2015年04月11日

4月11日(土)は萬年筆研究会【WAGNER】 北海道地区大会@札幌 *** 将来日付でのご案内 ***

日時:411 9:30〜17:00 解錠9:15 ペンクリ会員限定(開催日当日会員登録された方には順番を繰り上げて優先的に調整を行います)
場所:北海道立道民活動センターかでる2.71020会議室  
住所札幌市中央区北2条西7丁目 道民活動センタービル  電話:011-204-5100
2015/16年の予定  ここ を押して! 名札をお持ちの方はお忘れ無く!

@01新規入会の方は左記の記入用紙会員番号以外を書き入れて持参して頂くと、受付時間が短くなります。
参加を逡巡されている方はこちらを読んでね! 調整依頼に関しては こちらも読んで!
迷()ビンゴ大会
の景品を大募集しています。ご自宅や勤務先の雑多な物をぜひお持ち込み下さい!
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2015年04月04日

2015年4月4日(土)は萬年筆研究会【WAGNER】 表定例会@水道橋 *** 将来日付でのご案内 ***

日時:44日(  9:15〜16:55 解錠8:50  ペンクリ会員限定(開催日当日会員登録された方には順番を繰り上げて優先的に調整を行います)
場所:内海 2F教室(東京学院ビル) 住所:東京都千代田区三崎町3丁目6−15 電話:03-3261-0017
2015/16年の予定  ここ を押して! 名札をお持ちの方はお忘れ無く!

@01新規入会の方は左記の記入用紙会員番号以外を書き入れて持参して頂くと、受付時間が短くなります。
参加を逡巡されている方はこちらを読んでね! 調整依頼に関しては こちらも読んで!
迷()ビンゴ大会
の景品を大募集しています。ご自宅や勤務先の雑多な物をぜひお持ち込み下さい!
 
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2015年03月29日

3月29日(日)は萬年筆研究会【WAGNER】 東北地区大会@仙台 *** 将来日付でのご案内 ***

日時:329(9:0017:00(開場も9:00) ペンクリ会員限定(当日会員登録登録された方には順番を繰り上げて優先的に調整を行います)
場所:仙台市戦災復興記念館 4F 第1会議室  住所:仙台市青葉区大町二丁目12番1号   電話:022-263-6931
2015/16年の予定  ここ を押して! 名札をお持ちの方はお忘れ無く!

@01新規入会の方は左記の記入用紙会員番号以外を書き入れて持参して頂くと、受付時間が短くなります。ご活用下さい。
参加を逡巡されている方は こちら を読んでね!
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2015年03月27日

金曜日の調整報告【 Montblanc No.14 18C-OM グレー 普通のペン先に! 】

1今回の生贄は、拙者が最も嫌いな1960年代のMontblancの2桁番代モデル。キャップにはNo.14という刻印がある。
太軸の18金ペン先モデルの高級品で、なおかつ、軸色がグレー。これに金張りキャップが付けば一時中古市場で狂ったような相場を付けたNo.74となる。
拙者も一時、No.74は全色集めたこともあった。ただ、その樹脂の品質があまりに悪く、とてもインクを入れて使う気になれなかった。
また、目の前で2桁番代モデルがペキペキと割れていく様子を何度も見た。従って萬年筆研究会【WAGNER】ではMontblanc 2桁番代の調整は生贄扱いでしか実施していない。
また、拙者に限ってはペン先調整時に指が痛くなるので、2桁番代の調整すらお断りしている。ただ預かっての調整は実物の具合を見て受けることもある・・・という程度。いずれにせよ大嫌いなモデルなのじゃ!

23今回の生贄は、おそらくはジャンク品として入手された物であろう。ペン先に白い粉が吹いている。海水で濯いだのだろうか?
ペン先はOMでスリットはきっちりと詰まっており、書き味は酷いのひとこと。ただし意外と状態は良いので無理しなければ修理可能と判断した。
この2桁番で怖いのは修理が終わって首軸を胴軸にねじ込むとき。少しでも力を入れすぎると首軸先端部がパキっと割れたり、首軸後端部にピキっとクラックが入る。
さりとてゆるゆるだと、インクがそこから漏れてくる。元々はそんなことはなかったはずだが、製造されてから50年以上も経過すれば劣化はしかたなかろう。ただ2桁番の劣化はあまりにも酷すぎるがな・・・

45こちらは横顔。2桁番代は筆圧をかけるとペンポイントは横に開くのではなく、縦に曲がって柔らかさを出すなんて言われていたが、そんなの嘘っぱち。
筆圧をかけながら凝視すれば、ちゃんとペンポイントは左右に開いている。そもそも左右に開かねばインクはスムーズに出ないはず。
ただ、上下の撓りもたしかにあり、そのせいで左右の開き具合が筆圧をかけたほどでもないのは事実。そして上下に撓るペン先は縦書きの日本語には最適なのじゃ。
それが日本で評価の高い理由かも知れない。いずれにせよ縦書きの日本語を最後に書いたのが、ペン!ペン!ペン!ファウンテンペンの原稿だった拙者にはありがたみのない萬年筆なのは事実。

6こちらがソケットから外したペン先。この部分に18C、750の刻印と共に、14の刻印がある。最初の1は大きさで、次の4は金のグレード。
14なら大型軸の18金ニブ、24なら小型軸の18金ニブ、22なら小型軸の14金ニブ、12なら小型軸の14金ニブだったと記憶している。
金張りキャップのNo.74や金無垢軸のNo.94に付いていたニブには、14の刻印があったと思う。

7このペン先を清掃してスリットを拡げたのが左側画像。
ごらんのとおりオブリークのペン先だ。どうやらひっくり返しても使っていたようで、ペンポイントの背中側の一部が摩耗している。
ただ、あまりの書き味の悪さに、ほとんど使われないまま放置されていたのが発見されたのであろう。
おかげで吸入機構に摩耗は無く、2桁番代に良くあるピストン抜けや、インク滓がこびり付いてピストンが動かなくなるトラブルは持っていなかった。
これを確認したから、この個体を修理することに下のじゃ。ピストン抜けの場合は、壊して部品取りにするしかないのでな。

89こちらがオブリークを通常のペン先に研ぎ直したもの。OMからB程度に時巾が変わっているはずじゃ。
スリットを開いたことによって、ペン先は若干上に反る。そうするとペン先とペン芯との間に隙間が出来るので、ペン芯も反らさなければならない。
ところが、こいつのペン芯は熱をかけると、ふにゃふにゃに軟らかくなるので、慎重に反らさないと左右不均衡に反ってしまう。そうなるとペン先段差が出来る。
しかも筆記時にペン先の下にペン芯が見えてしまう。拙者はこの状態が大嫌いなのじゃ。ところが、このモデルに限ってはどうしようもない。
どう考えても、このはみ出した黒い部分も造形デザインの一部となっているとしか思えない。やはりParker 51のフーデッド・ニブを意識したのだろうか?

10こちらは横顔。実に絶妙の書き味になったのだが、横顔を見ると心許ない感じがする。あれ?コテ研ぎ?なんて思うのだが・・・
実はMontblanc 2桁番代で絶妙の書き味!渡航評価のものを見せていただくと、ほぼ全てがコテ研ぎに形状が似ていた。
 2桁番代モデルは、あまり寝かせて書くとペン芯が紙に当たる。従ってある程度は筆記角度を維持しながら書く必要があるのだが、このきっきかくどの高さが、コテ研ぎ風調整と何か関係があるのかも知れないな。
ちなみに、冷静に評価すれば、今回の生贄の書き味は現代の萬年筆では感じられないエロい書き味を持っている。嵌まると怖いから手を出さんほうが・・・


【 今回執筆時間:3時間 】 画像準備1h 修理調整1h 記事執筆1h
画像準備
とは画像をスキャ ナーでPCに取り込み、向きや色を調整して、画像ファイルを作る時間
修理調整
とは分解・清掃・修理・ペンポイント調整の合計時間
記事執筆とは記事を書いている時間
      
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2015年03月26日

蒔絵工房 NAMIKI 訪問記

12本日2015年3月26日(木)は、萬年筆研究会【WAGNER】会員有志13名が集団でパイロットの平塚工場にある 蒔絵工房 NAMIKI を訪問した。
年齢層は中学二年生からN御大まで、岡山から日帰りで来られた方もいた。
そしてフェンテのでべそ会長も、花粉症で真っ赤な目とマスク装着で参上。最近は絵に目覚めたらしいが・・・数年で筆を折るかも知れない。
10人がバスに乗ると空席はほぼ埋まった。出発寸前におばあさんが乗り込んだところ、中学生のShuNくんが、【こちらへどうぞ!】と声をかけて座らせてあげる。
N御大は、向かい側の席の綺麗な奥さんにしきりにちょっかいを出している・・・と思ったら、その奥さんが抱いていた赤ちゃん(女の子)がN御大をガン見してたので、あやしていたというのが真相らしい。
あっという間に正門前に到着。車で来ていた三人と合流して写真右の蒔絵工房 NAMIKI へ入る。

すぐに蒔絵の展示室があるのだが、残念ながらそこは撮影禁止。萬年筆以外へ施された蒔絵も多数あったが、見学は10分もあれば終わる。

その側にある小部屋で映像を4本見せて貰った。1本目はPen Station で流している萬年筆が出来るまで。
2本目はこれから大々的に売り出す”沈金”の製作プロセスを超マクロで撮影した物。外人のVIPが来られたときには、彼らがスタンディングオベーションをされたとか。実にすばらしい出来だった!

34その部屋は入り口から入って数メートル行った右側にあるプレゼンルームのような部屋で、ゆっくりと動く掛け時計が印象的。
何気なく國光會という文字が入れられている。また壁には当時のパイロットの社員が書いたというポスターも展示されていた。
そして、萬年筆愛好家だから・・・ということで、特別にインク止め式蒔絵万年筆を組み立てる工程を見せていただいた。
蒔絵の美しさに目を引かれる人、工具に目を引かれる人、作業している女性に目を奪われる人・・・まぁ、いろいろでしたなぁ。拙者はもちろん工具に・・・
高価な蒔絵万年筆のインク止め機構の尻軸には、金属部品も入っていると知ってビックリ。もちろん、コルクなどは使われておらす、シリコンリングが弁として使われていた。

5そこからは、発掘された映像というのを2本見せていただいた。1本はDVDに焼き直したB&W(白黒)映像で、もう1本はフィルムからVHSに落としたもの。
どちらも昭和30年代の物だが、前者はルミ子さんという女性が、パイロットの工場見学をする映像。使用目的は不明だが、ひょっとすると販売店さん向け宿泊教育用かな?
説明している方の声が、まるで原稿を読んでいるように平坦なのと、画面に出でてくる女工さんがみなさんバッチリとお化粧されているのが微笑ましかった。
いつもお化粧していたのか、撮影があるからお化粧をしたのか?邪心のある拙者は、Pelikanの社史を思い出しながら画面を見ていた。
昔は工場へ来るのが楽しみでねぇ、女の子が多いから!】という誰かさんの台詞にウンウンとうなずいてしまったな。
画像は、たしかペンポイントを作る材料を調合している部屋だと思ったがなぁ・・・。ちなみに14金のことを、当時の人はみんなじゅうきんと呼んでいた。プロっぽくていいなぁ。

6789最後に見せて貰ったのが【泉のように】という20分ほどのフィルムをVHSに落としたもの。
この映像では図形を使って素人にもわかりやすく万年筆の製造工程を説明してくれていた。
特に、白ペンを作る工程を見せてくれる貴重な映像だった。
ペンポイントの電気溶接のやりかたが久保工業所とそっくりなのに驚いた。実に見応えのある映像だった。
訪問者の平均年齢は78歳!といわれる蒔絵工房 NAMIKI なので、こういう映像は通常はお見せしていないらしい。
今回は、萬年筆愛好家団体がフェンテの会長といっしょに訪問するということで、見せていただいた。
期待を大きく上回る満足感であった。【三者鼎立】のオリジナルの意味も教えていただいたが、そちらに込めた創業者の思い入れにもいたく感動した。
消費者は満足してはいけない、販売者は利に走りすぎてはいけない、開発者は研究を怠ってはいけないというような意味だったらしい。まさに商売繁盛の秘訣ですなぁ。

10こちらは、蒔絵工房 NAMIKI  の横顔。その昔は研究棟で、一般の社員は自由には入れなかったらしい。
現在はこの棟は女性が大半ではないかと思う。トイレを見てそう思った。
昔は海軍の火薬庫だったらしく、爆発しても被害が拡大しないよう、外壁構造は頑丈だが、天井が無かったとか。
万一爆発しても、その力を上に逃がして被害を小さくする工夫だったのかな?戦後にパイロットに払い下げられた。

そういえば、紙様や世界のコレクターは既にこの工房を訪問し、いろいろと情報を得ているらしい。そのうち、披露していただきましょう。

残念ながら平日しか開いていないが、あと一回の訪問機会を作りますので、希望者は次回の案内をお待ち下さい!ちなみに再募集は10人程度でーす。   
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2015年03月25日

水曜日の調整報告 【 Pelikan 400NN ライト・トータスシェル 14C-M 内部機構劣化 】

1今回は九州のblueskyさんからの依頼品。Pelikan 400NNのライト・トータスシェルというかなり貴重な萬年筆。しかも胴軸の劣化は一切無い!
良く見るとキャップトップと尻軸は濃いブラウンで、ちゃんと胴軸と色を合わせている。この時代のPelikanは非常に色の整合性を考えていたなぁ。
この時代のデザイナーだったら、プリント天冠なんぞ作らなかっただろう。

23胴軸は完璧なのだが、ペン先はいかん!なんか訳のわからない物がこびり付いている。擦っても洗っても取れない。
無水エタノールで擦っても落ちないので通常の接着剤でもなさそう。いったい何が付いていたのだろう?
どうしても取れないので、サンドペーパーで擦って綺麗にしたが、当然のことながらペン先刻印もある程度削られるのはいたしかたなかろう。
スリットは詰まってはいるが、筆記に支障があるほどではない。しかし、ここは生贄扱いゆえ、通常の400NNではあり得ない書き味に変えておこう。

4こちらは調整前の横顔。ものすごいお辞儀をしている。ここまでお辞儀をさせるためには、ペン芯もお辞儀させる必要があるだろう。
しかし、これではしなやかな書き味は得られない。1930年代のMontblancとまではいかないが、Pelikan系ではなく、Montblanc系の書き味に変えてしまおうと思いついた。
そこで、ペン芯を少し起こし、ペン先も湾曲を緩くし、猫背も矯正した。猫背矯正は、曲がった部分を小槌で伸ばすのが一番。その段階でスリットも開いてくれる。
あとはペン芯の猫背度合いとペン先の猫背度合いを揃えるのがポイント!これけっこう面倒な作業。
ペン芯を過剰に反らせておき、ペン先を載せてソケットで締めてお湯に浸け、ころあいをみて冷水に浸けるのじゃ。い
ここは経験でエイッ!とやるしかない。経験だけが物を言う場面。今回もヤマ勘が働いて一発で成功!

56こちらは洗浄後のピストンだが、洗浄前はピストンの後ろ側が青インクでドロドロに汚れていた。
ということは、ピストンの表面がざらつき、その隙間からインクが後ろに回ったとしか考えられない。
ならば対策は簡単!ピストン弁を新しい物に変えれば良い。

7ということで、こちらがピストン弁をクリーム色の交換部品と入れ替えた状態。狭いピストン窓から確認できるかな?
ちなみに、尻軸を外すには専用工具が必要。しかも必ず尻軸がスポーンと外れる・・・というわけでもない。
こちらも力加減は経験値から導き出す。ただし専用工具にかける前に尻軸を固定している胴軸部分を75度くらいのお湯で暖めておく必要がある。

8こちらはスリット調整と研磨を施した状態のペン先拡大図。厳密に言えばペン先のスリットを多少オーバー目に調整してある状態。
すなわち、後の調整戻りを考慮して多少オーバーめの調整を施してある。
具体的に言うと・・・

910こちらの二枚の画像からわかるように、正面向かって右側のペンポイントが若干下になっている。
そのせいで、左側画像のペンポイント拡大図でも、奥側が下に出ているように見えるのだが、これは調整戻りを考慮したから。
あと2日ほど待てば、正面左側のペンポイントが本の少しだけ下がり、左右均等な状態に移行するはずじゃ。
まぁ、これも経験値だけなので、予想が外れれば、微調整がいるかもしれないな。


【 今回執筆時間:3時間 】 画像準備1h 修理調整1h 記事執筆1h
画像準備
とは画像をスキャ ナーでPCに取り込み、向きや色を調整して、画像ファイルを作る時間
修理調整
とは分解・清掃・修理・ペンポイント調整の合計時間
記事執筆とは記事を書いている時間
     
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2015年03月24日

火曜日のアンケート調査 【 萬年筆を使っていてストレスを感じるのはどんな時ですか? 】

前回のアンケートは・・・

【問い1】 インクの管理の仕方
  (1). 萬年筆とインクの対応表を作って管理してる
  (2). 管理してないがインクが無くなる度にインクを抜いて清掃している
  (3). 各色1銘柄しか使わないので問題ない
  (4). その他・・・具体的に

【問い2】 何種類のインクを使ってますか? 

だった。

インクの管理については(1)が15人と圧倒的に多く、次が(3)で11人であった。
使っているインクの種類は、1〜5種類が21人6〜10種類が10人であった。みなさん、さほど多色のインクを使っているわけではなさそう。

今回のアンケートは、調整師にはピンと来ない質問かもしれないが・・・・

あなたが万年筆を使っていてストレスを感じるのはどんな時ですか?

出来るだけ具体的にお答え下さい。調整師にとっては非常に参考になる意見だと思うのでな。


  それでは Go

   続きを読む
Posted by pelikan_1931 at 22:30Comments(42)

2015年03月23日

月曜日の調整報告【 Vintage Waterman 14-M  ぐちゃぐちゃ・・・ 】

1今回の生贄は赤点半さんからのもの。最近は半一族らしく、けっこう状態の悪い物を持ち込まれる。
拙者も老い先長くないので、いつまでもこういう修理に時間を費やして良いのかなぁ・・・と考えさせられるくらい時間がかかった・・・
胴軸の色は、中のゴムサックが出すガス?のせいで変色している。そして胴軸からはセルロイド臭がする。ほほう最後までエボナイトに拘ったWatermanもセルロイド軸を作ってたんだなぁ。

2345ペン先の表面には細かい擦り傷がいっぱいあり刻印はほとんど読めない。
またペン先は上から見て右側が内側に曲がっており、そのせいでスリットが詰まっている。
前から見るとペンポイントには段差があるが、それは左側のペン先の先端部が少しだけ上に反っているから。
幸運にもペンポイントはしっかりと残っているので、あとで如何様にでも調整出来る。
Vintageを選ぶにはペンポイントがしっかりしているかどうかを目を皿のようにして確認する必要がある。少しでも疑わしければ手を出さないのが王道

6このモデルのペン芯には3本の非常に細い溝が切ってある。これから想像するに、それほど大昔の万年筆ではなさそうじゃな。
そしてペン芯の裏には、ピカピカと光沢のある塗料が塗られている。おそらくはクリア漆であろう。
そういえばペン芯の裏に漆を塗るのがはやった時代もあったな。さてこのモデルは何でしょう?
バイブルを開けばたちどころにわかるはずですが・・・

7こちらは洗浄前の首軸。実は胴軸内部に固まったインクサックの滓を取り除くのに4時間かかった。作業は諸行無常のよう・・・そう変化する永遠の刹那のようであった。
ゴムサックで変色している軸内に残っているサックの滓は、セルロイドと一体化して擦ってもそう簡単には剥がれない。
賽の河原の石積みのような作業なのじゃ。軸に強烈なライトを当てると、内側にこびり付いたサックの滓が見える。
それを割り箸で擦るのだが、ほとんど効果は無い。それを手を変え品を変え繰り返すのじゃ。
ペン先調整と修理とを比べたら、前者は楽しく、後者はむなしい・・・という気になった。普通はそんなこと感じないのだが、この修理には心が折れた・・・

98ペン先はピカピカに磨き上げた。そしてスリットを拡げ、曲がった部分を戻した。
ペン先部分の修理になれば、急にテンションが上がってくる。
スリットを拡げた状態で書いてみると、ものすごい音でピーピーと鳴く。ペン鳴りなんてかわいいものではなく、ペン先の悲鳴のような音!

10いくらペン鳴りが好きな赤点半さんでも耐えられないだろうと、ペンポイントの腹の部分を削ってペン鳴りをコオロギの鳴き声程度に抑えておいた。
この撮影はTG-3の深度合成で行ったもの。ペン先側面の傷が良く解像されている。あなどれないなぁ。
でももうすぐTG-4が発売になるらしい。おそらくは6月頃だろう。どういう解像を施されるのか楽しみだ。


【 今回執筆時間:7時間 】 画像準備1.5h 修理調整4.5h 記事執筆1h
画像準備
とは画像をスキャ ナーでPCに取り込み、向きや色を調整して、画像ファイルを作る時間
修理調整
とは分解・清掃・修理・ペンポイント調整の合計時間
記事執筆とは記事を書いている時間
    
Posted by pelikan_1931 at 23:55Comments(4)

2015年03月22日

aurora_88さんの〔 萬年筆研究会【WAGNER】第36回関西地区神戸大会報告 〕



今回は、N御大を【エロ御大】と呼ぶ猫太郎さんが名古屋よりやってきて、御大とマシンガントークで周囲を笑わせた!

今回も女性の参加比率が高い元町大会でした!
   
Posted by pelikan_1931 at 18:15Comments(0)

奥様と【下男たこ吉】の素敵な日々 ★ べたべた餅 ★

昨日の萬年筆研究会【WAGNER】関西地区大会@元町の後の二次会では飲み過ぎた・・・
通常は最初の一杯はビールで、次からは烏龍茶にする事が多い。ところが昨日は、2杯目烏龍茶のあと、赤ワインを立て続けに飲んだ。
飲み放題500円・・・の赤ワインなので、うまいわけではないのだが、口当たりが良くてジュースのように飲んだ。
しかし、ワインで酔うとコワイ。たこ吉が最後にゲロリンになったのは、今から20年前だが、行きつけのバーでワイン愛好家団体が会合をやっており、仏蘭西全土のワインの試食という物に無理やりつきあわされた。
赤ワインを大きなグラスで10杯以上も飲まされ、そのバーでゲロリンに変身!翌日は悪酔いで午前半休。休んだ日の午前中に地下鉄サリン事件が発生した。
当時は50ccのバイクで通勤していたが、会社のある築地のあたりで大渋滞。救急車も走り回っている。午前中にTVを見ないで出勤していたので何事かと思った。
会社に着いてみると、別フロアの部では何人か病院に収容されたと聞いた。数年後でもフラッシュバックが起きると後で聞いた記憶がある。

昨晩のは、飛行機で神戸空港から羽田空港にもどったのだが、飛行機に乗り込んで、”ああ、動き出したな〜”と思った瞬間に気を失い、次に目を覚ましたら羽田空港に到着し、飛行機が停止する寸前だった。
飛行機が着陸した時のショックでも目を覚まさなかったらしい。睡眠不足とワインのせいですっかりヨッパライヲヤジ状態になっていた。

自宅に到着したのは23時。奥様は既にお休みになっていたので、神戸から運搬した莫大な量の書籍を整理。ほぼ全てがプロレス関係本
よくもまぁ、コレだけの重量をはこんだものだ・・・と驚いたが、翌朝になったら体中が筋肉痛。
ワインで酔っていなかったら、重さに耐えかねて神戸空港で捨てていただろう。 酔うと重さの感覚もマヒするらしい。ちなみに痛さの感覚もマヒするので、しらふで酔っ払いと殴り合いしてもKO出来にくいらしい。

12こちらは、つきみそう先生にいただいた高野山のお土産の【ごまだれどうふ餅】。
先生から【このこうやくんというゆるキャラに対して、奥様がどういう反応をするのか知りたいんですわぁ】とのご要望があった。
酔っ払っていたので、包みをテーブルにおいたまま寝たのだが、起きてみるとパッケージが無い!
捜してみると、左のようにビリビリに破れた包装紙(テープで繋ぎ直して撮影)がくずかごに!

おそるおそるお見せして、【奥様、このゆるキャラへのご感想は?】とお伺いしてみると・・

コレのこと?椎茸小僧でしょ。お餅のパッケージに椎茸って頭おかしいんじゃないの!でもすごくおいしかったわよベタベタ餅。あと2個残ってるけど、アタシが食べるからね!
可愛いお坊さんキャラのこうやくんが、椎茸小僧にされていた・・・。それはいいとして、ベタベタ餅ってのは何故か?そういうところを突っ込まないのが35年以上もお仕えできるコツで〜す!

奥様に、【高野山て何県だと思われますか?】と聞いてみたところ・・・

岐阜の山奥じゃないの?】とおっしゃった。以前にうかがった時には【京都にきまってるじゃないの!】だった。奥様にとっては東京以外は興味対象外なのだろう。

3そして、【一番右端の坊さんが持っているのはなんですかね?】と聞いたところ、冗談だとは思うが・・・

マラカスでしょ。この子だけずいぶんと粋ね!いいじゃないの椎茸小僧三兄弟!】 ということで、こうやくんは、今後、椎茸小僧と呼ぶことにしました。

で質問です。椎茸小僧三兄弟が持っている物は、それぞれ何と呼ぶのでしょうか?真ん中は毛筆でしょうが・・・
  
Posted by pelikan_1931 at 18:00Comments(8)

2015年03月21日

テストの珍回答 その119

拙者は最近、小学校、中学、高校で実際に行われた試験での珍回答に涙している。そして自分でも正解できない問いや、同じような間違いを犯しそうな問題も数多くある。
そこで、不定期ではあるが、【テストの珍回答】を紹介しよう。

問いと模範解答を最初の頁に、珍回答をつづきの頁に記す
                                                              
1:
 
国語 太宰治の代表作を一つ挙げなさい。(東京都の中学校

解答: 
人間失格、斜陽など
 

wiki によれば;
太宰 治(だざい おさむ、1909年(明治42年)6月19日 - 1948年(昭和23年)6月13日)は、日本の小説家である。
本名、津島 修治(つしま しゅうじ)。1936年(昭和11年)に最初の作品集『晩年』を刊行し、1948年(昭和23年)に山崎富栄と共に玉川上水で入水自殺を完遂させた。
主な作品に『走れメロス』『津軽』『お伽草紙』『斜陽』『人間失格』。その作風から坂口安吾、織田作之助、石川淳らとともに新戯作派、無頼派と称された。
1929年、自らの階級に悩み12月にカルモチン自殺を図った。これが第1回目の自殺未遂で20歳の時。
1930年にはカフェの女給と入水自殺を図るが、自分だけ生き残る。
その後、都新聞社(現・東京新聞)に入社できず、またも自殺未遂
1937年(昭和12年)、内縁の妻・小山初代(1912-1944)とカルモチン自殺未遂、一年間筆を絶つ。
『人間失格』『桜桃』などを書きあげたのち、1948年(昭和23年)6月13日に玉川上水で、愛人山崎富栄と入水自殺した。
とある。「カルモチン」とは、武田薬品工業が製造販売していた鎮静剤だが、現在は販売中止。
成分はブロムワレリル尿素だが、これを使った鎮静剤は今でも販売されているらしい。
「ウット」(WUTT、伊丹製薬、アリルイソプロピアルアセチル尿素などとの配合剤)だが、危険なので服用しないようにな!
その一生を読むと、まさに人間失格と言えようなぁ・・・だが、こういう男がモテた時代なのかも?
 
 
2: 社会 西暦4世紀頃から7世紀にかけてヨーロッパで起きた民族大移動のことをなんというか? (香川県の中学

解答: 
 ゲルマン民族の大移動

wiki によれば・・・

民族移動時代(みんぞくいどうじだい、英語:Great Barbarian Invasion)は、西暦300年から700年代にかけて、ヨーロッパで起こった人類の移住の時代のことである。この移住が古代を終わらせ中世が始まったと考えてもよい
この移住はゲルマン系及びスラブ系の移住、更に東方系の諸民族の侵略を主体としている。これは中央アジアでのトルコ系民族の移動や、人口爆発、気候変動、疫病の蔓延、高齢化人口の増大などが要因とされる。

つうことは、4世紀から8世紀にかけて・・・という問の方が正しいのかな?ま、いつ移動が終わったかは定かでは無いので誤差の範囲かな? 
 
 
3:社会 織田信長は、武田軍と戦った長篠の戦いで3000丁もの(     )を用意したと言われる。(    )に入る正しい語句を答えよ?(徳島県の小学校

解答: 鉄砲

長篠の戦いに関するwikiによれば・・・

長篠の戦い(ながしののたたかい)は、天正3年5月21日(ユリウス暦1575年6月29日)、三河国長篠城をめぐり、織田信長・徳川家康連合軍38,000と武田勝頼軍15,000との間で勃発した戦い。
敗北した武田軍は甚大な被害を受けた。
決戦地が設楽原(設楽ヶ原、したらがはら)および有海原(あるみ原)(『藩翰譜』、『信長公記』)だったため長篠設楽原(設楽ヶ原)の戦い(ながしの したらがはら の たたかい)と記す場合もある。
通説では、当時最新兵器であった鉄砲を3,000丁も用意、さらに新戦法の三段撃ちを実行した織田軍を前に、当時最強と呼ばれた武田の騎馬隊は成すすべもなく殲滅させられたとされる。
が、そもそも兵力に2倍以上の差があったうえ、経過・勝因については様々な論点において異論が存在する。

とある。38,000人に対して3,000丁の銃ということは、やはり歩兵の方が多いと言う事か。近代戦でも領土を奪うには歩兵が必須だからなぁ。爆撃しただけでは領土は奪えない。

ただ・・・鉄砲が正解なのか、火縄銃が正解なのかはわからないなぁ。実際には火縄銃が使われていた。ちなみに火縄銃の射程距離は50mから100m。さほど威力は無かったはずなのだがなぁ・・・ 
 
 
4: 社会 安倍晋三内閣が誕生し、消費税が引き上げられることになったが、いくらからいくらになったか。(福島県の小学校

解答: 5%から8%へ引き上げられた

ほほう、今ではこういう政治がらみの問題が小学校の試験に出るのか!拙者が小学校の時に物品税について教わった記憶は無いがなぁ・・・
そういえば、物品税は純銀製萬年筆にはかからなかったが、金鍍金製の萬年筆にはかかった。
しかも、純銀製でもパーカー75の萬年筆にはかからなかったのに、デュポンの純銀製ボールペンにはかかっていたような気がするのだが・・・気のせいかな?
贅沢品にかける税金が物品税のはずだったのだが・・・覚えとらん。戦前の物品税はものずごく複雑だったらしいが名。金ペンとシャープペンに関してはこの値段を超えるとかかるというのは出ているが、ボールペンは記載無し。
考えてみれば、まだボールペンは世に出てなかった・・・ 
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3月21日(土)は萬年筆研究会【WAGNER】 関西地区大会@元町 *** 将来日付でのご案内 ***

日時:321日(09:1516:45 (解錠8:45  ペンクリ会員限定(開催日当日会員登録された方には順番を繰り上げて優先的に調整を行います)
場所:兵庫県民会館 3 304  住所:兵庫県神戸市中央区下山手通4-16-3  
2015/16年の予定  ここ を押して! 名札をお持ちの方はお忘れ無く!

@01新規入会の方は左記の記入用紙会員番号以外を書き入れて持参して頂くと、受付時間が短くなります。ご活用下さい。
参加を逡巡されている方は こちら を読んでね!
迷()ビンゴ大会の景品を大募集しています。ご自宅や勤務先の雑多な物をぜひお持ち込み下さい!
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Posted by pelikan_1931 at 07:00Comments(5)

2015年03月20日

金曜日の調整報告【 ASTORIA 復刻 18C-B ペン先落下・・・ 】

1今回の依頼品はアストリアの復刻版。独逸の販売店が作った純銀ボディの品。作ったのはWAGNER 2010 Special で頒布したASTORIA エボナイト製+純銀パーツと同じ店!
オーナーは以前にモンブランに勤務していたという噂のあるお方で、eBayなどでもずいぶんとお世話になった。
今回は、その方から直接購入された逸品らしい。ちなみに依頼主は WAGNER 2010 Special のASTORIAもお持ちのはず・・・

78この萬年筆がどのくらいの大きさかは、左側のキャップを閉じた時の画像、右側のキャップを後ろに挿した時の画像の長さ比較でわかるように・・・短い。
キャップは後ろに挿すのではなく、後ろにねじ込むタイプ。最近のモンブランでいえば、プルーストと同じ方式じゃ。
しかも拘りがあるらしく、キャップをきっちりと閉めた時には、クリップの延長上にペン先のスリットが来るように設計されている。マニアが一番気にするところをよく押さえている。

4萬年筆マニア(ヲタク)が設計した萬年筆には、こういう細部に対する抜けが無い。徹底して拘っている。
もっとも以前のWAGNER 2010 の元となるASTORIAでは、ボタンフィラーのボタンまでも弾力の無い純銀で作ったため、サック交換に死ぬほど時間がかかった。
まさに、マニアならではの失敗だったなぁ。いずれにせよ、尻軸部分のこのネジだけで、キャップをきっちりと固定する技術はさすがじゃ!

23キャップには”Astoria"の刻印がある。このブランド名は、オーナーが権利を入手したのかな?
ASTORIAの萬年筆は全て?MontblancがOEMで作っていると記憶していたが、それで正しいのかな?
いずれにせよ、No.134、No.136、No.138、No.139などに使われたスネーククリップは見事に復刻されている。
こちらはMontblancの意匠のはずだが、コピーして大丈夫なのかな?最後に作られてから60年以上経過しているはずなので、Montblancが権利を主張出来ないのかも知れない。

956で、こちらがペン先の状態!なんと大きく曲がっている。こんなに軽い萬年筆なのにここまで曲がるかぁ?と重さを量ってみたら20gもあった。
さすが純銀軸だけあって、細くて短い割に重い。また18金ペン先なのでつきたてのお餅のように戻る力が弱かったのだろう。
相当な衝撃だったらしく、ペン先の湾曲に合わせて、ペン芯までお辞儀している。
このお辞儀はペン先を外して、ペン芯単独にしても残ったまま。すなわち衝撃でペン芯まで曲がってしまったという事らしい。
しかし、やや熱めに設定したヒートガン(150度ほど)で、遠くからあぶっていたところ、少しずつお辞儀がもどり、約1分で元通りになった。

10こちらがペン芯の状態。ちゃんとペン先と密着している。肝心のペン先だが、厚いプラチナメッキが施されているので、曲げを直しても削って波打ち(曲がり)を取ることは出来ない。
そこで、ペン先を布ではさんで木台の上に置き、上から小型トンカチで叩いて曲げをある程度直し、次にペン先の内側からコンコンと叩いて形を整えた。
が、左写真の程度までしか直らなかった。もしプラチナメッキがかかっていなかったなら、もっと綺麗に叩き、最後は表面をサンドペーパーで削って滑面を作るのだがなぁ・・・

しかし、書き味は抜群になった!元々、秀逸な書き味だったはずで、実に良い調整が施されていた。
そこに微調整を施したので、Montblancの昔のニブらしい字形になってくれる。もちろん、書いた時の反発力などは全く違うが、書かれた文字は似ている・・・というか、似せるように調整した。

実は、依頼者は既に替わりのペン先とペン芯を独逸から届けて貰っているらしい。ただし残念なことにペン先へのプラチナ鍍金は施されていないらしい。

見かけと、書き味だけならペン先交換をする必要は無いかも知れないなぁ・・・コレクションにするなら、換えた方が良いだろうがな。
ただし、ペン先のスリットの一部がO脚のままなので、何かの拍子にインク切れを起こすかも知れない。それを防止するにはペン先交換だがな・・・明朝相談しましょう!
拙者は持っていないので対応するカートリッジをお持ち下され!


【 今回執筆時間:3.5時間 】 画像準備1h 修理調整1.5h 記事執筆1h
画像準備
とは画像をスキャ ナーでPCに取り込み、向きや色を調整して、画像ファイルを作る時間
修理調整
とは分解・清掃・修理・ペンポイント調整の合計時間
記事執筆とは記事を書いている時間
     
Posted by pelikan_1931 at 20:00Comments(3)

2015年03月19日

WAGNER 2007 限定萬年筆発掘!

昨晩から奥様が大騒ぎ!

たこ吉、目が真っ赤に腫れて目やにが出ます。また鼻水がツーっと出たり、鼻血が出たり!こんなこと生まれて初めてよ。あたしもうダメかもしれないわ!

奥様、落ち着いてください。ちなみにくしゃみが出たり、目がかゆくなったり、異様に眠くなったりしませんか?】 

そ、それよ!何が悪いの?はっきり言って頂戴!】 

花粉症です・・・】 

か、花粉症ですって?あれはたこ吉みたく田舎から東京へ出てきた、いわゆるお上りさんしかかからないのよ】 

そんな話、どっから聞いたんですか?体質が変われば誰でもかかります】 

イヤだわ、恥ずかしい・・・あたしが花粉症だって誰にも言わないでね、ハックショーーーーーーン!】 

1てな会話をしながら、部屋をかたづけていたら、懐かしい萬年筆が出てきた。未開封で!

それは、左画像下の、WAGNER 2007! 今となってはどうしてこんな企画がスイスイと通ったのかわからない。 

当時は限定萬年筆をどこに依頼して良いのか知らなかったので、ヤフオクで大量に販売しているお店に頼んだ。

ちなみに、その上の萬年筆研究会【WAGNER】創立五周年モデルは、ペンステーションの下のカフェで仕様を決め、丸善オアゾに頼んだと記憶している。

これらのモデルに共通しているのはペン先が通常の14金ペン先ではなく、18金ペン先(ロジウムメッキ)のBのみであること。
海外向けのシルバーンは18金ペン先付きで、Bも販売しているので、新たに型を起こしたわけではないと思うが、品番を新たに作る必要があったのか、交渉はけっこう大変だったらしい。
最近では、数多くの萬年筆専門店が自社独自の限定品を出しているので、敷居は低くなったような気もする。

萬年筆研究会【WAGNER】2005年の12月17日創立された。従って、今年の12月17日で創立10周年

そこで、年内を目標に 萬年筆研究会【WAGNER】創立10周年記念萬年筆を作る予定。今回はプラチナにお願いします。ペン先は2種類となりますが、どちらもF・M・Bの範疇ではありません。特殊です!

ペン先のデザインは、WAGNER 2014【左馬】 と同じくポンちゃんで、現在鋭意デザイン中!お楽しみに!  
Posted by pelikan_1931 at 22:30Comments(4)

2015年03月18日

水曜日の調整報告【 Pelikan 400NN 14K-F ピストン弁交換 】

1本日の生贄はPelikan 400NNで、ペン先には14 KARAT の刻印があるが、ペン先の太さ刻印は消えている。まぁ、Fと考えるのが妥当だろう。
症状はインクが十分に吸引されないというのと、尻軸がきっちりと締まらないこと。
ピストン弁が胴軸内壁との摩擦で摩耗し、滓がピストン弁に付着するとよく発生する症状。回りにくい尻軸をゴリっと強烈に回すとこうなることがある。
しかし、尻軸がそれほどきついわけではない。どっかで修理された物かな?
2キャップを良く見ると茶色のキャップだ。どうやら胴軸とキャップは違う2本からニコイチとして組み合わされたらしい。
このBlog画像ですら見分けるのが難しいので、通常のオークション画像ではなおさら困難だろう。

34ペン先の表面には細かい擦り傷がびっしりと入っている。しかしこれは金磨き布で磨けばピカピカに綺麗になる。
ペン先のスリットは詰まりすぎで、これでは気持ちよい書きごこちは得られまい。
一応、スリットを開いてインクフローを上げておこう。もし依頼者がもっと細字を望むのなら、スリットを締めればOK。約2秒で時巾変更が出来るだろう。

567左側2枚はスキャナー画像で、右側はスーパーマクロの深度合成。ペン先の全体像ならスキャナーが優っているが、ペンポイントのアップなら深度合成の圧勝!
400NNのペンポイントはFであっても横幅はそれほど狭くない。しかしペンポイントの腹は、まるでStub用のペンポイントのように尖っている。
どれどれと実際に書いてみると・・・おお!極細の線がコリコリと書ける!こりゃ、スリットを拡げない方がいいな。
若干引っ掛かるが、これもこいつの書き味!過去に調整した400NNの中では最高のブツじゃ!ペンポイントだけはな。

8こちらはペン先が一番綺麗に見える角度で深度合成したもの。リングライトを使っているのでペンポイントは白く飛んでいる。
しかしペン先横の金の削りあとまで綺麗に見える。なんか・・・調整よりも撮影の方が楽しいかも?
スーパーマクロのさらに4倍拡大状態で撮影するので、実は深度合成はそれほど効果が高いわけではない。ただ、ハイライトだけは深度を変える度に微妙に輝きが変わるので面白い。
若干線が太くなるように思える。早い話が光る部分だけがソフトフォーカスのようになるのだろう。まだまだ研究の余地はありそうだがな。

9こちらが正面から見たペンポイントの画像。かなり粒子の粗いペンポイントのようだが・・・
実際の書き味はすこぶる良い。この粗い粒子が、少ないインクフローと絶妙のハーモニーを醸し出しており、気持ちの良い字が書ける。段差はまったく関係ない。
通常の400NNで書くよりも、140で書くように筆圧を入れて書いた方が面白い字が書ける。筆圧を入れたところだけが字巾が太くなる。そこ以外は超極細の線となる。ええですよぅ。

10ピストン弁を固定している軸が一部折れていた。そしてシリコン弁はボロボロに皮が剥がれていた。
そこでピストン弁とピストン軸を交換して装着した。押し込む際はシリコングリースを尻軸ユニットにも塗っておくと、次回尻軸を外す際にやりやすいはずじゃ。
Vintageの修理の際に気をつけることは、必ず再度劣化するということを忘れないこと。その際に修理人が修理しやすいことを念頭に置いて、今の修理を組み立てるのじゃよ!


【 今回執筆時間:3時間 】 画像準備1h 修理調整1h 記事執筆1h
画像準備
とは画像をスキャ ナーでPCに取り込み、向きや色を調整して、画像ファイルを作る時間
修理調整
とは分解・清掃・修理・ペンポイント調整の合計時間
記事執筆とは記事を書いている時間
    
Posted by pelikan_1931 at 23:30Comments(0)