2022年09月03日

2022年9月3日(土)は 秋の泉筆五宝展2022@浜松町 *** 将来日付でのご案内 ***

***秋の泉筆五宝展2022@浜松町***


93(12:0018:00 ( 搬入は9:00〜11:30、搬出は18:00〜20:00 )

場所:
東京都立産業貿易センター 浜松町館 4F 第3会議室A  住所:東京都港区海岸1-7-1

一般入場料(
2,000円)を支払えばどなたでも参加出来ます。12歳以下の方は入場無料です。


Pen:万年筆、ガラスペン、ペンシル、ボールペン、鉛筆、筆記具小物
Paper:原稿用紙、一筆箋、手帳、ヌルリフィル etc.
Case:ペンケース、ペンシース etc.
Ink:各種 限定インク、幻のインク etc.
Maintenance:ペン先調整/研出し/修理(有料)。(書き味の調整だけなら
1,000円


泉筆五宝〔
Pen、Paper、Case、Ink、Maintenance〕に関係のあるGoodsがたくさん出品されますが・・・・

第一目的は物販ではなく、筆記具の愛好家同士の交流です。大声は避けなければなりませんが、ぜひ多くの方とご歓談下さい。


128の正方形に近い会場です。出品者は壁側でまん中に歓談スペースを設けます。譲り合ってお使い下さい。

また(ご希望があれば)ミニ・イベントスペースも設ける予定です。



出店される方は出店者入場料3
,000円)で1人テーブル1枚まで無料です。2枚目以降は 1追加するごとに+1,000円です。
2人が出店者入場料を支払っているブースの場合は2枚まで無料です。



出店をご希望の方は 
事前に pelikan @ hotmail.co.jp (@前後の は排除)まで連絡下さい。

会場は 9:00 に解錠します出店者の方9:15に会場にお集まり下さい。連絡事項伝達の後、会場のセットアップを出店者全員で行います。

商品・資材を宅配便で送られた方は到着までしばらくお待ち下さい。

今回は出店者の事前購入には制限を設けません出店者の方は11:50までにめぼしい物があれば購入していただいて結構です。


ただし出店者は
12:0018:00まで(トイレ/喫煙を除き)必ず出店ブースにいてください。食事等での離席は禁止です。昼食は12:00までにすませておいてください。

展示/出品物に対する知識を来訪者に披露することこそが泉筆五宝展における出店者の役割です。ぜひブースに常駐していただけるようお願いします。

11:45ごろより入場者の受付を始めます。出店者以外の方は受け取った名札をつけて、会場外でお待ち下さい。



注意事項;

★一般参加者の方は
12:00と同時に入場して下さい。それまでは出店者の方以外は絶対に会場内に入らないで下さい。
会場内にはご自身で飲むドリンク以外持込禁止。出店者の場合はその限りではありません。
★入口に検温機構付消毒器を設置しますので、入場/再入場の際は必ず検温&消毒をして下さい。37.5度以上の方には入場をお断りします。
★マスクを着用されていない方は入場できません。
★会場内では静かな会話をお願いします。
★入場時に本名と連絡先電話番号を必ずご記入下さい。ご記入いただけない場合は入室をお断りします。
会場宛てに荷物をお送りいただく場合は、当日の午前中指定でお送りください。
★会場からの宅配便での荷物送付は1階のローソンから可能ですが土曜日は19に締まります。出店者の方はご注意下さい。
会場内の空気は約20分間で全て外気と入れ替わります。日本一換気の良い会場です。ご安心下さい。


入会申込書 V3

新規にWAGNERへの入会希望の方は左記の記入用紙会員番号以外を書き入れて持参して下さい。

記入例は
 ここ にあります!  携帯メールアドレスを記入される方はPCからのメール拒否を外して下さいね 

新規にWAGNERへの入会希望の方は13:00以降に受付に申込書を提示し、会員番号を入手して下さい。



会場からの
インスタライブ(参加者の顔はNG)も自由です。

いわゆる販売のイベントとは異なり、各ブースに参加者用の椅子を用意します。ブース出店者の説明を聞きながらゆっくりと購入の検討して下さい。

販売者側でも見せるだけのつもりで展示しているものも少なくありません。

でも熱心に〔欲しい!欲しい!〕と力説すれば、意外とお安く譲っていただけることもあります。これこそがこのイベントの醍醐味です。

また今回はフライングゲット予約を15日前より開始します。こちらもお楽しみに!出店出来るのは WAGNER 会員/会友 だけで、万年筆のみ出品可能!
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2022年08月31日

2022年8月の〔Lichtope @恵比寿・代官山〕営業日 と 〔万年筆談話室 @麻布・三田〕開室日

談話室_Lichtope_開室_2022_07 V38月1日〜8月31日〔Lichtope @恵比寿・代官山〕 営業日 と  〔万年筆談話室 @麻布・三田〕開室日左図のとおりです。


Lichtope は萬年筆研究会【WAGNER】の調整師である〔たこ娘〕さんの(筆記関連製品)セレクトショップ。


Lichtope 2022年5月3日(火)より恵比寿・代官山の新店舗で営業を開始しています。


代官山駅からだと平坦で徒歩4分以内。
恵比寿駅からだと登りで徒歩5分程度。住所は 渋谷区恵比寿西1-27-10 ZUKADAIKANYAMA 1F

書き味調整や研出しも行っています。メーカー保証期間中の万年筆は調整/研出しを行う事によって保証されなくなる可能性がありますので事前にご相談下さい。


102_代官山営業時間の横に(フリー)と書かれている日は、ご予約無しでご来店いただけます。

当日に調整希望の方は事前に予約を入れておいていただけるとお待たせしないで調整出来ます。

営業時間の横に(要予約)と書かれている日は、希望日の前日19時までにご予約確認をお願いします。

HPのお問い合わせフォームでお願いします。

予約状況によっては時間調整させていただきます。

お問い合わせフォームこちらです。(画面の下の方までスクロールしてください)

対面調整をご希望の方はご希望内容(日時、症状、本数、依頼内容など)をお問い合わせフォームにご記入の上、〔送信する〕を押して下さい。

102_恵比寿なを動画を使った 遠隔調整 は常時行っています。こちらも、お問い合わせフォームからお申し込み下さい。

直接 info @ mituo.co.jp  にメールしていただいてもかまいません。


Online Store には こちら から入れます。(カード決済もPayPal決済も可能)

他店では入手できないLichtope限定品(万年筆/インク)も多数ございます!

会員登録やメルマガ登録/削除も簡単に行えますので、お気軽に e来店 してみてください。




万年筆談話室萬年筆研究会【WAGNER】の創設者〔たこ吉〕が営む常設の〔ペン先調整 / 万年筆修理工房〕


万年筆談話室訪問には事前予約が必要です。  pelikan_1931 @yahoo.co.jp まで、ご希望日と時間帯、修理・調整内容をお知らせ下さい。

予約確認メールが届いてからおいでください。時間調整した上で予約確定メールをお送りします。

お預かりして修理・調整することは可能ですので、お持ち込み本数の制限はありません


万年筆談話室基本的に対面調整/修理ですので、当日中にお返しします。お時間の無い場合はお預かりします。

ペン先ひん曲がり、自己調整の失敗作、ペンクリ調整品の調整戻り、オークション出品前の整備、ニコイチ戻し、再鍍金、ペン先大改造・・・など他で相談しにくい案件こそ大歓迎!

また萬年筆研究会【WAGNER】限定品の販売や、修理/整備後の販売委託も承ります。ご相談下さい。


〔修理/調整料金の目安〕


(01)インクフローや書き味の改善など、大幅な研磨を伴わないパーソナライズ   1,000円 
    パーソナライズは下記の研出し/修理とは別料金です。パーソナライズ(書き味調整)は下記全てに付加されます。

(02)一段階の研出し(BB
➡B、B➡M、M➡F、F➡EF)   1,000円

(03)二
段階の研出し(BB➡M、B➡F、M➡EF   2,000円

(04)三
段階の研出し(BB➡F、B➡EF   3,000円

(05)ペンポイントの形状変更 その1(オブリーク化、オブリーク
➡通常)   2,000円

(06)ペンポイントの形状変更 その2(ソフト化:ちとソフトン/ウェバリー、ハード化:らすポス/ポスティング
   2,000円

(07)UEF(超極細への研出しとパーソナライズ:M
➡UEF、F➡UEF、EF➡UEF   4,000円

(08)縦書き用(鉈形状)への
研出しとパーソナライズ:BB➡まさかり、B➡ふと鉈、F➡ほそ鉈、SF➡チビ鉈) 3,000円

(09)横
書き用への研出しとパーソナライズ:Stub化:F/M/B/BB、超絶化:B/M   2,000円

(10)本体の分解清掃(完全分解後清掃して再度組み立てる)
 1,000円

(11)鍍金剥がれの再鍍金(ロジウム鍍金ペン先の研出しの場合には、この料金が追加となります)
 1,000円

(12)ペン先曲がりの調整(かかった時間に連動)
 2,000円〜5,000円

(13)部品交換を伴う修理(テレスコープ吸入式のOリング化、レバーフィラーのサック交換etc.)
 部品代(1,000円〜5,000円)+技術料(1,000円〜5,000円)

(14)上記以外(お見積もりします)


〔万年筆談話室〕 は 2022年末ごろまで、下記の場所で営業しています。

万年筆談話室の地図〔万年筆談話室〕の 場所 :東京都港区三田1-10-10 三田グリーンハイツ 209号室 (エレベーターを降りて正面突き当たりの部屋)

電話
03-5476-0361 

留守録に切り換わった場合は・・・ 
pelikan_1931 @yahoo.co.jp まで、ご希望日と時間帯、修理・調整内容をお知らせ下さい。  
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2022年08月27日

2022年8月27日(土)は萬年筆研究会【WAGNER】 関西地区大会@元町 *** 将来日付でのご案内 ***

日時:827日(  10:0016:30 開場9:30  ペンクリ会員限定( 開催日当日会員登録された方も調整を受けられます )

場所:兵庫県民会館 9 902  住所:兵庫県神戸市中央区下山手通4-16-3 

2022年の予定  ここ を押して! 名札をお持ちの方はお忘れなく!  
 

入会申込書 V3


新規入会希望の方は左記の記入用紙会員番号以外を書き入れて持参して頂くと、受付時間が短くなります。

会場へ入るには、萬年筆研究会【WAGNER】への
会員登録が必須条件となりますが退会も再入会も自由です。

入会資格は〔万年筆が好き!〕ということだけで、年齢制限も入会審査もありません。


記入例は
 ここ にあります!  携帯メールアドレスを記入される方はPCからのメール拒否を外して下さいね。 
  
18未満の方は参加費無料です。友人を誘って・・・勇気を持って覗いてみてね!

★ペンクリを依頼する万年筆は、インクを抜き清掃してからお持ち下さい。インクが入ったままだと清掃料(500円)が追加でかかります。

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2022年08月20日

2022年8月20日(土)は A Space Walk 2022 Summer SENDAI *** 将来日付でのご案内 ***

@04@02日時:820日(  10:0017:00 最終入場16:00 

場所:
イベントホール松栄 6 展示室A&B  住所:宮城県仙台市宮城野区榴岡1-2−8 松栄東口第一ビル 6階

主催
株式会社T&L(Tono & Lims) 入場無料

出展者7月31日発表  ブース配置
8月6日発表予定


先日開催された萬年筆研究会【WAGNER】東北地区大会@仙台の会場とは仙台駅の反対側。ヨドバシカメラのそばのビルでの開催です。(左側地図はズームします)


2022-08-20左画像は出展者一覧。2022-07-31時点の情報です。

テーブルの大きさは180僉45僂4枚。TIPSのテーブルが1枚 
180僉90僂覆里如△修2枚分。

万年筆談話室ブースはワンオペなので、調整と販売の両方をやるのは無理そう・・・

販売側のサポーターを3シフトで募集! 豪華?万年筆進呈しま〜す。応募は左欄最下段のメッセージ欄よりお願いします。

複数シフトを担当していただくことも可能です。

シフト1  08:30〜11:30 (搬入作業込み)
シフト2  11:30〜14:30 (昼食時留守番込み)
シフト3  14:30〜17:30 (搬出作業込み)
  
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2022年08月13日

2022年8月13日(土)は萬年筆研究会【WAGNER】 裏定例会 in 大宮 *** 将来日付でのご案内 ***

日時:813(10:0017:00 解錠9:30  ペンクリ会員限定開催日当日会員登録された方も調整は受けられます)

場所:大宮ソニックシティビル 5 501  住所:埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-7-5 


2022年の予定  ここ を押して! 名札をお持ちの方はお忘れなく! 
 

入会申込書 V3入会資格は〔万年筆が好き!〕ということだけで、年齢制限も入会審査もありません。

新規入会ご希望の方は
左記の記入用紙会員番号以外を書き入れて持参して頂くと、受付時間が短くなります。

記入例は
 ここ にあります!  携帯メールアドレスを記入される方はPCからのメール拒否を外して下さいね。 

会場へ入るには、萬年筆研究会【WAGNER】への
会員登録が必須条件となりますが退会も再入会も自由です。


18未満の方は参加費無料です。友人を誘って・・・勇気を持って覗いてみてね!

ゴミは各自持ち帰りとなりますので、ドリンクはペットボトルのみで、お菓子類持ち込まないで下さい。

★ペンクリを依頼する万年筆は、インクを抜き清掃してからお持ち下さい。インクが入ったままだと清掃料(500円)が追加でかかります。

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2022年08月09日

秋の泉筆五宝展 フライングゲット予約 の対象筆記具を増やします

2022-08-09当初秋の泉筆五宝展 フライングゲット予約 の対象筆記具は万年筆のみ! としていたのだが・・・・

ペンシルボールペンガラスペンつけペン(ドリログ含む)も対象筆記具に入れることにした。

萬年筆研究会【WAGNER】創世記に、3 Pelikan = 2 Montblanc のような万年筆仮想通貨構想がペントレの運営で検討されたことがあった。

今回対象筆記具を拡大した背景には、もはや万年筆が筆記具の王者であるという独裁主義が成り立たなくなっているからじゃ。

むしろ、筆記具はみな友達〜いろいろ付き合って楽しみましょう!という雰囲気になってきている。

拙者の筆記具遍歴も、最初は100円ペンシル(30本くらい)、次に中国製万年筆(150〜600円を50本くらい)、つけペン(軸コレクション:30本くらい)ここまでは高校生3年。

その後社会人になってからコーディングシート記入用に製図用ペンシル(50本くらい)と長い定規に嵌まった。

その後、純銀製や漆製の高級ボールペンにはまったあとで、万年筆にやって来た。けっこう遅咲きでなぁ〜。

そういう拙者が万年筆至上主義を唱えても説得力に欠けるので何でもありとした。

ただ、万年筆以外については、霊験を述べるだけの知識が無いので製造元と程度と価格をのせる程度しか出来ない。

ガラスペンの場合も、全部の溝をインクが流れているか、書き味の悪いポイントはあるか、ここを研磨すれば書き味が良くなる・・・などはわかるが一切記載しない。

専門でない分野で能書きたれても説得力が無い。説得力が無いのに言葉をひねり出すのは苦痛以外の何物でも無い。ということで、解説無しでの掲載です。

写真のペンシルも高級木材仕様のもの。フライングゲット予約に掲載する際には製造者と仕様と価格だけ掲載。拙者の説明は無しです。

こういう内容で良ければ、万年筆以外の筆記具もどんどんフライングゲット予約に出して下さいね。記載したい情報はお知らせ下さい。

また萬年筆研究会【WAGNER】の会員/会友以外の方でも販売者として参加できるようにしますが、ある程度規制もあります。

詳しくは左列最下段のメッセージ欄からお問い合わせ下さい。
  
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2022年08月08日

2023年は萬年筆研究会【WAGNER】の地方大会を増やします

以前は拙者の行ったことのない地方に出かけていってペンクリをやり、万年筆を愛する仲間を増やすのがなによりも楽しかったのだが・・・

さすがに70歳直前にもなると地方大会に宿泊込みで行くのがかなりきつくなってきたので、原則日帰り出来るところだけにしている。

しかも時間が許せば、飛行機よりも新幹線にする。以前とはまったく逆になってるのじゃ。

やはりコロナに対する恐怖心は持っているので、他人が寝たかもしれないベッドでは安心できない。

また密閉空間は嫌だ・・・ということで、行動範囲がかなり狭められてきている。

しかし、先日万年筆談話室に来た高校生の言葉がヒントとなって、すこし地方大会を増やしてみようかと考えるようになった。

いいままでのように、朝から夕方までだらだらと雑談するのではなく、時間を区切って、飽きないように運営すれば、開催時間は20人くらいなら実質3時間で十分!

コロナ以降、地方大会の参加者数は下降傾向をたどっているが、新規入会者数はむしろ増えている。

そこで2023年度は以下のように考えている。

札幌  年1回(今年と同様)
秋田  年1回(今年は開催無し)
仙台  年2回(今年は年1回)
三島  年1回(今年は開催無し)
新潟  年2回(今年と同様)   主催は新潟萬年筆倶楽部
京都  年1回(今年は開催無し)
岡山  年2回(今年と同様)
松江  年1回(今年は開催無し)
博多  年2回(今年と同様)
名古屋 年2回(今年は年3回)
神戸  年3回(今年と同様)

表定例会 年5回(今年は年3回)
裏定例会 年4回(今年と同様) ==> ただし開催場所は増やします!

可能であれば、4回の裏定例会の内、半分は横浜近辺での開催としたいのだが、ようやく目処が付いた。

過去に開催したが、最近では開催が無い京都、秋田、松江での開催地をどこにするのか、これから頭を悩ませることにする。

なんせ日帰り前提なので、何時間ほど開催出来るのかをシミュレーションする必要があるのでな。

わざと地元開催のWAGNERに出席しないで、遠隔地開催のWAGNERにだけ参加するという方もいらっしゃる。

そういう人が参加して良かった!と思える企画って何だろう?教えて下され! 
  
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2022年08月07日

松江の中屋万年筆店はどうなったんだろう?

こちらの記事は松江の中屋万年筆について書かれた2009年10月の記事。書かれたのは中屋万年筆応援団の方。

当時中屋万年筆のご主人は83歳と書かれているので、ご存命なら96歳ということになる。

こちらで紹介された新店舗になってから3度ほど訪問させていたが、最後は、たしか2016年10月ごろの松江大会の時。ご主人90歳の時。

中屋万年筆応援団の方々は非常に熱心な方々で、毎回萬年筆研究会【WAGNER】に参加して下さるのだが・・・

中屋万年筆のご主人がお元気な間は、WAGNERへの入会はしないという、戦国時代のような律儀さに感服!

これだけ愛されている万年筆店主はいないかもしれない。

中屋万年筆応援団は単に応援するだけではなく、ひとりが年に50万年以上を中屋万年筆で購入するという契りも結んでいると聞いた。

地方には貴重な、修理調整が出来る人材に元気でいていただくために、地元の万年筆愛好家が協力しあっているところが素晴らしいと感激した記憶がある。

もしご主人の消息をご存じの地元の方がいらっしゃったら教えて下され。

毎年は無理でも2〜3年に一回くらいは松江にも行きたいな。

ただ、前回懲りたので、個室寝台で松江から東京に戻る旅は避けたい・・・駅弁が買えなくてひもじい思いをしたのでなぁ。


追記:一ヶ月前に修理してもらったというインプレ発見!  
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2022年08月06日

大きな誤解で購入した万年筆

@01最近、ミニ万年筆に嵌まっている。小さな万年筆でこちょこちょと書くのが好きになって、いろいろ漁っていたら・・・

オークションで紫檀製の万年筆が7,000円で出品されていたので、おおかわいいなとすぐに落札した。

金具の感じから実に精巧な万年筆だ! 紫檀製なのに値段が安いのは、小さい万年筆だからだ!と思い込んで購入した。


@02拙者としては、数年前にパコさんがインドで作ったGAMA製のミニ万年筆と同じか、少し大きいくらいだと思っていた。

左のインドエボナイト製萬年筆は1,000円だったが、今回の物は木軸なのにこれよりもはるかに精密そうだ。これは買うしか無かろう・・・と思って買った。

紫檀製の木軸は萬年筆研究会【WAGNER】創立17周年記念モデルでも使っているが価格は15万円!

それが7,000円なら相当小さいぞ!と考えていたのだが・・・実際は違った。


@03こちらのように、なんとPENLUXの万年筆よりも大きい。PENLUX自体がNo.149より大きいので相当な太さ。

そしてペン先にはしょぼい6号の鍍金の剥がれそうな6号ペン先が付いていた。

ネコポスを受け取って開封した途端、目が点になったわい。超巨大万年筆ではないか!

しかもあまりに赤っぽいから紫檀というのも、怪しい!


@04@05ただしペン芯はBOCK製ペン先が乗りそうだったので、WAGNER 2009の18C-Bのほわほわに柔らかいペン先を換装した。

このペン先は元々のWAGNER 2009にとりつけても薄すぎたので加工が必要だったもの。

スチールペン先は厚いので、そのままでは18C-Bのペン先はスコスコになってしまう。

そこで例によってペン先を太らせる魔術を使ってぴったりとフィットさせた。

これで太い軸、太くて柔らかいペン先の組み合わせになった。既に調整してあったので書き味もGood!

しかも中国製万年筆には珍しく、インナーキャップが付いているので、乾きにくい・・・かもしれない。実験してみなくては!
  
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2022年08月05日

ystudioで感じたスチール製ペン先の実力

@01こちらは ystudio の首からぶら下げる事が出来る設計の万年筆。

キャップの穴に通す革製の紐は当然のこととして、軸を古美仕上げ?にするサンドペーパーまで付属している。

真鍮に黒い塗装がしてある軸にサンドペーパーをかけて、使い古した感じに出来るようになっている。

拙者は真鍮製の万年筆やペンシルで、さんざん古美仕上げを実験したので、再度やろうとは思わない。

古美仕上げにするにもセンスがいる。誰もを唸らせるような古美仕上げは拙者には出来そうもない。


@02こいつの設計は良く出来ており、胴軸後端のystudio のロゴの延長上にペン先のスリットが来るようにセット出来る!

キャップの閉まる音も非常に良い!パチっという音を立ててキャップが嵌まる。

ただしキャップを閉じる時にはプスンという音だけなのが残念!

尻にキャップは挿せないのだが状態で状態で29.5gとPelikan M800のキャップ装着と同じ重さなので、かなり重量感がある。

胴軸の6角形部分の最前部を握ると絶妙のバランスで◎だが、首軸の細い部分を握ると実に握りにくい。細すぎるのじゃ。


@03そしてペン先はシュミット製。と言うことは製造しているのはJOWOで間違いない。ペン先はスチール製のMなのだが・・・

小一時間調整したところ、ものすごく良い書き味に変わった!


5号のJOWO製スチールペンの書き味が侮れないことはは薄々とは感じていたが、今回改めて脱帽した。

日本製万年筆でスチール製ペン先付き2万円を超える定価(税抜)のものはほとんど無いはずだが、欧米では普通にある。

それはペン先の値段では無い。ペン先単体の値段はせいぜい1000円〜2000円程度。

すなわちほとんどが軸本体の製造原価+一般管理費。特に右側の一般管理費の中の人件費!

これが欧米では高く、日本では安い。これは最低賃金を比較すればよくわかる。

ベルギーの最低賃金は月額25万円、日本の最低賃金は903円×8時間×20日=144,480円!10万円も日本は人件費が安い。

欧米製のスチール製ペン先モデルでも会社のオーバーヘッドと呼ばれる部署の人件費が全て万年筆にかかるとすると・・・

日本よりは軸の原価がはるかに高くなってしまう。これが2万円3万円台のスチール製ペン先モデルが欧米に多い理由だろう。

ちなみに日本円で27,500円(税込)のスチール製万年筆が、18金ペン先付きになると48,400円(税込)となる。

すなわち5号の18金ペン先の価格は19,000円(税抜)、20,900円(税込)となる。

ではその価格差だけの書き味の差があるのか?と問われると Yes であり No だろう。

この調整された ystudio と、18金ペン先を持つ万年筆で筆記し、目隠しでどちらがスチール製ペン先かを確信を持って当てられる人は少ない。

つまり書き味に重きを置いている人にとっては、スチールペン+30分間の調整の方がはるかにお得。

一方でコレクションとして考えるなら、わざわざスチール製ペン先を選ぶ必然性は少ない。金ペン1択だろう。

つまり・・・価格差だけの書き味の差があるのか?と言う問いの答えは Yes であり No なのだ。

ちなみに ystudioには金ペン先付きモデルはなかったと思うので、調整してからお使い下さい。

肩が凝らなければ、首からぶら下げておくと夏の首元アクセサリーにもなりますぜ。
  
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2022年08月04日

限定万年筆 〔WAGNER 2022〕 と 〔万年筆談話室4周年〕 は 両方とも9月発売となります

WAGNER 2022 限定万年筆は当初の計画では2022年5月の予定だったのだが・・・大幅に遅れている。

今回は初めて使う鍍金や素材で冒険したので、多少は遅れるかもと考え、早めに発注しておいたのだが・・・

なんとウクライナ危機のため、鍍金の材料の入手が困難(世界中で取り合い?)となり3ヶ月以上遅れてしまっている。

今回のWAGNER 2022のプロデュースも昨年と同じくたこ娘さんなのだが、かなり冒険的な仕様となっている。

ベースモデルはNICE。これは明るいスケルトン樹脂にサンドブラストとシェーパーカットを施すのが普通だが・・・

なんとホワイトタイガーの雰囲気を出すために、色樹脂にサンドブラストとシェーパーカットを施すらしい。

ペン先だけはサンプルが届いているのだが、ルテニウム鍍金した黒っぽい14金ペン先に金色の虎の顔が浮かび上がって実にカッコイイ!

軸色も真っ白だと、阪神タイガース優勝記念モデルとしてずーっと前に発売された○○万年筆のアウェイのユニフォーム模様みたいなので・・・

ほんの少しだけベージュを混ぜた軸色になっている。これに縞模様のかわりにシェーパーカットが入る予定だとか。9月6日納品予定だが・・・

コロナのせいで遅れることが無いとは限らないのでドキドキじゃ!

寅年生まれ、タイガースファンの方は要チェックです。今回は細字もありますぜ。


万年筆談話室開室4周年記念モデルの方も大冒険。こちらは拙者のプロデュース。

ベースモデルは・・・〔二度と作るもんか!〕という強い意思をプラチナさんから感じていたプレジデントのスケルトンモデル。

それをスケルトンではなく、濃い半透明樹脂ということで納得して作っていただいている。

ペン先はもちろん18金だが、太さはCが100本とMが50本という歪んだ太さアロケーション。古くからの会員なら拙者の意図にピーンとくるはず。

Cの方は、おそらくは数日で既定販売数が完売となるので意図に気づいた方は今のうちから仮予約してもかまいませ〜ん。(価格未定です)

もちろん、仮予約出来るのは萬年筆研究会【WAGNER】会員/会友だけです。

万年筆談話室4周年記念日が8月18日だったので,間に合わせたかったのだが・・・こちらも少しおくれちょる!

そして2つの納期遅れの万年筆が9月初旬にほぼ同時に届く・・・パニックじゃな。とほほ!
  
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2022年08月03日

【 正体不明の半な萬年筆 ・・・ おじぞうはん 】アーカイブ 2014年12月

写真撮影に使ったのはオリンパスのTG-3のようだが、このあとTG-4、TG-6と換えてきている。TG-4が一番使いやすかったな。

この記事で一番不思議なのは、なんで題名に〔おじぞうはん〕がついているかだ。

何か理由があったはずなのだが、まったく思い出せない。

教訓としては、今後、この時代に出たマイナーブランドの万年筆には極力手を出さないこと。

マイナー故に、独自性あふれる設計をしているが、保守分品は入手不可能なので、壊れてたら終わり。オークションでの入手は危険すぎる。

ヤフオクなどのオークションで、素人の人から万年筆を購入するのはかなりリスクが高い。

万年筆談話室に持ち込まれるものでオークションで素人から購入したVintage品の、ほぼ全てに欠陥がある。

万年筆好きが匿名で万年筆を手放せるとしたら、状態が良くて愛しい万年筆を出品するわけがない・・・と疑っている。

取引はプロショップか、対面で折衝が出来るペントレ/泉筆五宝展か、ある程度以上の品質を持ってないと許さないフライングゲット予約かをお選び下さい。



1今回は、赤ずきん半 改め 赤点半 さんより点検を依頼された正体不明の萬年筆。伊太利亜製か、米国製かまったくわからない。

それにしても小さなペン先じゃなぁ〜。こういう金をケチった萬年筆は、概ねマイナー・ブランドの萬年筆である。

あるいは、倒産寸前まで追い込まれたブランド。萬年筆製造を止める寸前のデ・ラ・ルー社のONOTOも層だったように記憶している。

それにしても、こいつはいったいどこの国のブランドなのだろう?


2大きさ比較のためにPelikan M600とM101Nと並べてみた。どうやらM101Nと同じくらいの大きさのようだ。ただ軸の素材は、かなりみすぼらしく見える。

素材は・・・セルロイドかな?細長いセルロイド板を斜めに丸めて長い軸を作ったのだろうと想像する。

これは比較的簡単に作れるので、技術レベルの低いメーカーでも製造できるだろう。


34軸を直接見ても、どうしても読み取れないので、右側画像のように粉を刷り込んで撮影してみた。

左はスキャナー、右はリングライト付きのコンパクトデジカメでの撮影。

どうやら【gefiou】と書いてありそうなのだが、ランブロー本にもこのブランドは掲載されていない。ああ、気になる!

撮影に使ったのは、ここで紹介したオリンパス TG-3。リングライトを使ったので、文字の周りに楕円形の白いラインが残っている。これはリングライトの反射。

すなわちこのカメラを反射する物体に使うのは難しい。すなわちペンポイントの撮影にも厳しいということ。ま、もう少し使ってみよう。年末バザールには出品しませんぞ!


56こちらはペン先。マイナー・ブランドにありがちな、WARRANTEDの刻印のある小さなペン先。

いったい誰が保証してくれるんや?とツッコミを入れたくなるのだが・・・。なんせペン先製造会社を示す刻印は無いからな。

製造メーカーが保証してくれると解釈することも出来るが、実際はどうだったのだろう?

右側画像を見て、最後に調整した人の腕に恐れいった。よくぞこの狭いスリット間隔を出せたものじゃ。

でも本当に驚嘆すべきは、この隙間を映像に残せた拙者のスキャナー載せ技術なのじゃ! いや、単なるまぐれでした。


78こちらが横顔。これを見ると、やはりマイナーブランドのペン芯はしょぼいなぁ・・・と感じる。

かなり凸凹だし、先端部がひん曲がっている。そして実はペン先とペン芯の間に隙間が出来ている。これじゃインク切れのリスクがあるなぁ・・・

さらには、恐ろしく粗いペンポイントの素材と、丸め不足の形状。どうやら最後に調整した人は、ペンポイントの研磨は得意ではないようじゃな。


9首軸を捻るとインクサックが出てきた。これは交換したばかり。しかも真っ直ぐに伸びている。良い仕事してます!

首軸がねじ式の場合は、インクサックを細くしておく必要がある。ねじ込んだ後、胴軸の後ろ側からボタンフィラーの機構を押し込むのじゃ。

ねじ式の場合、外す際は尻軸側からボタンフィラー機構を取り除いてから首軸を回して外すのが王道。

機構を外さないで首軸を回すと、機構とゴムが絡まって破損するリスクが高くなる。


10ペン芯はしょぼいが、ペン先の形状はなかなか美しい。拙者の好みの形状だが、願わくば、もう少し大きなペン先がいいなぁ・・・

このペン芯の溝は幅が非常に太く、とても毛細管現象が機能するとは思えない。単に重さでインクが下がってくるのでは?とも考えてしまう。

一方で空気の通り道はしっかりと確保されているので・・・早い話がものすごくインクが漏れやすいのではないかなぁ・・・

それを知っているからこそ、インクサックを小さい物にしていたのなら、直前にこの萬年筆を整備した人は、かなり萬年筆の仕組みに精通した人だと思われる。

調整された萬年筆をわかる人が見れば、調整者の技能だけではなく、知識までもが露呈してしまう。拙者も勉強しなくてはな・・・


【 今回執筆時間:3時間 】 画像準備1.5h 修理調整0.5h 記事執筆1h
画像準備
とは画像をスキャ ナーでPCに取り込み、向きや色を調整して、画像ファイルを作る時間
修理調整
とは分解・清掃・修理・ペンポイント調整の合計時間
記事執筆とは記事を書いている時間
    
  
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2022年08月02日

萬年筆は刃物 V3 その12  極細調整の妙味 ・・・ UEF、細美研ぎ、タコスペ超不細工 アーカイブ 2014年11月

この記事が書かれた2014年時点では、まだUEFの研ぎに対する正解は発見されておらず、少しずつ変化・進歩している状態だった。

名前の付いた研ぎ(たとえば長刀研ぎ、ラストフォルカン、タコスペ超絶M)などは時代ととともに進化している。

同じようにUEFの世界でも細美研ぎ、たこスペ超不細工も今では以前とは違って、お互いに似てきているようだ。

そして今やUEFでそこそこの書き味を出すことは難しくなくなった。ただし筆圧は低くなければならない。

万年筆の世界では強筆圧で良いことは何も無い?特に超極細の字を書きたいなら筆圧は50g程度通いだろう。

その筆圧で細美研ぎやたこスペ超不細工をペン先に適用すれば、おそらくは感動的な超極細の書き味が体験できるだろう。



自己調整に挫折する人は、たいてい極細の万年筆の書き味を何とかしようとして挫折する。それは極細の何たるかを理解しないまま削ってしまうからじゃ。

拙者も昔は極細調整が苦手だった。そもそも自分では萬年筆で字はほとんど書かなかった。書いていたのはプレゼン資料のストーリーとか、書き込みだけ。

従って他の人にも見やすいよう、太字や極太を使うことが多かった。細字萬年筆を使うニーズが無かったので、自分用に調整する必要がなかったのじゃ。
 
調整の完成度は調整本数の関数なので、調整本数が少なければ上達しない。すなわち拙者の極細調整は、ペンクリをやるまで一切上達しなかった・・・

極細を演出するにはいくつかの方法がある。思いつく限りあげてみよう。

(1)ペンポイントを薄い円盤研ぎにし、ペンポイントの寄りを強める。これで字幅は減り、字は細くなる。

  ただし、インクフローが悪いので気持ちよくはない。また横線は若干太くなる。


(2)ペンポイントを縦横ともに削って極細を演出する。インクフローは良いのだが、針でつつくような書き味になる。

  細さの追求だけならこれが一番!ただし書き味は最悪。


(3)(特にPilotの)ペンクリでUEFに研いでもらうと、ペン先先端部がカモノハシの様に細長いうえにインクフローも良い。

  力を入れないでゆっくりと書けば書き味も良好。ただしペン先が軟らかいので速記には向かない。


(4)細美研ぎの万年筆を購入するか、Sailorのペンクリで研いでもらう。この研ぎの特徴は硬いペン先を超極細に研いでも書き味が悪くないこと。

   従って超極細であっても速記が可能。細美研ぎは今までの常識に反して、ペンポイントの背中を研いで超極細を演出している。

   もちろんペンポイントの腹も落とすのだが、これによって寝かせて書いても超極細が演出できる。


(5)タコスペ超不細工は、拙者が萬年筆研究会【WAGNER】のペンクリで細字化につかう研ぎ方。

  (1)の円盤研ぎと(4)の細美研ぎの両方からヒントを得た研ぎ。超極細Stubのような字形になる。 

素人が超極細をにしようとして研ぐと、必ず(2)の縦横削った極細になる。これは針であってペンポイントとは呼べない。

ただし、米粒に文字を書くようなときには、この研ぎでないと細さは演出できない。

手帳にゆっくりと文字を書くような場合や、原稿用紙への注釈入れにはPilotのUEFが向いている。書きながらうっとりとしてしまう。

記帳や会議資料へのメモ書き、台本へのコメント書きなどには細美研ぎが良い。この研ぎの一番の特徴は早く書けること。ペンポイントの強さが損なわれない研ぎなのじゃ。

タコスペ超不細工は、元々がM以上の太いペンポイントを削って細い線を書くための研ぎ。しかも生産性高く研ぐための研究を続けて至った研ぎ。

UEF細美研ぎほど細くはしないので、そのぶん書き味は良い。横線は細く縦線はやや太いので極細Stubのような線を描く。そして立てても寝かせても線巾に変化は無い。

実は、超極細の線巾が太くなる原因はペンポイントの腹の部分。従って寝かせて書けばたちどころに線巾は太くなってしまう。

もっとも小さな字で注釈を書くような場合には、万年筆を垂直近くに立てて筆記するので、ペンポイントの腹の部分は使わないはずなのだが、やはり少しは紙に接触し線巾を太くする。 

そこで、 細美研ぎタコスペ超不細工では 、ペンポイントの腹の部分を(むだ毛処理のように)、真っ直ぐにさらってしまう。

そこからどのように研いでいるかは20倍のルーペで凝視すればわかるだろう。

細美研ぎは、研いだ形状を見れば、なるほどと納得し、これなら極細は可能だよな・・・と思う。

しかし、これを最初に思いついた人はすごい!発想の転換というか逆転の発想というか・・・

ご本人にうかがったら、【ペンクリでの窮余の一策】と答えるかも知れないな。今度聞いてみよ!

ちなみにプラチナの超極細は、(1)の円盤研ぎを施したあとで、背側と腹側を丸めて、その頂点で書くように調整してあったと記憶している。

まぁ、当たり外れはあるが、これ以上ひと擦りも調整出来ないような(素晴らしい書き味の)個体を拝見したことがある。 あれには驚いたな。 
  
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2022年08月01日

〔萬年筆は刃物 V3 その4  金磨き布と8の字旋回について〕 アーカイブ 2014年10月

【四本のヘミングウェイ】に金磨き布の話を書くと聞いたとき、拙者はそのリスクを話し、止めといた方が良いよと言ったのだが・・・

古山さんの業界を盛り上げねば万年筆は終わってしまう!という強い危機感を聞いて掲載にGo!を出した。

そして下の話を聞いた時に、にんまりとしたものじゃ。

カリスマが世の中を動かす仕組みは、人の行動を予想することなのだと感じた。やはり古山画伯はカリスマじゃ!




古山画伯の著書【四本のヘミングウェイ】の中で、拙者が金磨き布の上で8の字旋回して仕上げしているという記述があったはずだ。

ご丁寧に、伊東屋では【四本のヘミングウェイ】の横に金磨き布が並べて販売されていた。 あまりの手際の良さに思わず金磨き布を追加で購入してしまった。

この金磨き布には大きなリスクがあった。この本が発行されたあと、長原先生のペンクリに、 8の字旋回をした結果、インクが出なくなったと青い顔した人がいっぱい来たとか。


長原先生は【たこ吉さんが長年かけて編み出した方法を形だけ真似してもだめですよ】 とたしなめたあと・・・

ペン先を水に入れ、ペン先のスリットをぺーパーでスリスリしたら、インクは再び出るようになったとか。

これこそが、古山画伯と拙者が仕掛けた【8の字旋回の罠】だったのだ。【四本のヘミングウェイ】は萬年筆愛好家には爆発的に売れることは予想された。

このヒットを利用して、萬年筆を壊す人を増やし、業界の売上に貢献しようというブラックな裏目標を立て・・・

自己調整でいかに萬年筆がすばらしくなるかという妄想をかき立て、壊す人を増やそうという謀略。

細字系のペン先は、耐水ペーパーで研磨して形を整えた後、ラッピングフィルムでエッジや表面を研磨すれば、極上の書き味に出来る。

(この表現にも、謀略が含まれているので注意

ただし、太字系の調整において、表面仕上げに10000番以上のラッピングフィルムを使うと、書き出し掠れが頻発する。

従って、プロは太字の表面仕上げにラッピングフィルムを使うことはまずない。

使うとしても、両方のペンポイントのエッジが、わずかに紙を擦る感じがイヤな時に、その場所を集中的に擦り、エッジを摩耗させる時だけ。

では金磨き布は何の目的で使うのか?実はこれ、ペンポイント表面へのバフかけ効果を狙っての作業。いくら丸く丸くを意識しても耐水ペーパーで削れば細かい角が表面に残る。

これにバフかけしてその角をとるために金磨き布の上で8の字旋回していた。

現在は金磨き布ではなく、秘密のペーパーを利用している。効果は同じだが、粉がスリットに残らないのがありがたいのでな。

金磨き布を使った際の弱点は、磨き粉がペン先のスリットに残り、それがインクの通りをじゃますると同時にインクをはじく事なのじゃ。

従って、金磨き布でバフかけした後は、超音波洗浄機などでスリットを洗浄するか、水で洗ってからサンドペーパーやラッピングフィルムでスリットをスリスリと擦ること。

この作業を怠ると、研磨粉がなくなるまでインクが出てこなくなる。

この部分を敢えて書かないで、新たな萬年筆を買わせようとしたのだが、この企みを長原先生に阻止されたことになる(笑。

金磨き布を使って仕上げたあと、スリットを掃除し、インク瓶にペン先を浸けてから書くと、夢のような書き味を体験できる。これで有頂天になってはいけない。

では・・・と、インクを吸入させて悦にいって書きまくり、キャップを閉めて床につき、翌朝書こうとすると、90%以上の確率で書き出しが掠れる。呆然とし、次にイラっとするはず。

実は、金磨き布の上での8の字旋回は(太字系の萬年筆にとっては)調整の最後の作業ではないのだ。むしろ、これからが調整の始まりといっても過言ではない。

太字萬年筆の調整方法には大きく分けて二つある。

★一つは、チャーチャーやCarちゃんで研磨したあと、2500番程度の耐水ペーパーでエッジを丸め、表面を擦って終わりにするやり方。

★もう一つは、それに8の字旋回(金磨き布や秘密のペーパーの上)を加えた後、5000番の耐水ペーパーで少しずつ擦りながら書き出し掠れを止めていくやり方。

後者は自己調整でしか出来ない技じゃ。なぜなら書き手の筆記角度、紙、椅子の高さ、机の高さ、使うインクなどは書き手にしか制御できないので、基本的には自己調整がベスト。

毎日少しずつ擦り、翌朝の書き出し掠れが起きるかそうかをドキドキしながら待つ!これこそが自己調整の妙味と言えよう。

太字の追い込み調整とは、実は書き出し掠れを最小化する事を意味するのだ!

実は、昨晩追い込み調整が完了した萬年筆(ペン先はB)が2本ある。これらを24時間ぶりにキャップを外し、尻軸に被せて、ペン先をそっと紙に落とし、そっと横線をひいてみる。

書き出し位置から少しも掠れることなく、インクが綺麗に紙に乗る。これこそが太字追い込み調整の効果なのじゃ。

これは自己調整でしか味わえない妙味。ぜひお試しあれ!二ヶ月もかければ誰でも成功する!(罠?) 
  
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2022年07月31日

〔 A Space Walk 2022 Summer SENDAI 〕 で 万年筆談話室は何をする?

〔 A Space Walk 2022 Summer SENDAI 〕は 8月20日(土)  10:00〜17:00 (最終入場は16:00)に仙台で開催されます。

最新情報は 
こちら


圧倒的に万年筆臭い展示となります。

2022-07-31万年筆談話室ブースはワンオペなので、調整と販売の両方をやるのは無理そう・・・
なので、販売側のサポーターを3シフトで募集! 豪華?万年筆進呈しま〜す。応募は左欄最下段のメッセージ欄よりお願いします。
複数シフトを担当していただくことも可能です。

シフト1  08:30〜11:30 (搬入作業込み)
シフト2  11:30〜14:30 (昼食時留守番込み)
シフト3  14:30〜17:30 (搬出作業込み)

ただし萬年筆研究会【WAGNER】の会員/会友/入会希望者のみ応募可能です。左列最下段のメッセージ欄から申し込むか、拙者のメアドに直接希望を送って下さい。

@03今回は左の4項目全てを行います。ただし工具や部品不足の場合は修理は持ち帰りとなります。

調整の妙味は〔誂え〕なので存分にご堪能下さい。

間に合えば今年の萬年筆研究会【WAGNER】の限定品のプロトタイプを持参します。間に合わないかもですが・・・

万年筆に関しては、Vintage/限定品/毛色の変わった定番品を出展しま〜す。

現行定番品が無いのが万年筆談話室ブースの特徴です。そして万年筆談話室というくらいなので、存分に(マスク越しに)会話を楽しみましょう!

もちろん、万年筆談話室ブランドの(趣味の偏った?)インクもたっぷりあります!

今回出展する万年筆に関しては徹底的に〔整備〕を施した物となります。

〔誂え:personalization〕をご希望の場合には別途調整料が必要です。

とにかく珍しい万年筆がわんさと出ますのでお楽しみに!
  
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2022年07月30日

プラチナ・プラチナの名は消えたのかな?

@01上の万年筆は既にカタログ落ちしているが、昔はプラチナ・プラチナと呼ばれて多様な記憶もあるのだが・・・忘れた!

鍛金モデルなのだが、これは廃版となり現在では〔銀無垢鍛金磨き東京銀器伝統工芸士「岩村淳市」製作 #9 タンキンミガキ〕

という黒い部分を磨き落としたモデルが販売されている。

真偽不明だが、黒い模様が綺麗に出なかったものを磨いて作ったのがこれだ!という説もある。

プラチナ製のペン先が付いているので、まごう事なくプラチナ・プラチナの復刻版と呼ばれていたはず。しかし現在ではプラチナ・プラチナの名称は冠していない。


@02@03下のモデルはプラチナ100周年記念モデルの安い方(10万円+税)。

こちらは明らかに往年のプラチナ・プラチナを意識した胴軸とキャップだが・・・

なぜかペン先は14金製となっている。

しかしよく見ると 14K-SMが付いている。敢えてこのモデルを買ったのじゃ。

この2本のペン先の弾力は両極端!ガチガチに硬いプラチナ製とふわふわの14K-SM。

どちらも拙者の好みなので、絶対に(もったいなくて)使えないなと思っている。意外と貧乏性かも?
  
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2022年07月29日

万年筆談話室 は 〔 A Space Walk 2022 Summer SENDAI 〕 に出展します!

〔 A Space Walk 2022 Summer SENDAI 〕は 8月20日(土)  10:00〜17:00 (最終入場は16:00)に仙台で開催されます。詳細は こちら

先日の萬年筆研究会【WAGNER】東北地区大会@仙台 が日曜日開催で、今回は土曜日開催。

前回来られなかった方はぜひ万年筆談話室ブースにお立ち寄り下さい。

圧倒的に万年筆臭い展示となります。

@03書き味調整販売もやりたいので、3時間のボランティアスタッフを3名募集。バイト代は高級万年筆!

ただし萬年筆研究会【WAGNER】の会員/会友のみ応募可能です。左列最下段のメッセージ欄から申し込むか、拙者のメアドに直接希望を送って下さい。

今回は左の4項目全てを行います。ただし工具や部品不足の場合は修理は持ち帰りとなります。

調整の妙味は〔誂え〕なので存分にご堪能下さい。

間に合えば今年の萬年筆研究会【WAGNER】の限定品のプロトタイプを持参します。間に合わないかもですが・・・

万年筆に関しては、Vintage/限定品/毛色の変わった定番品を出展しま〜す。

現行定番品が無いのが万年筆談話室ブースの特徴です。そして万年筆談話室というくらいなので、存分に(マスク越しに)会話を楽しみましょう!

もちろん、万年筆談話室ブランドのインクもたっぷりあります!
  
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2022年07月28日

【 Pelikan M101N トータスシェル ブラウン 14C-BB 書き味改善 】アーカイブ 2012年10月

下のBlogには誤解している部分がある。〔捻らないこと〕と書いた画像なのだが・・・

実はこの部分は単なるリング(スペーサー)で何の役割も果たしていない。これを回しても何も起こらない。

尻軸ユニットは、尻軸と胴軸の間にある黒いロッド部分を右に回せば外れる。

ただしこの樹脂製の部品の切れ込み幅は、TWSBIのペリカン尻軸外し器具よりも太いで使えない。

拙者はフォークを加工した器具で外している。気が向けばTWSBIのM800用工具を、N101Nの尻軸外し工具に変える加工をして作ってみようと考えている。

秋の泉筆五宝展2022で、チャーチャー、ポケッチャー、Carちゃんに続く、新しい研磨道具が発表されるかもしれない。

精度が素晴らしい工具だが、簡単に分解して運搬できる優れもの。

秋の泉筆五宝展2022で、この工具のお披露目と組み立て教室が(模試と重ならなければ)開催されるかもしれない。設計は10代の少年!素晴らしい出来!



1ひさしぶりに登場のPelikan M101N トータスシェル ブラウンの復刻版。

ものすごい人気だったが、軸の脆さが露呈したせいか、後継版がいっこうに発売されない。

噂では5色とか7色の軸色のバリエーションがあるということだったのだが・・・・・

M800の茶縞も出てくる様子が無いのでPelikanにありがちな納期遅延かもしれない。

拙者のとっては、もはやPelikanに対しては独逸製萬年筆メーカーに対する厳しい期待などしていない。

伊太利亜メーカーでも比較的いいかげんなスティピュラに対するよりも、(皮肉抜きで)広〜い心で接しているつもり。理屈抜きで好きなんだなぁ〜!

ある意味、関西人の阪神タイガースに対する想いに似ているかも?しょうもないから好き!悪口いうけど好き!って感じかな?


23ペン先の位置もペン芯の位置もパーフェクト。先端部の削りもおそろしく綺麗なのだが、ペン先にはためらい傷がいっぱい!

こういう場合は、必ず自己調整が施されている。プロの調整ならためらい傷はかならず消し去っておくはずだからな。


4こちらは横顔。かなり大きなペンポイントじゃ。実はこのM101N用のペン先は同じ14金製であってもM400のペン先よりも柔らかい。

またペンポイントの形状も違う。ひょっとすると製造委託先が違うのかもしれない。

現在ペンポイントの形状だけを見ると、専門メーカーに製造委託しているブランドと、自社生産していると豪語しているブランドを比較すると、あきらかに前者の方が出来が良い!

Pelikanは後者なのだが、このペン先だけは製造委託かもしれない。


56なぜ書き味に納得がいかないのかといえば・・・

一つには左右のペンポイントに段差があり、右から左へ引く線やハライが引っかかること。

もうひとつは、ペンポイントの表面が多角形の立体のように研がれていり、無数の位置で引っかかりが出ていること。

どの線をとってもスムーズに引けないのじゃ。

これはサンドペーパーを机の上に置いて、その上で字を書いて慣らしを早めようとした結果。

引っ掛かるところを順次削っていくと多面体調整となり、ここそこが引っ掛かるようになる。

それと元々ある左右の段差の相互作用で、悪くはないが、下品ではないが、インクフローは良いが・・・今一歩の書き味になってしまっている。

もしフルハルターの調整を経験していれば、似てるのになんでこんなに書き味が違うの?と思うであろう。実は全く違うのだが・・・


7調整結果をお見せする前に、注意事項を一つ。M101Nはオリジナルと同じく、左画像の矢印の部分を右に捻れば吸入機構が外れるようにつくられている。

だが、それをやると75%以上の確率で内部の樹脂が割れて一巻の終わりになるので、絶対に矢印の部分をまわさないこと。

説明書にも回して良いとは書いていないので無料修理にはならない可能性が高い。

ピストンを捻っているだけでも割れる事があるくらいなので、矢印部分を捻ったら悲劇発生リスク大! 

ぜひ、このトラブルを解決してから次の軸色バリエーションを出して欲しい。Pelikanも修理依頼が頻発してよくわかっているはずなので。


89こちらが調整後のペン先。ペン先を首軸に押し込む位置はほぼ同じになった。またペン先先端部はフラットに研いだ。

これは書き出し時のピントのズレを修正するため。そして良く見ると、調整前にはあったためらい傷がほとんど消えているのがわかろう。

単に書き味を良くするだけではなく、時間をかけて完璧な状態を目指すのが素人調整の妙味なのじゃ。


10こちらが横顔。実はペン先とペン芯の間に多少隙間が空いていたので、ペン芯をヒートガンで炙って多少反らせ、ペン先と密着させた。

また本格チャーチャーで多面体を完全な楕円球にしたあとで、スイートスポットを削り込んだ。これは手研ぎ。

やはり機械研ぎと手研ぎのハイブリッドが最も手早く、かつ、満足のいく結果を導いてくれるように思う。

インクを入れて紙に触れたとたん、感動がじんわりと沸き上がってくるような書き味になった。大成功!


【 今回執筆時間:3.5時間 】 画像準備1.5h 修理調整1記事執筆1h
画像準備
とは画像をスキャ ナーでPCに取り込み、向きや色を調整して、画像ファイルを作る時間
修理調整
とは分解・清掃・修理・ペンポイント調整の合計時間
記事執筆とは記事を書いている時間
  
  
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2022年07月27日

【 Montblanc No.149 14C-M 掠れる・・・実は大変 】 アーカイブ 2008年2月

下の記事を書いた時から14年が経過し、品の無い書き味の原因がわかってきた。

ほかにもいくつかあるのだが、一番大きな要因はペンポイントの外側のエッジが紙にひっかかる時に品の無い書き味だと感じる。

そこで対応策としては、まずはペンポイントの外側エッジを丸めること。これで書き味の品格は上がっているはずだ。



2008-02-11 01今回の依頼品はMontblancのNo.149の現行モデル・・・に装飾をほどこしたもの。一世を風靡した蒔絵シールの発展型かな?

数年前に蒔絵シール(本来は携帯装飾用)が登場した時は、競って軸に貼ったものだ。

特に風神・雷神が人気!暗いところで見せると、かなりの萬年筆ヲタクでも両手を添えて持ち、息をのむほど・・・精巧に出来ていた。


2008-02-11 02それにくらべるとこちらはチャームのようで、女学生好み!それをNo.149のキャップに貼る【おじさん】というのはイケテル

貼り方がくどくないのも良い。拙者がやったらキャップをチャームで埋め尽くしてしまったことであろう・・・最悪なセンスなのでな。

症状は本人曰く縦が掠れるインクフローが悪い書き味に気品がない】ということ。

書き味の品格
】を言い出したのは、この依頼者が最初ではないかな?この後で、拙者が【上品な書き味スイートスポットから生まれる書き味】と定義した。

すなわちこの依頼者こそが【書き味の品格】の提唱者・・・かも?


2008-02-11 03このNo.149のペン先には調整が施されている。おそらくは依頼者自身が調整したのであろうが、なかなか上手!面取りの仕方などうまいものじゃな。

それでも書き味に納得がいかないのはインクフローが悪いから。書き味向上に効果があるのは;

1.左右の段差調整(書き癖に合わせて段差を付けること)

2.インクフローの向上(インク量を増やして筆圧を下げさせること)

3.研ぎ(筆記角度に合わせてペンポイントを研ぐこと)

の順! 

研ぐまでもなく書き味向上は出来る。拙者は見映え重視なので【左右の段差付け調整】はやらないが、持ち方の特殊な人には最も効果がある。今後の研究課題!


依頼品のペン先は多少お辞儀が強く、ペン先のスリットが詰まりすぎている。こういう場合はペン先を抜いてお辞儀やスリット間隔を調整する必要がある。

ということで、専用工具でピストン機構を後ろから外したら・・・


2008-02-11 04弁の部分が外れてピストン機構だけが後ろに抜けた弁がピストン内に残った

左画像の右下の白い弁が上のピストン内に残って取れなくなってしまった。こういう事故は初めて!

ペンクリ会場では手の施しようが無いので自宅に持ち帰ってピストンを歯科器具で引っ張り出した。


2008-02-11 052008-02-11 06ペン芯は樹脂製なので、エボ焼けは無い。しかしかなりのインクカスが付着している。

またペンポイントは背開きで、ペンポイントの下側が衝突している。

通常はペン先がお辞儀していると腹開きになる。ところがお辞儀していても背開きというのを、少ないお辞儀で腹開き気味に変えるのは結構時間がかかる。

幸いにして18金ペン先で、鍛錬を施していない現行品は比較的変形させるのが容易。これが1970年代のペン先だったら・・・とぞっとした。

ペン先調整をする人間にとっては現行ペン先は楽!少し力をかけるだけで容易に思い通りに形を変えてくれる。

調整する立場から言えば、頑固なVintage ニブよりも現行品の方がはるかに素直でカワイイ!メーカーも加工のしやすさを考えて素材を変えていったのだろう。


2008-02-11 072008-02-11 08こちらが清掃し、形を整えてスリットを若干拡げた状態のペン先の表裏。

いつ
見ても首軸内部が長いNo.149のペン先には感心してしまう。調整がズレにくいという面ではNo.1の萬年筆。

さすがは萬年筆の王者を自認するだけの事はある。


2008-02-11 09上が元々ついていた弁であるが、非常に外れやすい。樹脂のストッパーが滑りやすくなっていたので、下のNo.146(についていた)弁と交換した。

1970年代以降のNo.149とNo.146は胴軸内径は同じで、尻軸を除くピストン部分は共有出来る(太さを揃える金の輪は必要だが)。

従って時代の違うNo.146の弁をNo.149に
流用することも出来る。下のタイプの方が外れにくい構造になっているのでこちらを採用することにした。


2008-02-11 10
こちらが18K-Bのペン先を首軸にセットした状態。惚れ惚れするほど美しい!

上から三番目の画像と同じペン先とは思えないじゃろう?書き味はともかく、美しく仕上がった時は満足感が高い。今回はひさかたぶりの大成功じゃ!



【 今回執筆時間:5.0時間 】 画像準備1.5h 調整2.0h 執筆1.5h
画像準備
とは分解し機構系の修理や仕上作業、及び画像をスキャナーでPCに取り込み、
               向きや色を調整して、Blogに貼り付ける作業の合計時間
調整とはペンポイントの調整をしている時間
執筆とは記事を書いている時間 
 
  
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2022年07月26日

ニコイチとは・・・

@02ニコイチとは〔複数本の壊れた万年筆の部品を組み合わせて筆記可能な万年筆を作ること〕だと自己定義している。

左画像の上はWAGNER 創立15周年記念モデルのミドル軸の首軸ユニットが壊れたものに、SEMエボナイト軸の首軸を装着したもの。

SEMエボナイト軸のほうは、胴軸が割れてオシャカになり首軸とキャップだけが残った物。

後者の首軸ユニットが、たまたま15周年の胴軸に入ったため組み合わせて完成した。正真正銘のニコイチ。

一般名詞のニコイチの定義は、2個から1本を作ることではなく、副数本から1本を作ること。

例:ペン先の無い1950年代のMontblanc No.144で尻軸にOBBと刻印があるものに、Mのペン先を装着する。2本から1本を作ったのがわかるので、これはニコイチ。

例:1980年代のMontblanc No.146でペン先だけが無いモデルに、セーラーの14金ペン先をNo.146のペン芯に乗せて装着。あきらかにニコイチ。

例:スチール製ペン先モデルしか無かったペリスケにM400の14K-BBのペン先を装着。別名〔羊の皮を被った狼ニコイチ〕

例:A社のキャップと胴軸、B社の首軸、C社のペン芯、D社のペン先を合体させたもの。ヨンコイチと呼ぶこともあるが、一般的にはニコイチの一種。

上記画像の上側はオリジナルよりもペン先のグレードが落ちているので〔羊の皮を被った山羊ニコイチ〕。

下側はペン先のグレードが上がっているので〔羊の皮を被った狼ニコイチ〕。

ペン先がオリジナルの場合は、単なるニコイチと呼ぶ。〔羊の皮を被った〜〕はペン先のグレード(純金換算の金の量)差だけから名付けることとする。


@01では、左画像(左2本と右から3本)の場合はどうか?

左側2本は本来なら胴軸と首軸は同じエボナイトから作られ、キャップだけ違う色のエボナイトというのがオリジナル。

ただし容易に色の組み合わせを変えられるし、定番の組み合わせがあるわけではない手作り商品。

従ってこれはニコイチとは呼ばず、組み替えと定義する。

右の3本も、それぞれは3本の万年筆の部品を組み合わせて作られているが、全てオリジナル部品なので、組み替えと定義する。

全てオリジナル部品から組み合わされていても、年代が違ったり尻軸刻印とペン先の太さが違う場合にはニコイチと定義する。

あまりに事例を追いすぎると理解不能なほど細かくなるので、拙者はだいたいこんな定義としている。

万年筆以外の世界のニコイチの定義はどうなんだろう?
  
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2022年07月25日

【 Pelikan 500 14K-F 分解する・・・ 】アーカイブ 2013年2月

下記は刈谷の巨匠から修理依頼のあった唯一の万年筆。

なんでも修理できる巨匠がさじを投げた一本の修理への道筋を作ることの出来た拙者にとって歴史的な一本。

修理に当たって最初にすることは、不具合の状態と、不具合に至った原因を解明すること。

その両方に成功すれば再発防止策を含めた修理が可能となる。

この回の修理は自分でも出来たのだが、敢えて巨匠にお返ししてやっていただくことにした。当時はあまりリスクをとりたくないと考えたのだろう。

今なら最後まで自分でやらないと気が済まなくなってきている。

 Vintage物の修理は、ある意味一番楽しい作業なのじゃ。




1今回の依頼品は【刈谷の巨匠】からのもの。Pelikanが一番好きで、珍品もたくさん保持されている巨匠は、ご自宅にロクロを数台設置した萬年筆小屋を保有。

拙者も何度もご自宅にうかがっているが、その設備や修理工具にはうならされている。従って巨匠から拙者に修理依頼が入るなんてのは初めて!いったい何だろう?


32実は、このPelikan 500のピストン弁を交換したいのだが、ペン芯が抜けなくてお困りの様子。Pelikan 500の修理には尻軸を外すしかない。

昔は首軸からペン先ユニットを抜いて、そこに棒を突っ込んで尻軸をたたき出していた。

今でもその手法をとられている巨匠にとっては、ペン芯がテコでも動かないこのPelikan 500はこれ以上どうしようもない代物になってしまったのじゃ。


54首軸ユニットが回らないので、引き抜こうとしたら、ペン先だけ抜けたのであろう。太さ刻印の無いペン先が同封されていた。

太さ刻印が無く、が刻印されているものはオブリーク・・・という時代もあったのだが、今回のには忍者の手裏剣のようなマークがある。

そしてペンポイントにはオブリークを細字に研いだような形跡もある。ペンポイントの根元が斜めになっているのが、その痕跡じゃ。


6こちらはペン先の裏面。Montblancと違って、裏面に製造時の刻印は無い。それにしても艶めかしいフォルムじゃ。実に美しい!

根元の丸穴はコストカット穴ではない。想像だが、ハート穴と根元の丸穴を使って位置固定してからスリットを切り込んだのではないだろうか?

もっとも、ずーと以前に紹介した画像には、ペン先を親指と人差し指で挟んで、回転する円盤に押しつける直前のものもあったなぁ・・・

ただ、少なくとも、インクフローに関係する位置にある穴ではないので、製造時の合(生産性向上や加工精度向上目的)であるのは間違いない。


7尻軸を外す工具は何年か前に紹介した。尻軸を左図のように胴軸と離し、この隙間に工具を差し込んで、ダイヤルをグルグルと回すと・・・

ジワジワとピストンユニットが胴軸から出てくる。

気をつけなければならないのは、この作業をする直前に胴軸を80度程度のお湯に入れて1分以上かき混ぜ、胴軸後部を膨張させておくこと。

そうすれば意外なほどあっさりと尻軸は外れる。それをやらないと尻軸が傷だらけになったり、折れたりすることもある。

一手間が生死を分ける事があるのは、人間に対する医療行為と同じ・・・


8これが外れたときの画像。尻軸ユニットは見事に外れた。

こうなれば、胴軸後端から長い金属棒か、細く加工した竹製の割り箸を押し込んでペン芯をたたき出せばよい。

このピストン棒は赤っぽい色をしている。これは初めて見た!黒い樹脂製しかないと思ってたのでビックリ!はたして純正品なのか?

それはともかく、一番の疑問は何故にこれほどペン芯がきついのか?実はペン芯をたたき出して前から覗くとソケットは140や400の物と同じエボナイト製であった。

それにも関わらずビクともしない。しかも覗いてみると、何やらこの500の首軸は構造が普通の物と違う。ソケットをねじ込むネジが無い!

はは〜ん!この500の首軸先端部は、ペン先ユニットを押し込む形態のものではないかな?それに通常のネジ込み式ソケットを力ずくでねじ込んで・・・動かなくなったと判断した。

これならば全てがすっきりする。しかし、コレ以上はどうしようもない。

今後の修理は、入ったままのソケットを内部から削って径を大きくし、そこにペン先とペン芯を押し込んで止まるようにするしかなさそうじゃ。

それにはロクロを使うのが一番良い!ここから先は【刈谷の巨匠】の世界!バトンタッチするしかないな。


9巨匠がピストン弁を交換したかったわけかがこちら。現在のピストン弁はすり切れてしまっている。その一部がリングになって外れている。

これではインク吸入は出来ない。従って普通は、140や400NNにも使える交換用の弁(現在海外通販で入手可能)を取り付けるのだが、今回はやらない。

なぜなら、この弁は【刈谷の巨匠】に教えていたいたところから購入している。すなわち、巨匠はいくらでもお持ちなのじゃ。

長年修理されている方は、こういう部品を入手するルートも開拓しておられる。

後輩である我々はそういうルートを引き継いでおくのも、修理不能萬年筆を少なくするのに重要なことなのじゃ。


10こちらがたたき出したペン芯。これは400、400N、400NNに共通のペン芯。同じ径でも140用はやや短い。

また同じ時代のMontblancのペン芯と比べると、両社の科学力の差が歴然としている。Pelikanの方がはるかに優れているのは間違いない。

当時の軸の現在に於ける状態をみても両社の差は歴然。軸やキャップのクラックがあるのが当然のようなMontblancとほとんど無いPelikan。これが基本設計をした人の科学力の差じゃ!

今後、【刈谷の巨匠】が、この萬年筆をどう再生されるのかが楽しみじゃ!


【 今回執筆時間:4時間 】 画像準備1.5h 修理調整1.5h 記事執筆1h
画像準備
とは画像をスキャ ナーでPCに取り込み、向きや色を調整して、画像ファイルを作る時間
修理調整
とは分解・清掃・修理・ペンポイント調整の合計時間
記事執筆とは記事を書いている時間
 
  
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2022年07月24日

3年ぶりの萬年筆研究会【WAGNER】東北地区大会@仙台開催

@04最後に萬年筆研究会【WAGNER】東北地区大会@仙台を開催したのは2019年3月3日(日)。なんと3年以上前になる。

最後の東北地区開催は2020年10月3日(日)の福島大会。この年は緊急事態宣言などで中止が相次いだが、ぽっかりと宣言が解除された隙を突いて開催。

本日は当日の朝になって仙台地区大会の開催日を8月24日(日)としていたことが判明。慌ててBlogを修正したので何人参加してくれるかヒヤヒヤものだった。

実は東北地区大会参加の一番の楽しみは、東京駅で買う〔東京弁当〕なのだが、なんと製造者の都合で休止中と言われた。

1,680円で、都内の有名店が協力した料理が少しずつ楽しめるという贅沢弁当だが・・・

仕入れ先が多く、1社でもコロナ関係者が出れば製造出来ないので、リスクを考えて製造休止中なのかもしれない。復活を強く望む!

ただ、写真の〔味噌カツ・ひつまぶし風弁当〕は思いのほかおいしく、気を取り直して会場に入った。



@06@05会場は仙台駅の2階からスカイウォーク経由、地上に降りないで行けるビルの28階で見晴らし抜群。

この写真をfacebookにUpしたら、WAGNERが仙台で開催されていることに気づき、参加して下さった旧会員の方もいらっしゃった。

2012年以降に開催された会場を全て調べたところ、いままで一番高いところで開催されたのは地上12階(3カ所あった)。

それが今回は一挙に28階。本当に見晴らしが良い。窓からはピラミッドとしか思えない小さな山も見えた。(写真には写ってない)

右側写真右下隅のパイプラインのような物はアーケード。七夕祭りの山車?が通れるようにと、とてつもなく背の高いアーケードだとか。

旧来利用していた戦災復興記念館は、現在立て直しが急ピッチで行われているそうだが、今回の会場の便利さは抜群なので、主体はこちらに移るかも?

ただし当会場は三ヶ月前にしか予約できないので、年間開催計画に記載するのは難しい。

別の会場を予約しておき、こちらが確保出来たら前の会場をキャンセルするという運用しか出来ないのが残念。

お仕事の都合で参加できなかった方も少なくなかったが、秋田より参加いただいた方、数多くの新規参加者の方々も加わり大いに盛り上がった。

関東地区で開催が予定されている学生万年筆愛好家の集いは、中学生〜大学生のみで開催されるが、開催時間は3時間。

理由はそれ以上長くしてもペンクリやってる人以外は飽きてしまうから・・・ということらしい。

拙者もペンクリが暇な時には時間を持て余してしまうことがある。拙者が飽きるくらいだから一般参加の方々は飽きるわな。

万年筆歴の長いベテランは過去の話や膨大な情報量で交歓することも出来るが若い方々は話題が尽きてしまうかも?

それに勉強時間を潰して参加しているので、3時間は妥当なところだよなぁ〜と感心。

彼らは萬年筆研究会【WAGNER】とはまったく関係がないが、だからこそ柔軟な発想が出来るのだろう。

こういう若い方々に刺激を受けながら萬年筆研究会【WAGNER】もどんどん変化していくぞ!(彼らの祖父の年齢を聞いたら拙者よりも若いこともあった)
  
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2022年7月24日(日)は萬年筆研究会【WAGNER】 東北地区大会@仙台 *** 将来日付でのご案内 ***

日時:724日(  10:0016:30 開場9:30  ペンクリ会員限定( 開催日当日会員登録された方も調整を受けられます )

場所:
エル・ソーラ仙台仙台市男女共同参画推進センター 28 研修室  住所:宮城県仙台市青葉区中央1丁目3−1


2022年の予定  ここ を押して! 名札をお持ちの方はお忘れなく!  
 

入会申込書 V3


新規入会希望の方は左記の記入用紙会員番号以外を書き入れて持参して頂くと、受付時間が短くなります。

会場へ入るには、萬年筆研究会【WAGNER】への
会員登録が必須条件となりますが退会も再入会も自由です。

入会資格は〔万年筆が好き!〕ということだけで、年齢制限も入会審査もありません。


記入例は
 ここ にあります!  携帯メールアドレスを記入される方はPCからのメール拒否を外して下さいね。 
  
18未満の方は参加費無料です。友人を誘って・・・勇気を持って覗いてみてね!

★ペンクリを依頼する万年筆は、インクを抜き清掃してからお持ち下さい。インクが入ったままだと清掃料(500円)が追加でかかります。

  続きを読む
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2022年07月23日

【 Parker 75 エコセー 14K-XF 書き味改善 】 アーカイブ 2012年10月

この当時の研ぎはほぼ全て筆記者の癖を知った上で研いでいる。すなわちパーソナライズ物。

従って一般的な研ぎとは異なっている。もし拙者がこの状態のペン先を入手したら、絶対に今回の要には研がない。

XFの細さを実現するために〔たこスペ超不細工・・・少しなよったかもバージョン?〕に研ぐだろう。

この人にしか使いこなせない研ぎもいいのだが、90%以上の人が満足する書き味を追求するのも面白いものじゃ。




1今回の依頼品はParker 75 エコセー(別名:優雅なタータン) 14K-XFで、仏蘭西製のペン先が付いている。

Mintで入手された物の事前点検ということでお預かりしたもの。ペン先に小さな傷があるので未使用とは言えまい。

Mint物なら通常はケース付きで流通することが多い。

良く見ると首軸先端部の内側にインクの滓がわずかに残っている。もっとも依頼人が試し書きした痕跡かもしれないが。


23こちらはペン先を上から見た時の画像。拡大画像を見ると、ペンポイント付近に小さな傷がついている(黒くなっている部分)。

金磨き布でゴシゴシと擦ればすぐに取れるくらいの小さな傷。

ペン先のスリットの寄りは強くはないが、ピッタリと詰まっている。またペンポイントの形状も、XFの細さを演出するには大きすぎる。まだ左右の段差も大きい。

結果として、カリカリと引っ掛かってとてもスムーズな筆記が出来ない。書いているとストレスでペン先を折りたいような気持ちになってくるかもしれない。要注意!


45こちらが横顔。XFの太さなのにずいぶんと大きなペンポイントじゃ。円盤状に研いでXFを実現しようとしているが、やや無理がある。

また何故かペン先がすぐに抜けてしまう。多少首軸内部に突っ込む部分が痩せてしまったのかも?少しシェラックで太らせておこう。


6こちらはペン先の刻印。仏蘭西製のParker 75のペン先なのに14金製。従ってホールマークはない。

Parkerを示すマークの横に、585とありその右側の小さな【M】が刻印されている。【M】とは違い、Mにアンダーバーはついていない。


78ところがニブの左側にある刻印にはアンダーバーがある。

過去に紹介した18金のペン先ではこちらのように、アンダーバーがあるもの、アンダーバーが無いもの、M表記すらないものなどいろいろ。

はたして、このMMの意味は何なのだろう?少なくともペン先の太さとは無関係のはず。ペン芯にはXFという刻印があるのでな。


9こちらが多少スリットを拡げ、先端部を平たく研磨した状態のペン先先端部。傷も金磨き布で研磨して消し去ってある。研磨以前の画像と比べると良くわかろう。

なをスリットを拡げる為に隙間ゲージを使ったわけではない。

段差を直すために、他方より下がっていたペンポイントを下から上に押して高さを揃えたら、スリットが開いたのじゃ。


10横顔はこちら。相当研磨したことがわかるかな? ペンポイントの先端部を落とし、さらに腹の部分をさらっている。

そのあとで、ペンポイントの横をチャーチャーで斜めに研磨して形状を整え、スイートスポットの部分が一番字幅が細くなるように仕上げていった。 

このペン先を胴体に装着してインクに浸し、書いてみる。おお、極細なのにインクフローは良く、書き味も悪くない。

そのまま20秒ほど書いていると、書き味が良く感じられるようになった。


 【 今回執筆時間:4時間 】 画像準備2h 修理調整1記事執筆1h
画像準備
とは画像をスキャ ナーでPCに取り込み、向きや色を調整して、画像ファイルを作る時間
修理調整
とは分解・清掃・修理・ペンポイント調整の合計時間 
  
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2022年07月22日

2022年8月より Lichtope と 万年筆談話室の営業時間が変更になりま〜す

談話室_Lichtope_開室_2022_07 V3左画像にありますとおり、Lichtope も 万年筆談話室も通常営業時間が変更になります。

Lichtopeは営業時間が12-19時から13-19時となります。

予約無しで訪問可能な(フリー)の日も、訪問予約が必要な(要予約)の日も13-19時となります。

ご予約は左画像のLichtope欄の ↓ の下のメアドまで希望開始時刻をお送り下さい。


一方、万年筆談話室は日によって開室時刻/閉室時刻がばらつきますが、基本的には9-21時の開室となります。

なを万年筆談話室でのペンクリニック、販売、相談には全て予約が必要です。

ご予約は左画像の万年筆談話室欄の ↓ の下のメアドまで希望開始時刻をお送り下さい。
  
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2022年07月21日

萬年筆研究会【WAGNER】会員の生息統計 アーカイブ 2012年9末

これは今から10年前の会員調査結果じゃ。非常に興味深いのだが、なんとなくこういう表からはコロナ感染者数を連想してしまう。

気になって現在の会員分布と比べてみたところ、会員がひとりもいない県は1つだけになった。それが福井県。

地元に核となる人材がいなくて存続が危ぶまれた岡山県と新潟県であるが・・・

新潟県は様変わりした。地元に核となる人材が出現し、地元文具筆店とのコラボ企画が始まった。以前の秋田県のよう。

一方の岡山県は、相変わらず地元に核となる人材は出てきていないが、県外からの応援者が多く、規定参加者を割り込むことは無いだろう。

以前は地元文具店の方も参加されていたが、配置換えで参加されなくなった。ただ、その架け橋となる人材はいらっしゃるので、今後に期待かな?

下の表を見ると、やはり地元に強力なリーダーのいた地方は人口100万人当たりの参加者人数が多い。

会員数の少ない県には、まずは万年筆愛好家をを増やし、その中からキーとなる人材を発掘し、地元万年筆店とともに盛り上げてもらうのが一番だろう。

萬年筆研究会【WAGNER】でもその手助けが出来るよう策を考えてみたい。

地方大会が消滅した県へのZoom WAGNERとか、インスタライブ・ミニペントレとか・・・ま、例によって思いつきだけで終わるかもしれないがな。

右側文章の右下
続きを読む を忘れずにクリックしてね。



1最近、国土の統計情報に興味を持ち、色々調べている。

左は都道府県別の人口と、県別人口占有率の表に、萬年筆研究会【WAGNER】の国内県別会員数と、国内総会員数に占める県別占有率をまとめたものじゃ。

この表を眺めていて、あまりにも知らなかった事が多いのにビックリ!

‖膾緝椶茲蠖斉狎邯の方が人口が多かったんだぁ!

⊃軍禪が宮城県よりも人口が多いとは想像だにしてなかった・・・

人口が日本一少ない鳥取県出身の石破さんが、自民党党員投票でダントツのトップだった!

 相当地道な遊説活動を全国的に行ったんだろうなぁ!(今は昔かな・・・) 

っ里蕕覆いΔ舛膨耕邯の会員数が0になっている!以前は松本大会をやった県なのに・・・
  もっとも長野市と松本市は仲が悪いので有名。松本で開催するイベントには長野市の住民は絶対に出ない!と地元の人に聞いた・・・

WAGNERを2回も開催した香川県も会員数がゼロになっている!今や四国の中心(萬年筆関連)は完全に松山に移った!

どうやら萬年筆研究会【WAGNER】を開催している県の方が、相対的会員数(人口100万人あたりの会員数)が多いような気がする。

そこで、人口100万人あたりの会員数の順番に各県を並び替えてみたのが次頁の表になる。 
  続きを読む
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2022年07月20日

【 1970年代 Montblanc No.146 18C-EF 曲がった! 】アーカイブ 2010年4月

この2010年4月より後には、これよりもはるかに曲がったペン先が続々と持ち込まれるようになった。

この修理画像を見るまではあきらめていたものが持ち込まれるようになったのだろう。そして成功しなかったものはなかったと記憶している。

この記事で述べた、3次元にまがったものは、まずは二次元の曲がりに直してからというのは正しかったことも証明された。

懐かしい記事じゃ!



2010-04-20 01今回の依頼品はMontblanc愛好家が血眼になって捜す、1970年代のMontblanc No.146。ものすごく柔らかい18金ペン先が特長で、一時期異様な相場になったことがある。

乳液か油でヌルヌルしている手でインクを吸入しようとしていて、ツルっと手が滑ってインク瓶の底にペン先を激突させた・・・のだったかな?


2010-04-20 022010-04-20 03それにしても、ものの見事に曲がっている。ここまで曲がったペン先を修理するのは初めてじゃな。

素材が柔らかくて粘りがあるからここまで曲がったが、多少は強い(こわい)当時の14金ペン先だったら、ここまで曲がれば折れていたかもしれない。


2010-04-20 042010-04-20 05上から見て、左側に曲がっているだけではなく、左右でずいぶんと段差がある。

こういうペン先を修理するに際しては、拙者はまずは段差解消から始めている。挟む面がツルツルのヤットコで上下に曲がっている部分をそろえる。

すなわち、三次元に曲がっているペン先を、まずは二次元の曲りに持ってくるのじゃ。

しかる後、二次元の世界で調整を続ける・・・こうすれば問題点が単純化されて解が出やすい。


2010-04-20 061970年代のモデルなので、ペン芯はまだ二段式になっていない。

二段式ペン芯を神格化する人がたまにいるが、あれ(二段式)はペン先とペン芯とを密着させる際の生産性向上の秘策であって、ペン芯のペン先への追随性とは関係がない。


2010-04-20 07ペン先の曲げを直して、表面を金磨き布で磨いた状態のペン先。極細好きの依頼者なので、ペンポイントのスリットは軽く閉じた状態にしておいた。

ペン先を紙に乗せれば、萬年筆の自重だけでペン先が開く程度の寄りに調整しておいた。


2010-04-20 08調整前よりも、ほんの少しペン先を前に出し、柔らかさが上がるようにしておいた。筆圧をかけないで、そっと紙をなぞるように書く時に最高の気持ちよさが得られる!

やはり絶品じゃな。ただ拙者には柔らかすぎて使いこなせまい。


2010-04-20 092010-04-20 10こちらが調整後のペン先。かなりいじってある。調整前は二枚の円盤状のペンポイントに円周上のある一点を紙に乗せて書くような調整だった。

すなわちスリットを狭めることによって細字を演出する方式。

調整師の労力はかからないのだが、点で紙に接しているため、どの方向に線を引いても、カリカリと引っ掛かってしまう。

そのカリカリ感が心地よいと感じる人もいるが、大多数の人は、もっと何とか・・・と感じている。

そこで今回はペンポイントの先端部を薄くし、ペンポイントの頂上付近の狭い面を紙に当てて書く方式に変えた。

ほんとに小さいがスイートスポットを作り込んだ。これによってスイートスポットが紙に接している限りは、スムーズな運筆が出来るようになった。

もちろん細字であるからカリカリ感は多少残る。しかも柔らかいペン先なので、どこかしらは紙に引っ掛かる感じはするが、調整前と比べれば雲泥の差じゃ。

もっとも、これほど曲がったペン先の調整前の書き味が何故わかるか?という疑問もあろうがな・・・


【 今回執筆時間:4時間 】 画像準備1h 修理調整2h 記事執筆1h
画像準備
とは画像をスキャナーでPCに取り込み、向きや色を調整して、画像ファイルを作る時間
修理調整
とは分解・清掃・修理・ペンポイント調整の合計時間
記事執筆とは記事を書いている時間
 
  
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2022年07月19日

スタートレック・ピカード シーズン2 が アマゾン・プライムで視聴できた!

昨日紹介した スタートレック・ディスカバリー シーズン4 は予定通り2話観て、そこから先は今後のお楽しみ・・・に出来た。

ついでに スタートレック・ピカード シーズン2 を検索したのが悪かった・・・なんとアマゾン・プライムで無料で視聴できるではないか。

しかも人間の心の葛藤などを微細に描写する攻め口は、いわゆるSFよりは大人向けで面白い。

ということで、昨晩はスタートレック・ディスカバリー シーズン4 を2話観た後で・・・

スタートレック・ピカード シーズン2 を朝5:30間で観た。まるでフライングゲット予約の投稿時間並み。

さらに清水編集長と万年筆談話室でうち合わせした後で、19:00までかけて全話視聴してしまった・・・とほほ。

本来やるべきお仕事も山積みだったのに現実逃避してしまった。

昔のスタートレックは一話完結のエピソードが続き、たまに1エピソードが2話になる程度だった。

しかし最近の作り方は、エピソードの終わりは危機が迫ったときで終わり、次のエピソードは前の続きから始まる。

従って、見出すと途中で止められなくなるのじゃ。意志が弱いなぁ・・・拙者は。とはいってもスタートレックだけですがね。

いわゆるトレッキーは、萬年筆研究会【WAGNER】内に意外といらっしゃる。

世界のコレクター、つきみそう先生をはじめとして知っているだけで10人ほど。実は真性半一族に並ぶくらいの数はいるのだ。

そしてスタートレックの方が万年筆よりも拙者を夢中にさせるのは確かじゃ。スタートレックは夢、万年筆は現実というところかな?
  
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2022年07月18日

スタートレック・ディスカバリー シーズン4 が JustWatch で視聴できる!

シーズン3まではネットフリックスで視聴できたのだが、シーズン4からは契約が切れて見られなくなっていた。

海外ではパナマウントが独自で放映してるが日本では公開未定と言われてがっかりしていたのだが・・・

本日、老人会の友人からディズニー・チャンネルで見られるよと聞いて入会したのだが・・・スターウォーズだった。

すぐに脱会してキーワード検索していたら、なんと JustWatch 
でシーズン4が字幕付きで見られるではないか!

昔なら現在見られるエピソードを一挙に全部見てしまうところだが・・・

70歳も近くなってきたので自制して1話だけにする。いや、2話かな?

いずれにしても今年で2番目にめでたい事だった。1話だけ見たがやはり圧倒的に面白い!とりあえずもう1話だけ見るかな・・・
  
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2022年07月17日

【 OSMIA 984 14K-M 不快なザラツキ解消 】 アーカイブ 2012年6月

下の記事では遠回しに一本の万年筆の調整師は、一度決めたら変えないのがベストといっている。まぁ当時としてはもっともらしい言葉だが・・・

調整師も経験を積むと、だんだんと自分の好きな研ぎ方が無くなってくる。

いわば変幻自在な研ぎが出来るようになる。道具はそれぞれ工夫しているのだが、依頼者の要望に応えた研磨は、誰が研いでもほぼ同じような形状になる。

そこから追い込んでどこまで依頼人を驚かせるような書き味に出来るのかが腕の差。

ずーっと以前に勤めた会社で、Satisfied Customer ではなく Delighted Customer を作ることこそが我々の使命だと聞いた記憶がある。

ペン先調整に例えれば、

〔ああ、だいぶよくなりました。ありがとうございます〕 ではだめで

うぉ〜〕と叫んで目がハートになり、まじまじとペンポイントを眺めてしまう・・・という状態にせよということですな。



1今回の依頼品は先日に引き続き、独逸マーナーブランドのOSMIA。今回は非常に数が市場に出ていたと思われる984というモデル。

拙者もこれまでに5本以上は入手した記憶があるが、現在手元には一本も無い。

やはり安価な普及品は材料や工程に手抜きが見られ、当時の独逸の高級ラインと比べると1ランクは落ちる・・・ただし、書き味が落ちるわけではないところが魅力ではある。


23これまでに何人かの調整師や修理人の手を経由しているが、調子が良くなったり悪くなったり・・・を繰り返して拙者のところへ流れ着いたもの。

実は調整する人は、それぞれ好きな形状が異なり、それに従って調整するので、調整師を変えるとその度に方向性の違う調整となる。

従って一本の万年筆の調整師は、一度決めたら変えないのがベストじゃよ。

この画像からはスリットがかなり密着しているのがわかる。これによって書き出しの掠れが想定される。


45こちらは横顔。ペン先の位置やペン先とペン芯が離れるといった機構上のトラブルは発生していない。

ただペンポイントの形状がオリジナルに近い形状に研ぎ直されているため、スイートスポットが無い。

従って依頼人の筆記角度では若干書きにくいと感じるであろう。


6書き味がザラザラする最大の原因はこちらの左右の段差。

向かって左が下がっているので筆記時に持った手の右側から左下への線を書く時に、ガリガリと引っ掛かってしまう。

これは書き味をパーソナライズしようという研磨ではなく、発売当時の形状に戻しつつ書き味もそこそこに・・・

といって研磨した状態から、調整戻りで段差が出来たのであろう。

ほんのちょっとしたデッパリなので、これだけ柔らかいペン先であれば、通常はペンポイントを紙に置いた段階で段差は解消するはず。

にも関わらずガリガリと引っ掛かるのは・・・

おそらくは依頼人がペン先を紙に下ろしたときの状態でスイートスポットがないこと、また、その状態がたまたまペンポイントの最もおいしくない場所であったと想定される。

それならば対策は簡単でスイートスポットを入れれば問題は解消する。ただし、それに先だって、もう少しインクフローを稼げるような調整にしておこう。

インクフローが潤沢であれば、今後多少の段差が調整戻りで発生しても、その症状を著しく緩和してくれる。


7@08こちらが調整後のペン先、スリットはほんの少しだけ開き、ペンポイントは筆記角度の合わせて研磨した。

いわゆるスイートスポットを依頼人の筆記角度に合わせて削り込んだ。

この結果、書き出しの掠れやガリガリ感は解消し、Vintageの独逸マイナーブランドらしい感触が復活した。



【 今回執筆時間:3時間 】 画像準備1h 修理調整1記事執筆1h
画像準備
とは画像をスキャ ナーでPCに取り込み、向きや色を調整して、画像ファイルを作る時間
修理調整
とは分解・清掃・修理・ペンポイント調整の合計時間
記事執筆とは記事を書いている時間
  
  
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2022年07月16日

〔Pelikan 社史 と 闘病日記 その2〕アーカイブ 2006年3月19日

この記事は、会場設営中に脚立から落下して右足関節内骨折して松葉杖状態でペントレを行った際のBlog。

当時は白金台にあった画廊〔はんなび〕を借りての実施だった。せいぜい60屬らいのスペースに最大で70人もの人が入れば身動きtレ無いのは当たり前。

当時はペントレは年に一回、しかも全国でもVintageを扱うアマチュアの催しは一回だけということで大混乱だった。

ペントレを始めたのは2001年で萬年筆研究会【WAGNER】を始めたのは2005年。すなわちペントレの方が歴史が長い。

拙者がaurora_88さんと初めて5分以上の会話をしたのもペントレだった。もちろん正体は知らなかった・・・

骨折した日に会場設営を会社を休んで手伝ってくれていたのはaurora_88さんと、298さん。

彼らが助け起こしてくれなければ萬年筆研究会【WAGNER】は設立から1年も持たずに終わっていたかも?




昨日の【第六回 ペントレーディング in 東京】は大盛況!1日に110人の来場があった。

一端会場に入ると、最低でも1時間、通常は3時間、常連さん(40人)は朝から晩まで居るので、瞬間最高入場者は70人を超える。

これがお昼近く。会場は5機の空調を冷房の最強にしても熱気でむせ返るほど!戦後の闇市の様な状況じゃな。

開場前に一度、品物を検分する時間をとり、一端外へ出て、受付を済ませた人から早いもの順に会場内へ入って、戦闘開始じゃ!

昨日は3番目に受付を済ませた方が拙者のブースに歩いてきた時には、お目当ての物は1番目に入場された方の手の中に!・・・緊張の一瞬・・・

それまで仲良く話していた間に微妙な感情が走る・・・そこでひるんでいては次なるターゲットを逃してしまう!すぐに気持ちを切り替えてダッシュ!てな具合じゃ。

午後になってようやくひと段落して、らすとるむしゃんといっしょに【ペンクリ爺さん’s】興行開始。

ペンクリデビューのらすとるむしゃんの手際のよさにビックリ。世界のコレクターS氏もアドバイスしてくださる。実はS氏は修理の方でも日本でも3本の指に入る腕の持ち主じゃ。

修理にはお湯が必要なのじゃが、松葉杖では動きがままならず、お湯を確保出来ない。

本来コーヒーメーカーでお湯を作るのじゃが、拙者以外は作り方を聞いていないので作れん!ということで、修理は一部先送り!

足の方は朝方は紫色に腫れていたが、帰ってみると腫れは完全に引いていた。万年筆に癒されたのかな?折れた箇所が痒いのぅ!。

擦り傷が治るときのような感じ。ただ骨折の経験豊富な諸先輩からは3日間は安静に!とアドバイスいただいた。

でも拙者としては【松葉杖姿とツーショット写真撮らせてください】と言ってくれる人もうれしいな!

本人は動くのに不便なだけで痛みは無く、気持ちは高揚している。足が不自由な分、よけいに心は元気じゃな。

その昔、ゲーセンでスペースインベーダーやヘッドオンというスタンド型全盛のころは、100円で5~6時間やった。

その間生理現象は全て停止し、トイレも行かなければ、食事も水分も無しでも平気じゃった。

昨日も会場に10時間いたが、一回もトイレには行かず(昨年は2回行った)。やはり人数が多いとアドレナリンも余計に出るのじゃろう。良い勉強になった。

万年筆くらぶ【フェンテ】 のべそ会長からは『松葉杖は最初、肩が凝る
』と教わったが、今朝になって肩と腕がパンパン。肩が痛くて松葉杖が使い辛い。


2006-03-19  xxxx 022006-03-19  xxxx 01これらは缶の組み立て工程。総合文具メーカーであったペリカンが自社製品を入れる缶のプリントまで自社内でやっていたとは驚き。

下請けという制度が独逸には無かったのだろうか?不思議でならん。相当の設備投資が必要だと思うがなぁ。

 一つ考えられることは、職種別労働組合の力が強く、どの会社でも同一の仕事をやる人の工賃が同じだったという仮説。

これならば、中間搾取されるよりは、自社内で・・・という話もわからないではない。

また、全ての品質に責任を持つには、缶にいたるまで自社内で眼の届く範囲においておきたい!

あるいは、ナチス独逸の興隆によって下請けメーカーが軍需産業にシフトし、安い缶など作ってくれなくなったのでやむなく自社生産にしたのかも。

拙者としては2番目の理由であって欲しいがな。
 
  
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2022年7月16日(土)は【 A Space Walk 2022 Summer SHIZUOKA 】 *** 将来日付でのご案内 ***

2022-07-08

万年筆談話室は上記案内図のピンクの矢印のところでまったりとくつろいでいま〜す



万年筆(
普通の万年筆は売りまシェーン

 (1)追い込み調整品:新品を約1ヶ月かけて少しずつ微調整しながら追い込んだ逸品(書き癖が合えば夢のような書き味を体験できる)

 (2)魔改造品
:綺麗な万年筆を倍くらいのお金をかけて小汚く仕上げて半値で売る(ライカ M4 ブラックペイントをサンドペーパーで削るがごとし)

 (3)超マニアにしかわからない珍品:実は幻の逸品で爆高だが・・・普通の人にはわかるまいと10〜20%の価格で並べてみる(気付かれて買われたら悲しい)

 (4)各種限定品:賑やかしに展示・販売する高価な限定品(現在の相場よりははるかに安いが、販売当時の定価よりも高い)

 (5)誂え(あつらえ)調整品:誂えシールが貼ってある万年筆は無料で書き癖に合わせて調整して販売。(鉈研ぎ / F-Stub / 超絶M / Cursive Italic Soft 等は追加料金必要)


インク(万年筆談話室ブランドのインク中心

 (1)魔界 / 樹海へ / 樹海その奥へ / 深海 / krabi sky / krabi sea 5本買うと驚愕のプレゼントインク一本差し上げます

 (2)通常はイベントでの販売をしないインク各種


萬談調整(WAGNER 創設者だからこそ語れる万年筆界のお笑いがふんだんに盛り込まれた書き味調整話半分・他言無用


てなことを予定していますので、ふらりと立ち寄って下さい。でもタダで萬談聞けると思うなよ (*^O^*)
  
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2022年07月15日

明日は A Space Walk 2022 Summer SJIZUOKA なのだが・・・

狂おしいほどに暑いと覚悟していたのだが、明日の静岡市は完璧な雨模様。

最高気温も26度ほどと暑くはないが蒸し暑そう。十分に水分をとらないと熱中症になりそうなので気をつけて下され。

明日はワンオペなので、インクも売れば、万年筆も売るし改造も調整もやることになる。

出展される方々の半分以上はお話ししたことがある方なので楽しめそうだが、インクに関しては来場者の方が拙者よりも数段詳しい。

それもあって持ち込むインクの量は極めて少ないのだが、面白いインクもある。

持ち込む全てのインクを万年筆に入れて持ち込むので、自由に試筆して下され。

ガラスペンと万年筆とでは筆記時に空気に触れる量が圧倒的に違うので、発色もかなり違ってくる。

一般的には万年筆に入れた方が色が濃く見えるはず。それも含めて楽しめるようにしておきますのでお楽しみに!

万年筆に関しては・・・とにかく普通の万年筆は一本たりとも持ち込みません。苦笑するしかないもの、目がハートになるものなどイロイロです。

まずは、雨の中、会場にお越し下され。さほど混雑するブースではないのでまったりと遊びましょう。

ちなみに日曜日には渋谷区代官山のLichtopeに12-19時で、助っ人に入ります。

そちらでも萬談全開、かつ、修理/調整/パーソナライズもやりますので、静岡まで行けそうもない方はおいで下さい。
  
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2022年07月14日

2022年度後半の万年筆談話室出席イベント

2022年 WAGNER 日程表こちらが2022年後半の万年筆関係のイベントスケジュール。

ほかにも予定されているイベントはあるのだが、主催者が公開していないイベントは入れていない。

また販売店が主催のイベントは主催者より依頼が無い限り掲載はしない。

7月24日の東北地区大会@仙台は、史上最も高いところで開催される萬年筆研究会【WAGNER】だ。見晴らしが良いので楽しみ!

9月24日の岡山大会では、拙者は2時間ほど中座する。実家に帰って万年筆の外箱を捜す任務を果たす必要があるのでな。こちらは今年2回目。

その前の9月18日には今年2回目の新潟萬年筆倶楽部のオフ会に参加。しかもその前日には(別の)仙台でのイベントにも参加。

10月15日には本年2回目の九州地区大会@博多。こちらも新潟に負けないほど盛り上がる!

そしてTIPS、KOBE Pen Show を経て、たぶん12月末に年忘れ泉筆五宝展をKFCホールで開催する予定。こちらは交通の便が最高じゃ。

最近の大規模イベントは、ガラスペンとインクに女子が群がるという図式なので・・・・

萬年筆研究会【WAGNER】や万年筆談話室が主催するイベントは、〔万年筆で書くことに必要な物〕という観点に特化していく所存じゃ。
  
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2022年07月13日

夏からは万年筆に関係のあるイベントが目白押し!

本日、今週末から9月3日までの拙者が参加するイベントをBlogに先付け日付でUpした。

実はこのほかにもあるのだが、拙者が主催者では無いので公開していない。


先日行ったペントレのフライングゲットでは、おびただしい数の万年筆が取引に加わり、ほとんどが飛び立っていった。

先週末に入手された方への発送が全て終わり、本日、販売側で参加された方々への振込が終了。

拙者も読者も睡眠時間を削り、サバイバルゲームのようなフライングゲット予約だったが、次回は少し運用を改善したい。


まず、フライングゲットへ出品する万年筆のWAGNER 会員/会友からの募集を来週くらいからに早める。

早めに集め、早めに整備し、何日にUpするか決めてしまう。

その上で、記事がUpされる前々日までに記事内容を執筆する。

記事のUpは、22:00ごろとし、24:00までには勝負がついているかたちにする。

過去の経験として記事がUpされた当日と翌日午前中にお嫁に行かなかった万年筆は、その後の引き合いはほぼ皆無に近い。

なので、フライングゲット期間の最後の方で、引き合いの無かった物を再掲する。場合によっては価格も改定するかも?

WAGNER会員 / 会友 の 5%程度が1シーズンのフライングゲット予約に出品側 / 購入側で参加している。そして成約率は非常に高い。

コロナでなかなか地方の方々と会うチャンズが減った中でも、皆さんの万年筆愛を短いメールの中で感じられるまたとない機会。

泉筆五宝展やペントレは、このフライングゲット予約と実ブースでの展示 / 販売 と グループ萬談の 三本立て。

フライングゲット予約では、拙者は他人の万年筆の良いところや残念なところを魅力的に表現することに精神を集中する。

従って一本の万年筆を紹介するのに、写真撮影も含めて1時間かかる。これ至福の時間なのじゃ本当は!

一方の実ブースでの展示 / 販売は、出店者として参加された方々が楽しむ場。

薀蓄合戦したり、価格交渉を楽しんだりというのが実店舗の醍醐味だそうだ。それが好きな方はフライングゲット予約には出品しない。

万年筆愛好家向けのイベントで相応の価格で万年筆を売るのは、実はかなり難しい。何故なら古い相場観が頭から離れないから・・・

その呪縛をものともしない話術が無いと販売は難しい。並べた万年筆の後ろにぽつねんと座っていても萬年筆は売れない。

説明文か口頭で魅力を語れないと万年筆は旅だって行かない。

実は拙者はイベント本番では万年筆は並べておくだけ、(調整で忙しいから)聞かれない限り解説しない。だからあまり売れなかった・・・

秋の泉筆五宝展では、実験として、展示する万年筆の本数を減らして、一本一本の解説文を強化してみようかと考えている。

その場合の課題は、どうやってその解説文を読んでもらうかじゃ。その答えは15年前にあった。

当時は全万年筆の特長と写真を掲載したカラーカタログをペントレで回覧していた。同じ物を5〜7部印刷して持って行ってた。一冊最高100本ちかくを掲載した。

今回は、このカラー・カタログSNSから見られるように公開してみようかと思う。ただし価格はほのめかし程度にしておいてね。

まぁ、歳を重ねるほどに説明がくどくなっていくので、フライングゲット予約と同じ運命(寝不足)を辿りそうな気もするがな・・・ま、やってみるべ!
  
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2022年07月12日

Sheaffer Autograph スノーケル 14K無垢のクリップとキャップバンド

@01@02こちらはスノーケル全盛期のSheaffer Autograph。

プライスタグの値段が当時としてはかなり高い。

当時の一般的な萬年筆の5倍ほどもする。


@04@03キャップを開けると首軸にもペンポイントの太さを示すラベルが貼り付けられている。

まったくのMint状態で入手したのだが、ケースは古ぼけていたので廃棄した。

ペン先の刻印は Sheaffer REG.  US. PAT. OFFICE MADE IN U.S.A. 14K となっている。

ただ、左側画像の $27.50 の 下にある F.T.I.  の意味はわからない。

ちなみにこの萬年筆は同じデザインのペンシルとセットになっており、そちらにも14Kを示す刻印が入っている。


@05万年筆側の14Kの刻印はクリップとキャップバンドにある。

そして、ペンシルの場合も同じ位置に入っている。

ただし(ペンシルの)キャップバンドの下に位置する胴体には・・・

W.A. Sheaffer PEN CO. FORT MAGISON.  IOWA U.S.A.  MADE IN U.S.A.

と入っている。こちらにはプライスタグが付いていないので、ひょっとしたら$27.5というのはセットの価格かも?

この流線型が大ヒットした時代の万年筆は、今見ても心がワクワクするのだが・・・

スノーケル吸入式は機構が複雑で故障しやすいうえ、吸入量があまりに少なくて実用にはならなかったなぁ〜
  
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2022年07月11日

【 A Space Walk 2022 Summer SHIZUOKA 】万年筆談話室ブースの出し物変更!

2022-07-08

先日のBlogで【 A Space Walk 2022 Summer SHIZUOKA 】での万年筆談話室ブースは・・・

特殊ペン先付き万年筆と特殊研出しサービス

超絶に書き味の良い万年筆用インク


色は  Montblanc  ロイヤルブルーそっくり で書き味が数段ぬらぬら感がある
    Pelikan Edelstein タンザナイトそっくり で書き味が数段ぬらぬら感がある

としていたのだが、インクの方はもう少し色を精緻に詰めてから出すことにした。

2022年後半には、この2色の他に8色のインクを計画しているが、それらは万年筆愛好家だけをターゲットにはしているわけではない。

しかし、上の2色は  "The Royal Blue"   "The Blue Black" という名前の染料系インク・・・すなわちターゲットは万年筆愛好家だけ!

ならば実際に万年筆に入れて長時間筆記してみる必要があるな・・・と考え、発売を延期することにした。

登場は9月3日の秋の泉筆五宝展か、10月に予定されている手帳の市くらいになるだろう。

ということで、万年筆談話室 の  A Space Walk 2022 Summer SHIZUOKA は必要以上に萬年筆臭が強くなりそう!

ただし、"The Royal Blue"   "The Blue Black" の試作品は持って行きますので、万年筆愛好家の方はご意見下さいね。
  
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2022年07月10日

【 Montblanc No.149 漆塗り 18K-B ペン芯交換 】アーカイブ 2013年10月

こういう記事が2013年頃の典型的なBlogだ。

最初はテーマに沿って書いているのだが、途中から自分の興味に引っ張られてやたら文章が長くなっている。

しかし読んでいて、発見と記述が楽しくて仕方がない様子がよくわかる。

今や新しい万年筆界の潮流は高校生+大学生に移ってきている。

いや、むしろ高校生中心の活動を大学生がサポートしているような状態かもしれない。

この世代の人々が受験/就活が終わった後に、じっくりと新たなメディアで万年筆愛を語ってくれると良いなぁ。

そうなれば拙者は万年筆の終活に入れる!




1今回の依頼品は、見事な漆塗り(鎌倉彫風)のMontblanc No.149じゃ。なんでもご自分で塗られた軸らしい。

表面処理された既存の軸に漆を塗るのは非常に難しいはずじゃ。一度漆の厚み分だけ削った後で漆をかけないとどうしても段差が出来てしまう。

そこがメーカー純正と萬年筆に詳しくない塗師に頼んだ場合の差。今回は萬年筆に詳しい素人が塗ったはずだが、塗師に負けない仕上がりになっている。

流石にメーカー純正には及ばないがな。

それにしても、一度何重にも塗った漆を削って紋様を作るなど、ずいぶんと練習したのだろうなと思う。依頼人は確か5年ほど前から漆塗りの実験をしていたはず。


23この萬年筆についているペン先を見て驚いた。なんと森山スペシャル!自分で調整を始めたころに森山さんに研いでもらい研究した記憶が蘇ってきた。

No.149の森山スペシャルに遭遇するのは久しぶり。最近遭遇した森山スペシャルは、ほとんどがPelikan M1000やM800に施されていた。

研がれてから既に何年も経過し、いい按配にこなれてきた森山スペシャル。ペンポイントの接紙部分に紙と擦れた細かな傷がびっしりと入っている。

拙者は、調整直後が最高の書き味であり、それから先は使うほど書き味が落ちるという持論を持っていたが・・・

この森山スペシャルを見て、少し修整しなければならないかもしれない。

調整直後はペンポイント表面がツルツルなため、場合によっては書き出し掠れが発生する事があるかもしれない。

しかしペンポイントの表面に紙による擦れ傷が入ると、そこにインクの粒子が残り、書き出し掠れが激減する。

この森山スペシャルは、まさにそういう状態になっている。萬年筆研究会【WAGNER】の調整師は、書き出し掠れ対策として、研磨後ペンポイントにやや粗いペーパーで傷を付ける。

従って書き出し掠れの頻度は森山スペシャルよりは少ないはずなのだが、こうやって時間が経過した森山スペシャルを見ると、ペンポイントのエイジングのすばらしさを実感する。

もし、数ヶ月待てるなら、そしてある程度の筆圧があるなら、研磨後の粗しは必要ないかもしれないなぁ・・・と思った。

エイジングとは、時と共にペンポイントが研磨されるのではなく、ペンポイント表面に傷がついて書き出し掠れが無くなること。これならエイジングとして認められる。

エイジングで筆記角度に合わせてペンポイントが研磨されてしまえば、エッジが引っ掛かり書き味が悪くなるという意味での【エイジング=劣化】論を引っ込めるつもりは無いが・・・

書き出し掠れが軽減される効果は見せつけられたなぁ・・・


45森山スペシャルの凄さは、こういう画像では表現できない。左画像を見るだけでは、コテ研ぎにしてから、やや丸みを付けたようにしか見えない。

しかし15倍の高価なルーペで見るとその研ぎの美しさに脱帽する。森山スペシャルを真似て太字研ぎから始めたが、やはりご本家にはかなわないなぁ。

蛍光灯の直射光を入れない状態でペンポイントを見ると、鏡のように滑らかで廻りの風景が表面に映って見える。ところが、そこに直射光を当てると光景は激変する。

ペンポイントの表面には縦の傷、横の傷、斜めの傷が縦横無尽に走り、反射像は見えなくなる。まさに光景は激変する。これが使い込んだ森山スペシャルの凄さじゃな。

森山さんが、【しばらく使って、もし不具合があれば持ってきて・・・】という場合、この表面傷を作った段階で評価して欲しいと言うことなのだと、遅ればせながら気付いた。


6ペン先は金銀金で、SteODのマーク付き。コストカット穴があり、ペン芯のペン先ストッパーの凸に合致する切れ込みが左画像左端にある。

これは本来はデュマペン芯に乗せるんだよなぁ・・・と軽く考えていた。そこに落とし穴があった!それはともかく、美しいペン先じゃ。


7この萬年筆にはエボナイト製ペン芯が付いていた。しかもペン芯のフィンが折れている。かわいそう。折れた瞬間が目に浮かぶ。

このエボナイト製ペン芯にデュマ用ペン先を合わせ、デュマ型首軸に入れるとスカスカでペン先が安定しない。

そこでペン先とペン芯をひっくり返して逆向きで押し込もうとして折った・・・のだろう。

8じゃ、正しいデュマペン芯と交換しましょう・・・とお預かりしたのだが、デュマペン芯は首軸にまったく入らない。慌てて調べて見ると・・・

首軸はヘミングウェイ型だった!左画像のように、入っていたエボナイト製ペン芯とは長さも違うし、径も違う。

上のペン先の径は7.55弌下のエボナイト製ペン芯は7.00弌しかし首軸の内径はそのどちらとも違う。

きっとヘミングウェイペン芯なら合うだろうと思ったが生憎ヘミングウェイペン芯が手元に無い。

9ところが、デュマ型ペン芯と同じようなペン芯先端部なのに、長さが違うペン芯が部品箱にあった。これは趣味文Vol.27の66頁には出ていない!

といって、上のデュマペン芯のデッパリを切断したのでもない。末端部の構造が違う。しかもペン芯の径も異なっている。

さらにはペン芯の裏の最先端部にある文字が異なっている。

上のデュマペン芯では、Aの文字が浮き出しているのに対して、下の【仮称:デュマ似】ペン芯ではCの文字が浮き出ている。


10そして【仮称:デュマ似】ペン芯の外径は7.20个任△蝓▲妊絅泪撻鷽弔肇┘椒淵ぅ叛愁撻鷽弔里舛腓Δ秒羇屐

ではこのヘミングウェイ型首軸に入るのかな?と思って押し込んでみると・・・

まさにあつらえたようにピッタリでペン先がぐらつく事もない。なんと、ヘミングウェイペン芯と同じ径の【仮称:デュマ似】ペン芯があったということになる。

しかし・・・たしかヘミングウェイは当時のエボナイト製ペン芯と互換性があったはず。

拙者はヘミングウェイにエボナイト製ペン芯を装着して書きまくっていた。単にぐらつきに気付かなかっただけなのか?

日曜日の水道橋の定例会で、whitestar_ftlさんにヘミングウェイペン芯と【仮称:デュマ似】ペン芯を比較させてもらおう。

しかし、当日は、朝から趣味文の取材も入る・・・時間があるかなぁ?


 【 今回執筆時間:2.5時間 】 画像準備1h 修理調整0.5記事執筆1h
画像準備
とは画像をスキャ ナーでPCに取り込み、向きや色を調整して、画像ファイルを作る時間
修理調整
とは分解・清掃・修理・ペンポイント調整の合計時間
記事執筆とは記事を書いている時間
 

http://blog.livedoor.jp/whitestar_ftl/%E9%83%A8%E4%BD%8D%E6%8E%A8%E7%A7%BB%E5%B9%B4%E8%A1%A8201708.08_001.jpg
  
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2022年07月09日

【宮崎の萬年筆事情】アーカイブ 2010年1月

 下記の記事に出ている 健康堂さんは、いまでも営業されている。

少し古い記事になるが2015年に
健康堂さん訪問記を書かれた人もいらっしゃる。

北九州萬年筆同好会の方のレポートだが、Blogは2016で停止されているようだ。


http://ko-ko.cocolog-nifty.com/charlies_pen_stand/2015/09/shop-a723.html



宮崎県の唯一の会員であるdodomen氏から、宮崎県の萬年筆事情に関するレポートがあった。

こういう投稿は、全国各地の萬年筆事情の調査に非常に役立つ。ぜひ全国の会員の方はこのようなレポートを、どんどん送って下され!



宮崎県の万年筆事情について



【はじめに】


宮崎県の万年筆事情につき、販売網における問題点を中心に検討しました。

但し、調査自体が不十分な点もあり、訂正点などあれば適宜御教示(特に宮崎県在住の方)戴ければ幸いです。



【当県の販売網を中心とした検討】


まず、本県では万年筆の販売に力を入れている店がほぼ皆無に等しいという愕然たる事実があります。


但し、後になって「趣味の文具箱」の万年筆取り扱い店一覧で”健康堂“という専門店があることを知りました。


機会がなかなかなく、まだ訪問出来ていません。お邪魔できる機会があれば、ご報告します。

本県の万年筆の牙城となるべきお店かもしれません。


それ以外では、本県の中では比較的大きい文具点や書店内に併設された文具売り場に万年筆売り場があり、高級文具として陳列はされています。

ただ商品にも限りがあり(とても試し書き出来そうな雰囲気でもありません)、専門的な店員さんがいるかも甚だ疑問であります。


東京に行った折りに、丸善などを覗くと、書籍でしかみたことのない製品が多数あり、ちゃんと専門の店員さんもおられ痛く感動した記憶があります。

おそらく、宮崎から出てくると、Loftの文具コーナーの万年筆の揃いを見ても感動にうちひがれるのではないでしょうか?



【考案】


都会を羨むばかりではいかんと現状打破出来ないかと検討しましたが、残念ながら、やはり本県での万年筆の需要・販売実績【見込み】を考えると・・・

今後も専門店や大型文具店が進出してくる可能性は極めて低いと考えられます。


 今後も専門誌、ネット、大会参加で情報を収集し、購入を検討する状況は変わらないのではと思われました。

自分のために調整された本当に書き味の良い万年筆を手に入れるには県外の専門店に行くしかないのか、それには交通費の方が高くつく

というジレンマもあります。

但し、万年筆評価の部屋で非常に高度な情報・皆様のやりとりを閲覧でき、更には、師匠に遠隔調整頂いた万年筆もあり・・・

(おそらく自分は幸運にも師匠が本格的に遠隔調整を始められた初期の方だったとおもいます。)

その点は、遠方にかつ知識の浅い私にとって以前の情報に乏しい時と比べ非常に幸せな状況であります。


宮崎県の萬年筆事情をどげんかせんといかん!状態なのは確かです。最後の頼みの綱は、上記の健康堂。訪問するのを楽しみにしております。
  
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2022年7月9日(土)は萬年筆研究会【WAGNER】 表定例会@浜松町 *** 将来日付でのご案内 ***

日時:日(  10:0016:30 開場9:30  ペンクリ会員限定( 開催日当日会員登録された方も調整を受けられます )

場所:東京都立産業貿易センター 浜松町館 4F 第2会議室A 住所:東京都港区海岸1-7-1

2022年の予定  ここ を押して! 名札をお持ちの方はお忘れなく!  
 

入会申込書 V3


新規入会希望の方は左記の記入用紙会員番号以外を書き入れて持参して頂くと、受付時間が短くなります。

会場へ入るには、萬年筆研究会【WAGNER】への
会員登録が必須条件となりますが退会も再入会も自由です。

入会資格は〔万年筆が好き!〕ということだけで、年齢制限も入会審査もありません。


記入例は
 ここ にあります!  携帯メールアドレスを記入される方はPCからのメール拒否を外して下さいね。 
  
18未満の方は参加費無料です。友人を誘って・・・勇気を持って覗いてみてね!

13時からは
紙様勉強会が開催されます。

テーマは大正時代のパイロットです。こぞってご参加下さい。

  続きを読む
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