されていたので、ある程度のレベルの人が清掃を施したものに間違いはない。

ただし、ピストンユニットの中身に一部破損があり、またピストンを上下する軸と、ホルダーの径が合わず、尻軸がほとんど回せない状態だった。

おそらくは使っているうちに不具合を発見し、直そうとしていて部品を壊し、あわてて別のモデルの部品で代替しようとしたが・・・

径があわなかったので、サンドペーパーで削って間に合わせた・・・というところだろう。

コルクは縮んでいたので、Montblanc No.144用のコルクを薄く切り、内径を太くしてピストン軸に嵌めて固定し、大きさを調整してからイボタ蝋の熱い液に浸した。

これで真新しい弁になった。

質ではMontblancにかなり劣るPelikanのコルク弁がこれまで生きていたとは思われない。おそらくは先代の弁もMontblanc製(あるいはその代替品)を削ったものであろう。

硬かったピストンは内側のシリンダーを削って細くし、グリースを内部に入れた。

これによって動きがスムーズになるだけではなく、もし万一ピストンからインクが後ろに回っても、グリースがインクの動きを止めるので漏れる量は少なくなる。

Pelikanの100や100N、101Nは尻軸ユニットを右にねじれば簡単に外れる。従って内部の清掃は簡単に出来る。

現在、こういう便利な機構を持つ萬年筆はほとんど無い。Pelikanの復刻1931や、Montblancのフィッツジェラルドくらいかな?

特許などとっくに切れているはずなので、ぜひこういう機構を復活させて欲しい。

内部を自分で清掃したい男の子は多いし、こういうところが萬年筆を好きになってもらうポイントなのじゃよ。

クレームを恐れるのではなく、男の子をワクワクさせる機能を持たせれば、販売数はグッと上がるはずじゃ。

メーカーは自分の都合(クレームを恐れる気持ち)で萬年筆を作るのではなく、消費者の気持ちをもっと考えて欲しいなぁ。

【別れても〜好きな人】じゃないが、【壊しても〜好きな軸】の方が絶対に売れる!


【 今回執筆時間:3.5時間 】 画像準備1h 修理調整1.5h 記事執筆1h
画像準備
とは画像をスキャナーでPCに取り込み、向きや色を調整して、画像ファイルを作る時間
修理調整
とは分解・清掃・修理・ペンポイント調整の合計時間
記事執筆とは記事を書いている時間
  
  
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2021年02月17日

【黒潮】がLichtopeのオンラインショップで発売開始! 【極光】はメールで申込!

@02@03先日、一足早く発売開始した極光に続いて黒潮が発売された。

黒潮は金属部分がブラック・トリムなのでかなり締まって見える。きっと男性が好きだろうなと思っていたが・・・・

既に販売開始している
Lichtopeのオンラインショップでの黒潮購入者は大半が女性とか!

一方で、萬年筆研究会【WAGNER】会員限定で先行販売した極光は、男性購入者が大半!くっきりと好みが分かれたようだ。

@04黒潮の方は尚羽堂の羽根の刻印、極光の方はアマビエの刻印がペン先に入っている。

黒潮の方は上記Lichtopeのオンラインショップから購入が出来、極光の方は・・・

pelikan @ hotmail.co.jp にお申し込み下されば、萬年筆研究会【WAGNER】会員以外でも購入できます。

どちらから申し込まれても、ペン先は一本ずつAdjustment 調整を施してから出荷しています。

JOWO製のスチールペン先はMがとても良いので、先行して発売した極光ではMは残り一本だけ!

あと、上記pelikan @ hotmail.co.jp から黒潮を申し込むことも可能です。

@02その場合には、ご希望により、Fのペン先に限り、羽根刻印だけでは無く、黒いアマビエ刻印を選ぶことも出来ます。

左の画像はStub1.1个Bだが、あるのはFだけでーす!

こちらは極光用の白のアマビエペン先とは違い、唐草模様までレーザー刻印している古い型です。



2021-02-21現在残っているのは、左の数だけになってしまいました。

極光のEFは瞬殺、黒潮のEFも残りわずか1本。 2021-02-21 23:00 現在



追加で作ってもらうことも可能かもしれないので、売り切れても諦めないで
pelikan @ hotmail.co.jp までコンタクトを!  
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2021年02月16日

【 Parker Duofold International 18K-M 書き味改善 】(アーカイブ 2012年10月)

ここで紹介したParkerのコンバーターは優れもの。ちゃんと玉も入っているので攪拌も出来る。

そしてなにより、一発でシューっとインクが入る。キコキコ回転しなくてもインクが素早く吸入出来る。

そしてこの当時は実に安かった!今はどうだったのだろう!

これ欲しいなぁ〜



1本日の生贄はDuofold InternationalのGold Plated Model。

発売された当時、純銀軸とこちらとどちらを選択するか迷ったあげく、両方とも買わなかったことを思い出した。

素材としては純銀軸の方が好きだったのだが、ペン先のバイカラーと胴体の金銀比率が気にくわなくて、どちらかというと金色軸に惹かれていた。

ペン先以外にシルバー部分が無いのと、ペン先も矢羽根だけが銀色というのが琴線に触れていたのであろう。今なら迷うことなくこちらを選ぶ!


23ペン先の形状は完璧。実に美しい機械研ぎじゃ。手研ぎではかなり時間をかけないとここまでは綺麗に研げない。ただし書き味はダメダメ!

依頼人はこのペンのシャリシャリ感がイヤで、これ以降はParkerを一切購入しなくなったといういわく付き。

酷くはないが、無味乾燥で思いやりの無い書き味・・・?

なんというか、舌なめずりする感じがまるでない。普通の人ならまったく気にならないが、萬年筆の書き味を知ってしまったからこそ体験できる不幸だろう。

画像で見る限りはスリットも完璧、研磨も完璧。少なくとも上から見た画像では不具合は発見できない。


45こちらが横顔。拡大画像を見ると機械研ぎの限界がわかる。

横研ぎは綺麗に出来るが、まだ縦研ぎは完璧ではない。当然ながらエッジ研磨は出来ていない。

だからこそスリットを拡げてインクフローで当たりを緩和しようとしたのだろう。

ペンポイントが金に溶着される形状が完全に同じに出来ない限りは、完璧な機械研ぎは出来ないかもしれない。

ならば国産のように手仕上げと併用すれば良いのだが、残念ながらそういう人材はとっくにいなくなってしまっているだろうなぁ・・・。

調整の方針としては、先端部を少し落とし、大きなスイートスポットを削り込み、それをチャーチャーで判別不能にした後で、エッジを丸めてしまうことにした。

こうすると滑らす、引っ掛からず、ヌメっとした書き味になる。すぐに慣れっこになってしまうが、以前の書き味を覚えていれば、書き出したとたん、ゾクっとするはずじゃ。


6こちらが附属していたコンバーターS。昔は安かったはずだが現在の定価は735円!ただ高いだけのことはある。

中に金属玉が入っているので、少し振ればインクの撹拌が出来、棚吊り現象も防止できる。

また上下スライドのワンアクションでインクを吸い上げられるので生産性も高い。

昔から傑作コンバーターだと思っていたが、改めて感心した。これが一個200円くらいなら50個くらいはまとめ買いしたい。


7こちらはペン先。まだWatermanと同じ会社にはなっていないころなので、Parkerを示す刻印しか首軸内部には隠れていない。

この時代の刻印がシンプルで一番好きだなぁ。パーカーのシンボルである矢羽根がディフォルメされていないのが良い。

拙者の趣味からすれば、ペン先に刻印する企業のシンボルマークはあまり簡単に変えない方が良いと思う。 
  
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2021年02月15日

2021年度の萬年筆研究会【WAGNER】開催スケジュール

2021詳細日程V3COVID-19の影響で、最盛期には年間50日ほど開催していた萬年筆研究会【WAGNER】関係者主催の会合は20日間だけだった。

2021年も開催できたのは1月10日の神戸大会だけ。

2月中、および3月7日までの定例会も中止したため、次回の定例会は再び神戸大会となる。

前回は県をまたがる移動のため、拙者は参加出来なかったが、今回は緊急事態宣言が解除されればぜひ参加したいと考えている。

当初2月20日(土)に予定されていた九州地区大会@博多4月3日(土)に延期になるが、会場のご厚意でキャンセル料免除となった。


思い起こせば10年前、3月12日のblogで東北地区在住会員の生存確認を行っていた。

まだ 杜のあくま さんが、ムト と名乗っていたころじゃな。

3:11の翌週の日曜日に仙台での定例会を予定していたのだが、それどころでは無くなっていた。

今年の仙台大会3月21日(日)の開催予定。それまでに今回の地震の復旧が進むことを願っている。


もちろん、3月27日(土)春の泉筆五宝展2021も予定通り開催します。



万年筆・部品以外は出店料無料。出店者募集中です。会場でのイベント開催やインスタライブもOK牧場!


詳細は
pelikan @ hotmail.co.jp までお問い合わせを!  は省いてメールしてください。

感染症対策のガイドラインは遵守しますので、入場制限がかかる可能性もありま〜す。  
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2021年02月14日

真鍮古美万年筆とペンシルのその後!

@01左は、半年ほど前まで凝っていた真鍮古美萬年筆。

もはや手元に残っているのは14金ペン先付きや、18金ペン先付きのもののみ。しかも極太ニブが大半じゃ。

自分の好みで作った・・・というよりも、作り上げるステップを楽しんだので、出来上がった万年筆はもはや抜け殻。

万年筆そのものよりも、工具や材料の方がはるかに高かった。またいろんな方々から教えていただいたノウハウが詰まっている。


@02こちらがこの万年筆についているJOWO製の18K-BBのペン先。しかも泉筆五宝の刻印付き。

図柄は鉄刀木の五弁の花びらで、一枚一枚が五宝を表している。

上の三枚は左から順番に、インク、ペン、調整(Maintenance)
を表し、下の2枚が紙とケースを表している・・・と定義した。

ラメ入りインクを入れてもすらすら書けるJOWOのペン芯は正直凄いと思う。

芯が無いペン芯?なので、ペン先の下でふらふらと左右に揺れるけど、段差にはならないんだなぁ。

このペン先は金の値上がりでずいぶんと入手しにくい価格になってしまった。値上がり前に作って正解だったな。

拙者の学生時代に粋とされた、フォルクスワーゲン・ビートルにポルシェのエンジンを積んだような万年筆だがな。

@03こちらは、先日、お年玉企画でお土産として配ったペン紙のの残りもの。

それに再度加工をすべく、320番の耐水ペーパーでエッジを擦ってラッカーを剥がしたところ。

この剥がれたところに真鍮古美液を塗ってみようと考えている。さてどうなるか楽しみ!

こういうのは雑に仕上げるほど面白い!

  
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2021年02月13日

【 Pilot カスタム823 14K-FA 書き味改善 】 (アーカイブ 2013年9月)

下記の赤字部分の記事はまだ残っているので、あさひや紙文具店さんの想いを賞賛されたし!

今ならフォルカンにこういう調整は施さないな。書き味のはやりも時代によって変わってくるのを感じるなぁ。



1今回はkatchanさんからの依頼品。パイロットのカスタム823の茶スケルトン軸。吸入方式はプランジャー式。パイロットの呼び名はP式だったかな?

通常、823にはFA(フォルカン)のペン先を付けては販売していない。

しかし萬年筆研究会【WAGNER】初期の会員には、FAのニブを自分で換装して使っている人が二桁はいたはず。

拙者もそうだったが、筆圧が低くペンを寝かせて持つ人には823の重量がありがたく、FAニブの柔らかさを求め、わざわざFA付の別の萬年筆を購入しペン先を交換して楽しんだ。

販売店の人にもそういう想いを強くした方がいたようで、あさひや紙文具店では、なんとメーカー純正の823 with FA を特別販売している。

その経緯も書かれているので赤文字をクリックしてお読み下され。


23katchanさんが入手されたのもあさひや紙文具店だとか。いずれにせよメーカー純正品というのがうれしいではないか!

我々が換装すると、その段階でメーカー保証対象外となるうえ、823は非常に精密な萬年筆で、ちょっといじっただけでも性能が変わってしまう。特に吸入量!

前述のあさひや紙文具店の記事に埋め込まれている画像を見ると、インクは胴軸の75%程度まで吸入出来ている。

しかし、今回の個体を同じ方法で吸入させると、吸入出来たのは1.6ccで満タンの64%。

この個体はメーカーペンクリに出したそうなので、その際、ペン先を外したり、内部を清掃したりしている可能性もある。

事実、胴軸後部のグリースの汚れがまったく無い。拙者も過去には何度も823を完全分解したが、一番気を付けていたのが吸入量の維持。

でも出荷時点より増えることはほとんど無かった。

そこで現在では、趣味文Vol.26に掲載した記事のような手順でインクを吸入させている。

少しコツがいるが、この個体で実験してみたところ、2.5ccのインクが吸入出来た。

空気の泡ひとつも残らないような完璧な吸入で〜す。でも満タンにすると筆記バランスがインクが残り少ないときとあまりに違うので戸惑うかも?

拙者の場合は、常に満タン状態で使っておった。ただ、ペン先がUEFに研いであったのでインクを使い切ったことはなかった。


45依頼人は、カリカリするのでペンクリに出した・・・とのことだが、書いてみるとまだ相当にカリカリしている。

スリットが少し開いているのでその内側が紙の繊維に引っ掛かっているのと、寝かせた書くためにペンポイントの腹のエッジが紙に引っ掛かっているのじゃ。

実は、パイロットの萬年筆は、それほど寝かせて書くことを想定しないで研いである。従って寝かせて書くと、紙にペンポイントを置いた時、コツンという当たりがある。


6これが調整前のペンポイントの正面画像だが、パイロットの研ぎの特徴として、細字系は腹に平面は作らない。

従って腹が紙に当たるような角度で筆記すると引っ掛かりがち。

M以上の太さでは、この感触はほとんど感じないが、細字系では明確に感じる。

特にフォルカンのように、薄くて柔らかいニブの場合には、ペンポイントのエッジが紙に当たりやすいので、ひっかかり感が嫌いな人はあきらめた方が良い。

フォルカンは字幅の変化を楽しむペン先であって、柔らかく滑らかに書く目的ならより太字系を選ぶべきじゃ。

とはいえ、少しカリカリしすぎ。調整戻りと言うよりは、筆圧が強く、筆記角度が高く、捻って書く人に貸したのではなかろうか?

それでペン先が開いて段差が出来、ガリガリ感が出たのだろう。


7筆圧の低い依頼人のため、スリットは開いたままにしておく。ただしスリットの両側は丹念に研磨し、エッジの引っ掛かりは皆無にしておいた。

このために使ったのは、2500番と5000番の耐水パーパー。

これを巾2僉長さ7.6センチに切断した小片を左手に持ち、ペン先を右手人差し指の爪で左右片側のペン先だけを上に持ち上げながら研磨するのじゃ。

ちなみに拙者は左利きなので、持ち手は逆かも?このやり方を実際に見たければ、萬年筆研究会【WAGNER】の定例会で拙者の調整の様子をご覧あれ。

けっこう長い時間をかけて微調整をしているのでな。

調整後の画像を調整前の画像と比べれば、先端部がかなり丸みを帯びたのがわかろう。

最先端部をとがらすと綺麗で見栄えは良いのだが、ペン先の状態が少しでも変わるとひっかかってしまう。

使っているときのある程度の事故も想定した上で調整するなら、やはり先端部は丸くしておいた方がよい。

それに寝かせて書く場合ペンポイントの先端部を使う事はほとんどないのでな。


8こちらが調整後の横顔。ペンポイントの腹の部分を削ってスリムな腹にしている。

こうすることによって、ペンをかなり寝かせて持っても、書き出しの引っ掛かりはなくなる。

ただし、ひっかかりの無いペンポイントは、切れにある字が書けない。

エッジの効いた字を書くには、カリっとした引っ掛かりが、筆圧をかけた時に出るようなペンポイントの方が向いている。

パイロットのフォルカンは、それらを含めて最適な調整で出荷されている。

それを個人の好みでカスタマイズするならば、フォルカン本来のエッジの効いた文字も失われてしまう事の覚悟は必要じゃよ。

今回の調整結果を、萬年筆研究会【WAGNER】会員の100人のうち99人は絶賛するはずじゃ。

ただし、強筆圧のあの人と、あの人と、あの人・・・は、もっと滑らかにと要求して、拙者にツボ押し棒で眼を突かれることだろう(笑



 【 今回執筆時間:2.5時間 】 画像準備1h 修理調整0.5h 記事執筆1h
画像準備
とは画像をスキャ ナーでPCに取り込み、向きや色を調整して、画像ファイルを作る時間
修理調整
とは分解・清掃・修理・ペンポイント調整の合計時間
記事執筆とは記事を書いている時間
 
  
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2021年02月12日

outlookのメアドが全部消えました〜

昨日、outlook 2016 を 見やすくしようと魔改造したのですが・・・間違って連絡先ファイルを初期化していたことがわかりました。

届いたメールにカーソルを合わせれば会員番号と名前がわかるようにしていたのですが、そこをさらに使いやすく改造しようとしていて初期化したようですなぁ!

会員宛に昨日紹介した【極光】の案内メールを送ろうとして、連絡先が一件も入ってないことを発見!

最新の連絡先のBack-Upは2017年ですが、そのBack-Upが入ったメディアを先日捨てたところで・・・

幸い、連絡先のEntryは会員名簿から作れたので、あとは会員別フォルダーから、メアドを書き込むだけ・・・

まぁ、明日の21時までには終わるでしょう!

ということで、【極光】のご案内レターは明日の21時にお送りしま〜す。

こういうトラブルがあってもへこまないメンタルなので、前向きにやります!

ついでに、これまで男女がわかるようになっていた整理用会員番号を、男女統一化しました。

整理が面倒なので、いつかは統一と考えていて、なかなか出来なかったのですが、良いチャンスなので統一しました!
  
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2021年02月11日

極光(AURORA)の WAGNER Version たったの20本限定!

@01台湾の尚羽堂さんが直近発売開始したのが【黒潮】と【極光】じゃ。

こちらの画像は【光】。今回、萬年筆研究会【WAGNER】ではこの【光】を少しだけ取り扱うことになった。

大きさはWinter Night とまったく同じで、軸の樹脂だけが変わったもの。


@02ただ、こういうお手軽価格の万年筆は同じペン先でも軸色違いで集めたい人もいる。

今回はそういう方のために、ごく少数だけ準備したのじゃ。しかもペン先刻印が今までと微妙に違っている。

Winter Night に付いていたスチール製の黒いペン先と、一見同じ模様に見えるのだが、実は異なっている。

また、第三弾のペン先であるアマビエ+疫病退散の14金ペン先とも違う刻印なのじゃ。


@03こちらの白いペン先の場合は、ペン先に元々付いている唐草模様が肉眼で見える。

一方で黒いペン先の場合、アマビエだけを刻印すると、唐草模様が見えなくなってしまう。

そこで黒いペン先の場合には、元々の唐草模様の上に重ねるように、唐草模様とアマビエの両方をレーザーで刻印した。

@02よく見ると、ベースの刻印にかぶるように唐草が浮かび上がっているのがわかる。

今回は同じ模様だが、白いペン先なので、アマビエだけをレーザー刻印で入れた。すなわち唐草模様を省いて刻印してもらった。

萬年筆研究会【WAGNER】で扱う【極光】は当初はたったの20本。

今回は萬年筆研究会【WAGNER】の会員・会友の方限定での頒布となる。また今回は化粧箱付きでの頒布となるので、お一人様2本まで!

値段も安いので、ほぼ瞬殺されるか、誰も買わないか・・・のどちらかだと思いまーす。

もし、瞬殺されても追加で作っていただく予定なので、焦る必要はありませーん。

ご案内は、2月13日(土)の21:00。会員・会友の方々へご案内をお送りしま〜す。2月の第一弾です。
  
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2021年02月10日

Lichtope & 万年筆談話室 は 都内常設のペンクリニックでもある

常に【万年筆評価の部屋】の最初の記事となっている こちら には、Lichtope万年筆談話室 の開店日/開室日が記載されている。

Lichtope は 万年筆やインク、紙物などを販売している実店舗であり、ec ショップでもある。

そして、遠隔調整対面調整を行うたこ娘調整工房が併設されている。

東京都内常設対面ペンクリニックが受けられるのはごくわずか。

そして何故書き味が悪いのか、どうすれば直るのかを図示してまで説明してくれるのは Lichtopeたこ娘 さんだけだ。

拙者をはじめとする他の調整師は、書き癖を見て、ペンポイントを見たら、すぐに調整を始めてしまう。

従って依頼した方は、わけがわからずオロオロしているうちに書き味が改善されていると驚くのだが・・・

なぜ良くなったのかがわからないので、真似をしようとして失敗することが多々ある。

その点たこ娘さんは、詳細な原因分析と調整方針を示してから調整してくれるので、あとで真似る際のリスクが小さいはずだ。

またLichtopeで販売している万年筆は、全てAdjustment調整を施してからお渡しするので、呆然とするような書き味の物には当たらない。

また、お店に来て購入される場合には、書き癖を拝見してからアドバイスするので、ずいぶんとその万年筆に対する満足感が上がるはずだ。

Lichtope万年筆談話室も、店頭での調整であれば、カード決済可能でーす。

Lichtope は 非常に繊細な書き味調整が得意、万年筆談話室は魔改造やVintageの修理が得意と、一応は役割分担している。

また、セカンドオピニオンも可能。2人とも在室の場合には、調整結果を相互に確認する事が多い。

2人の好みの筆記角度は真逆なので、2人がOKを出せば絶対に書き味は良いはずだ。

Lichtope 万年筆談話室 には常時40本以上のインクが入った万年筆があり、どの書き味が良いのかは十分に試すことが出来る。

試し書きしているうちに、自分の好みの書き味や筆記角度もわかってくるので、初心者の方ほどLichtope & 万年筆談話室で書き味確認をして欲しい。

予約方法は
 こちら に書かれていま〜す。  
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2021年02月09日

Montblancの限定品には、あまり固執しないのだが・・・

@01以前は、Montblancの限定品は競うように購入していたのだが、最近ではほとんど興味が湧かない。

高いとはいってもMontblancの限定品の出来は、イタリア製の高価な万年筆よりは数ランク上!

それでも欲しくならないのは、お色気が無いからだろう。派手な色使いではなく、エロっぽくないという意味なのだがな。

左のMontblancの限定品は拙者が持っている4本の未使用限定品のうちの2本。

他の2本は未開封箱入りなのでお見せできない。

上がマークトゥエインで、下がトルストイ。作家としてはどちらも読んだ記憶は無い。

従って思い入れも無いのだが、それぞれ別の理由で購入した物じゃ。

マークトゥエインは、仲間がアメリカの店でBBのペン先をつけてくれて、さらには安く買えるというのでお願いしたもの。

トルストイの方は、何本も調整しているうちに、自分でも欲しくなって入手した。

しかも銀座のモンブランブティックで3本(万年筆、ペンシル、ボールペン)セットで購入した。


@02じつは、どちらもBBのペン先に換装してある。

マークトゥエインは購入時に米国で換装で、トルストイは購入即、いわゆる本国送りでBBに換装してもらった。

いずれの万年筆もキャップを尻軸に挿せないので、拙者には易々とは使いこなせない。

ただトルストイは軸中央部が純銀製で重いので、短い割にバランスが良いので、いつかは使ってみようかなと考えている。

マークトゥエインは尻軸が金属製で重く、胴軸は樹脂なので、実にバランスが悪い。

これは首軸先端部をぎゅっと握ってペンを立てて書く人にしか使いこなせないだろうな。

昨年は軽くて細長い万年筆がマイブームだったのだが、今年は少し短い万年筆も作ってみようかと考えている。

来週出す限定品は、安くて軽くて長いものだが、そのうち短い物も出てくるかも?出来ればですが・・・

理想はプラチナ・グラマーのような軸だが、ペン先も新設計にしないとアンバランスなので、厳しいかもね〜
  
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2021年02月08日

OPUS88 の Stub2.3 を もうすこし普通に書きたい!

@01@02今回紹介する万年筆はOPUS88のインク止め式万年筆。しかもStubのペン先が付いたモデルじゃ。

左側画像の上2本はFLOWとFLORAで、いずれもBOCK製のStub2.3丱縫屬付いている。

一番下はDEMOでこちらにはJOWO製のStub1.5丱縫屬付いている。

双方のペン先の違いは右側画像を見るとよくわかる。

BOCK社の2.3个魯┘奪犬立った形状なのに対して、JOWOの1.5个牢櫃削り込んであるようだ。

この違いは書き味にも如実に現れている。JOWOの1.5个鷲當未暴颪い討發砲紊襪砲紊襪肇ぅ鵐が出てくる優れもの。

一方のBOCK社の2.3个蓮角度が合えば字幅の広い字が書けるが、少しでも角度が合わないとまったくインクが紙に付かない。

そのかわり、インクが紙に付けば、縦は超太字、横は超細字の線がひける。

捻るとインクが紙に付かないが、角度を変えないで斜めに線を引くと字幅がどんどん変化するような線がひける。


@03一長一短があるので、両方のメリットを生かせるペンポイントは出来ないかと、左側のBOCK製のStub2.3个髻右側のJOWO製のStub1.5个忙せて研いでみた。

ほんの少しだけ削っただけなのだが、結果はやや微妙かな〜? 研がれた物が中央のFLORAについているニブ。

確かにオリジナルのBOCK製のStub2.3个茲蠅睇記時の自由度は高い。

多少は捻っても傾けても筆記は可能だが・・・JOWO製のStub1.5个曚匹亮由度は無い。

また縦線の字幅はJOWO製のStub1.5个茲蠅鷲広だが、BOCK製のStub2.3个了幅と比べると、かなり見劣りがする。

結局、何か中途半端なペン先になったような気がするのだが・・・中に入れるインクを濃い黒色の【龍脳】にしたら実に良い感じになった。

字幅は約1.9个箸いΔ箸海蹐な?書きやすさを取るか、字幅を取るかだが・・・拙者なら字幅を取る。

ということで、このBOCK製Stub2.3个Stub1.9个悗硫造は全体としては意味無し芳一であった。

やはりオリジナルにはオリジナルの良さがあるわな。十分に練られた字幅なのだろうて・・・

しかしながら、拙者にとってはOPUS88の中で、最も使いやすい軸になった。

そもそもFLORAの軸自体が好きなのだが、握りやすさを考えると、首軸部分をしっかりと握る持ち方になる。

拙者は普通は胴軸を握って書くのだが、FLORAは首軸しか持てないのじゃ。

その筆記角度に合わせて
BOCK製のStub2.3个両側を1.9佗に丸めたので、どの角度で書いてもかすれない。

普通に横細縦太の文字はぬらぬらと書けるのじゃ!これはやめられんわ!
  
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2021年02月07日

Moonman の 木軸 with Bock Steel Nib

@01こちらは、先日来何度か紹介しているMoonmanの木軸。

今までに紹介した物は、ペン先をJOWO製の14金ペン先に換装していたのだが、この度、純正のBock製のスチール製ペン先付きを入手した。

あきらかにMontblanc製のある限定品をまねた物だが、本物を持っている方もこれを入手されて絶賛されていたので、何本か入手した。

スチール製ペン先だもんなぁ〜と考えていたのだが、今までに見た8〜9本のものは全て文句ない書き味だった。

スチール製ペン先にしてはという条件だがな・・・


@02Bock製のペン先ユニットは、かなり緩い。

スチール製ペン先の方が、金ペン先よりもかなり分厚いにもかかわらず、左側のように、ペン芯がズレていたりする。

スチール製ペン先でこうなら、金ペン先ならもっとユルユルになるはず。

まぁ、スチール製ペン先なら少し押してずれを直せば良いし、金ペン先ならペン先を太らす改造をすれば良い。

どちらも数分の作業なのだが、それによって精神衛生はすごく良くなる。

AURORAなども一度でもペン先とペン芯をソケットから抜くとペン先がぐらつくようになってしまう。

お気をつけ遊ばせ! で、もしそうなったら遠慮無く万年筆談話室へ連絡くだされ。
  
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2021年02月06日

【 Pelikan M1000 緑縞 18C-F(PF) 書き味改善 】 (アーカイブ 2015年10月)

この記事は一見M1000を評価しているように見えるが、本当はM1000が好きな調整師はあまりいない。

ペン先ユニットをばらして再度くみ上げる際、ソケットがギチギチに硬い個体がある。

それにあたると、押し込もうとする際に腕の筋肉を損傷してしまう。

拙者は黄金の左腕の筋肉を3回痛めたが、全てM1000の硬い個体に当たった時。

現在ではペン芯を少し削って事なきを得ているが、当時は力ずくでやってたのでな。

経験をつむと無茶はやらなくなるが、逆に、修理調整が作業になりがち。

本来はワクワクするような遊びでやりたいのだがな・・・




1今回の調整依頼は、ごく普通のPelikan M1000で、通称プリント天冠と呼ばれていた時代の物。実はこの天冠はプリントではない。

0.1个曚漂錣辰討盒眤析紺擦里茲Δ法△笋呂蠧韻弧詫佑離蹈瓦残っている。どういう作り方をしているのだろう?

メーカー公称値では、M800とM1000とではインク吸入用は同じなのだが、過去に拙者が計測した際は全てM800の方が多かった。

胴軸の内径はM1000とM800とではまったく同一。また胴軸のネジの後ろから、尻軸との接合部までの長さもM1000とM800とでは同一。

違うのは首軸のネジの部分から首軸先端部までの長さだけ。ピストンの可動域もほぼ同じ。これでM800の方が吸入量が多くなる理由とは?

おそらくインクを吸入した直後にキムワイプでインクを吸い取るのだが、ペン芯が大きい分、吸い取られるインクの量も多いからかな?ようわからん・・・

M1000はM800のスケールアップモデルではない。まったくコンセプトの違う萬年筆で、むしろM300に似ている。

M800はしっかりとした書き味で、M1000はふにゃふにゃした書き味。軟らかいペン先が好きな人が表現すれば”しなやかな書き味”ということになるだろう。


23ペン先とペン芯の位置は、拙者の好みの位置とまったく同じ。ただしペン先のスリットは寄りが強く詰まっている。

気のせいかも知れないが、右画像を良く見ると、上側のペン先先端付近の方が幅が狭いようだ。

ただ常人には検知できない程度なのでまったく問題は無い。ほんの少しだけ寄りを弱めると書き出し時の書き味は上がるはずじゃ。


45一見綺麗に調整されているようなのだが、書き味は酷い。右上から左下に線を引くときにはガリガリと紙を削ってしまう。

右側画像を見ると、その時に削られた紙の破片がペンポイントに付着している。

こういう書き味になる原因は、背開きとエッジ丸め不足とスイートスポット無しが普通だが、今回は全てを兼ね備えていた。


6見事に背開きになっている。多少段差もあるようだが、軟らかいペン先では段差はほとんど気にしなくて良い。スリットさえ開いているという条件付きだがな。

力を入れれば段差はすぐに解消するので、書き出しのコンマ0.0X秒の気持ちの悪さが我慢できれば、通常筆記には問題ないはず。

ただし背開きはペンポイントが逆ハの字に曲がっているので、線を引く度に紙にエッジが食い込んでしまう。

コレを直すには、まずはスイートスポットを削り込むこと。しかるのち、そこを中心に依頼者の筆記角度との折り合いを付けるのじゃ。


78こちらはペン芯から分離し、スリットを多少拡げ、エッジを丸めたペン先の拡大画像。

この作業が終わってからペン先をペン芯と組み合わせて、ソケットに押し込むのじゃ。

その時のコツは後述するが、一番大事なのは見栄え。ペン先模様最先端とペン芯の一番前が揃っていると気持ちが良い!


9上がM000用、下がM800用のペン芯。兄弟モデルでも、これほど大きさが違うんだなぁ・・・

その分、金ペン先の大きさもずいぶんと違う。このM1000が最初に出たときはショックだった。

だって・・・ペン先単体にすると、さほど可愛くない、バランスが取れていないのじゃ。

もちろんキャップを閉じて胸に挿しているだけなら良いが、使おうとすると、不細工なペン先(胴長)が気になるなぁ・・・

またキャップを後ろに挿すと、手が萬年筆に振り回されるような錯覚にとらわれて、まともに字が書けなかった記憶がある。

そしてペン先とペン芯とは、ハート穴の部分では密着していない。密着しているのはペン芯先端部と奥の方だけ。

よくぞコレでインクが供給できているなといつも不思議なのだがなぁ・・・


10こちらはソケットだが、スノペイクで白いドットをつけておいた。

Sheafferの真似をしたわけではなく、ペン芯の凸部分を、このスノペイクを標的に見立てて押し込めば、なんなくソケットの奥にスポンと入れることが出来る。

すこしでもズレたら、ペン芯の突起物を折ってしまうので、この作業は必須じゃよ。これ最近始めた事なのだが、実に便利。

相当酷い書き味だったが、背開きを直しエッジを丁寧に丸める前にスイートスポットを削り込み、最後に魔法のペーパーで擦ったところ、細字としては最高レベルの書き味になった。

軟らかいペン先はすぐにペン先が開くので、どうしてもエッジが紙に引っ掛かってしまうものだが、今回の調整ではギリギリのところでそれを回避できている。

非常に繊細なペン先なので、調整戻りや筆圧のかけ過ぎによる段差などが起こりやすい。

そういう意味で、自分で微調整を繰り返しながら使う萬年筆ということなのだろう。やはりがさつなM800とは違う種類の萬年筆じゃな。

M800が胴太貫とするならば、M1000は備前長船か?



【 今回執筆時間:3時間 】 画像準備1h 修理調整1h 記事執筆1h
画像準備
とは画像をスキャ ナーでPCに取り込み、向きや色を調整して、画像ファイルを作る時間
修理調整
とは分解・清掃・修理・ペンポイント調整の合計時間
記事執筆とは記事を書いている時間
   
  
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2021年02月05日

2021 お年玉企画 第二弾 の に付属している【インク誘導液】の使いかた

2021-01-05先日ご案内した2021 お年玉企画 第二弾 には、おまけがたくさん付いていた。

その中に、使い方がよくわからない物が入っている。それが左画像のインク誘導液とドロッパーボトル。

どうやって使うかということを説明しよう。

インク誘導液の原液が約25ccはいったボトルが入っている。画像では右側のピンクキャップの瓶。

ここから針をつけないシリンジで、左側のドロッパーボトルに25%ほどインク誘導液の原液を入れる。だいたいでいいですよぅ〜。

そこに水道水を足してドロッパーボトルを一杯にすれば準備完了。

カラカラに乾いたペン芯にインク誘導液使用液(4倍希釈)をポタポタと、落としペン芯が液であふれるくらいにする。

その状態で数分間待ち、水道水で洗い流す。これでOK!

インク止め式なら、首軸を外し、後ろ側からインク誘導液使用液(4倍希釈)をポタポタと落とし、ペン先からしたたるまで待つ。

その状態で数分間待ち、水道水で洗い流す。これでOK!

この状態で放置していても、インクを入れればすぐに書き出せるはずだ。

このインク誘導液は、メーカーが出荷する際に使うと聞いた事がある。

店頭で長らく放置されていても、インクを入れればすぐにペン芯にインクが馴染むようにとの配慮らしい。

カラカラに乾燥したペン芯では、インクを浸け書きしてもまともにインクが流れないこともあるので、店頭対応なのかもしれない。

今回使うインク誘導液の成分は、ソーセージの中にも入れられるものらしく、飲んでも危険は無いと思う。

ただ、薄める際にかなり熱が出るのでびっくりしないようにして下され。

この液は蒸発しないので、濡れ特性が強い。従って汚れては困るレンズの上などに落とすと大半かも?

ペン芯以外には使わない方が良さそうで〜す。

今回はお年玉企画のおまけにしましたが、けっこう高価な液体です。心して使われたし!

なを、春の泉筆五宝展では
インク誘導液の原液を単体で販売します。

注意!

刷毛付きのミニボトルにインク誘導液使用液入れておくと、刷毛を束ねている樹脂が2年以内に溶けます。

無水エタノールで溶かしたシェラックを入れた刷毛付きミニボトルはなんともないのに・・・
  
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2021年02月04日

【 Pelikan M800 螺鈿 18C-B 】(アーカイブ 2007年3月)

当時の調整の画像を見るのはずいぶんと勉強になる。

何故、こういう調整をしたのかの理由を思い出させてくれる。

そして今なら違う調整をするなぁ〜と思うことも少なくない。

今は、もう少しオリジナルに近い形に調整している。研磨量も減らしてきている。

ただし、たまにバリバリに削り込むこともある。そういう時に出来たペン先は神がかった書き味になることが多い。

多少削り足りないなぁ〜という思いを持ち続けた後に、研磨すると良い仕上がりになるのかもしれない。




2007-03-30 01今回の依頼品はPelikan M800に螺鈿を貼り付けた品じゃ。一見、旭光・月光に似ているが、1枚の螺鈿の幅が細く、ぎっしりと貼り付けてある。

天冠は現行品のプリント。おそらくは塗師の方が何本か作って銀座の店で販売したものと思われる。ほかにM600に蒔絵を施した物も展示されていた。

自身でも万年筆の軸に漆を塗るSunnyしゃんに見ていただいたところ、漆で螺鈿を貼り付けた後で、研いで凹凸を無くしてあり、相当経験を積んだ塗師であろうとの感想。

値段から考えれば驚異的な出来じゃ。


2007-03-30 02依頼内容は例によって【インクフローが悪い!】こと。依頼者の筆記角度と合ってないせいもあるが、最近のPelikanの太字はたいがいインクフローが不足している。

原因は左の画像のように、スリットが詰まりすぎている事。インクがドバドバと出るのが好きな人にとっては、この調整ではもの足りないじゃろう。

依頼者は表面が凸凹の和紙の葉書に比較的大きな字で文章を書くので、ある程度のインクフローが無いと一文字毎にインクが途切れてしまう。


2007-03-30 03イリジウム付近を拡大してみると、確かにスリット間隔が詰まっている。もう少しスリットを開いた方が良い。

Bにもかかわらずイリジウム先端が多少丸みを帯びているように見える。

明らかにBBや3Bとは違う。手元にM800のBニブが無いので比較できないが、多少エッジを丸めているのかもしれない。


2007-03-30 04ペン芯の位置はこの程度で良いが、ペン先はもう少し前に出した方が良い。美しくもあるし、ペン先のポンプ効果によるインクフロー向上にも貢献する。

p.f.マーク付きの時代とはペン先のお辞儀の仕方が変わっている。ペン芯が同じ?なのにペン先の形状が変わればインク切れの確率が上がる。

従って通常はペン芯の設計も変えるのじゃが、Pelikanではどうなのかな?肉眼では差は感知出来ないが微妙に設計変更が入っているのかもしれない。


2007-03-30 05こちらがニブの全体像。先日万年筆業界の方に聞いたハート穴の真の目的に関する面白い話。スリット入れの機械で切割りを入れたとしても、多少長さの誤差が出る。

その誤差をハート穴で解消するのが、元々の目的だとか!

戦時中のPelikanのCNニブなどにはハート穴から髭のような切れ込みがあり、これで柔らかさを演出していた。これなどは二次的な目的なのじゃろう。


2007-03-30 06ペン先を前から見ると・・・左右の段差がある。

多少ペンを左に傾けて書く依頼人に取っては良い具合の位置関係なのじゃが、いかんせんインクフローが不足しているので書き出しが掠れてしまう。

それと拙者の趣味としては、ペン先段差で筆記角度調整をするというのでは面白くない。

美観第一主義なのでペン先段差は無くしたいし、書き出し掠れも無いように調整したい・・・ということで【ちょこちょこガリガリしゅぽしゅぽ】と調整を施した。



2007-03-30 07調整前は【B】は首軸のライン上にあったが、調整後は多少前に出ている。このあたりが最も美しいポイントと拙者は思っている。

この状態を決めてからペン先のスリットを開く。

p.f.マーク無しになってからのペン先は、ペン先の組成が変わったのか力を加えた際の【もどり】が少なくなったが丈夫にもなった。

ひょっとするとペン先を肉厚にしたのかもしれない。

力を入れすぎるとスリットが必要以上に開いて毛細管現象が働かなくなってしまうので、ほんの少しの力で開くのがコツ。

ペン先をペン芯から外し、ペン先単独状態でスリットを開く方が微調整が出来る。


2007-03-30 08ペン芯はフィン1枚分ほど首軸先端から前に出した。ペン先とペン芯の相対関係では0.5个曚疋撻鸚菎Δ鯀阿縫好薀ぅ匹気擦拭

結果、横から見るとベストの状態になった。横から見た姿はp.f.マーク無しの方が美しいようの思われる。

F1のフェラーリの車体のような【艶かしさ】のあるフォルムじゃ。実に美しい!イリジウム先端は筆記角度に合わせて多少研磨してある。わかるかな?


2007-03-30 09段差を解消しつつ、書き出しでも掠れないようにするにはペン先の上側の位置を同一にする以外に2〜3のワザもある。

それらについては今後どこかで紹介することがあるかもしれん。お楽しみに! 
 
  
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2021年02月03日

2021年の萬年筆研究会【WAGNER】開催計画を一部変更しました

2021詳細日程V3緊急事態宣言の再発令により、3月7日(日)までの定例会を中止とします。

従いまして2月20日(土)に予定されていました九州地区大会@博多は、4月3日(土)に延期しました。

九州地区の方々からの【絶対に中止にはしないで!】という熱いご要望を受け、会場側のご好意もあって、キャンセル料無しで延期することが出来ました。

残念ながら3月6日に予定されていた表定例会@浜松町は現在のところ開催するわけにはいきません。

しかし、もし緊急事態宣言が早めに解除されたらという可能性は残っていま〜す。


なを、万年筆談話室Lichtope は三密対策をして営業していますので、予約してからおいで下さい。


開室スケジュールはこちらを!  
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2021年02月02日

カスタマイズ、魔改造の誘惑には逆らえない・・・

@01先日紹介した中国製と台湾製の愛用品。実は、いま一番使っている3本じゃ。

左端と右端は中国のMoonmanの木軸。値段の高い木材では無いが、ペン先はちゃんとしたBockのスチールニブ。

鹿のマークが刻印されているのだが・・・拙者にはBockのマークは山羊に見える。目がおかしいのかなぁ〜

ともあれ、スチール製でも書き味は極めて良いのだが、軸の立派さに、スチール製ペン先はやっぱりふさわしくない。

一方、中央のLabanの万年筆は、鎖帷子のようなかっこいい装飾が付いている。こういの大好き!

筆記時のバランスも極めて良く、まるでM700トレドのようにバランスが良いのじゃ。


@04こちらはJOWOのスチール製ペン先付きで300ドル。ちょっと割高感がある。手間を考えれば妥当なのだがな〜。

そこでそれぞれに14金ペン先を換装したのじゃ。

Labanの鎖帷子モデルは、カスタマイズのレベルの改造で、Moonmanは魔改造に近い工数がかかっている。


@02@03中央のLabanの鎖帷子モデルに取り付けたのがStub 1.1 个 14K ロジウム鍍金ペン先。

このStub 1.1个能颪い進源が こちら! インクはLabanのグリーンで、さる限定出荷モデルにはいっていたもの。

キャップを後ろに挿しても、挿さなくてもバランスが良い。昨年カスタマイズしたものだが、2020年で最も気に入ったカスタマイズだったと思う。

まぁ、ほとんど忘れてるのだがな・・・これは魔改造ではなくて単なるカスタマイズ。とはいえある程度の細工はしないと使えませんぜ。

スチール製ペン先付きで設計されたペン先用ソケットに金ペン先を入れると多少緩く、ペン芯とペン先がズレやすい。

それをズレ無くするために細工がいるのじゃ。何通りも方法があるが、拙者は一番ゼロ・リセットしやすい方法を選んでいる。

ちなみに全部自分一人で考えた方法なので、他の人も思いついているかもしれない。従って他人のカスタマイズが同じ方法をとっていたら、ナカ〜マ!と思うことにしている。

Moonmanの改造には手こずった。そもそもBock製のペン芯にJOWO製のペン先が易々と乗ると考えるのは愚か・・・なのだがな。

JOWO製とBock製のニブがピタリと重なるので、互換性ありと判断したのだが・・・5年前の拙者に怒られそう。

ぴったり重なると言うことは曲率が違うということ!すんなりと同じペン芯に乗るわけが無い。

しかも一方のペン先はお辞儀しており、一方はほぼまっすぐ!

どちらがどちらとは言わないが、寄せたり曲げたり一部を反らせたり、お辞儀させたりを繰り返してペン芯と添わせる。

これを2本やったので、ずいぶんと時間がかかった。もっとも2本目は半分以下の時間で出来たがな。

ま、らすとるむさんのらすとフォルカンと比べれば、かわいいものよ。

どうも、カスタマイズや魔改造は、今の状態に満足できず、より高みを目指すという点で、【万年筆の高みに墜ちる】というWAGNERの理念とは合致する。

ただし、改造した万年筆の価値は落ちるかもしれないなぁ〜。よい子は真似をしないで拙者にやらせて!
  
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2021年02月01日

【 Pelikan 400 茶縞 14C-BB 尻軸が締まらない 】(アーカイブ 2016年3月)

Pelikanは部品の仕様をあまり変えない会社なので、現行品の部品をVintage部品の代用として使えることが多い。

ただ、微妙に仕様が異なる場合もある。

本日、Pelikan 120 のスチール製ペン先のSt.(ステノグラフ)を修理したのだが、例の割れやすい透明ソケットが使われており案の定割れてた。

そこでM200のソケットを探し出して、それにペン先とペン芯を押し込もうとしたのだが、どうしても押し込めない。

スチール製ペン先の方が金製ペン先よりも少しだけ厚いので押し込めないのじゃ。

現行品のソケット内部を棒ヤスリで削って、少し内径を拡げてから押し込む必要があった。

では金ペン先付きモデルとスチール製ペン先付きモデルとで、ソケットに内径を変えていたのだろうか?

うーん、昔の製造本数を考えればそれもありかも? でもわからん・・・



18今回の依頼品はPelikan 400の茶縞だが、右側画像のように尻軸を締めても、胴軸から浮き上がった状態で止まる。

これは内部のピストン軸と尻軸内部から伸びる回転棒の噛み合わせがズレていることによって起きる。

ではズレた原因は何か?これを特定するのは難しいが、どうやらインクが接着剤の働きをして、ピストン弁が胴軸内部に密着してしまっているようだ。

このせいで尻軸を回すと、尻軸が胴軸から伸びたネジを空回りしながら登ってしまった・・・というところだろう。


23ペン先は見事なBBのペンポイントが付いている。ペン先の刻印は擦れて消えかかっているが、ペンポイント自体はほとんど摩耗していない。

それにしても美しすぎる。ひょっとすると今までに調整された経験があるのかも知れない。

スリットは詰まっているので書き出しで掠れることがあるが、いったん書き出せばインクは切れることなく幅広の線を描いてくれる。StubよりもItalicに近いかも?


45横顔を見ると残念な部分が見つかった。ペン芯のフィンは4本あるのだが、外側の2本は一部が欠けている。ま、筆記には影響は無いがな。

右側画像でペンポイントを見ると、実に綺麗なカーブを描いている。やはり調整されているのではないかなぁ・・・

ペン先のお辞儀の度合いが当時のPelikanの特徴。これが独特の書き味を提供してくれた。

ふにゃっとした軟らかさではなく、かといってガチガチというわけでもない。

なんとも表現が難しいペン先ではあるが、やはりBBは素晴らしい線を描いてくれる。太字好きとしてはたまらんな!


6若干ペンポイント先端部に段差があるように見えるが、これはペンポイントの寄りが強いために多少ずれただけ。上下を揃えればその状態で止まる。

しかしインクフローのこともあるので、少しだけスリットを拡げ、その状態で段差が無いように微調整しておこう。

綺麗だ、綺麗すぎる。やはり調整してるでしょうに!ひょっとするとスリットは開いていたのが調整戻りで閉まっただけかも?


7こちらは清掃後のペン先拡大画像。画像でオレンジ色に見える部分はペン先のお辞儀を示している。

かなり長い時間、金磨き布で擦ったのでずいぶんと綺麗になった。それでも取れていない傷は、ナイフのように鋭利なものでついた傷じゃ。

子ペリカンと親ペリカンのくちばしの先の間の傷はなんだろう?同じような傷が入ったペン先を何度か見た記憶がある。

まさか調整師が着けたサイン代わりの傷ではあるまいな?

ペン先とペン芯先端部はきっちりと密着しており、インクのボタ落ちは皆無。ただ、ペン先ユニットは専用工具が無いとひねり出せなかった。

ペン芯のフィンが折れていたのは、専用工具無しでペン先ユニットをひねり出そうとした際に誤って折ったのだろうな。


9通常は尻軸外し工具に尻軸と胴軸をセットし、ダイヤルを回せば尻軸ユニット自体が胴軸から抜き出せる。

ところが、今回はそのようにセットしても、ダイヤルを回すと尻軸ユニットだけがネジをスキップしながら外れるだけ。

どうやら尻軸ユニットとピストン弁が強烈に胴軸に貼りついているらしい。

そこで、尻軸後部を熱湯で十分に暖めた後、首軸側からセーム皮の破片を押し込み、先端部を平らにした五寸釘を入れて、ハンマーで叩き出した。

この手法は最後の手段。素人がやると高い確率で首軸を割ってしまうので注意!

やはりピストン弁に真っ黒いインクがヘドロのようにひっついていた。もしかしてファウントインディアか?


10ピストン弁を互換性のある白い弁と交換し、ペン先を調整して取り付けたのが左画像。

無理しないで左右に回すだけなら尻軸はなんともないが、限度を超えて回そうとすると、2番目の画像のように尻軸が胴軸から離れてしまう可能性がある。

絶対にピストンを強く回しすぎない・・・のであれば、この萬年筆は使用に耐える形に変身したと言えよう。



【 今回執筆時間:3.5時間 】 画像準備1h 修理調整1.5h 記事執筆1h
画像準備
とは画像をスキャ ナー/カメラからPCに取り込み、向きや色を調整して、画像ファイルを作る時間
修理調整
とは分解・清掃・修理・ペンポイント調整の合計時間
記事執筆とは記事を書いている時間
 
  
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2021年01月31日

最近のマイブームはOPUS88のスチールペン先・・・Stubは実に楽しめる!

@01最近はOPUS88のインク止め式万年筆に嵌まり、いろいろと買い集めている。

左に紹介した軸以外にもいっぱいあるのだが・・・インク止め式万年筆全般が好きなわけではない。

古色蒼然とした日本の古いインク止め式萬年筆には興味が無い。OPUS88のようなポップなインク止め式に出会って初めて目覚めたわぃ。

OPUS88ではインク止め式+スチール製ペン先付きに絞っての製品展開をしている。

しかも販売価格も安い。ということは利幅が少ないので販売店はあまり売る努力をしない。

一本売るのにかかる時間は値段に関係なくだいたい同じ。売る人の知識とコミュニケーション能力にかかっている。

またたくさん見せると、迷って買えなくなるので、3本くらいしか見せないと伝説の万年筆販売員の人に聞いた事がある。

従って価格が高く売って利益額が大きい萬年筆が販売店にはうれしいとおっしゃっていた。

Montblancが日本市場でどんどんシェアを増やしていったのは、定価が高く仕入れ価格が相対的に安かったから。

一本売れば利益額が大きいので、お店はこぞってMontblancをお客に奨めた。

そうして認知度と評判があがったところで、小さな小売店を切って、ブティックと大手販売店に絞った・・・見事な戦略ですなぁ〜

OPUS88は台湾の店頭でも店員さんは奨めたりはしていなかった。

ただ、まわりの万年筆よりは圧倒的に派手で目立つし、価格も安いので、つい買ってしまう。そういう狙いで目立つデザインと色使いをしているのだろう。


@02そう、おもちゃ感覚で買ってしまう万年筆なのじゃ。

しかしOPUS88は一筋縄ではいかない。何か企んでいそうな感じがする。

元々はJOWO製のペン先だけを装着していた。左端や左から三番目、四番目の以前からあるモデルには今でもJOWOのペン先が付いている。

しかし、最近のFLOW(左から二番目)やFLORA(右の2本)などにはBOCKのペン先が付いている。

おそらくはペン先単体の仕入れ価格はBOCKの方が高いはず。

にもかかわらずJOWO製を使わないでBOCK製を使ったのは何故か?


@03一つには、Stubのバリエーションを増やすためもあるだろう。

JOWOのスタブは1.1个1.5个世、BOCKには2.3个離撻鸚茲ある。

またBOCKのスチール製ペン先にはいくつかのグレードがあるようで、BOCKのメーカーロゴが付いているものが一番高級なようだ。

このOPUS88についているスチール製ニブは高級ラインではなさそうだが、かなり肉薄のペン先だ。

従ってスチール製ペン先にも関わらず、書き味がなんとなく柔らかい気がする。

このあたりの利用者の好みに合わせるためにペン先のメーカーを多様化したのだとすれば、賢いなぁ〜と思う。

上の写真のように、JOWO製のStub1.5个魯撻鸚萓菽蕊瑤慮が落とされており、多少捻って書く人でもインクがかすれるという確率は低い。

一方BOCKのStub2.3个蓮角張ったペン先で、少しでも筆記角度が合わないと掠れたり、字幅がブレたりする。

どちらもすぐに使いこなせるようになるが、出荷時の整備は今一歩かな?

インク止め機構のロッドは尻軸を捻ってネジを緩め、その状態で上下にスルスルと動くべきなのだが・・・カスカスと引っかかってスムーズに動かない。

そこでシリコングリースや魔法の液体を塗って動きをスムーズにする必要がある。

また首軸内部にもインク誘導液を注いでインクの流れを良くしておかないと、初めて使う際にインクが下がらなくて閉口する。

Lichtopeで販売しているOPUS88のインク止め式万年筆には、上記のような整備がされているので、すぐにインクが出てくる。

ただし、Stub2.3个里茲Δ淵┘奪犬慮いたペン先を普通の萬年筆と同じように捻って持つと、いくら整備したといってもインクの溝が紙に当たらない。

すなわち、インクが紙に付かないことになるのじゃ。

インク止め式万年筆は、ラメ入りインクを使っていて、万一目詰まりしても、尻軸を締めてからペン先を綺麗に洗い、再度尻軸を緩めればインクが湧いてくる。

すなわちインクを軸内に入れたまま、ペン先の洗浄が出来るという優れものなのじゃ。

この素晴らしさを今まで誰も伝えてこなかったのかなぁ〜?少なくとも拙者は聞いた事はなかった。

インクがたっぷり入り、インクフローが良く、ラメ入りインクを使っても安心なOPUS88の万年筆。

整備さえすれば非常にコストパーフォーマンスの良い万年筆ですぞ〜。

現在インクを入れている万年筆は30本ほどだが、そのうち8本はインク止め式で、5本はアイドロッパー式。

どうやら口をこじ開けてインクを飲ます方式がマイブームのようじゃな。
  
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2021年01月30日

JOWO製ペン先は組成/字幅によって驚くほど書き味が違っていて面白い!

2021-01-30











1月30日(土)の16時過ぎに萬年筆研究会【WAGNER】の会員・会友に向けて上にある萬年筆の販売を開始した。

予想通りB-1とB-2は早い時間に残数ゼロとなったので、慌てて自分用のストックから供出した。

ということで、WAGNER 2019のEFとSFは企画者である拙者が一本も持っていない状態になった。それもまた良し!

基本的にA-1〜A-5 と C-1〜C-5 は同じ14金のペン先を使っている。レーザー刻印が【可愛いアマビエ】か【萬年筆を咥えたスッポン】かという違いだけ。

それでは面白くないので、豪華付属品で差別化を図った。

おまけだけを見るとC-1〜C-5 の方がトクだが、A-1〜A-5 にはおまけ不要とすることで、価格を引き下げられるオプションが付いている。

実際、A-1とD-1を購入するのであれば、A-1のオプションは不要だわな。


2021-01-30左の3本の萬年筆はいずれも
C-1〜C-5と同じ【萬年筆を咥えたスッポン】図柄の14金ペン先をつけている。

価格は上から高い順になっている。

一番上はLabanの凝った作りの軸で、スチールペン先付きで$300が定価。

拙者はそのペン先を14K-1.1个亡港してして使っている。

ちょいと調整しただけで、実に良い感じのStub調の文字が書ける



@02Stubで書くと、横線が細く、縦線が太くなる。

しかもインクフローが良くなるように調整し、自分の筆記角度に合わせて研いであるので、何のストレスも無く線がひける。

しかも少し捻りながら線を引くと、線幅を変えながら文字が書ける。Stubファンはそこに惚れるんだよなぁ〜。

Labanに取り付けて使う際には、キャップが重いので少し立て気味にして筆記した方が気持ちよい。

一方で、Winter Night (上図中央)に取り付ける際には、キャップをしないで書く方が気持ちよい。

このWinter Nightはキャップをしないで書く場合のバランスが非常に良い。

拙者は14K-Mのペン先を装着して使っている。インクはラメインクである深海。

しかし一度も詰まった事は無い。その理由はこのWinter Nightにはスリップシールに似たインナーキャップが内蔵されているからじゃ。ぜひお試しあれ!

そして使うならアイドロッパー式で、ラメインクを入れると面白い。清掃も簡単なのでな!

一番下はMoonmanの木製萬年筆。一見するとMontblancのバカ高いモデルに似ているが、実は送料込みで1万円以下!

そしてペン先はBock社のスチール製ペン先でMが付いていた。

このスチール製ペン先の書き味が凄く良くて、調整しないで使っている人も少なくない。

しかし拙者はこれにもJOWOのペン先を換装した。これ、けっこう難しかった。

まったく設計は違うが、大きさはほぼ同じというペン先を入れ替えるのは一筋縄ではいかない。

ペン先とペン芯の両方を曲げたり伸ばしたりして、ようやくピタっと合わさってくれた。

しかもまるで純正の組み合わせのような良い書き味とインクフローを提供してくれる。

Bock製スチール・ペン先の書き味の良さとは別次元のここちよさを体験できた。

書き味が良いとか悪いとかではなく、まったく評価ポイントが違うという意味でじゃよ。ええよぅ〜!

萬年筆研究会【WAGNER】会員・会友の方へのご案内は終了したので、これからは会員・会友以外の方も申し込めます。

ご注文は A-2〜D-5までの記号を選んで、Pelikan @ hotmail.co.jp までメール下さい。折り返しお返事します。 の部分を外してメールして下さい。

A-2〜D-5までの全ての萬年筆にAdjustment調整は施しますが、それ以外にも細かい調整依頼は受け付けてます。

実例としては、D-1のペン先をたこスペ超不細工に研いで欲しいとか、14K-Bを鉈研ぎにして欲しいとかじゃ。

ご遠慮なくお問い合わせ下され!
  
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2021年1月30日(土)は萬年筆研究会【WAGNER】 中部地区大会@三島 *** 将来日付でのご案内 ***

緊急事態制限により、県をまたいでの移動の自粛が要請されますので開催を中止します。



日時:
130日(  10:0016:30 開場9:30  ペンクリ会員限定( 開催日当日会員登録された方も調整を受けられます )

場所:三島商工会議所 4階 会議室D  住所:静岡県三島市一番町2-29 


2021年の予定  ここ を押して! 名札をお持ちの方はお忘れなく!  
 

入会申込書 V3


新規入会希望の方は左記の記入用紙会員番号以外を書き入れて持参して頂くと、受付時間が短くなります。

会場へ入るには、萬年筆研究会【WAGNER】への
会員登録が必須条件となりますが退会も再入会も自由です。

入会資格は〔万年筆が好き!〕ということだけで、年齢制限も入会審査もありません。


記入例は
 ここ にあります!  携帯メールアドレスを記入される方はPCからのメール拒否を外して下さいね。 
  
18未満の方は参加費無料です。友人を誘って・・・勇気を持って覗いてみてね!


この会場は窓を開けての換気が出来ます。従って各種勉強会の実施が可能です。

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2021年01月29日

2021年WAGNER お年玉企画 第二弾 ついに登場!

2021-01-30












コロナの影響とはまったく無関係だが、2021年WAGNER お年玉企画 第二弾の発表がようやく出来ることになった。



@02@01A-1〜A-5のアマビエがこちら。

14金ペン先に可愛いアマビエの姿と疫病退散の文字がレーザー刻印されている。

本数が10本と少ないので、特に細字系をご希望の方はお早めに!このペン先もはや予備がありません。

このペンは軸が長く、キャップを外しも、普通の万年筆にキャップを後ろに挿したくらいの長さで筆記できる。

なので寝かせて書いても立てて書いても極めて気持ちよく書ける軸なのじゃ。そもそもとても軽いし!

この Winter Night という軸は、欧州共通のカートリッジ/コンバーター式なのだが、アイドロッパー方式としても使える。

付属のスポイド、あるいは100均のシリンジで胴体に直接インクを入れても使える。むしろその方が使いやすい。

また拙者の実験ではラメ入りインクでも詰まることなくスルスルと書く事が出来る。もちろんキャップをしないまま放置するとアウトですよ。

また、豪華付属品も凄いので、今回はお買い得です!なぜかNo.146/149用のガニメとか、プラチナのデスクペンとかが付属する。

もちろん、販売時に調整のご希望があれば、お受けします。書き癖に合わせるとかは無料。

ただし、削り出しを伴う場合は別途費用が必要です。普通の筆記角度であれば、驚くほどなめらかな書き味に調整して出荷します!

こちらは1本29,000円です。付属品を定価で購入し、調整を依頼すると8,000円以上になるので大変お得です!

なを豪華景品が一切不要な方は1,000円引きとなります。これはこのアマビエだけの特典?です。



@04@03こちらがB-1B-2。WAGNER 2019の魔改造もの。

すでに問合せも何件か来ている今回の一番人気がこちら。

B-1は14K-EFを、タコスペ超不細工に研ぎ上げる。

EFのペンポイントの腹を平らにし、上を研ぎ下ろすのじゃ。

これによってUEFの字幅でStubっぽい字が書けるようになる。手帳への書き込みなどに最適な研ぎだが・・・

完成する前にかなり時間がかかる。ただ緊急事態宣言下で調整する萬年筆本数が少ないので、技術力維持のためのサービス研ぎ!

B-2は14K-SF(刻印無し)を、チビ鉈研ぎ+ちとソフトン処理を施す。細いのに柔らかいタッチで、縦書きの日本語が綺麗に書けるという研ぎ。

今までに一度も研いだことないのでワクワクしている。理論上は完璧に出来るはずなのだが、出来なかったら返金します。

また三田三昭堂さんの江戸切子風インク瓶やタミヤ瓶2個、極細のデスクペンにスペアインク10本付き。

そして超極細でもインクの流れが良くなるようにインク誘導液とドロッパーボトルを付属品としている。

インク誘導液は原液なので、4倍に希釈してドロッパーボトルに入れて使う。乾いたペン芯を湿らせ、すぐに水で洗って放置すればOK。

効能は2018年10月18日の記事からたどっていけばOKのはずじゃよ。


@06C-1〜C-5は、アマビエの図柄がスッポンになっているもの。こちらはペントレの教訓を図柄にしたもの。

ペンショーなどで気になった萬年筆を見つけたら、まずは握る。そして諦めがつくまでは雷が落ちても離すな!

ふと、他の萬年筆が気になって手を離した途端に、別の人にさらわれて公開したという話を昔は良く聞いた!

今回はこのスッポンの付属品が最も充実しているかもしれない。入手しにくさではピカイチだろう。

カランダッシュのペン軸にブラウゼの3.0丱撻鸚茵閉汗虻僉砲2本ついてくる。そのほかにガニメも付属。

Montblanc No.146やNo.149のピストン機構を後ろから外して内部を清掃するのにはどうしても必要な工具でーす。


@06@05D1〜D4は、PENLUX Deep Sea のスチール製ペン先付きモデルのペン先を18金製に交換したもの。

ももちろん、オリジナルのスチール製ペン先もご希望の方には差し上げます。

スチール製ペン先が入っていたソケットに金ペン先を差し込むと少し緩くなる。

そこに魔法をかけてペン先とペン芯がズレないようにしてある。

そして、この措置はA-1〜A-5、C-1〜C-5にも全て施しているのでご安心を。


@04なを、上の表には記載していないが、左画像のインド製のアイドロッパー式の萬年筆もD-1〜D-5にだけは付属する。

一時期WAGNER内で大流行したGAMA製の萬年筆。調整師のパコさんがインド赴任中に現地の万年筆店に発注して作ったもの。1,000円で販売された。

軸色は何色かあるが残念ながら選べませ〜ん!


これより先は、付属品の写真。どれがどれに付くのかは上の一覧表を見てご判断を!

ご注文は A-1〜D-5までの記号を選んで、Pelikan @ hotmail.co.jp までメール下さい。折り返しお返事します。 の部分を外してメールして下さい。

萬年筆研究会【WAGNER】会員・会友の方には別途メールしますのでお待ち下さい。

@05@06@07@08@09@10@11@12@13







@01@02@03
  
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2021年01月28日

【 Pelikan 500 14C KF 尻軸硬〜い! 】(アーカイブ 2010年5月)

この時から10年経過しているが、いまだにこれ以上に硬いPelikanの吸入機構に出会っていない。とっても酷かった・・・

これが金貼りキャップの500でなかったら力ずくでやっていたかもしれない。

シリコングリースを噴霧したのは適切な処置だったと感心。今手元にないので早速買い足しておかねばな!



2010-05-24 01今回の依頼品はPelikan 500。症状は尻軸が硬くて回りにくいとのこと。実際に回してみると、粉をまき散らしながら回る感じ。

すなわち、ギシギシと音を立て、削れた粉をパラパラと落しながら尻軸が回る。こんなに硬い尻軸は初めて。

通常はピストンと胴軸内壁との摩擦が大きすぎてピストン機構が硬くなるのだが、今回はピストンの動き自体がスムーズでない。


2010-05-24 02とりあえず専用工具でピストン機構を外してみたのだが、今回は細心の注意を払って外した。

通常は胴軸を少し暖めて、専用工具にかければすぐに外れるのだが、今回はピストンを動かす事にもリスクがありそう。それにピストンをゆるめないと専用工具のフックがかからない。

そこでペン先ユニットを外し、ピストンの可動部分周辺にシリコンスプレーを噴霧して少しでも動きやすくしてから作業した。


2010-05-24 03ピストン弁自体は思ったほど摩耗していないので、このままでも使えるが、今後長い間使うことを考えればこのタイミングでピストン弁交換しておいた方が良い。

よく見ると、今回の萬年筆のペン先はKFなのに、胴軸にはEFの刻印があること。

既にオリジナル製は失われているので安心して部品交換に望むことにした。もしペン先がEFであれば、元々のピストン弁の不具合を承知で再び使ったかもしれない。


2010-05-24 042010-05-24 05動きがぎこちなかったのは尻軸とピストンユニットの軋み。よく見ると両方に削れた粉が付着している。

いったん粉が出ると、それがスムーズな動きをじゃまして、さらに大きく削られる。

今回はこの粉を徹底的に落としてから、可動部分にシリコングリースを塗っておいた。これによって再び粉が出る事はないであろう。


2010-05-24 06上が元々のピストン弁で、下が最近海外で修理部品として出回り始めた部品。これは非常に良くできている。

Pelikanの徹底した標準化の結果、100Nから400NNまでのモデルに汎用的に使える便利もの。過去にも何度か紹介しているはずじゃな。


2010-05-24 07こちらが完成した尻軸ユニット。可能な限りインク吸入量が多く、尻軸がピタット止まるような位置を見つけるのが楽しいのだが、今回は多少の遊びを持たせておいた。

この後は、この機構を胴軸にまっすぐに、力ずくで押し込めばよい。


2010-05-24 08こちらが押し込んだ状態の画像。この状態でピストンを回してみてきつくないか?弁はスムーズに動いているか?水は吸うのか?などをチェックする。


2010-05-24 09最後にペン先ユニットを取り付ければ修理完了じゃ。


2010-05-24 10今回はペン先は実にうまい位置にセットされていたのだが、書いてみると相当に書き味が悪い。

これはペンポイントのエッジ処理だけが出来ていないから。段差調整やスリット調整は、このペン先の特徴を完璧に捉えた調整がなされている。

そこで、細かい耐水ペーパーとラッピングフィルムでエッジだけを軽く削ったところ、KFらしい書き味になってきたので、この状態で調整を終わらせることにした。

昔はどんなモデルでもヌルヌルヌラヌラを追求していたが、最近では、その時代の萬年筆やペンポイントの特徴を可能な限り正確に再現する調整を行っている。

その意味では、今回の調整は大成功と言えるであろう。



【 今回執筆時間:3.5時間 】 画像準備1.5h 修理調整1h 記事執筆1h
画像準備
とは画像をスキャナーでPCに取り込み、向きや色を調整して、画像ファイルを作る時間
修理調整
とは分解・清掃・修理・ペンポイント調整の合計時間
記事執筆とは記事を書いている時間
 
  
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2021年01月27日

次の萬年筆研究会【WAGNER】の会合は・・・福岡!

緊急事態宣言が解除されるまで、萬年筆研究会【WAGNER】の開催を見合わせているので、次回は2月20日(土)の福岡大会@博多。

本当にそのころまでにコロナが収まっているだろうか? ということで、Google AIが予測する感染者数推移を見ると・・・


東京福岡いずれの都市も2月20日ごろの一日当たりの感染者数は70〜85人くらいに減っている・・・かもしれない。

まあAIの予測なので数多くの数値を用いた多変量解析と思われる。

どの要因が結果に及ぼす寄与率が高いかを教えてくれないので、この予想値も眉唾もの。

つい1〜2週間ほど前には、2月初旬のある日の感染者数6000人/東京となっていた。

それが愕然と減ったのは、何か寄与率の高い変数が減っていくとAIが予測したからだろう。

予測に使う変数だけでも知りたいなぁ。いや、単に学生の時に習った統計学の進歩を見たいだけなのだがな・・・

48年間の学問の進歩はどれほどのものだろうか?

まぁ、この数値を信じることにして・・・本日ANAの航空券を申し込んだ。

既に飛行予定日まで一ヶ月を切っているのに行きも帰りも席はガラガラ!

そして朝の2便はキャンセルになってる。

うれしいのは一ヶ月を切ってから申し込んでも例年よりもずいぶんと安いこと。

実は羽田-福岡はドル箱路線なのに、けっこう運賃が高かったのだが、今回は安い!

今回から会場も博多駅近くに変更になるので、雨さえ降らなければアクロス福岡よりも便利。

あの ”悪ロス福岡” は二度と使わんわぃ!

開催時間も 11:00〜16:00 とし、17時台の飛行機で羽田に戻る予定じゃ。

このGoogle AI の予想が当たることを祈る!

追記

1月29日朝の予測では 2月20日の感染者予測は 東京:301人 福岡:491人  なんと福岡の方がはるかに人口当たりの感染率が高い! 感染率4.4倍  ほんまかいな・・・

東京都の人口:1396万人  福岡県の人口:511万人
  
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2021年01月26日

OPUS88 ピクニックのペン先は小さい。でも軸は長いかも?

@01@02数日前に台湾から荷物が到着し、すぐに梱包は解いたのだが、中に入っている個々の箱の中身までは確認していなかった。

メインはOPUS88用のBock社製スチール製ペン先だったので、それだけを取り出した。

本日、改めて小箱を開けてみると、左側画像右から2本のOPUS88 Picnic が2本入っていてびっくり!

注文したことすら忘れていた・・・赤軸のFLOWと比べるとかなりスリムな軸だ。

しかしキャップを後ろに挿すことが出来るので、筆記時にはFLOWよりも長くなる。

インク止め式でキャップを後ろにさせるかどうかを確認する場合の注意点は・・・・

ちゃんと筆記状態にしてから(尻軸を緩めてインクが出る状態にしてから)キャップを胴軸に後ろから挿せるかどうかなのじゃ。

尻軸を締めているときにはキャップが挿せるが、緩めると挿せないというモデルは結構あるので要注意!

このPicnicは問題なく後ろに挿せるのでなかなか良い。


@04@03ペン先は#6のJOWOニブよりも一回り小さい#5だと思われる。

書き味は・・・さすがに#6の方がはるかにいいのだが、#6は調整済み、#5は未調整なので勝負に持ち込むのは卑怯だろうな。

JOWOの#5のスチール製ペン先にはEF、F、M、 B、 Stub 1.1 、Stub 1.4のバリエーションがあるはず。

OPUS88でどこまで準備しているのかな?個人的にはStub 1.4というのは#6のペン先にはないので試してみたいなぁ〜

左の画像を見て、JOWO(だと思う)のスチール製ペン先の品質に驚いた。

#6のスチール製Mは最高なのだが、こうなったら#5のスチール製Mもためしてみたいものじゃな。

ちなみに#5のスチール製Fに関しては、格好はいいけど、調整しないとガリガリ引っかかる感じがするな。2本ともそうだったからなぁ〜

比較的調整が容易なペン先に思えるが、書き味をよくするなら、スリットを少し開くのがまずは第一のステップだろう。

拙者が欲しいのはEFとBとStub1.4だな!
  
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2021年01月25日

インク止め式万年筆とラメインクとの相性は良い・・・かな?

@01こちらの4本の万年筆のうち右端の一本を除く3本にはラメ入りインクが入っている。

最近、ガラスペン流行の源流となっているのがラメ入りインクではないかと考えている。

ラメ入りインクは昔から派手なところが大好きだったのだが、万年筆に入れるには抵抗があった。

今でも萬年筆研究会【WAGNER】会員はラメ入りインクには嫌悪感は持っても、欲しいとは思わないようだ。

昨年、ラメ入りインクの深海を萬年筆研究会【WAGNER】のイベントで販売したが、購入したのはほとんどが会員以外。

Lichtopeのオンラインショップで深海を200本販売した際は、購入者は約170人。

そのうちWAGNER 会員はたった3人だった!

実は拙者もラメ入りインクを入れている万年筆は限られている。

★インク止め式万年筆(JOWO製ペン先ユニット、BOCK製ペン先ユニット)

★アイドロッパー式万年筆(JOWO製ペン先ユニット)

上記2種類以外にはラメ入りインクは入れない。

特に回転吸入式には絶対に入れない。金属(アルミ?)やガラス粉でキラキラ感を出しているなら軸内部がピストンの上下で傷だらけになる。


@02左端はラメ無しインクを入れてありペン先はF。

フローラ(左から2本目)はStub2.3弌1γ爾Stub2.3弌いずれもがラメ入りインクを入れている。

右から2番目は深海をいれた記憶がある。下側に激しくラメが沈殿している。スキャナーで撮影したので、正面が下側じゃ。

深海を入れた軸にはEFのペン先をつけてあるが、インクは途切れることなくぬらぬらと出てくる。

約一ヶ月ほど使ってなかったのだが、尻を緩め、ラメを撹拌するために5〜6回振ってすぐに紙にペン先を落としたら・・・書けた!

ラメ入りインクはキャップをしないで30分間も放置すれば乾いてインクは出なくなる。

そういう場合は、尻軸を締めた状態で水道水でよく洗うのじゃ。

カチカチに固まっていても、激落ちくん水溶液、クエン酸水溶液、重曹水溶液などに浸して洗い、水洗いしてからブロアーで水分を吹き飛ばすのじゃ。

可能であれば、その後、インク誘導液などにペン先を浸してすぐに水で洗い流す・・・

それから尻軸を緩め、ペン先をペーパータオル(ティッシュは厳禁)でつまんだ状態でしばらく待つ。

ペーパータオルにインクがドクドク出てくるようになったらOKじゃ。

尻軸を回して閉じれば、胴軸内にインクを入れたまま洗えるのがインク止め式の良いところ。

ラメ入りインクを入れるなら、まずはインク止め式の万年筆をお試しくだされ。

二重ペン芯など、複雑な構造のペン芯を持った国産は敬遠した方が良いだろう。もちろん分解清掃できる人はOKですがね。
  
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2021年01月24日

【 1950年代 Montblanc No.146 白ペン-KM 珍品! 】(アーカイブ 2008年11月)

当時はこれをクーゲルと判断したんだろう。まだまだ知識不足だったようだ。

実物を眺められるわけではないのだが・・・これはターンドアップのペン先ではないかな?

昔のスチール製ペン先の加工ではけっこう見かける手法だ。

またザラザラのペンポイントはウラルかどこかで掘り出されたものかも?当時はかなりひどかったはずだ。

ただ、今ではこのざらざらの書き味も悪くないと思えるようになってきた。歳かなぁ〜

あとオリジナルの投稿では、修理前と修理後のペン先横顔のアップが入れ替わっていた。

当時見た人は訳が分からなかっただろうな。すまんこってす!今回は入れ替えました。


2008-11-24 01

1950年代のNo.146は、過去何本も修理・調整をほどこしてきたが、スチール製ニブというのは初めて!しかもクーゲルニブ付き!

症状はまったくインクが出てこないというもの。

Montblancのスチール製ニブは、PelikanのCNニブと比べて腐食が酷いような気もするので根元が腐食している・・・という最悪の事態も考えたが、どうやら杞憂であった。


2008-11-24 02ペン先のスリットの詰まり方は尋常ではない。しかもターンドアップ・ニブのようにかなり上に曲がっている。

通常は上に反り気味になるとペン先のスリットは開くものだが、ピッタリと閉じたまま。かなり強い力で詰まっていると想定される。



2008-11-24 092008-11-24 10

こちらが横顔。ドヒャー!一端下に折れ曲がってから上に反っている。

不自然ではないが、こういうケースはえてしてペンポイントがキャップの内側先端部に衝突して曲がったケースが多い。

なんとキャップはインナーキャップにぶつかって止まるのではなく、ペンポイントに衝突して止まっている状態だった!

もしペン先ソケットに凹穴があれば手作り器具で回して取れたのだが、今回のモデルはソケット方式ではなく、直接首軸にペン先とペン芯を押し込むタイプ。

これは何とかしなければ・・・



2008-11-24 0580度程度のお湯に浸して胴体を膨張させ、首軸を外した状態が左画像。


しかも
硬く押し込んであるので、引っ張っても抜けなかった。そうなれば首軸を胴軸から外して後からたたき出すしかない。

なんとか外れたが、あまりにきつい!想像するに、元々は金ペン先が付いていた軸に交換部品としてスチール製ニブを押し込んだのではないか?

スチール製ニブのほうが厚いので首軸に押し込むのに大変な苦労が必要。

それもあってちゃんと定位置まで押し込めなくて、ペンポイント先端部がキャップ内側に衝突していたのであろう。

Vintage No.146の欠点はキャップ内部のインナーキャップを止める位置が奥過ぎること。少なくとも4本に一本はペンポイントがキャップ内側に衝突している。

もちろん出荷時にはありえないので、その後の修理・調整の間に位置関係がおかしくなった・・・?


2008-11-24 062008-11-24 07こちらがソケットから外したペン先先端部の画像。

ペン先根元の腐食はそれほど進んでいない。あまりにインクが出ないのでほとんど使われなかったのであろう。

この
画像を見てもう一つの懸念が出てきた・・・ペンポイントの粒度が粗い!


戦後の物資難の時代に作られたペンポイントには酷い品質のものがある。どうやらそれに酷似したザラザラ感じゃ・・・


2008-11-24 08ともあれ、スリットを拡げてインクが通るようにした。こうするとペン芯との密着度が下がるのでペン芯お湯で反らせ気味にする必要がある。

いったん反らせたペン芯の上にペン先を載せて首軸に押し込み、その状態でお湯に浸けてペン芯が元の位置にもどる寸前で冷水に浸ける・・・いつものやり方じゃ。


2008-11-24 03
2008-11-24 04
キャップのインナーキャップの位置から天冠内側までの長さが、首軸先端からペンポイントの長さよりも1舒幣綯擦い箸いΠ枉鏤態。


しかもペン芯はこの位置よりも奥には入らない・・・ということで、天冠内側を多少削った。0.5ミリでも余裕があれば大丈夫!

そして書いてみると・・・案の定ザラザラ!超ザラザラじゃ!ペンポイントをいくら研磨してもクレーター状態が直らない。

これは余ったペンポイントを集めて再度溶解して作ったリチップ物と同じか、それ以下の品質。

ただ引っ掛かりは全て取ったので、ザラザラ感にひたる!と割り切れば、結構楽しめる。

戦後の物資難の時代に、やっと手に入れた萬年筆で東独逸に残った家族に手紙を書く・・・なんて場面を想定すれば、このザラザラ感も苦にならないかも?



【 今回執筆時間:5時間 】 画像準備1.5h 修理調整2.5h 記事執筆1h

画像準備とは画像をスキャナーでPCに取り込み、向きや色を調整して、画像ファイルを作る時間
修理調整
とは分解・清掃・修理・ペンポイント調整の合計時間

記事執筆とは記事を書いている時間   
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2021年01月23日

萬年筆研究会【WAGNER】限定万年筆第一号は・・・

先日、過去に購入して現在も手元にある万年筆をチェックしてみたのだが、いわゆる定番品の万年筆が一本もなかった。

もちろん、今後販売に供するかもしれない商品は別ですよ。たとえばセーラーのプロムナードの最終製品(すべて14K-MF付き)が10本ある。

これなどは将来蒔絵を施してお嫁に出すか、福袋に入れるか・・・などの含みを持たせたもの。

自分のコレクションや日常利用の万年筆に定番品が一本もなかった。

愛でる対象として見るなら、みんなと同じ仕様の万年筆は物足りなく思うんだろう。自分だけは違うものを持っていたいという欲望が強いのかも?

定例会に行くと、そういう人が多いので癒されるのだが、コロナの影響で定例会が開催できないので悶々!

狂ったように限定品の企画を楽しんでいる今日この頃でーす。

2021-01-23では萬年筆研究会【WAGNER】限定品の第一号は何だったかと言えば、左写真の上!

第一回の中部地区大会が開催された際、参加者に配布された限定品【WAGNER 2007 CHUBU】じゃ。

ペン先は18金製で、FERMEの刻印がある。

コレクターが大量にお持ちだった万年筆に刻印を入れて記念品とされたそうだ。

その時の感想は・・・【ありゃ、やられたぁ〜】だった。

会の限定品を出すなどという発想がなかった拙者は、相当に打ちのめされたが、同時にそういう企画をしてくれた方々に大いに感謝した。

中部地区だけで企画し、主催者である拙者にも黙って企画を進行し、サプライズとして当日参集した人々に配布した。粋だなぁ〜。

現在、この時と同じような、地元主体で運営しているのは、萬年筆研究会【WAGNER】関係では、y.y Pen Club新潟萬年筆倶楽部 だけ。

この【WAGNER 2007 CHUBU】に触発されて作ったのが画像下の【WAGNER 2007】。通常のシルバーン石だたみとの違いは2か所ある。

ペン先に18K-Bがついていることと、キャップリングにWAGNER 2007と入っていること。

現在でも国内販売ではペン先はFとMしかないが、海外では当時から18K-Bニブ付きは販売されていた。

最初だったのですごい満足感があったのだが、今だったらもう少し仕様をいじりたくなる。

ことし企画している限定品(今年市場に出るとは限らない)は、けっこうひねりを効かせるつもり。乞うご期待!
  
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2021年01月22日

雪印の天冠を持つ【 VOLKSWAGEN 3色ボールペン 】(アーカイブ 2007年6月)

この記事を見てびっくり!

2007年当時は、ポッケに携帯電話入れてても空港セキュリティを素通りできたのか?

また、
ハンス・オスターさんはどうしているのかなぁ?まだ鞄を作ってるのかな?



2007-06-02 01 先日、会社帰りに【悪魔の館(銀座のユーロボックス)】を訪問した。そこには先客で【北欧の匠】のご主人が一人。

なんでもデンマークの皮職人ハンス・オスターに初孫が出来たのだとか。世界のどこでも初孫で目を細める爺さんは同じ!とご主人・・・

初孫が出
来ても週の間に皮細工に充てる時間は変えないで、教師としての時間を削るそうじゃ。

ハンス・オスターが一番目を細めるのは、自分が作った商品が修理のために舞い戻った時。

利用者の顔や行動を、皮の状態を見ながら想像し、修理・機能強化する・・・その作業が何とも楽しく、優先順位No.1でするそうじゃ。従って修理はすぐ終わるとか。

そういう話を聞きながら、(悪魔こと)藤井さんがシカゴ・ペンショーで仕入れた商品を確認していると、このボールペンを発見した。


2007-06-02 02天冠にはMontblancのマークがついているが、軸には【VOLKSWAGEN MADE IN GERMANY】との刻印がある。

いわゆるダブルブランド物だが、果たしてフォルクスワーゲン社が3色ボールペンを売っていたのだろうか?それとも車を買った時のおまけで付けたものかな?

いずれにせよ三角形のボールペンがいたく気に入った。すぐそばには、同じ形状だが、天冠の形状が異なり、軸色も金ではなく銀色のモデルもあった。

そちらには【MONTBLANK】の刻印がある。こちらも魅力的。


最近、Montblancの金属軸ボールペンが高いねぇ!独逸人がほくそえんでいたよ。もう独逸では仕入れ出来ないねぇ。日本人がeBayで相場を吊り上げているって言っていた。

物にはその出来にふさわしい値段ってものがある。いくらで仕入れようとも、その値段より高く売っちゃいけないと思ってる。

そんなことするとVintage筆記具の世界からお客さんが逃げてしまう。
          と藤井さん。さすがに商売のコツを心得ている。


Vintage筆記具は株ではない。ヘミングウェイなどの例外はあるが、おおむね現行の同等品よりは安く、手軽にノスタルジーを楽しめるべき。中古車と同じというのが基本じゃ。

珍品を骨董品として未整備で高く売るというのも商売だろうが、中古品を書き味まで整備した状態でお客様に届けるというのが正しいVintage筆記具の世界の商売。

それが長続きするコツ。そういう意味ではユーロボックスは安心して物を買える店じゃ。

今回のボールペンにも真新しいレフィルが装填してあった。しかも4色ボールペンの油性レフィルとしては最高の品質を誇るLAMYのレフィル。

そういうところがユーロボックスの何気ない凄さなのじゃ。

金色か銀色か・・・散々悩んだがダブルネームの魅力に惹かれてこちらを選んだ。

今回の叔母の49日の為の帰省ではこの一本だけをもって帰った。

胸ポケットに携帯電話とこのペンを挿したまま空港のセキュリティゲートをくぐったが、セ〜〜〜フ!不思議じゃ・・・

真鍮製のボールペンはともかく、携帯電話もOKなの?
 
  
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2021年01月21日

【 Parker 75 Flat Top 14K-F 色々な事が解明出来た! 】(アーカイブ 2012年3月)

このblog記事の教訓は・・・

Parker 75をしまう時には、その時代に合ったコンバーターを入れておくべきということだろう。

後の時代のコンバーターを使うと、胴軸を首軸にねじ込みすぎて、キャップが良い音を立てて閉まらなくなるのでな。



@01大量にお預かりしたParker 75 の修理・調整も、いよいよ最後の1本。

比較的症状の軽そうなのを選んでいたつもりだったが思いのほか手がかかり、結果として多くの貴重な情報を得られた。

まず一番の問題はキャップがピチっと音を立てて締まらず、プスンという感じで気持ちよくないこと。

Parker 75が大人気だった原因の最大の部分は、このキャップが締まるときの音だと信じている拙者には、プスンは許せない。

さっそくキャップ内部のバネを新しいものに交換したのだが、プスンはいっこうになおらない。

バネの劣化がプスンの原因だと信じていた拙者には大きなショック!そこで原因を解明することにした。


@02左画像の下側が未使用のParker 75の状態で、上が今回の個体。なんと首軸先端部が後退している。このせいでプスンが発生していたのじゃ。

試しに未使用の首軸に、今回の個体に付いているキャップを挿すと、見事にパチン!とキャップが締まる。

つまりは、首軸が胴軸に入りすぎているのがプスンの原因であった!

確かにこの個体に付いている首軸はインクによって収縮はしているが、長さには影響しない。つまりは軸の痩せはプスンとは一切関係が無い!

これまで首軸の痩せが原因でプスンが発生するという記事を書いたかもしれないが、これは全面的に撤回!


@03原因はコチラ!下がこの個体で、上が未使用の首軸。下の方は首軸のネジが右よりの方まで切られている。

これは胴軸に首軸をネジ込み過ぎたために、金属製の胴軸内側のネジで、樹脂製の首軸が彫られて新たなネジ溝が出来てしまった・・・と考えられる。

Parker 75の初年度モデルでは、首軸のネジ部分は金属製だった。

ところがあまりに注文が殺到したために金属製ネジ受けでは製造が間に合わなくなったので、樹脂製の首軸に急遽設計変更したのかもしれない。

これによって樹脂製首軸が削られて、キャップがパチンと締まらないというトラブルが発生したのであろう。これは拙者にとって新たな発見であった。


@04ではなんでそのような状態になったのかだが・・・ここからは憶測!

上はこの個体に付いていたコンバーターで、ずっと後のモデル用。下はこの時代のParker 75に付いていたコンバーター。

もし太くなった部分で首軸への押し込みがストップし、なおかつ胴軸の首軸への押し込みがコンバーターの左端でストップがかかるようになっているのだと仮定すれば、

上のコンバーターを使っていれば、胴軸を1亢、首軸にねじ込めることになる。力一杯捻ればだが。

これを長年やっていれば、胴軸内の固い金属の内ネジで、柔らかい樹脂製の首軸に少しずつネジが切られていったとしても不思議ではない。


@05そこでのペンシル用の消しゴムの先端部分を削って、それをこの固体に付いているコンバーターの尻に瞬間接着剤で取り付けてみた。

もし仮説が正しいとするならば、消しゴムの部分だけ胴軸が首軸にねじ込まれる量が減り、キャップはパチンと音を立てて締まるはずである。

結果は・・・大成功! キャップは見事に音を立ててパチンと締まった。

プスンと音を立てていた原因は、胴軸が首軸にねじ込まれすぎてキャップが首軸に挿さる量が抑制されていたからであった。


@06こちらは、ペンマンのカートリッジ、消しゴムで補強したコンバーター、この時代の正しいカートリッジを並べた画像。

どうやらコンバーターもカートリッジも太くなった部分で固定されるらしい。

すなわち中央のコンバーターはParker 75には適さない。少なくとも胴軸を力一杯首軸にねじ込む人には!

ではどうして中央のコンバーターを作ったのだろう?これは金属製の最後のコンバーター。

Duofoldやソネットにも使えるとされていたが、Duofoldといっしょに販売されたコンバーターの右端部分はカートリッジと同じ程度の突起しかない。

いずれにせよ、Parker 75に真ん中のコンバーターを付けて使う際には、力を入れないで閉める習慣をつける必要があろう。
   
Posted by pelikan_1931 at 23:40Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック