2022年06月11日

2022年6月11日(土)は萬年筆研究会【WAGNER】 裏定例会 in 大宮 *** 将来日付でのご案内 ***

日時:611(10:0017:00 解錠9:30  ペンクリ会員限定開催日当日会員登録された方も調整は受けられます)

場所:大宮ソニックシティビル 5 501  住所:埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-7-5 


2022年の予定  ここ を押して! 名札をお持ちの方はお忘れなく! 
 

入会申込書 V3入会資格は〔万年筆が好き!〕ということだけで、年齢制限も入会審査もありません。

新規入会ご希望の方は
左記の記入用紙会員番号以外を書き入れて持参して頂くと、受付時間が短くなります。

記入例は
 ここ にあります!  携帯メールアドレスを記入される方はPCからのメール拒否を外して下さいね。 

会場へ入るには、萬年筆研究会【WAGNER】への
会員登録が必須条件となりますが退会も再入会も自由です。


18未満の方は参加費無料です。友人を誘って・・・勇気を持って覗いてみてね!

ゴミは各自持ち帰りとなりますので、ドリンクはペットボトルのみで、お菓子類持ち込まないで下さい。

★ペンクリを依頼する万年筆は、インクを抜き清掃してからお持ち下さい。インクが入ったままだと清掃料(500円)がかかります。

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2022年06月04日

第1回 NANIWA PEN SHOW が 2022年6月4日(土)に開催 *** 将来日付でのご案内 ***

@01@02@032022年6月4日(土)虫歯予防デーに、大阪淀屋橋にある大阪市中央公会堂で第1回 NANIWA PEN SHOW が開催される。

4月30日〜5月1日に東京都立産業貿易センター浜松町館で開催された A Space Walk 2022 Spring TOKYO の 関西版かな?

販売店の店主/社長や作家さんがイケメン揃いなのが T&L 主催イベントの特徴らしい。

関西での開催なので、えぐい値切り合戦などがここそこで行われても不思議ではないはず。関東から遠征の方も礼儀として値切ってね!

作家さんや販売店さんが主体の物販のイベントなので、参加費無料で、会場内に(参加者用の)椅子も無し(たぶん)。

ただしペンクリニックやワークショップ用には当然椅子はありますよ。

開場と同時にガラスペンのブースと、インクのブースに女子が殺到し、万年筆談話室のコーナーには30分間人が寄りつかない。

しかし終わってみれば万年筆が数十本お嫁に行っている・・・という不思議なイベント。

しかも嫁ぎ先の大半が顔見知りの男性という特殊なブースが〔万年筆談話室〕!

参加者の女性比率が85〜90%ではないかと思われるほどのイベントなのに不思議・・・

泉筆五宝(Pen、Paper、Case、Ink、Maintenance)でいえば、Pen の多くはガラスペンで、売上個数なら圧倒的にインク。

万年筆に関して言えばN御大のブースには女性が群がり、拙者のブースには男性が集う・・・フェロモンの差かなぁ〜?


万年筆談話室のブースの概要


(1)万年筆(9割以上は過去の限定品か、国内では販売していない珍しい海外ブランド)嫁出し

   ☆過去の限定品には有名ブランド限定品と、WAGNER関係限定品(後者の方が珍しい)全て未使用&調整済

   ☆珍しい海外ブランド(あまり期待しないで趣味で購入したが、実は素晴らしいパーフォーマンスを発揮する逸品たち)

   ☆追い込み調整品(拙者が自分用に日々調整しながら使い、ほぼ完璧な書き味になって興味を失った万年筆)インク入っているので試し書き可能・・・書けば価値がわかる!


(2)万年筆談話室ブランドのインク販売

   ☆深海(濃紺&ラメ入り) 2,200円

   ☆樹海その奥へ(深緑&ラメ入り) 2,200円

   ☆魔界(グレー&ラメ入り&ラベンダー香り付き&遊色) 2,500円

   ☆ krabi sky (鮮やかな空の色&ラメ無し) イベント限定  2,000円

   ☆ krabi sea (鮮やかな海の色&ラメ無し) イベント限定  2,000円

   ☆樹海(深緑&ラメ無し) 幻の初代 樹海ラメが少ないようですがで有名)と同じレシピのラメ抜き 新作  万年筆愛好家向け


(3)インク・ドンキホーテ(一律4,500円)

   ☆整理しないで雑然と並んでいるインクの中から好みの3本を自由に選ぶ(同じの3個も可/違うのを1本ずつも可能) 先日の東京では大人気! 


(4)万年筆の整備・調整・改造 

   ☆愛用している万年筆の定期点検(問題箇所の指摘:500円)

   ☆万年筆の整備(オークション出品前の美化/修理やコレクションの原状回復:1,000円)

   ☆万年筆の書き味改善(エッジ取り、インクフロー変更、スイートスポット作り:1000円〜)

   ☆万年筆の字幅変更(研出し、研出しに伴うペン先横の鍍金:2,000円〜)

   ☆万年筆の改造(ニコイチ、ニコイチもどし、ペン先塗り分け、ペン先ぐらぐら直し:2,000円〜)


サポーター募集関西地区在住のWAGNER会員/会友限定) : 決定しました!

終日ワンオペになるので、調整中は訪問者対応が出来ません。そこで以下のような作業をやっていただけるサポーターを募集します。

(1)拙者が調整中のインク販売や、万年筆嫁出しの際のレジ作業

(2)会場内での情報提供(顔見知りの方の誘導/勧誘/訪問販売?)

(3)開梱/梱包時のお手伝い

お駄賃:総額5万円相当の万年筆など  勤務時間(9:00〜20:00)休憩あり お申し込みはメッセージメールで(年齢問わず)

    お申し込みいただいただけで、豪華?記念品差し上げます。希望者多数の場合は選考を行いま〜す。申込期限:5月24日(火)です。
  
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2022年05月31日

2022年5月の〔Lichtope @恵比寿・代官山〕営業日 と 〔万年筆談話室 @麻布・三田〕開室日

談話室_Lichtope_開室_2022_054月29日〜5月31日〔Lichtope @恵比寿・代官山〕 営業日 と  〔万年筆談話室 @麻布・三田〕開室日左図のとおりです。


Lichtope は萬年筆研究会【WAGNER】の調整師である〔たこ娘〕さんの(筆記関連製品)セレクトショップ。


Lichtope 2022年5月3日(火)より恵比寿・代官山の新店舗での営業開始。


代官山駅からだと平坦で徒歩5分以内。
恵比寿駅からだと登りで徒歩6分強。住所は 渋谷区恵比寿西1-27-10 ZUKADAIKANYAMA 1F

書き味調整や研出しも行っています。メーカー保証期間中の万年筆は調整/研出しを行う事によって保証されなくなる可能性がありますので事前にご相談下さい。

営業時間の横に(フリー)と書かれている日は、ご予約無しでご来店いただけます。

営業時間の横に(要予約)と書かれている日は、希望日の前日19時までにご予約確認をお問い合わせフォームお電話(03-3464-0330)でお願いします。

予約状況によっては時間調整させていただきます。お問い合わせフォームこちらです。(画面の下の方までスクロールしてください)

対面調整をご希望の方はご希望内容(日時、症状、本数、依頼内容など)をお問い合わせフォームにご記入の上、〔送信する〕を押して下さい。

なを動画を使った 遠隔調整 は常時行っています。こちらも、お問い合わせフォームからお申し込み下さい。

直接 info @ mituo.co.jp  にメールしていただいてもかまいません。


Online Store には こちら から入れます。(カード決済もPayPal決済も可能) 他店では入手できないLichtope限定品(万年筆/インク)も多数ございます!

会員登録やメルマガ登録/削除も簡単に行えますので、お気軽に e来店 してみてください。



万年筆談話室萬年筆研究会【WAGNER】の創設者〔たこ吉〕が営む常設の〔ペン先調整 / 万年筆修理工房〕


万年筆談話室訪問には事前予約が必要です。  pelikan_1931 @yahoo.co.jp まで、ご希望日と時間帯、修理・調整内容をお知らせ下さい。

予約確認メールが届いてからおいでください。時間調整した上で予約確定メールをお送りします。

お預かりして修理・調整することは可能ですので、お持ち込み本数の制限はありません


万年筆談話室基本的に対面調整/修理ですので、当日中にお返しします。お時間の無い場合はお預かりします。

ペン先ひん曲がり、自己調整の失敗作、ペンクリ調整品の調整戻り、オークション出品前の整備、ニコイチ戻し、再鍍金、ペン先大改造・・・など他で相談しにくい案件こそ大歓迎!

また萬年筆研究会【WAGNER】限定品の販売や、修理/整備後の販売委託も承ります。ご相談下さい。


〔修理/調整料金の目安〕


(01)インクフローや書き味の改善など、大幅な研磨を伴わないパーソナライズ   1,000円 
    パーソナライズは下記の研出し/修理とは別料金です。パーソナライズ(書き味調整)は下記全てに付加されます。

(02)一段階の研出し(BB
➡B、B➡M、M➡F、F➡EF)   1,000円

(03)二
段階の研出し(BB➡M、B➡F、M➡EF   2,000円

(04)三
段階の研出し(BB➡F、B➡EF   3,000円

(05)ペンポイントの形状変更 その1(オブリーク化、オブリーク
➡通常)   2,000円

(06)ペンポイントの形状変更 その2(ソフト化:ちとソフトン/ウェバリー、ハード化:らすポス/ポスティング
   2,000円

(07)UEF(超極細への研出しとパーソナライズ:M
➡UEF、F➡UEF、EF➡UEF   4,000円

(08)縦書き用(鉈形状)への
研出しとパーソナライズ:BB➡まさかり、B➡ふと鉈、F➡ほそ鉈、SF➡チビ鉈) 3,000円

(09)横
書き用への研出しとパーソナライズ:Stub化:F/M/B/BB、超絶化:B/M   2,000円

(10)本体の分解清掃(完全分解後清掃して再度組み立てる)
 1,000円

(11)鍍金剥がれの再鍍金(ロジウム鍍金ペン先の研出しの場合には、この料金が追加となります)
 1,000円

(12)ペン先曲がりの調整(かかった時間に連動)
 2,000円〜5,000円

(13)部品交換を伴う修理(テレスコープ吸入式のOリング化、レバーフィラーのサック交換etc.)
 部品代(1,000円〜5,000円)+技術料(1,000円〜5,000円)

(14)上記以外(お見積もりします)


〔万年筆談話室〕 は 2022年末ごろまで、下記の場所で営業しています。

万年筆談話室の地図〔万年筆談話室〕の 場所 :東京都港区三田1-10-10 三田グリーンハイツ 209号室 (エレベーターを降りて正面突き当たりの部屋)


 電話
03-5476-0361 (出られない場合は、留守番電話にメッセージを入れてください)  
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2022年05月25日

Montblanc No.644 多個一(たこいち) アーカイブ 2006年8月

この記事を読んで冷や汗が出た。とんでもない修理してたなぁ〜!

4枚目の画像のようにコルクを止めるナットの代わりにゴム板の破片を使ってるではないか!なんという事でしょう・・・

この部分にはピストンが上下するたびに大きな力がかかるので、エボナイトから挽き出したナットを使う必要がある。

これをゴム板の破片で直せたのは・・・たまたまで、そのうちすぐに外れてしまっただろう。

使えていたのは、シリコングリースが生きていた間だけ。

このナットは筆記具工房さんで作ってくれるので、困っている方は相談されてはいかがかな?




2006-08-26 01今回の調整は今までで一番、お金も時間も労力もかかったが、仕上りの良さもまた格別。超ハイブリッドが成功した事例じゃ。

正直ここまでになるとは最初は思わなかった。あまりの出来の良さに、仕上げ段階でのトリックを一つ中止した。それが必要なかったのじゃ。

依頼主から持ち込まれた状態が上の画像。一見普通のNo.644グレイ縞のように思われるが分解してみるとおぞましい状態じゃった。


2006-08-26 02.曠錺ぅ肇好拭爾No.252の物に入れ替えてある。

▲撻鷽弔ネジれていてペン先との間が極端に離れる。

ピストンのコルクもコルクを止めるナットもなく、薄い皮でピストンの代わりをさせていた。(画像には入っていない)


2006-08-26 03ぅ撻鸚茲No.144のものを下を切断し、エラを反らせてある。

ゥぅ螢献Ε爐魯螢船奪廚靴討△襦A悩爐盧念。

切り割りも左右非対称。


要するにすばらしいグレイ縞軸のNo.644を再生しようと手元にあった部品を集めてトライしたが、技術のベースが無いので何ともならなかった。

仕方ないのでウソをつかない範囲で説明文を書いて、第三者に売り飛ばそうとしたものだな。つかまされた依頼人はアンラッキー!

そこでそのアンラッキーをラッキーに変えるべく持ち込まれたのだが、正直途方に暮れた。

ますは大方針が重要。その大方針とは【ニブとペン芯は捨てる】ということ。

オリジナルのNo.644よりもすばらしいニブを付けることによってオリジナルを超えようというもくろみじゃ。


2006-08-26 04それが決まればあとは作業のみ。まずは、ピストンがちゃんと働くようにすること。

拙者はNo.142とNo.144に共通のコルクをいくつか持っているのでそれを提供すことにした。

問題はそのコルクを押さえるナット。これが一番重要なパーツなのだ!

これはゴム板をポンチで切り抜き、その中央に小さな穴を空け、周囲をコルクよりも一回り小さくなるまでルーターで削って作った。

上の画像の軸に、コルクをはめたあとで、ゴム板からくり抜いた小片をネジ部分に回しながら押し込めば完成じゃ。よほどの事が無い限りこれで大丈夫。


2006-08-26 06左がオリジナルのペン先の拡大図。左右非対称な上に、イリジウムの大きさも切断面のザラつきも明らかにMontblancのそれではない。リチップじゃ。

さらにはペン先がスリットの部分でカモメの羽のように波打っている。これでは美しくない。

そこで同じ独逸でもマイナーブランドであるMatadorのペン先で代用する事にした。


2006-08-26 05
図でわかるとおり、Matadorの方がシルエットが美しい。またニブの厚さが薄いので、非常に柔らかい書き味になっている。

Matadorのpen先の柔らかさに触れると中毒になる。拙者は1年間ほどMatador中毒だったことがある。

ただし、ネジれたペン芯の上には乗らないので、No.254用の後期ペン芯を装着した。


2006-08-26 07左の画像のように、Matadorのペン先の方がNo.144のニブよりははるかにNo.644に似合う。


2006-08-26 08ペン芯とペン先の間も密着するように熱湯の中に入れては位置関係を微調整した。左の図が完成状態を示している。

実は、この作業の後、金属部分を全て銀鍍金してしまおうと考えらのだが、試筆して考えが変わった。

こんなに書き味の良いMatadorのペン先を銀色に染めるのはもったいない!

ただし、ペン先とキャップとで色が多少違うので、よりペン先に近い色であるピンクゴールドでキャップ部分を鍍金した。

この作戦は大成功で、非常に優雅な色のキャップを持ちながら、ひとたび人の手に持たれると、絶える事なきフニャフニャの筆跡を流れるように提供してくれる。

この柔らかさは久しぶりの体験!まるでSwanのVintage万年筆のようだ。ああ、幸せ! それにしても6時間かけた大手術の後のビールは美味い!
 
  
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2022年05月24日

【 Montblanc No.1465 高筆圧対応化 】アーカイブ 2006年8月

この記事を書いたころは、書き味がそこそこ良いペンポイントの調整を嫌がっていたようだ。

趣味だったので、出来るだけ酷いペン先が欲しい!それを直したいと望んでいたのだろう。

今は落ち着いてきたので、ダメダメなペン先に興奮することはあまりない。(すなわちたまにある)

最近は強筆圧の人には、万年筆のイベントではほとんど遭遇しない。みんな筆圧が下がってきたのかなぁ〜?

強筆圧対応マニュアルなんて世の中には存在しないので、貴重な資料ですよ。



2006-08-31 01昨日に引き続き高筆圧者対応の調整じゃ。依頼者は昨日と同じ人。

従って調整手順もほぼ同じだが、ペン芯がプラスティック製であるため、ペン芯側を自在に変形させるわけにはいかない。

従ってペン先側をいじる量が相対的に多くなるのじゃ。


2006-08-31 02左はインクが入ったままの画像。インクはペン先先端まで潤沢に供給されている。

特別どこかに引っ掛るわけでもない。筆記角度も依頼者にマッチしている。

強いて言えば【どこにでも点で接するような調整】になっている。どこにもスイートスポットが無い。悪いわけではないが、面白くも無い書き味。

単なる筆記具と割り切れば優秀な書き味なわけだが、悦楽を供給してくれる小道具と考えると不満はある。依頼者の目的はそんなところじゃろう。

元々No.146はNo.149よりも重心が後ろにある。純銀の上に金を鍍金したNo.1465に至っては、重心位置が後ろ過ぎてキャップを後ろに挿して使うのは困難じゃ。

そもそも後ろに挿すとキャップが不安定になる。No.146系の限定品の多くはキャップを後ろに挿すことを念頭にいれない設計になっている。


2006-08-31 03プラスティック製ペン芯になってから、ペン先とペン芯の位置は固定されるようになった。

ペン先の根元の三角形の部分がペン芯の三角形のニブ止めときっちり合わさって固定されるような設計じゃ。2つ下の画像を参考にされたし。

プラスティック製ペン芯の場合、インクを拭く作業を繰り返しているとペン芯のフィンが斜めに寝てしまう事があるが、この個体ではそういう現象は発生していない。


2006-08-31 04横から見てもフィンは一切寝ていない。ほとんど使っていなかった万年筆のようじゃ。

ペンポイント先端は非常に綺麗に丸められている。最近のMontblancの
ペンポイントは出荷時点からこれほど良く調整されているのかな?

それとも誰かによって調整されたのかな?

ただ多少調整戻りが発生して
ペンポイントに左右段差が発生していた。この段差を直すにはペン先を外してからやった方が良い。

No.146のペン芯はプラスティック製なので前から引っぱるとペン芯のフィンが曲がってしまう。従って後ろからたたき出した方が良い。


2006-08-31 05ペン芯はプラスティック製で、根元が多少細くなっている。実はこの根元が細いペン芯になってから、若干インクフローが悪化したように思われる。

ペン先の首軸内の部分には有名な【コストカット穴】が2個空いている。

ほんの少しのように思えるがチリも積もれば山!メーカーはこのような細かいコスト削減を続けて利益を出しているのじゃ。

不必要なほど長いペン先根元部分を首軸内に入れているのがMontblancの特長じゃ。

コストカット穴が無いかわりに首軸内部にチビっとしか入ってないメーカーもある。ペン先の安定度を考えたらMontblancに軍配が上がる。Pelikanもかなり長い!

ペン先のスリットはそれほどガチガチに詰まっているわけではない。少し筆圧をかければペン先がわずかに開く。

ただ今回の依頼者は筆圧が強く、かつインクがドバドバと出るのが好きじゃ。ペン先のスリットが詰まっている状態で筆圧をかけたりすると【サツマイモ】のような線になる。

筆圧がかからない部分は細く、かかる部分はドバっとインクが出る。従ってインク濃淡と字幅の極端な差が表出し、綺麗なお手紙にはならないらしい。



2006-08-31 06そこで昨日の調整と同じく、まずはペン先のスリット間隔を拡げた。

18金製のニブは力を入れるとすぐに曲がってくれるので調整する側にとってはやりやすい。

しかし強い筆圧で書いているとすぐにペン先が変形してしまうという弱点もある。18金ペン先は定期的な調整を前提とした物なのかもしれない。

上の画像の状態では毛細管現象が働かないのでインクはペンポイント先端までは運ばれない。

2006-08-31 07そこで昨日と同じく、ツボ押し棒でペン先のハート穴からペ
ンポイントまでの部分をしごいて、先端をやや下に曲げる。

こうすればペンポイントは腹開きになり、かつ毛細管現象も効くようになる。

注意すべきは、エボナイト製ペン芯なら出来た【首軸に差し込んでからのお湯による微調整】が出来ないので、ペン先だけで高筆圧に耐える状態を作り出さねばならない事! 

首軸に挿しこむまでが勝負になる。何度もペン芯の上に乗せてペン先のズレを確認しながら微調整を行うのじゃ。


2006-08-31 08微調整が終了したら首軸に差し込んで、
ペンポイントの調整にはいる。

元々書き味は良いのじゃがスイートスポットが無かったので単調な書き味になっていた。

そこでキャップを外して万年筆を立てて書く前提でスイートスポットを2つ作っておいた。

一つは、首軸のネジより前を持って書く場合の表書き。もう一つは裏書き状態じゃ。表書きはドバドバのMからB程度の字幅、裏書はスタブで横細縦太の文字が書けるように調整した。


2006-08-31 09元々書き味も、インクフローも良かったので、出来る事はスイートスポットを作ることぐらいじゃた。

実は大掛かりな調整や改造では、その変化に目を奪われて本来の書き味比較がおろそかになる人が多い。

調整師にとっては(ある意味)楽な仕事じゃ。ところが、今回のような、元々書き味が良い万年筆を渡されるとどう直すか悩んでしまう。特にMクラスは難しい。

しかし、仕上りを自分で確かめた段階では、不安は自信に変わった!

今回も 大成功 のはずじゃ!
 
  
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2022年05月23日

第22回 Pen Trading in 東京 での 【島】について

第22回 Pen Trading in 東京は、6月25日(土)13:00〜19:00、26日(日)10:00〜16:00 に開催される。

詳細は後日のご案内となるが、久しぶりに【島(とう)】を復活したい。

【島(とう)】とは、参加者間の情報共有を増やすための、歓談スペースの総称。

   ・Waterman以前の万年筆が好きな〔半一族〕のためのスペース【半島】 机2台に椅子8客という超 ”密” な空間での情報交換会

   ・血糖値が基準値より高い人が集う【ランゲルハンス島】 A1C 7.0以上 このテーブルだけ飲食自由(お酒はダメ) 机2台に椅子4客(ゆったりと体を休めて下さい)

   ・命を落とすような事故や病気を経験した人が結集する【獄門島】 仏壇万年筆をずらりと並べて写真撮影。自分の万年筆に印を付けてお持ち下さい。

   ・インク好きな人々の *偉大なる繋がりInk Bog:インクの泥沼】Free Ink Mixingあり!偉大なる繋がりの意味は スタートトレック DS9  参照

   ・ペン先にNAKATANAKAYAという刻印がある万年筆を並べて褒める【NAKATAYA Island

   などなど勝手な名目でテーブルに集まって雑談出来るようにしま〜す。

ペントレは、元々万年筆の物々交換、ひいてはMontblancとPelikanを仮想通貨とする売買などを目標としていた。

たとえば 本日のレートは 2 Pelikan = 3 Montblanc でーす!とか、M800 = 4 Pelikan   No.145 =  3 Montblanc  ∴ M800 = No.145×2本!

ペントレは、当初から出店者が最も楽しめる集まりを意図していた。そこで今回も、開場前の出店者間取引自由。閉幕後の出店者間取引自由です。

また取り置きを保証するための【取置約束手形】も受付に準備します。

頼んだ側と取り置きする側の約束に萬年筆研究会【WAGNER】が証人となる手形です。(今、思いついたことですが・・・)

また会場内の代理購入は大いに奨励します。遠隔から会場にある万年筆の状態を調べて購入出来るのは遠隔地の方には嬉しいと思います。

ただし転売ヤーは排除します。あやしい/困ったと思ったら事務局までお知らせ下さい。【転売防止ギブス】をとりつけて会場外へ出ていただきます。

今回もマニアックブース、販売ブース、歓談ブースなど多数のブースを設けます。椅子もたっぷりと準備しますので・・・

ごゆるりとお楽しみ下さいね〜。出店者になると役得があるので、売る物少ない出店者も大募集です。
  
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2022年05月22日

第1回 NANIWA PEN SHOW での サポーターとアシスタントが決定しました!

@01@02@03第1回 NANIWA PEN SHOW の紹介でサポーターを募集していましたが・・・すぐに応募がありサポーターは決定!

その数日後に、調整を勉強したいという人からもサポーター希望が寄せられた。

ガラスペンとインクが主体と想定される第1回 NANIWA PEN SHOWで、万年筆談話室ブースに人が殺到することはありえない。

そこでサポーターではなく、アシスタントはどうですか?とうかがってみた。

5万円相当の報酬(万年筆など)は出ないが、拙者の調整を間近で見られる最高のシチュエーション。

主として準備と撤収作業、そして販売と補助補助をサポーターとアシスタントで分業していただく。

万年筆談話室のブースには、顔見知りの人が多く訪れるので、その方々の対応と調整を拙者が行う。そのサポートをアシスタントが行う。

また販売の際の蘊蓄や経験談や、万年筆使いの極意、自分のコレクションを見せて気を引く・・・などをサポーターが行うことになりそう。

万年筆は決して安くないので、イベントで高額な万年筆を売る際にはノウハウが必要。

今までに一番、その罠にはまってきた方にサポーターになっていただけるので非常に心強い!

萬年筆研究会【WAGNER】会員、会友の皆さんも、ぜひ第1回 NANIWA PEN SHOW においで下さい。

通常であれば、万年筆談話室のブースには、3万〜50万円くらいの万年筆が並びますが、今回は5,000円〜20万円くらいでしょう。

基本的に現在一般のお店で買えるような万年筆は・・・ほとんどありません。あるとしたら激安価格!覗いて損はありません。

関西地区大会ですので、値切り交渉も醍醐味。ぜひ【おとといきやがれ!】と言われても頑張って!
  
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2022年05月21日

〔木曜日の蘊蓄【 旬なモノ?】〕アーカイブ 2013年5月

今回紹介したBlog記事では、ガニメのAurora側はMontblancに使うな!と書かれているが、今はMontblancもAurora側を使っている。

何の問題も無い。むしろAuroraの修理で使ったのは2〜3回だけだろう。Auroraの機構はあまりに華奢で使うと壊れそうな気がする。

重要なパーツを固定するのがネジの精度ではなく、接着剤?なのが怖い。

この緑のインク窓を持つM800は胴軸だけ欲しいなぁ〜!



1先日の千葉大会で聞いた耳寄りな情報からお伝えしよう。実は、仏壇萬年筆愛好家(コレクターではなく利用者)の間で左記の軸の人気が急上昇中!

Pelikan M800の黒一色金装飾ボディ、いわゆるM800 黒軸じゃ。

一見、何の変哲も無い普通の軸。昔からのM800愛好家にとっては珍しくもなんともないのだが・・・実は新品でM800を購入すると、インク窓は暗緑色になっている。

胴体の黒との調和を考えればアッパレなデザインなのだが、インクの残量が見えにくいと、愛用者には極めて不評らしい。

その反動で、インク窓が明るいM800の黒軸人気が急上昇中!とはいっても大半は悪名高い【プリント天冠】となっている。それがイヤで思いとどまっている方も多かろう。

しかし、販売店を通して依頼すれば、天冠を最新型に有料交換するのは可能と聞いた。

拙者がこのM800 黒軸を入手したのは先週の木曜日。

御大とのミニ行脚の途中でユーロボックスに立ち寄った時、この軸に18C-EFのPF刻印が付いたM800がお手頃価格で販売されていた。

そのペン先はM800茶縞軸につけようと考え購入した。その後はM800のペン先調整用の道具に成り下がっていたのだが、前述の仏壇萬年筆愛好家の話を聞いて一躍活躍の場が出来た!

たしかに大量筆記する人にはインクの残量が見やすいのは助かる。縞軸や暗緑色の軸では、光にかざさないと残量が良くわからない。

またカーボンインクを入れたら常にインク量は見えない。ここに記載しておけば、中古市場に出る数が増えるかなぁ・・・なんて期待して書いてみた!


2こちらはおなじみWAGNER 2009 18C-B。2009年にSENATORに300本発注したもの。

どう考えても会員の希望本数が200本に到達するかどうか?という程度だったが、思い切って300本注文した。

この萬年筆に出会ったのは2001年。eBayで一度落札したらえらく柔らかくて書きやすかった。

それをペントレで自慢してたら、画伯に召し上げられた・・・ような記憶がある。また落札すればいいやと軽い気持ちでお嫁にやった。

その1ヶ月後にeBayに出た時には売り主からキャンセルが出て入手出来ず。その後、一切eBayで見かけることが無くなっていた。

14C-Bも良かったのだが拙者は18C-Bの書き味が忘れられなかった。


3長さはNo.149よりはやや短く、No.146よりは長い。軸の太さもNo.149よりは細く、No.146よりは太い。ボディ形状は紡錘型ではなく円筒形。

実はここがポイントなのじゃ。どこを握っても握りの太さが変わらない

拙者と同様、毎回握る位置が変わる人にはNo.149よりはM800が好きという意見が多いが、おそらくは同じ理由だろう。

WAGNER 2009は軽いと言われるが、インクを入れた時の重量は、No.149が31g、WAGNER 2009が27g、No.146が23.5gで、中間ぐらいの重さ。

吸入機構に金属が無いので軽く感じるのだろう。


4実はWAGNER 2009には物語がある。SENATORから見積を貰ってからしばらくそれを寝かせていた。

既に18C-Bのペン先の型を廃棄しており、新たに作るには最低ロット300本と言われた。

どうしたもんかなぁ・・・やめるかなぁ?と考えている間に金の価格が急上昇し、SENATORからこれから先は金価格に連動して値段を上げると言われ、あわてて発注した。

しかし金価格の上昇はSENATOR社の予測を超え、この取引はまったくペイしないものになっていたのであろう。SENATORは密かにペン先の厚みを減じてしまった・・・らしい。

結果としてペン先は期待以上に柔らかくなり、大喜びはしたのだが、落とし穴があった。ペン先とペン芯がスコスコと左右にずれる。

またペン芯とペン先をつまんでひっぱれば簡単にスコンと抜けてしまう。これでは満足な筆記は出来ない・・・。

悩んだ吸え、ソケットにペン先とペン芯を押し込む位置を180度回転したらピッタリとしずれなくなっった。

喜んで試用してみたが、すぐにインクが出なくなる。おかしいと思ってソケットを調べたら・・・

ペン芯を180度回転させるとペン芯の空気穴の位置にソケットの凸部分があたり空気の流入を妨げてしまうことがわかった。

そこで、ソケットの凸をヤスリで取り除き、その後ペン先とペン芯を押し込んだところ・・・大成功!

左右のズレも無く、インクはコンコンと流れで、しかも異様にふわふわの書き味の萬年筆になった。

そのかわり1本をお嫁に出すつど30分弱の加工時間が必要となった。これを今までに250回ほどやったことになる。

しかし、それを差し引いても良い萬年筆じゃ。惜しむらくはもう少し高級な素材を使ってくれればな。

まぁ、価格がNo.149の2割程度なのでしかたあるまい。

調整済みのWAGNER 2009は常に萬年筆研究会【WAGNER】に持参しているので、興味のある型はお声がけ下され。計算上はあと50本は眠っているはずなのでな。


5こちらが拙者が設計して作ってもらったMontblanc と Auroraのピストン機構を外す為のカニ目。

萬年筆研究会【WAGNER】では【蟹眼(ガニメ)】イントネーションはに置く。

アニメと同じ発音でガニメと発音することにした。

まことにいい加減ではあるが、つい30秒前に決めた。 巾が1亶い方がMontblanc側(No.149とNo.146 には使えるがプルーストには使えない)。

尻軸を緩め、穴にガニメの凸を押し込んで尻軸を締めてから左に捻れば外れる。

MontblancやAuroraでピストン弁の裏側にまわったインクを清掃したい人には必須のアイテム。

今までMontblanc用はオークションに出没したことはあったがAURORA用は初登場のはず。


6実はMontblanc側よりもAurora側のほうがMontblancに未調整で合致する個体もあるようですがそういう使い方は止めて下され。

通常は少し面取りしてちょうど合うように設計したのだが、全くの手作業なので量産効果も無くバラツキもある。

ただしAURORA側をMontblancに使うと凹に傷がつく可能性がある。

必ず正しい方をピッタリとセットするようにしてくだされ。ほんの少しサンドペーパーで面取りすればピッタリと収まるはずじゃ。

左画像のものはどちらもピッタリとはまり遊びは全くない。これが本来の姿じゃ。

ちなみにMontbalnc側は1200番の耐水ペーパーで少し面取りをした。AURORA側は未調整。


7どちらも左回しでピストンユニットを外すことが出来るが、力加減は自己責任でな!

試しにどちら側も試して見たのが左画像。特にAURORA側を新品の萬年筆に使うのは初めてだったのでドキドキ!

今までフォークを曲げたものでやって何度もピストン機構を傷だらけにしていたのだが、今回は大成功。

ほとんど力を入れないでスッと回り左画像右側のように見事に外れた!

この【蟹眼ニメ】は、先日の千葉大会に続き、関西地区大会@神戸でも販売。ただし、販売主は拙者ではないので、受付にある案内を良く読んで下され!
   
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2022年5月21日(土)は萬年筆研究会【WAGNER】 北海道地区大会@札幌 *** 将来日付でのご案内 ***

日時:521(10:0015:30 開場9:30  ペンクリ会員限定開催日当日会員登録された方も調整は受けられます

場所:
北海道立道民活動センターかでる2.75階 540会議室  住所:札幌市中央区北2条西7丁目 道民活動センタービル  


2022
年の予定  ここ を押して! 名札をお持ちの方はお忘れなく! 

入会申込書 V3


新規入会希望の方は左記の記入用紙会員番号以外を書き入れて持参して頂くと、受付時間が短くなります。

会場へ入るには、萬年筆研究会【WAGNER】への
会員登録が必須条件となりますが退会も再入会も自由です。

入会資格は〔万年筆が好き!〕ということだけで、年齢制限も入会審査もありません。


記入例は
 ここ にあります!  携帯メールアドレスを記入される方はPCからのメール拒否を外して下さいね。 
  
18未満の方は参加費無料です。友人を誘って・・・勇気を持って覗いてみてね!

今回は、たこ娘札幌大会初見参! 調整側のキャパが2倍になりますので、具合の悪い万年筆をいっぱい持参していただいても大丈夫でーす!

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2022年05月20日

【飲んだら研ぐな! 研ぐなら飲むな!】アーカイブ 2007年3月

下の記事は拙者の書いたものの中では最も難解なものだったろう。

前の日が代官山での裏定例会で、二次会は恵比寿での沖縄料理。17時のはじまりと同時に店に入り・・・

店が閉まる時間まで飲み、そして食べ続けた記憶がある。

ひょっとすると、その後3時頃まで別の店で飲み、さらに六本木のバーで2時間ほど飲んだかも?

別の裏定例会の二次会では、酩酊した状態で、ゑでぃさんのM800を研ぎまくり、後日、
一体どうしたのこの酷い調整は! と言ったという事もあった。

飲んだときには面白いアイデアは浮かぶのだが、それをその場で実現しようとしても思い通りに手が動かない。

やはりアイデアだけを書き留めておき、しらふの時に実験する方が良いだろうな。

【飲んだら研ぐな! 研ぐなら飲むな!】は萬年筆研究会【WAGNER】の名言集に入れておくべき言葉だな



2007-03-25 01最近は裏定例会では調整はやっていなかったのだが、遠方からわざわざいらっしゃる方がいるとの情報を得て、急遽調整道具を持って出かけた。昨日のことである。

拙者のような素人調整は、プロの調整師の方々と比べて圧倒的に少ない経験に基づいてやらねばならぬ。記憶だけではなく、発想力が無ければ調整は出来ない。

苦労して見つけた調整方法がプロの世界では常識とわかった時などは小躍りして喜んだ。


写真は拙者の実家の庭先にある切株。9歳くらいまではこの木に登って遊んでいたが、そのうち枯れてしまい現在に至っている。

懐かしいなぁ・・・ということでこの木を眺めているうちにある考えが湧いてきた。

『Sちゃんが隠した水晶はこの根元に埋めていたのではないか?』Sちゃんとは近くに住む同学年の女の子で、物心ついてから小学校2年生くらいまでは、毎日一緒に遊んでいた。

ままごとからお医者さんごっこまで。


そのSちゃんが持っていた水晶と蝋石が欲しくて、『ちょうでぇ、ちょうでぇ』と毎日のようにお願いしていた。

絶対に触らせてももらえなかったが、ある日『絶対わからんところへ隠したから見つけたらあげる!』『ヒントは?』『あんたのうちじゃ』

ということで、さんざん捜したのじゃが結局見つからなかった。そのうちカメラ(フジペット)を買ってもらいそちらに夢中になった。

拙者が水晶や蝋石にまったく興味を示さなくなると、彼女も興味を失ったらしく、隠した事すら忘却のかなたへ。

それから45年が経過し【Sちゃんは、この木の根元に埋めてたのでは?】と急に思いついた。45年間忘れていた事が、この写真を撮る事によって急に閃いた。

その真偽はともかく、こういうところが人間の脳の面白いところじゃ。


実際の調整作業でも、こういう閃きが度々発生する。通常は壊れた万年筆を見た瞬間に閃く。閃かない場合は・・・・・ほとんど失敗するのじゃ。


2007-03-25 02調整する際に迷う事も多々ある。迷うというよりも、何が何だかわからなくなってしまうこと。カーブミラーに写っている光景は拙者の感覚と大きく異なっている。

左側にトタンの壁が見え、右側に木のある家・・・というのは拙者の家から南を向いた時の映像(記憶)。

ところがカーブミラーに写っている風景は拙者の家の南側から北側を見た際の左右逆転映像。

カーブミラーだけを見ていれば想像できるのだが、外側に現実の風景が写されていると想像回路が狂ってしまい、どうしてもカーブミラーの映像が読み取れなくなる。


実はお酒を飲んだ後の調整作業においてはよく発生する【記憶と理屈の混濁】。

どこを削ればどちら側の引っ掛かりが取れるのか?がルーペでイリジウムを覗きこんでいるうちにわからなくなってしまう。



2007-03-25 03これは並走する車に映った(拙者が乗っていた)バスの胴体にペイントされた広告。

睡眠不足で乗り込んだバスで春の日差しをうけながらウトウトして目覚め、外を見た時の視野はこの程度。

いったい自分はどこで何をしているのか、一瞬わからなかった。飲んだ後の調整において、同じような気分を味わう事がよくあった。

そこで拙者が皆に注意している決めセリフは・・・



 【飲んだら研ぐな! 研ぐなら飲むな!】


2007-03-25 04覚醒している間の【調整迷い】は少ない。せいぜい左の写真程度。

しかし、とてつもない妙案が生まれもしない。

覚醒の世界、意識混濁の世界・・・どちらも調整技法を身につけるには必要かもしれない・・・・と言って、昨晩の深酒の言い訳をする・・・・


すまんの・・・今日は調整出来んのよ・・・【飲んだら研ぐな 
  
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2022年05月19日

記録の大切さ

@01@02たこ娘さんが代官山のLichtope新店舗に移ったので、万年筆談話室のレイアウト変更をすべく掃除していたら、ずいぶん昔の資料が出てきた。

ルービック・キューブを発売したツクダオリジナルが、解法を見つけた人にキュービストの賞状を送るという噂を聞いて解法をまとめて送った際の資料。

送った写真には8人写っているが実際に自力で解法を見つけたのは6人。

実は、ツクダオリジナルがルービックキューブを売り出す前に6人は解法を見つけていた。

スタンフォード大学に社会人留学していた吉田くんが米国ではやっていたと2個買ってきたキューブを各自1週間ずつ借りて解法を見つけたのだ。

米国ではルービックス・マジックキューブという名称で売られてたそうなので、会の名前は【マジックキューブ同好会】となっていた。

@06@07キュービストの称号をもらうには、6面そろった写真を送るのが条件だったが、新しいのを買って送れればそれらしくみえるので・・・

【マジックキューブ同好会】の威信をかけて解法集をまとめたのだ。

当時、拙者は解法にかかる時間は圧倒的に短かったのだが・・・

まったくリーダーシップがないのと、まとめるのが下手だったので前列右側の2人が中心となってまとめた。

しかし拙者が一番の目立ちたがりだったので、雑誌やTVの取材は全て拙者が受けた。第一回(しかなかった)ルービックキューブ選手権?にも出た。

解法集をつけて提出したのは我々だけだったらしく、ツクダオリジナルへの取材依頼の多くが回されてきた。

@03@04女性週刊誌は全てから取材を受けたが、この微笑の取材が一番印象に残っている。

女性記者だったが、ロジックが理解できずに何度も会社にいらっしゃったのだが、皆が振り返るような美人だったのだとか。

拙者は女性の顔をまともに見れなかったので、あとで聞いてしまったぁ〜と思った。

実は、びっくりしたのは、この高須クリニックの広告。

女性の性について開けっぴろげに語るのが評判の微笑に高須クリニックが広告を出すのは不思議でも何でもないが・・・

当時高須さんは35歳。それで病院を2つも持っていたのは凄いなぁ〜と今になって感心している。古い雑誌はコマーシャルも面白い!

記事の中で〔最初は完成に30時間かかりましたよ〕は真実。借りた日から【出来るまで会社に来ません】という休暇届を出した。

最初の30時間は一日10時間くらいやってたので3日目。そこから何度でも再現できるようになるにはさらに3日かかった。で予定通り1週間で返却成功した。

@05しかし、新聞は酷かった。会社に電話してきて10分くらいお昼休みにヒアリングして・・・

翌日には読売新聞に掲載されてしまった。会社名が出たため、広報部から部長宛に問合せが来て、部長室に呼び出された。他部門から来た超厳しい部長。

【私はヤクザの齋藤と呼ばれてます、以上!】とだけ挨拶された怖い部長。

てっきり怒られるのかと左のような言い訳を考えて言ったのだが、部長室に入ると、部長がビデオを回し、キューブを渡され解いてみせろという。

意味もわからず解いてみせ、理由を聞くと・・・【息子におれの部に解けるやつがいるといったら、嘘だ!それならビデオを撮って見せてよといったからだ】とか。

@08その後、日本でも発売され何個も苦労して入手したが、最初は香港製だった。それは実に手に馴染んで良い感じだった。

ところが、ツクダオリジナルが日本で製造を始めると、中空の樹脂素材で作ったので、素早く回そうとすると上手くいかない。

今になって考えれば、No.149も時代と共にコストカットが進み、残念な状態になっていったのだが、この1980年時点で既に拙者はその気持ちを感じていたのだな。

まだワープロもろくに無い時代だったので、社内用グラフ用紙にボールペンと色鉛筆で解法を記録していった。

数えてみると、30枚ほどあった。そしてそれを全て暗記してた。

今でも3X3X3のキューブなら2分もあれば解けるが、当時の最高は21秒だった。今の世界記録は6秒くらいかな? 

ただ我々の時代は、後ろ手に持って回したキューブをスタートと同時に前で見て、状況把握してから解き始めた。

今のやり方はキューブの状態を十分に確認し、頭の中で詰めてから専用テーブルに置く。詰めるのに必要な時間はほんの数秒だろう。

そしてテーブルからキューブを持ち上げると同時にタイマーがスタート。置くと同時にタイマーが止まる。勝負は100分の1秒単位らしい?

将棋と同じく、AIで新たな手数の少ないパターンを見つけ、それを活用する事もあるそうだ。

あと片足で解くとかの正式記録もあるようだ。拙者はハンデ戦で1回だけ片手でやったが3分10秒という記録で惨敗だった。(ノートに記録が書いてあった)


@10こちらはTBSのニュースコープで取材が決まった時の案内状。

消してあるが当時のディレクター名も書いてあった。名刺交換して気づいたが、拙者と同じ学部の3〜4年後輩だった。

この後、TBSの報道で活躍し、局長・執行役員にまで出世したようだ。


@09今回古い記録を読んで一番懐かしかったのはこちら。

取材された記事の裏ページなのだが、ローライA110の写真がある。これ欲しかったんだなぁ・・・

ただ、当時は既にカメラは6X6とか6X9とかに行っていたので、110フィルムは使う気になれなかった。でも形は大好きだった。

今から15年くらい前に突如欲しくなって、これを4〜5台、いろんなアクセサリーと共に集めたが・・・

フィルムが無いのですぐに飽きて、何故かペントレで売ってしまった。忘れていたが、この記事を見てまたぞろ虫がうずいてきた。

本日の記事、3時間かけて書いたが、久々の長編になった。
  
Posted by pelikan_1931 at 23:59Comments(3) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

2022年05月18日

【萬年筆の総括・・・・まもなく開始か?】アーカイブ 2008年10月

下に出ている万年筆ミシュランは面白い企画だと思ったが、所詮酒の席での思いつきだったかもなぁ〜。

あと3年でお陀仏と予言された拙者は、その14年後もピンピンしている。年下の古山画伯とでべそ会長はその後、何度か命びろいしているらしい。

年寄りの元気は、実年齢ではない。頭を使わず、ストレスに鈍感であれば元気なままでいられる。

行きつけの床屋さんは、今年80歳だが、老眼もきていないし、頭も冴えている。

彼がいうには・・・たこ吉さんとかオレのように頭を使わないで、好きなことだけやってれば老けないのよ! とか。拙者も老眼は来てない。

きっと褒められているのだろう・・・かな?




昨日は全国から萬年筆愛好家が集まる【フェンテの集い】の初日。拙者とらすとるむさんは午後からペンクリに勤しんでいた。

非WAGNER会員WAGNER地方会員のみを対象としたペンクリなので、人数も少なく体は楽!

知る人ぞ知る【業界の大物】が終了間近に来訪したりと、非常に楽しく、刺激的な一日であった。

本日は、多少早めに帰らなければならないため、ペンクリはお早めに。またミニペントレでは、昨日は出さなかった新顔も追加。お楽しみに!

昨夜は恒例の宴会だった。画伯の近くに座ったところ、さっそく画伯からの褒め殺しが・・・

拙者は
画伯の特命と、ぱいたんさんのBlogの影響を受けて、このBlogを始めた。

その時の画伯の特命とは・・・調整方法を公開することによって、壊した萬年筆の山を作り、新たな萬年筆需要を喚起し、業界を活性化することだった。

その画伯が酒に酔った勢いで【途方もない企画】を出してきた。ちなみに画伯はかかりつけの医者には、一滴もお酒は飲んでいません!と断言しているらしい。

その企画とは、【萬年筆の総括】と【ランク付け】。この二つは連動している。一本の萬年筆を取り上げ、皆の意見で総括する。

総括とは・・・一言で言えば、この萬年筆はどうなのかを、細木数子風に言い切ってしまうことじゃ。

その為の基礎情報として、いくつかの評価項目を選定し、萬年筆を五段階評価する。これには読者の皆さんの評価が中心となる。

そして集まった情報をまとめて、萬年筆のランク付けをするのだ。すなわち、この萬年筆はつ!とかやる!個人でやれば単なる意見だが、大勢でやれば評価になるという・・・

萬年筆は100円の物から1千万円Upの物まで全て好き!という萬年筆愛好家には過酷な作業だが、、やれば世界初の快挙!という画伯の熱弁で、多少その気になっている。

やれば、その萬年筆の好き嫌いにかかわらず、たとえば、1960年代のNo.14は★無しで、1980年代後半の復活トレドは★3つ・・・というような残酷な結果が出るかもしれない。

評価の低い萬年筆を愛用している持ち主にはたまらない企画となってしまうが、冷静にその萬年筆の優れている点、改善点などを把握する作業には興味があるなぁ・・・・

と考え、お引き受けすることにした。

やるにあたっては、評価項目の設定がキーとなるので、皆さんからの意見を募集!出来れば10項目くらいは項目が欲しい。

メーカーを評価する物ではなく、あくまでも出来上がった製品を評価するような項目がありがたい。

十分に時間をとって始めたいのだが(画伯によれば)拙者は・・・

息も絶え絶えでもうろくし、体中病気だらけでいつポックリ死んでもおかしくない・・・要するにあと3年の命の老人

ということなので、残された時間は多くない・・・らしい。出来れば11月からは始めたいのでよろしく!

萬年筆を五段階評価する、評価項目を思いつく限り挙げて欲しい。重複はかまわないので、個人の意見として出して下され!
  
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2022年05月17日

なんだかんだ言っても金ペン先はスチールペン先よりも気持ちよい!

2022-05-17金ペン先とスチールペン先との書き味比較って、実はあまりやったことがなかった。

調整師としては、書き味は調整によって出すので、素材はあまり関係ないという立場だったのだが・・・

最近上記のような万年筆を頻繁に使い出すと、金ペン先の書き味の良さが際立っていると感じた。

もちろん、全て拙者の書き癖に合わせて追い込み調整してある。

一本ずつ書いてみると、とても書き味は良いのだが、書きくらべると明らかに気持ちよさが違う。

一番書き味が良いのは,ottohutt D04 純銀軸の 18K-B。インクフローは潤沢でペン先も幅広で、長い軸なので寝かせて書ける。

2番目はWinter Nightに14K-Mのペン先をつけたWinter Night。これにはラメ入りインクの深海が入っている。そして胴軸内にはステンレス玉が2個。

この書き味はインクフロー云々を越えて気持ちよい。ある意味,茲蠅發いいも?ぜひ試してもらいたいなぁ〜

3番目はottohuttのD07の重い軸。キャップが後ろに挿さらないので本体の重みで書く感じ。筆圧は不要。

ただ体重がある分、やや動きがもっさりとしている。書き味は良いけど、思い通りの字が書きにくいかも?

イ鉢Δ魯好繊璽襯縫屐イ魯ぅ鵐フローが良いので書き味は金ペン先に負けていないはずなのだが、書きくらべると・・・・お里が知れる感じかなぁ〜。

ちなみににはLichtopeの顔料インク、,砲KWZの古典インク、Δ砲呂修譴蕕MIXを入れてあるが、一切問題は発生していない。

Lichtopeの顔料インクのpHは8.7だそうで、かなり中性に近い。

これが強酸性の古典インクと混ぜても固まらない秘密かもしれない。
  
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2022年05月16日

【Visconti の 不必要に凝った萬年筆・・・その正体は?】アーカイブ 2009年5月

下の記事で【キャップには機↓供↓掘↓犬箸いκ源が刻印されているが、そちらは何を意味しているのかまったく思いつかない】と書いたのだが仮説がないわけではない。

気聾恐談噌颪痢撻ぅ織螢◆▲ランダ、西ドイツ、フランス、ベルギー、ルクセンブルグ】

兇1973年加盟の3カ国【デンマーク、アイルランド、英国】

靴1981年加盟国の【ギリシャ】

犬1986年加盟国の【ポルトガル、スペイン】

加盟の時期と、総加盟国数12をあららしているのかも?

その後は

1995年にオーストリア、フィンランド、スウェーデン

2004年にキプロス、チェコ、エストニア、ハンガリー、ラトビア、リトアニア、マルタ、ポーランド、スロバキア、スロベニア

2007年にブルガリア、ルーマニア

2013年にクロアチア が 参加して全部で28ヶ国だったのだが、2020年に英国が脱退して27カ国となっている。

スイスは加盟していないんだな。スイスの通貨と言えばスイスフランだが、実はスイス以外でも流通している。

wikiによれば・・・

スイスフランはスイスとリヒテンシュタインの通貨。加えて、イタリアの飛地カンピョーネ・ディターリアの通貨、ドイツの飛地ビュージンゲンの非公式な通貨。

なのだとか。このViscontiの記事を書くたびに新しい事実に出会うなぁ〜

スイスの中にイタリアとドイツの飛び地があるのは何故なんだろう?




2009-05-30 01先日、正体不明の萬年筆を入手した。日本の店頭で・・・

Visconti製で筆記時18.3僉携帯時15.5僂猟垢機重さも48.9gある。本体だけの重さでも29.9g。

これはPelikan M800にインクを満たした重さ(29.2g)より重い。キャップを挿さないとちょうど拙者好みの重さになる。

色はEUROカラーなので、何かEUROと関係のあるモデルと思われる。


2009-05-30 022009-05-30 03 尻軸先端にはコインを使って捻るようなノブがついている。それを捻ると国の名前が表示される。回してみると25の国名が出てきた!

そして2004年10月29日現在の加盟国を示す文字列。つまりは26行が印刷された中軸をノブで回しているわけじゃ。

つきみそうさんの【変な物萬年筆】リストには(ユーモアが無いので)入れてはもらえまいが、あきれてしまった・・・

実はOMAS Europaという萬年筆を持っているが、そこでは12角形のボディの各面が個別の国家を表していた。

EU加盟国の歴史をひもといてみると、確かにOMAS Europaが発売された時には加盟国は12だった。

2004年では25カ国で、現在ではブルガリアとルーマニアが2007年に加わって27カ国となっている。

ちなみに【Czech Republic】という国名はいったいどこか・・・と調べてみたら【チェコ共和国】。知らなかった!


2009-05-30 04販売店の主人から、拙者が買った万年筆は日本では正式発売されなかったと聞いて、ホームページを探ってみたら、限定版に左のような物があった。

スペックを読むとパワーフィラーとの記載があるが、これは間違いで嵌め殺しのコンバーター式じゃ。

ノブがある以上、プランジャー方式は不可能だし、こちらの限定品も同時に販売店から提示され、日本では発売されなかったという方を購入したのでな。


2009-05-30 05HP掲載品と違う部分は、まずはペン先。限定品ではペン先は18金バイカラーであるが、こちらは14金ロジウム鍍金。ペン先の柔らかさに差異はなかった。

ちなみに首軸の☆は12個。これは何の象徴かな?ひょっとすると1993年1月1日の単一市場始動時の加盟国(12ヵ国)を表現しているのかも知れない。

キャップには機↓供↓掘↓犬箸いκ源が刻印されているが、そちらは何を意味しているのかまったく思いつかない。


2009-05-30 06もうひとつ違うのは吸入機構。

こちらは通常の抜き差しできるコンバーターであるが、限定品ではコンバーターが嵌め殺しになっており、回転式ではなく、スライドさせる方式。インク吸入量は同程度。

たったこれだけの違いで、(もし日本で発売されていたら)定価ベースで10万円程度の価格差になっていたはず。

それでは限定品は売りにくい。そこでこちらの廉価版は日本では正式販売しなかったのであろう。

それにしても地理にうとい拙者が40年ぶりくらいに欧州の地図を開いただけでも購入した価値はあったかもしれない。
 
  
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2022年05月15日

【万年筆にかかわる日課】 10年以上ぶりで再開したかも?

2022-05-15最近再開した作業がある。おそらくは10年以上ぶりで再開した日課。

それは、インクを入れている万年筆全ての書き味を確認すること。

ただし、調整師の目で万年筆をチェックするわけではない。

インクが乾いてないか?インクフローは大丈夫か?インクは漏れてないか?全体としての違和感は無いか? を一本ずつ確認する作業。

今から20年以上前は、毎日同じ文章を全ての万年筆で書いていた。そして入れているインクも記載していた。

それを何年分も貯めておくと、退色具合が一目でわかる・・・と考えて始めたのだが、そうは問屋が卸さなかった。

インクを頻繁変えて色も楽しんでいたので、定点観測になっていなかった。すなわち無意味の紙になった。

ここに出ているのが、拙者の一軍万年筆。そのほか2軍で最大16本、3軍で最大16本にインクを入れている。

それら全てで同じ文章を書くのだが、結構時間がかかる。試し書きは20秒ほどで終わるのだが・・・

調子が変だなと思ったら、直るまで追い込み調整するので、けっこう時間がかかる。

上の画像で言えば、左から4本めの紫軸は極端に書き味が良い(拙者にとってはだが・・・)

左端から7本目のottohutt D04 純銀ラインは、超寝かせて書いてもインクがぬらぬらと出てくるように調整済み。これで毎回時間つぶしするので必ずBlog執筆開始時刻が遅れてしまう。

現在この中で、もっとも書き味に満足しているのは、右から4番目のくくりざる 14K-EF。

最近のセーラーのEFは、かなり書き味にばらつきがある。そこで出荷前にペンポイントを確認して、もっとも酷いのを購入した。

そしてそれを数ヶ月かけて少しずつチューニングして、もうこれ以上はありえないというところまで持ってきた。

左右のペンポイントがアンバランスなペン先は、まずは形を整えること。

スリット左右のペン先の幅や、左右のペンポイントの上下の厚みをそろえることが最も大事。

そこからは、焦らず少しずつ、その日の気分で調整する。それを20回ほどやれば、これ以上無いほどの書き味になる。これが追い込み調整じゃ。

ここに並んでいる15本は、いずれも書き味が大好物なのだが、よく見るとメーカーがかなり偏っている。

こういうのを見せられた段階で、この人にはどういう調整が好まれるのかは、ほぼ見当が付く。

ただ、自分のコレクションを見ても、どう調整すべきかは、まったく浮かばない。他人のコレクションならわかるのに・・・

調整師あるある・・・自分用の調整が一番手直しが多い
  
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2022年05月14日

Montblancの隠れた名品 【No.264】アーカイブ 2006年5月

この記事の当時は、Vintage Montblanc 離れとはいえ、まだまだいっぱい持っていた。

拙者のVintage 愛好のピークは萬年筆研究会【WAGNER】結成前。それこそ毎日eBayとにらめっこしていた。

そして来る日も来る日も海外郵便がやってきていた。そういえば、PayPalもない時代には、封筒に100ドル札入れて送っていたような気もする。

今では考えられない時代だったな・・・

調整のやり方については、下の記載は正しくない。

実はもっと凝ったことをしていたのだが、当時は独自の調整方法は【口が裂けても言わない】時代だった。

いまでは#5000なんて使っていないし、金磨き布の前に魔法のペーパーで研磨するし、金磨き布の種類も変わっている。

変わらないのは・・・
極太調整にはラッピングフィルムを使わない だけだ。調整方法も時代と共に変化するのじゃ。



最近様々な時代のMontblancを調整する事が多い。ペン先の種類もEFからBBBBB、クーゲルのOB/BB/F・・・など多岐にわたっている。

そういう調整をどのようにやるのかを簡単に紹介しよう。

ゝ枡機構の確認と洗浄・・・・簡単に分解出来る箇所は分解し、完全洗浄。

  不具合箇所を見つけたら修理:部品あれば交換、無ければパテや接着剤で代替品作成。

▲撻鸚茲涼丙垢肇好螢奪抜岾崢汗亜ΑΑγ丙垢90%以上の確率で存在する。

  スリット間隔はインクフローと字の縦幅の希望にあわせて調整。

  場合によってはペン先のエラを張らせる(背開きになっている場合)

ペン先研磨・・・粗研ぎ【#320にて筆記角度作る】、中研ぎ【#1200にて形状整える】

         エッジ研ぎ【#2000→#5000でエッジ丸め】

         仕上研ぎ【金磨き布で縦横8の字旋回、左右回し】

         極太調整にはラッピングフィルムを使わない。使うと筆記時に滑りが発生。

そうやって多くの万年筆を調整していると、Montblancの中でも性能と価格と品質と筆記感のバランスの取れたものがわかってくる。

値段が高く大きなものが必ずしも良いわけではない。大きな図体になるとどうしても壊れやすくなる(Vintageに限ってじゃが)。

希少価値の高いものは部品も少なく、思い切った修理も難しい。人気のNo.25Xシリーズはキャップクラックという持病を抱えている。

テレスコープ式は故障とインク漏れリスクと隣り合わせ。非常に書き味の良い50年代No.146は価格高騰!

そうした中で拙者が全体的にバランスが取れていると推薦したいのがMontblanc No.264じゃ。


2006-05-28 Montblanc 264-1左は1958年ごろのモデルで、同時期には、学生モデルとしてNo.344、中級モデルとしてNo.254、高級モデルとしてNo.144があった。

No.264は不思議な位置付けの万年筆だ。ペン先はNo.344風、キャップとクリップはNo.254風だが、キャップはNo.344と同じく回転式。

ところが、これがNo.344とNo.254の弱点を見事に消し去っている。

No.254とNo.344では、ペン先の柔らかさはNo.344に軍配

No.254とNo.344では、クリップの強さ、鍍金の良さではNo.254に軍配

No.254とNo.344では、キャップ品質はNo.344、質感はNo.254

これら勝負の勝った部分だけを集めたような万年筆がNo.264。値段もNo.254よりは安い。


2006-05-28 Montblanc 264-2ペン先は夢のように弾力があり、ペン芯もフラットフィーダーの物が多い(というか拙者はフラットな物にしか出合った事が無い)。

胴軸から尻軸にいたる曲線がうまくデザインされているので、キャップを尻に挿してもグラつかない。拙者にとって最高に使いやすい万年筆の一つじゃ。

驚異的な書き味の気持ち良さを求めるならNo.256のEF、ハネやハライの美しさならNo.146のFだが、安心感を考えるとNo.264の足元にも及ばない。

拙者は最近Vintage万年筆から興味が引いている。やはり品質の安定性が確保されていないと安心しては使えない。

そういう意味では1960年以降がMontblancに関しては安心じゃ。

唯一の例外が50年代後半のNo.264、しかも1957年から1959年まで作られた後期モデル、しかもブルーのインク窓(1958/1959年)が一番じゃ。

かし代わりが無くて使えない・・・この記事で相場が上がらねば良いがな。 
  
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2022年05月13日

【Pelikan M101N トータスシェルブラウン 14K-BB これは良い!】 アーカイブ 2011年4月

下の記事を読むと、M101Nを初めて触ったときの感激がよくわかる。たしかにペン先は良いのだが・・・

尻軸根元のリングが、文字通りリングで、これを回しても吸入機構は外れない。リングが空回りするだけ。

やはりオリジナルと同じ物は作れないと今ならわかる。この尻軸機構をエボナイトで作ったら・・・20万円を超えてしまうだろうて。

拙者の予想通りだったのは、金型を作って色違い軸がどんどん発売されるはずだということ。

ただ、最近ではM800系やM101N系の新製品が出てこないような気がする。一時はこれでもかというほど出ていたのだが・・・

ひょっとするとPelikan社にとって、M800系やM101系は経営の重荷になっているのかなぁ?ちょっと心配!




2011-04-27 012011-04-27 02販売店から連絡があり、本日取りに行ってきた。

そのため、記事がこの時間になってしまったが、日本に入荷したモデルのインプレッションを早めに届けたいと思ってな・・・

このモデルが出るという話を聞いたとき、価格が5万円程度と聞いて、まったく期待していなかった。

もしロットの少ない限定生産品を5万円で作ろうとしたら、定番品よりもはるかにみすぼらしい品になってしまうのは明らかだと思っていた。

今回入手してみて、ひょっとすると将来、半定番のラインに加えられるかもしれないと感じた。十分に価格に見合う品質を持っている。

現在のPelikanのラインでは、M800が52,500円、M600が39,900円、M400が31,500円、Ductusが47,250円で、M101Nが50,500円。

売る側としてはおいしい価格帯に位置している。

作る側の視点で見ると、金型を使わなければならない部分は、今回の開発で出来た(例:天冠、尻軸)。

従って色違いを作るには、素材だけ変えれば良い。キャップと胴体の縞は、作り方は緑縞と同じようなので新たな技術はいらない。すなわち半定番化の土台は揃っている。

2011-04-27 05利用者側から見れば、なんといっても吸入機構が後ろから外せるのが良い。

最近の製品ではPelikanの限定品ラインとMontblancのフィッツジェラルドでしか見たことがない。この吸入機構が、右に捻ることによって外れるのはすばらしい!

インクがピストンから後ろに回る場合でも簡単に洗浄できるし、シリコングリースを弁に塗るのも特殊工具を使わなくても良くなった。

復刻で最も重要なのは、軸色ではなく機構。しかも便利だった機構の復活が大事なのじゃ。

すぐに壊れるテレスコープ吸入式や、すぐに錆びるうえ吸入量の少ないスノーケル吸入式を復刻しても意味が無い。

やるならボタンフィラー、レバーフィラー、分解可能な回転吸入式というのが拙者の望み!今回は見事に答えてくれた。

今後年に一種類ずつくらい模様違い、色違いが出てくることを期待している。

もはや寿命の尽きかけたVintageにほとんど興味の無くなった拙者としては、古き良き機構が現行品で実現されるのが最もありがたい!


2011-04-27 032011-04-27 04ペン先の刻印も実に綺麗!切り割りの位置も問題ない!

もっともBBに関しては、日本でかなりダメ出しして本国に送り返したので、あまり数が無いのだとも聞いた。

最近のPelikanの研ぎと同じく丸研ぎなので、玉が大きくなるほどアラが目立つからかな?

数本店頭で見たのだが、一つとして段差も背開きも無かったこと。これは最近のPelikanの品質から考えれば画期的!

やっと店頭で買った物が、そのまま使える時代になったなぁ・・・と復活したPelikanを誇りに思う!

どうにも薄汚れた感じで好きになれなかったオリジナル軸と比べ、遙かに洗練された色と機構。将来ペンケースにずらっと並べてみたい欲求にかられた久しぶりの萬年筆じゃ!

分解清掃を楽しみたい人には必携の萬年筆といえよう!個人的には100%趣味に合致した萬年筆がついに現れたという感じかな。問題は何本入手するかだけ! 
  
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2022年05月12日

インクの耐水性テスト

@01昨日掲載した顔料インクと古典インクの混合液の耐水性をテストしてみることにした。

,Tono&Lims製 Lichtope ブランドの顔料インクLe petit jardinを ottohutt D07 18C-B に入れて書いてみた。

 女子好みの淡いグレーだが、しっかりとした文字が残るインクだ。視認性も悪くない。

△郎廼(兇)の古典インク KWZ IG Blue Black を ottohutt D04 18C-B に入れて書いてみた。

 最初は濃いブルーブラック程度だが、乾くとかなり濃い黒色に変化する。さすが古典Blue Blackだ!

は上記 椨△魍50%ずつ混ぜた液体をアイドロッパーの軸に入れてから一晩経過してから書いたもの。

 24時間は経過しているのだが、インクは固まったりせず、ごく普通に筆記が出来る。すなわち古典インクと顔料インクを混合しても全てが固まるわけではないことが証明された。

きキΔ蓮∨年筆談話室で製造したラメ入りインク。ラメは万年筆で使える限界まで入っている。いずれも視認性の良いインクだ。

Г魯蹇璽蕁璽棔璽襪離ぅ鵐で書いた物。海外ではローラーボールでサインすることが少なくないのでテストに入れてみた。


@02結果は左のとおりとなった。予想通り 銑は、一切水の影響を受けない。相当強いシャワーを各1分間はかけ続けてもほとんど変化が無い。

一方でラメ入りインクは、ほとんど跡形も無いほど字が消えてしまった。

ドロドロしていて、いかにも一瞬では消えそうも無いラメ入りインクではあるが、全てほぼ消えてしまった!

驚いたのが、海外では書類へのサインによく使われるローラーボールだが、ブルーは耐水性がほとんど無いことがわかった。

オバマ元大統領が当時、大量の書類にローラーボールでサインしていたが、水かかかると消えてしまう事がわかった。

歴史として残すような資料は、顔料や古典インクで筆記するのが良いだろう。

ラメ入りインクは染料系なので、いくら文字が濃かったり、ギラギラに光っていても、水をかければほとんど見えなくなってしまう。

本日も万年筆談話室に万年筆で絵を描いていらっしゃる方がいらしたが、やはり顔料インクをお使いだったな。

顔料インクで輪郭を書いてから水性絵の具で塗っていくそうだが、はやり絵の具の色との対比もあるので、色が豊富で混色も出来るストーリアをお使いのようだった。

個人的には顔料と古典を混ぜたも面白い。しばらくは化学変化を観察しながら、実践に投入できるかどうかを検討してみたい。

ところで、ローラーボール用の耐水性のあるインクは無いものだろうか?せっかく抜群の書き味を持つのに、消えてしまうのは興ざめだな。
  
Posted by pelikan_1931 at 17:02Comments(1) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

2022年05月11日

最新顔料インクと最凶古典インクを混ぜてみたら・・・

@02左は、たこ娘さんがLichtope限定として製作した〔Le petit jardin〕という新色インク。なんと顔料インク!

ラメインク、顔料インク、古典インクの中では、一番安全なのはラメ入りインクというのが拙者の主張。

ラメは固まるとペン芯の上でキラキラしたりして恐ろしげなのだが、水ですぐに洗い落とせる。

コンバーターやアイドロッパー、インク止めで使っている限りは問題は無い。

また顔料インクもカチカチに乾かさなければ特に心配することは無い。またロットリング洗浄液などでカーボンを溶かせる。

しかしペン芯の内部でコテコテに固まった場合には分解しての清掃が必要な場合がマレにある。

古典インクも、乾燥させなければ問題は無いし、固まってもアスコルビン酸で溶かすことは出来る。

ただしアスコルビン酸水溶液はすぐに茶色になってしまうので、作るのが面倒。

さらに古典インクと顔料インクを混ぜると一瞬で固まるという実験もやったことがある。(プラチナ・カーボンとプラチナ・クラシックの混合)


@01顔料インクを販売する場合は、この古典インクとの混合による悲劇を注意するように呼びかけている。

しかし白星さんがやった実験を参考にして、Montblancの顔料インクとプラチナのクラシックインクを混ぜてみたが、固まるそぶりは無かった。

そこで、今回左画像のように、最凶の古典インクと呼ばれるKWZ IG Blue Black と 顔料インクの Le petit jardin を 1:1で混合してみたところ・・・

まったく固まるそぶりも見せなかった。Montblancの顔料と同じく古典インクの影響を受けないようだ。

Montblamcの顔料インクも、 Le petit jardin も新しいインクなので、20年以上も前のプラチナ・カーボン・ブラックとは違うのかも?

もっとも書き味だけなら今でもプラチナ・カーボン・ブラック(瓶入り)が最高だがな。


@03紙上実験だけでは説得力に欠けるので、これらのインクを1:1に混合したものをアイドロッパー式万年筆に入れた。

そして書いてみたのだが、まったく詰まらないでぬらぬらと書けてしまう。

やはりダメだといわれていても、ちゃんと実験してみないと真実はわからない。

Tono&Lims 製顔料インク(少なくともLe petit jardin)は、古典(クラシック)インクと混合しても固まらないで、すらすらと書けるということがわかった。

両者を混ぜたときに固まるのは、それぞれのpHに影響しているのだろう。双方が両端に振れているようなプラチナ製は固まる。

それ以外は実験してみないとわからないってことじゃな。

以前、全部の古典インクと顔料インクの混合実験が出来る器具をそろえていたのだが、実験を行わないまま捨ててしまった。

もう一度そろえて実験してみるかな?
  
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2022年05月10日

【 Pelikan 140 赤軸 & Gel Medium 】アーカイブ 2007年10月

下に紹介した ゲルメディウム【Gel Medium】は、(おそらくは)この記事を最後に使っていない。

それほど頻繁に使う必要のないものだったようだ。とっくに手元には無い。おそらくは机を整理する際に捨てたのだろう。

もし現在、下記の状態を直すなら間違いなく〔
BONDIC 液体プラスチック接着剤〕を使うだろう。

紫外線を当てない限り固まらないので、時間をかけて丁寧に薄塗りする事が出来る。

また失敗した際の剥がしも簡単なので楽。

以前は、往年の修理マニュアルなどを入手して、それをなぞるように修理していたが、現在では新しい情報がどんどん入ってくる。

いろんな薬品や工具を、この修理に使えないか?などと常に考えていると思いつくものだ。

要は修理が好きかどうかということ。好きならばすぐに発想することが出来る。興味なければ思いつかない。

修理を頼むなら、発想力豊かな人に頼むのに限る。まぁ、たまに生贄になることはあるがな・・・




2007-10-10 01今回の依頼品はPelikan 140の赤軸。拙者が以前に海外オークション荒らしをしていたころにはめちゃめちゃ高かった。

グレーは一回しか見たことはないが、緑も高かったなぁ。そういえば青軸はまだ持っているかもしれない。

独逸国内では緑縞しか当初は売られていなかったので、赤軸は輸出専用?そのせいか独逸のBidderに競り負けた事が度々あった。

Pelikan 140独特の書き味に嵌るとほかの萬年筆を使う気にならないらしい。拙者の知人でもPelikan 140ばかり100本以上保持している人もいる。

彼曰く、【ほかの萬年筆もたまに買うが、それは改めてPelikan 140
のすばらしさを再認識するため】とか。

筆圧が極端に強く、字の太さに強弱を付けたい人には最高の萬年筆じゃ。Pelikan 400NNがスマートな30才前後の青年なら、Pelikan 140は16才くらいのじゃじゃ馬。

赤軸のPelikan 140なら、まさに赤毛のチリチリ髪でソバカスのかわいい【じゃじゃ馬娘】を想像してしまう。



2007-10-10 02依頼品は【じゃじゃ馬娘】の最たるもので、左のようにキャップを後ろに挿した時に空回りしてしまう。まったく軸にフィットしない!

これは拙者が最も忌み嫌う状態だが、依頼者にとっても同様らしい。これを何とかして欲しいというのが依頼内容。


2007-10-10 03拙者も100本以上のPelikan 140に触ってきたが、キャップがまったく固定できないという個体に初めて遭遇した。

樹脂の痩せというよりも、キャップと軸とが別々の萬年筆から集めた【二コイチ】ではないかな?

いくらなんでもこの状態ではPelikanの品質チェックにひっかかって出荷は出来なかっただろう。

そこで stylustip さんに紹介いただいた、ゲルメディウム【Gel Medium】を試してみることにした。

絵の具に混ぜてツヤをコントロールする物らしいが、ぐらぐらキャップの内側にごく少量つければグラグラがぴたりと止まる!というもの。

多少練習しないと、多く付けすぎてキャップネジにこびりついたり・・・

ということが起こるが、水性なので乾燥するまでは小さな歯ブラシに歯磨きを付けてゴシゴシこすればすぐに取れるので問題ない。

軸側に塗った方が簡単で効果も大きいのだが、見映え第一主義の拙者には、そんな事は出来ないので、満足のいくまで何度も繰り返した。

結果、完璧にキャップのぐらつきは止まった!この状態が永遠に続くとは思わないが、ゆるくなったらまた塗ればよい。

綿棒の先に少しだけつけて、キャップ無いのねじ切りの手前を軽くなぞって乾かせば完成!

ゲルメディウム萬年筆愛好家の必需品じゃな。ほかにも色々と用途を見つけたのだが、それについてはまた機会を改めて紹介しよう。



2007-10-10 04ペン先とペン芯の位置は左の図のようにした。プロの中にはペンポイントとペン芯を近づけようとする人も多い。

一見理にかなってそうだが、実際にはペン芯とペンポイントを離していてもインク切れする事はないし、第一離していたほうがペン先を上から見たときにストレスがない。

ペン先からペン芯がチラチラと見え隠れしている状態ほど不細工な物はない。股引が足首から見えているような感じすらする・・・


2007-10-10 05ペンポイントの調整は、多少筆圧をかけて書いたときに最も良い感じにするのがPelikan 140の調整のコツ。

筆圧をかけない状態での気持ちよさは、何度か調整をやれば身につくが、強筆圧用の調整には熟練が必要じゃ。

この個体はEFのペン先なのであまり無理は出来ないが、BやBBならばおもしろい書き味に出来る。



2007-10-10 06普通に書くにはMがベスト。おもしろみを出すにはBかBB。どちらも強筆圧で書いたときにおもしろくなる。

EFの場合には筆圧をかけすぎれば紙を削ってしまう。

あくまでも多少筆圧を強くする程度で楽しんで欲しい。


今回執筆時間:4時間 】 画像準備1h 調整2h 執筆1h
画像準備
とは分解し機構系の修理や仕上作業、及び画像をスキャナーでPCに取り込み、
               向きや色を調整して、Blogに貼り付ける作業の合計時間
調整とはペンポイントの調整をしている時間
執筆とは記事を書いている時間
 
  
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2022年05月09日

〔 ひと昔前のカタログ【ペリカン】その3 〕 アーカイブ 2006年6月

このカタログが発行されていた時期は、いわゆる 【Pelikan 暗黒の時代】

Parker 51 への中途半端な追従作戦がモロに失敗し、会社存続の危機だった・・・・のかもしれない。

Pelikanが立ち直ったのは #400/#500が世界に受け入れられヒットしたから。

そして#800でPelikan 人気が完全に復活した。

拙者はリアルタイムで#800登場時の衝撃を見ている。ほぼ同時期にParker Duofuld センテニアルとか、Waterman ル・マン100などが栄華を極めた。

良い時代だったが、万年筆がよく売れたので、中古もいっぱいあり価格は上がっていかない。

一方でM60やM100は、当時の定価ほどの価格には値上がりしないだろうが、タマが少ないので入手困難。

もっとも入手しても、メンテナビリティが極端に悪いので、必ず後悔するがな・・・・




2006-07-14 Pelikan その3-12006-07-14 Pelikan その3-2このカタログが発行された時期は、下にLinkをつけた【その2−1】から【その2−3】と同じ。各万年筆の値段はまったく同一。

ただし、こちらの印刷は独逸ではなく日本であろう。独逸印刷物に多い【色のどぎつさ】がまったくないすっきりとしたカタログ。

また、表紙の万年筆はMK30(¥8,000)、独逸製カタログではM30(¥12,000)。

一番訴求したい万年筆を当時の日本の所得水準に合わせて価格帯を落とす配慮があったのかな?

【その2】には【シーン演出型】のニュアンスが残っていたが、この日本製カタログは【製品羅列型】になっている。

【シーン演出型】のカタログを日本で作るとなればモデルの手配などコスト増になる要因が増える。

おそらくはその費用を総代理店が捻出出来なかったのだろう。

この【製品羅列型】のカタログを見てもちっとも購買意欲が掻き立てられる感じがしないのは拙者だけ?独逸製のドロドロした色のカタログの方が万年筆の印象が強く残る。

もし通信販売するのであれば、独逸製カタログが良いだろうし、店頭で実物を見た人が決心がつかなくて引き続き検討するような場合に差し上げるのなら【製品羅列型】が良い。

いったん本物を見てしまうと、あとはお財布と欲望との闘いじゃ。

どちらのカタログもM100とM60の質感の差は表現できていない。もし店頭でM100とM60を触った人は必ずM100に傾く。

ペン先はMK30もM60もM100も同一であるから、軸の素材だけのために【¥8,000、¥24,000、¥120,000】という価格差を、どう自分の中で納得させるか悩んだあげく・・・

M30【¥12,000】に落ち着いた人が多かったのではないかな?まさに究極の妥協品かもしれないな。

MontblancのNo.74のように軸色のバリエーションがあれば【グレー軸が欲しいからNo.94ではなくNo.74にしたのさ!】なんて負け惜しみを吐く機会を購入者に与えられたかも?

Pelikanの場合、豊富な色軸は安価なモデル【PK10】にしかない。作っているモデル数が企業体力から考えて多すぎるのかもしれないが、もうすこし色物展
開があっても面白かったな。

その当時の反省からか現在のPelikanの軸のバリエーションは非常に多い。

後世のコレクターは、今の時代のPelikan万年筆を、楽しさと悩ましさが織り交ざった複雑な心境で必死に探し回ることだろう。

あまりにバリエーションが多いと心が萎えることもあるでな。


過去のカタログ

Story Of Pelikan

その1−1   その1−2   その1−3

その2−1   その2−2   その2−3
   
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2022年05月08日

万年筆は使い込めば手に馴染むという迷信

昔から〔万年筆は使い込めば手に馴染む〕と言われてきた。

拙者も調整を始める前は、トレーシングペーパーに文字を書き込んでいけば書き味が良くなると信じ、ひたすら書いていた時期もあった。

また、見開きの新聞紙に文字を書いていき、白い部分が無くなるまで書き込めば書き味が良くなるという万年筆愛好家もいらっしゃった。

たしかにそれもなくはないのだが、前提として下記のような書き味が悪い万年筆なら多少はマシになるというだけだ。

1)あまりにペン先が詰まっていてインクが出ない万年筆を、ギューギュー押しながら書いていると、そのうちスリットが開く。

    そうなるとインクフローが良くなり、筆圧が下がって書き味が良くなる。

(2)ガチガチに硬いペン先という前提だが、ペンポイントのエッジが立っている場合は、書いていれば片方だけは丸くなり書き味がマシになる。

(3)極端に捻って書く人の場合、同じ角度で字を書き続ければ、片方だけ摩耗して、外側のひっかかりが少なくなる。


書き味がマシになる主たる要因は、インクフローが良くなって筆圧が下がることと、エッジのひっかかりが無くなること。

これをせっせと熟成させる作業はロマンではあるが、非常に非効率。

少しはマシな書き味を得るためには、(書き癖がかわらなければ)少なくとも5年は必要だろう。

一本の万年筆を使い続けているのなら、むしろ、書き手がその万年筆のおいしいところを使うように、書き癖を変える方が多いはずだ。

それによって、書き味が格段に良くなったと感じてロマンを感じる。まぁ、それも悪くないのだが・・・

それに費やす(悪い書き味で書き続ける)時間はもったいないし、拙者のように筆圧の低い者には、さらに長時間が必要だろう。

万年筆は刃物〕理論によれば・・・

(1)万年筆の書き味は書き癖に合わせて調整した直後最高であり、書くほどに書き味は落ちていく

(2)だから包丁と同じように、一定期間使ったら再調整して、書き味を戻しながら使う。

要するに、万年筆は刃物なので、研ぎながら使うもの。そしていつかは使えなくなってしまうもの・・・なのだ。

だからこそ、万年筆は使い始めに調整師に書き癖に合わせて調整してもらえば、最初から気持ちよく使えるのじゃ。

万年筆談話室に、万年筆を調整に持ち込まれる方は多い。

最初は、思いっきり書き味の悪い一本をお持ちになるのだが、それを調整してとびきりの書き味になると・・・

今までは書き味に満足していた万年筆の書き味が悪く感じ始め、次々と持ち込まれるようになる。

料理で言えば・・・舌が肥えてしまって生半可な料理では満足できなくなるのだ。

過去何人かの著名な調整師の方々に聞いてみたが、調整した直後よりも、使い込んでいけば書き味が良くなると言った方はいらっしゃらなかった

ペン芯とインクが馴染むのに少し時間がかかるので、調整直後よりも一ヶ月後の方がインクフローが安定して書き味が良くなることはたまにあるがな。

〔万年筆は使い込めば手に馴染む〕というのは、使い手側が万年筆の癖に合うように持ち方を変えるのだと考えた方が理屈に合っているし・・・

最初から腕のある調整師に書き癖に合わせて少し研磨してもらえば、30分もあれば、抜群の書き味の万年筆に変わっていく。

もちろん、万年筆の素質もあるので、安い鉄ペンが、金ペンを凌駕する書き味を得ることは、無いわけでは無いが確率は低い。

また万年筆にあった握り方や筆圧のかけ方もあるので、万年筆に優しい握り方、書き方の(リアル)講座も誰かにやってもらいたいものじゃな。
  
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2022年05月07日

年忘れ泉筆五宝展の開催日は12月30日で行けそう!

年忘れ泉筆五宝展の開催日に関して何人かの方々からご意見をいただいた。

一番人気が無かったのは12月24日(土)クリスマス・イブ。夜は家族団欒・・・のはずなのに、お金を使い尽くしたお父さん/お母さんが帰宅はまずいわな。

12月25日(日)クリスマスは意外なほど拒否反応はが少なかったが、翌日がお休みではないので、宴会などは厳しいかも?

また、通常土日がかき入れ時の業種の方は参加しにくい。これが30日だと既にお休みに入っているので参加可能。

12月30日(金)はほとんどの企業はお休みに入っているが、金融機関は営業日。これ銀行法で決まってるそうです。

KFCホールに問い合わせたところ、29日が仮押さえになっているので、決定すれば29日は出社だとか。すなわち荷物を受け取ってもらえる。

もし仮押さえがキャンセルになれば12月26日着で荷物を送ることになりそうです。

種々のメリット、デメリット、リスクを考慮した結果、土日開催の萬年筆研究会【WAGNER】定例会には(仕事の関係で)参加出来ない人の便宜を考え・・・

年忘れ泉筆五宝展の開催日を12月30日(金)とします。

その昔は会議室内で酒盛りしていた時期もありましたが、現在では室内での飲食禁止。粛々と盛り上がっていきましょう。

通常の萬年筆研究会【WAGNER】のイベント(ペントレや泉筆五宝展)には参加出来ない方々に参加いただけるとありがたいです。

ミニ講演会や少人数での勉強会、学生中心の交流会(学生同士のミニ・ペントレや調整勉強会など)も歓迎です。

アイデアがありましたらお送り下さいね〜!
  
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2022年05月06日

年忘れ泉筆五宝展の開催日と会場を変更するかも?

年忘れ泉筆五宝展は、12月10日(土)開催予定だったが、年忘れというには、あまりにも時期が早いような気がする。

元々は12月30日開催だったが、開催日が早くなったのは、現在の会場が12月20日くらいまでしか開いていないためだった。

ただし、以前まで開催していたKFCホールであれば、会場費が倍くらい高いことを除けば、12月末までいつでも利用できる。

さすがに大晦日開催は現実的では無いが、その前日の12月30日開催は可能だろう。

そこで12月24日(土)、25日(日)、30日(金)の3日の候補日から1日を選びたいと考えている。

以前30日開催を行ったとき、前日着で送った荷物が、当日の午前中に届いたことがあった。

29日に行事が入ってなかったので、事務局が全員休んだからだった!すなわち30日開催にはリスクもある。

とはいえクリスマス・イブやクリスマスに開催されても迷惑だ・・・というご家庭もあろう。

明日正式決定するが、もし会場が確保できれば、12月30日(金)に実施したいなぁ〜。

もし24日、25日、あるいは31日の方が都合の良い方はコメント欄から早めに連絡下され。公開しないで参考にさせていただきます。
  
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2022年05月05日

〔ひと昔前のカタログ 【モンブラン】 その2−1〕 アーカイブ 2006年6月

下の記事を見ると、1960代のNo.14に18Cペン先が付いていて驚いているが、別に普通に存在した事がわかってきている。

知識が増えると、感激が少なくなっていく・・・ちょっと寂しいなぁ。

いずれにせよ、非常に大切な資料なので、じっくりと読んで下され。




今回から3回にわたって毎週日曜日にMontblancカタログシリーズ第二弾を掲載する。前回掲載したものよりは若干時代が現在に近くなっているはずじゃ。

製品のラインナップの差や、カタログの形状を比べると面白い。先日紹介したPelikanのカタログと同じく、独逸で印刷した文字無しカタログに日本で文字を加えたものかもしれない。


前回紹介したカタログはコレじゃ!  その1  その2  その3

今回紹介するカタログは面積が約2倍。当然中の説明文は長くなる。ところが肝心の【Montblanc社とは・・・】という企業の歴史にあたる部分は製品の歴史に置き換わっている。

大げさに言えば【Montblancを持つことのすばらしさ】を訴えかけることから、【商品ラインナップの紹介】に重点が移っているようじゃ。

これは悪いことではない。第一弾でブランドの浸透をはかり、第二弾で商品の紹介をするのは常套手段。ただ拙者にとっては、第一弾の最初が印象深い。

【モンブランの白い星(ホワイトスター)が昇り始めたころ・・・】まさに名コピーじゃ!


2006-06-25 012006-06-25 022006-06-25 032006-06-25 042006-06-25 05









表紙はNo.94のWG。Pelikanのように売れ筋(売りたいもの)を表紙に持ってくるのではなく、フラッグシップを表紙にしている。

このあたりのそれぞれのマーケティング戦略の違いもおもしろい。本国の意図で作られたカタログであるからこその妙味じゃな。

2頁目の絵と解説を読むと。このカタログが1967年以降に印刷された事が解かる。それにしてもコレクター心をくすぐるようなイラストじゃ。

この2頁目を見てVintage Montblancに嵌った人も数多くいたであろう。

1950年代のNo.144/146が1948年製と書かれているので、ちと調べてみた。ランブロー本には142,144,146は1948年発売、No.149は1952年発売と書かれている。

Montblanc StarsにはNo.142は1950年、No.144とNo.146は1949年、No.149は1952年に発売されたと書いてある。

それぞれの本を誰が書いたかを考えると、このカタログの情報やランブロー本の情報の方が正しいじゃろう。たかだか50年ほど前の情報でも不確かというのも面白い。

4頁目の説明にはウィングニブが独逸連邦特許DBP-970516であると記載されている。相当の自信を持って投入したと思われる。

では何故70年代になってウィングニブを捨てたのか?全てはコストが掛かりすぎたからじゃろう。

人件費が安く、一本当たりの出荷価格と原価との差が大きな時代なら可能だった製品も、欧州一の人件費上昇率?を抱える一方で・・・

万年筆の相対価格(他の物価の上昇と比べると価格上昇率が低い)が低下し、職人が離れていく状態の打破の為には・・・

よりマスプロダクションに向いた70年代製品へシフトせざるを得なかったのであろう。

おお、前回のカタログには掲載されていたNo.94の18金無垢モデルが記載されていない・・・

現在の万年筆ブームが続けば、ひょっとするとウィングニブが復活するかもしれない。ボエムの後くらいに・・・・それに期待したいものじゃな。

このカタログの5頁目は拙者にとっては衝撃じゃった。No.149は14Cと18Cは同じ時代につくられ、18Cは仏蘭西向け、14Cはその他の国向けと教わっていたのだが・・・・

日本向けに18C金ペン先付が正式に販売されていたとは驚き。ただイラストを心眼で見るとどうみても14Cという刻印に見える。

金の含有量の多いほど良い万年筆という評価をしがちな日本市場向けに特別に仏蘭西向けモデルを横流ししたか、仏蘭西から日本向けに輸出したかじゃろうな。

当時のフランスは米国に負けないくらいの金保有量を誇っていたはずじゃから金は相対的に安かったかもしれん。

買ってしまった本物の万年筆にはげんなりさせられることが多いが、カタログは夢を広げてくれる。万年筆そのものよりもカタログの方が時代を映す鏡であるのはたしか。

カタログを凌駕した万年筆というのは、Montblancでは(不幸にして)フィッツジェラルドしか知らない。利用者の期待を満足さえるだけでは、凌駕したとは言えない。

利用者を驚愕させるこだわりがなくてはな。
 
  
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2022年05月04日

【 あなたは何らー? 】アーカイブ 2011年11月

以下のようなアンケートをしたのは11年以上前。それに対する追加〔らー〕は・・・・

軟派(ヘロヘロの柔らかいペン先好き)
ラデンスキー(螺鈿万年筆)
ダッチローらー / 何でもあらー (人気の万年筆が出ると買ってしまう)
リミッター(限定品に弱い)
うるしかぶれ(漆塗りとか蒔絵)
スケらー(スケルトン万年筆)
素通しインク窓らー(素通しインク窓がある回転吸入式)
ウッドらー / 木軸スキー(木軸フェチ)
あおみどらー(青緑軸好き) 尚貴堂さんみたいな人かな?
しろらー(白軸)


などがコメントで追加された。

もともとは〔
ら〜〕は色を意味していたのだが、この回答からは書き味や素材や設計にまで定義が広がった。



さて、
改めて問う・・・あなたは何らー



-------------------------- 過去の質問 --------------------------


最近萬年筆の軸色の趣味が細分化されてきた。
今までは、

アカラー
ミドラー
アオラー
オレンジャー
イエラー
チャイラー
紫好ん(むらさきずきん)


くらいだったが、最近はこれらに

仏壇倶楽部(黒と金の仏壇萬年筆)
まだらー(斑)
縞らー(ストライプ)
金太郎(純金軸)
銀次郎(純銀軸)
半一族


が加わった。

今回のアンケートは、あなたは何らー


上記から選んでもよし、新たなのを定義してもよし。

それでは Go


拙者の場合は・・・

元々はミドラーだが、最近ではトレダー(Pelikanのトレド系好き)かな?
 
  
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2022年05月03日

〔気持ちの良い書き味とは何か?〕アーカイブ 2014年1月

この記事書では書き味を9種類に分けたことが書かれている。

〔4〕シャラシャラ は長刀の書き味だし、〔1〕ぬらぬらは長刀の書き味だろう。〔2〕かさかさはインクフロー少なめで、〔6〕ピーピーはペン鳴り。

ところで〔9〕コリコリ  
は何を意味してたんだろう?思い出せないなぁ・・・



趣味の文具箱 Vol.10の【すてラボ!】で9種類の書き味を定義していた(実は既に忘れていた・・・ボケ?)。

改めて見直してみると。、なかなか良く出来ている。しかし当時は気付いていなかったこともある。

ひとつは書き手心の状態によって気持ち良いと感じる書き味が変わるということ。

もうひとつは・・・次の趣味文で披露するのでそれまで待ってね。まだ言葉として練られていないので。

このVol.10では書き味について擬音語で表現している。そして萬年筆研究会【WAGNER】会員がコメントしている。

今では会員資格を失った方もコメントしていて実になつかしい!表定例会が恵比寿、裏定例会が代官山や水道橋で開催されていた2008年春に取材を受けている。

〔1〕ぬらぬら
〔2〕かさかさ
〔3〕ザラザラ
〔4〕シャラシャラ 
〔5〕にゅるにゅる 
〔6〕ピーピー
〔7〕しゃきしゃき
〔8〕カリカリ
〔9〕コリコリ   


この9つの書き味に関する擬音語を見て気付いたのは、ペン先が柔らかいことを表現する擬音語が出ていないこと。

そこで拙者が持っている中で最もペン先の柔らかいSwanのLeverlessを引っぱり出して書いてみた。


12345


このLeverlessは写真で見るとおり、ペン先の穂先が長く、ペン先も非常に薄い。その一方でペンポイントの粒度は粗い。

従ってまったく力を入れないで高速で線を引くことも出来るし、力を入れれば太い字も書ける。

しかしこれを【書き味】で表現すると、ペンポイントの粗さを表す【ザラザラ】になる。そして、拙者にはとても【気持ちの良い書き味】とは感じられない。

普通の筆圧では字幅が広すぎるので、常にペンにマイナスの筆圧をかけているような感じになる。

ペンの重み全部がペン先にかからないように、ペンを持ち上げて字を書くのですぐに疲れてしまう。

どうやら【書き味】は擬音語で表現できるが、【気持ちの良い書き味】は一筋縄ではいかない。なぜなら筆記者の存在があるから。

すなわち、【筆記者の状態】と【書き味】との関数として【気持ちの良い書き味】が決まるように思う。

このあたりを次号の趣味文で解き明かしていきたいと考えている。

例によって独りよがりの視点ではあるが、今までに無かった切り口も入れてまとめていくつもり。はたして締切までに間に合うか? 
  
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2022年05月02日

2022年5月3日(火)は Lichtope 新装開店 @代官山

2022年5月3日(火)憲法記念日に、たこ娘さんの筆記具、紙製品、ペンケース、インク、ペン先調整を取り扱うお店〔Lichtope〕が代官山に移転して営業開始しま〜す!

Lichtopeの特徴は万年筆の書き味調整やペン先曲がりの修理する技術を備えていること。

Lichtopeで購入した万年筆はもちろん、大半のメーカー製万年筆の書き味を向上してくれます。

もちろん、ペン先曲がりの修理や字幅変更、個々人の癖に合わせた〔書き方指導とパーソナライズ〕はお手の物。

研磨する場合、何故研磨するのか、研磨すると何が良くなるのかを、図で示しながら説明し、納得いただいてから研ぎ出す方針を徹底されています。

お店の住所は渋谷区恵比寿西1-27-10    電話番号は 03-3464-0330 です。

102_周辺102_代官山102_恵比寿











位置関係は代官山駅と恵比寿駅の中間くらいです。(左側画像)

代官山駅からなら概ね下りで、5分以内で確実に行けます。(中央画像)

恵比寿駅からは、最後に急な坂がありますが、6分以内では行けるはずです。(右側画像)

オープンは12:00〜19:00 で5月8日まで、予約無しで訪店できる期間となっています。

じっくりとした調整をお願いしたい場合は、こちらの営業時間表をご覧になり〔ご入店予約制〕と記載された日の中から選ばれた方が良いと思います。


印が付いた日は、ご予約無しで入店できます。

他店で見る機会の少ない万年筆や、Lichtopeオリジナルの万年筆、ノート、ペンケース、インクも多数ありそうです。(泉筆五宝のそろったお店)

ご友人とお誘い合わせの上、ご訪問されてはいかがでしょう?

本日、開店前日のお店を覗きに行ってきましたが、その内装、家具、展示方法に驚きました。

万年筆を扱うお店の展示方式は、書斎館が出来るまでは似たり寄ったりでした。そこの新風を吹き込んだのが書斎館!

万年筆を展示するから、万年筆を魅せる・・・という展示方式を編み出しました。

それでも展示にあたって、ありったけの万年筆を展示するという方式は同じでした。

ところがLichtopeでは・・・・・

ぜひ、Lichtopeを訪問し、その斬新な展示方式もご堪能下さい!
  
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2022年05月01日

〜の世界に勧誘する場、〜沼に落とす場、〜の高みに堕ちる人々

萬年筆研究会【WAGNER】では、10年ほど前から〔万年筆の高みに堕ちる〕という表現をしていた。

もう万年筆を狂ったように買うことはない、これからは皆さんの右往左往狂喜乱舞を高みの見物ですわ・・・

との境地に達した(と言い始めた)人こそが本格的に万年筆にのめり込む=堕ちるという教え。

ペントレを始めた頃は、”〜の世界に勧誘する場、〜沼に落とす場”というのはペントレ会場が中心だった。

ただそれだけだと万年筆愛好家の人数はさほど増えていかないと考え、萬年筆研究会【WAGNER】という定期開催の交流会を作った。

そこでの交流の楽しさや情報交流から、万年筆の世界はもう十分に理解した、これからは布教の時代だ・・・と考えて当Blogを始めた。

そう、自分自身は万年筆の高みに到達した・・・と考えていたのだが、そこから本格的に万年筆を研究のためと称して爆買いし始めた。

Blogを書くために調べているうちに、それが欲しくなってしまう、、、となってしまった。

それを表して、足澤氏が〔万年筆の高みに堕ちる〕と表現した。そしてこれが萬年筆研究会【WAGNER】のたった一つの教義となった。

〔A Space Walk 2022 TOKYO〕に2日間参加し、オープン直後から閉幕までの入場者の動きを見ていて、まだまだビッグバンは収束してないなと感じた。

今や勧誘する場の多くをSNS(特にtwitter)が担い、沼に落とす場(大規模イベント)を製造者と販売者が作り、高みに到達したと思われる人々がサポーターとして支援している。

しかしよく見ると、そのサポーターの人たちこそが、大量にインクやガラスペンを購入している・・・そう、高みに堕ちているのじゃ。
  
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2022年04月30日

〔Pelikan 社史 と 闘病日記〕アーカイブ 2006年3月

拙者が人生最初で、おそらくは最後の骨折をしたのは2006年の第6回ペントレの前日の会場セットアップ中。

aurora_88さんと298さんが会社を休んで手伝ってくれていたので助かったが、さもなくば事故現場で泣きながら翌日まで這いずり回っていただろう。

当時の体重は98kgほどあったので、松葉杖に体重をのせると腋が痛くて耐えられなかった。

しかも当日は会場は満員電車状態。トイレに行くには人をより分けつつなので、松葉杖持ってると非常に大変!

いまだかつてあれほど混み合ったイベントは(ソウルペンショー)と(台南ペンショー)でしか体験したことが無い。

翌年からは広い会場に変えなくっちゃ!と誓った松葉杖男なのであった。




さて今後、どういう方向でblogを展開しようかと考えていたところへ、自分自身で新たなテーマを作ってしまったので、これは都合が良い! 

てなわけで、骨折からの復活の日記も合わせて紹介する。


骨折したのは昨日(2006年3月17日)。脚立にフックをかけないで頂上まで上って照明の向きを変えようとしていたときに、脚立が180度開脚!

倒れた時に足首をグキ!まったく痛く無いので大丈夫かなと思ったが、立ち上がってある角度になると力がはいらない。

さっそく自宅近くの整形外科へ。すぐにレントゲン撮影4枚。その2分後には患部のレントゲン写真を見せてもらう。デジタルなんだ!


さすがに万年筆を足の側には置けず・・・(いっしょに万年筆の内部構造をレントゲン撮影しようかと思ったのだがな)

関節内骨折なので手術してボルトで留めたほうが良いが、入院が何日になるかは入院した病院の方針によるので不明とか。

それじゃ話にならないので、とりあえずは一週間後に再撮影ということで、ギプスをゆるく巻いてもらう。若い先生だが腕が良いと近所で評判。


骨折して痛いのは、骨折したところではなく、腕と腋! 松葉杖に慣れていないので脇や腕で全体重を支えようとしてしまう。慣れが必要じゃな。怪我をすると周りが痛い!

今回の怪我でも、自分自身よりも皆さんに痛い思いをさせているのではないかと心配じゃが、本人はいたって前向き。初めての経験なので、いろんな事が見えてくる。


2006-03-18  xxxx 012006-03-18  xxxx 02これらはペリカンの社史に掲載された研究中の写真じゃ。おそらくはインクか色素の研究だろう。

どこの会社でも研究所の写真は絶対に載せないものだが、ペリカン社は平気。

よほど自信があるか、例によって真実ではない内容かもしれない。

ま、この写真からだけでは、実験の内容をうかがい知る事は出来んだろうから問題が無かったのかも?


それにしても綺麗な写真じゃ!
  
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2022年04月29日

2022年5月3日(火)オープンの Lichtope新店舗 への行き方!

102_周辺たこ娘さんの万年筆調整が受けられる 筆記具関係セレクトショップ Lichtope が、5月3日(火)に左記に移転しての新規開店となる。

住所は 東京都渋谷区恵比寿西1-27-10 ZUKADAIKANNYAMA  1F で、左画像の中央付近。

GoogleやYahoo!で住所検索すると、すぐ右側のビルに印が付くが、これは両方とも  渋谷区恵比寿西1-27-10  という住所のため。

ZUKADAIKANYAMA は 完成したばかりなので、Google マップには工事中の画像しか出ていない。

住所は恵比寿西だが、近隣駅から徒歩で訪問するなら、圧倒的に代官山駅からが楽。

恵比寿駅からは急な登り、代官山駅からは平坦な行程となる。ただ交通の便は恵比寿駅の方が圧倒的に便利。

元気な若者なら恵比寿駅から上れば5分以内で到着するが、70歳近くて肥満気味の拙者にはけっこうきつい行程。


102_恵比寿あえて恵比寿駅から上るとすれば、恵比寿駅前交番のところから横断歩道を渡って直進。

ピーコックストアを越えたところを左折し直進する。印の場所には信号機が無いので、隙を見て渡るべし。

印の先はかなり急な上り坂。二つ目の道を左折し、急な坂を上っていくと、坂の上から2番目の建物がZUKADAIKANYAMA

シックな4階建てのビル。Lichtope は正面向かって左側にあります。

恵比寿駅から上っていくのは、かなり骨が折れますが、逆にLichtopeから恵比寿駅に行くのは非常に楽。

下りということもあり、あっというまに恵比寿駅に到着します。

お薦めとしては、行きは代官山駅から、帰りは恵比寿駅へ! ですね。

   
102_代官山代官山駅からLichtope へ行くのは非常に楽です。

代官山駅の正面口を出て、すぐに左にUターンするように、ファミマのところを曲がり直進。

セブンイレブンの先の交差点を右に曲がり、最初の十字路の先の三つ角を左に下って2番目の建物がZUKADAIKANYAMA

この行程はわかりやすいのですが、途中からいったん下ってからまた上るので、なんとなく損した感じ。

そこで左画像のように、赤いドットで書いてある道を通ると上り下りが少ないので楽です。

恵比寿、代官山近辺は道がわかりにくく、スマホのナビを見ていても道に迷う。ナビの数秒の遅延の間に道を過ぎてしまったり・・・

出来れば、この記事に掲載した地図を3枚印刷して持参すれば、道に迷うことはない・・・たぶん。

Lichtope 新店舗は、文具店と言うよりは、画廊のよう雰囲気のお店です。そこでじっくりと万年筆調整をうけるのが醍醐味。

5月3日〜8日までは、予約無しで入れる フリーエントリーディ です。遠足がてらふらりと訪れてみて下さい。

書き味に関する不満希望修理のご相談があれば質問を投げかけてみて下さい。きっと晴れ晴れとした気持ちでお店を出ることが出来るでしょう。

この期間は拙者もお手伝いで常駐していま〜す! その間は万年筆談話室はお休みです。

その後のスケジュールは こちら にあります。
  
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2022年04月28日

Lichtope は2022年5月3日(火)より恵比寿・代官山の新店舗での営業開始

談話室_Lichtope_開室_2022_05左画像のように、たこ娘さんの筆記具関係セレクトショップ〔Lichtope〕2022年5月3日(火)より恵比寿・代官山の新店舗で営業再開します。

住所は 渋谷区恵比寿西1-27-10 ZUKADAIKANNYAMA 1F 。2022年4月末新築ビル1階の路面店!

5月3日(火)〜8日(日)は 事前予約不要で店舗訪問が出来ます。

お時間があれば、お祝い、激励に行ってあげて下さい。

拙者はその間はお手伝いとしてLichtopeに常駐しますので、万年筆談話室はお休みします。

その後は、(万年筆談話室)は左記のスケジュールどおりに開室します。

最近万年筆談話室にいらっしゃる方の9割以上は、萬年筆研究会【WAGNER】会員以外の方です。万年筆愛好家の裾野の広がりを感じるなぁ〜

でも、会員の方も遠慮無くおいで下さいね。一般の方にはお話しできないマル秘情報だらけで〜す!  
  
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2022年04月27日

4月29日(金)〜 5月8日(日) 万年筆談話室はお休みです

以下の2つのイベントがあるので、4月29日(金)〜 5月8日(日)の 万年筆談話室はお休みします。

@014月30日(土)〜5月1日(日)は A Space Walk 2022 Spring TOKYO に万年筆談話室として出展します。

場所は ”いつもの” 東京都立産業貿易センター 浜松町館3階展示室

インクやガラスペンと各種ワークショップが中心のイベントなので、女子比率が非常に高いと想定されます。

そうした中、萬年筆研究会【WAGNER】の中でも硬派で知られたたこ吉と聿竹さんが隣同士で出展!


@02少しは心細さが和らげられるかな?

ピンクで囲った部分には泉筆五宝展やペントレにも出展していただいてるおなじみ方も!

出展者の中にも萬年筆研究会【WAGNER】会員がかなりいらっしゃるので開場前はリラックス出来るのだが・・・

今回はたこ娘さんが新店舗準備のため参加できないので、拙者のワンオペになる。

しかもTIPSで1台だけで運営するのでも大変なテーブルが3台ある。

今回は2日間とも会場での修理・調整はいたしませんので、悪しからず。ただし、お預かりしての修理・調整可能ですのでお持ち下さい。

今回はドレスコードが無いそうなので、トレードマークのベスト姿で棒立ちしてます。見かけたら声をかけて下さい。

展示・販売するのは・・・

ンク;
 kurabi Sky 2,000円 イベント限定販売
 kurabi Sea 2,000 イベント限定販売
 深海 2,200 残りりわずか
 魔界 2,500 残りりわずか
 樹海 その奥へ w/チビ魔界2 2,200 チビ魔界には香料もラメもはいってません
 ottohutt Ocean Blue 2,500円
 ottohutt Black Night 2,500円
 ottohutt Gold Dust 2,800円(世界一ラメの多い?万年筆用インク)for fountainpen と印刷されてま〜す
 よりどり2個 3,000円のインク

デスクペン;
 廃版プラチナ・デスクペン 2本よりどり 1,000円 (カーボン用も赤軸も)

万年筆(新品);Adjustment無料
【WAGNER】限定 各種 20,000円〜160,000円
 Laban    20,000円
 OPUS88   15,000円
 MIORA   80,000円
 Parker 75  20,000円〜70,000円
 Pelikan限定 100,000円
 ottohutt D04 マット仕上  40,000円 ← 52,000円
 Montblanc No.146   
40,000円 ← 88,000円
 その他多数

中古万年筆 & 万年筆周辺Goods;
 Montblanc No.149/146 35,000円〜50,000円
 Waterman 各種 40,000円〜
 Pelikan 各種   20,000円〜
 1960年代2桁番修理工具 100,000円(Montblanc 純正工具)
 アルミ製ノックアウトブロック 6,000円
 記念切手(50円)シート 1,000円
 その他多数


そのほかにも珍しい物(ブツ)を持って行きますが、展示しているとは限りませんのでお声がけ下さい。

両日とも、1万円以上お買い上げいただいた先着15名様に・・・

最初回版の【樹海】を差し上げます。有名な〔ラメが少ないようですが・・・〕と言われてしまった幻の樹海です!


30日11:00〜20:00 で 
5/1日9:00〜18:00 です。ゆっくりとお楽しみ下さい。


そして5月3日(火)には、
Lichtope代官山に移転して新開店!

5月3日(火)〜8日(日)までは、予約無しで訪店出来ます。
12:00〜19:00


詳しくは 
こちら を!

営業日やアクセスは こちら を!

たこ吉は5月3日〜8日の間はLichtopeでお手伝いします!こちらにも遊びに来て下さーい!

なを、その後は万年筆談話室も年末までは現在の場所でオープンしてます。日程をご確認の上おいで下さい。

  
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2022年04月26日

【Pen Doctors' Rules その33】 アーカイブ 2008年8月

下記の記事では、かなりMontblancを皮肉っているが、現在のMontblancは素晴らしい万年筆を世に出すようになった。

特にペンポイントは世界最高ランクのイリジウムをヘラウスから仕入れているらしい。

研ぎの研究にも精を出しており、EFの形状など、横から見るとこれまでと全く違う研ぎになっている。(初期のたこスペ超不細工風?)

拙者らしくない表現もある ==> 究極の調整萬年筆の書き味を知った上での、新品万年筆のエイジングもまた楽しい

これは一種の皮肉だったのだろう。究極の書き味を体験した後での、エイジングは修行僧のおつとめのよう。

そして悟るのは、どうエイジングしても、調整した書き味には勝てないということ。

いくら使っても包丁がそれ以上に切れるようにはならない。そう萬年筆は刃物じゃ!




Doctors Rules 今回は33回目。

 まずは青字の文章を読む。

 それに対する拙者の 本音ギャグ を下に書いてある。

 これを真似て、青字の部分に関する【浅はかで愚かな解釈】をコメント欄に書いて下され。


1.病気のあるなしは患者に限った話ではない

 → 手持資金のあるなしは萬年筆に対する欲望の大きさと無関係

 → 萬年筆欲しい欲しい病は、手持ちの萬年筆本数が増えるほど症状が重くなる


2.精神医学では、まず治療が先で診断はその後である

 → 萬年筆と科学では、科学→診断→修理が薦められているが、科学だけはメーカー以外にはわからない

 → メーカーは自社製品の科学には完璧な知識を持つ。一部のアクセサリーブランドを除いては・・・


3.患者に傷つけられるよりも同僚に傷つけられることの方が多い

 → 友人に傷つけられるよりもメーカー修理で改造されることの方が多い
    (こんなこと言ってるからエンジニアリングがチェンジニアリングに変えられてしまうのだが)


 → 萬年筆を修理に出すと、ほとんど部品が取り替えられてしまう場合もある!
    しかももう一本買えるほど修理費を取られる・・・



4.内科の患者は飲むべき薬の半分も服用しないが、精神科の患者はほとんどの薬を服用しない

 → 萬年筆愛好家は買ったインクの半分も使わないが、萬年筆コレクターは購入した万年筆の大半を使わない


5.治療は人生の一部であり、その逆もまたしかりである

 → 萬年筆調整は萬年筆道楽の一部であるが、その逆は成り立たない

 → ヒマラヤを踏破した上での丹沢登山は楽しかろう
    究極の調整萬年筆の書き味を知った上での、新品万年筆のエイジングもまた楽しい


6.スポーツをするところを見れば、その人の全てがわかる

 → 320番の耐水ペーパーの上で試し書きしてもらえば、調整師に書き癖を見られる緊張感はどこかへ吹っ飛ぶ・・・
 
  
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2022年04月25日

【Duofold 復刻 オレンジのペンシル】 (アーカイブ 2005年月)

下のBlogに出てくる【小野万年堂】はおやじさんが亡くなり、息子さんが店を継いだが、体を壊されて閉めてしまわれた。

カニドンは今でもあるのかなぁ?拙者が小学生の時に母に連れられていったような気もするし、高校の同窓会で行った記憶もある。

それにしてもニューマンのペン芯が伊東屋で売っていたのにはおどろいた。

このBlogのあとで、足澤さんからニューマンの0.92个凌弔魄貳△い燭世い拭20本入りが100個ほど入ったいたので、まだ少しだけ残っている。

仕事を辞めて図を書かなくなってから一挙に消費量は減ったが、一時は一日に何度かペンシルに芯を補給した記憶がある。

当時は芯が減る量を見れば、仕事量がわかるほどだったなぁ〜





このペンシルは衝撃的だった。ビッグレッドとのセットで10万円(箱付)で発売された時には、正直ペンシルには興味が無かった。

万年筆一筋だったころなので、万年筆欲しさにペンシルと箱も買っただけだ。従って期待も無しでペンケースにはいったまま忘れ去られていた。

ある時、岡山に帰省し、今は無き【小野万年堂】でおやじさんと楽しい話をいっぱいした。

先代が作った万年筆が5000本以上あるとおっしゃっていたが、岡山県人は拙者と同じくふかす(大げさに言う:これは岡山弁ではない)ので本当かどうかは今となってはわからない。

話の流れで、このペンシルが話題になった、、実は、その時にはオヤジさんと【小野万年堂】の向かいにあったカニドンという喫茶店でケーキとコーヒーをご馳走になっていた。

ビッグレッドのペンシル入手したけど使ってない、、という話をしたら、『ニューマンの0.92个鮖箸筺疾こΔ変わるんじゃがなぁ~』といわれて替芯を2~3個買って帰った。

その芯を入れようとして初めて尻キャップをはずしてびっくり!大きな消しゴムが付いている!これなら実用になる。

ペンシルの弱点は消しゴムだと常々思っている。従って拙者はペンシルでは図かメモしか書なかい。(万年筆でもいっしょだが、、)

しかし、この消しゴムなら消す作業が実用になる!と感じた。

で、ニューマンの0.92个世芯の濃さの表示が無い。感覚としては2Bくらいだったろう。

筆圧の低い拙者にとっては濃い芯と重いボディがペンシル利用の条件なのだが、見事にマッチしていた。

オレンジは再度発売されないかもしれないと言われたが、ペンシルの寿命は長いのでガシガシ使った。

ニューマンの芯があまりに良いので、伊東屋に買いに行ったら、売っていた!

【まだ入荷しますか?】と聞いたら【入りますよ】とのことだったので、とりあえず在庫を全ていただいて、さらに100個ほど予約しておいた。

次に行ったら【既に廃盤になってました、、】とのことだった。要するに拙者が最後の在庫をかっさらったわけだ(たしか20個ほど)。

当時のペンシルの酷使度合いは半端ではなかったのか、ニューマンの芯は数年で手元から消えてしまった。

当然伊東屋にはないし、小野万年堂にもなかった。そこで、各社のペンシルの替芯比較を始めた。

日本で入手出来る2Bより濃い0.5/0.7/0.9仗弔倭瓦道遒靴討澆拭E時の0.7个里奨めはファーバーカステルだったが、0.9个漏个┐討い覆ぁ

今ならPilot NEOX eno が一番使いやすい。これは箱ごと買った。

オレンジ軸は今は使っていない。ついに日本では発売されなかっらマーブルグリーンの軸をUSAで入手し、それを日常的に使っている。重さは26.7グラム。

非常に満足している。あとはPix 35とCrossの0.9弌塀禧篌粥砲鯤四僂靴討い襦

0.5ミリはPentel KERRYの純銀軸。書斎館で10本限定で発売したやつ。この中ではPixが困り物。筆圧も弱いがノック力も弱いので肩こりが酷くなる。


2005-09-29 PM Parker_Duofold_Pencil 
  
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2022年04月24日

万年筆にクリップはいるのだろうか?

2022-04-24拙者が一番万年筆を使っていたのは、今から25年くらい前かなぁ〜?

そのころは、ペンケース入れた万年筆をごっそりと会社に持参し、一本を選んで胸に挿し、それ以外はペンケースに入れたまま!

その当時は、キャップが胴軸に挿せない万年筆には興味が無かったし,首軸先端部に金属が巻いてある万年筆は概ね嫌い。

例外はM800だけ。まさに首軸先端部に金属が巻いてあるM800だが、拙者の一番の大好物じゃ!すなわち書き味が良い!

最近万年筆を使うのは、自分のデスクでしかありえない。すなわち移動が極端に少なくなってきた。

となると、万年筆を胸に挿して歩き回る事も少なくなる。

じゃ、クリップなんていらなくね? てな素朴な疑問なのだが・・・

ここで、アンケートです。

(1)皆さんの万年筆の主流は、クリップの付いた万年筆ですか?

(2)クリップが必要だと考える根拠を教えて下さい。

最近では、クリップの必要性無くね? 

さて、皆さんはどう思われますか? 今後の限定万年筆の参考として意見を聞かせて下され!
  
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2022年04月23日

【たこ吉スペシャル研ぎの名称決定!】 (アーカイブ 2012年2月)

今から10年ほど前のblogだが、既にタコスペ・イチオシがどんな研ぎなのかまったく思い出せない。

タコスペ・一番捻り はオブリークの形状を残したまま、普通に書けるようにしたものだろう。

タコスペ・コレドM は、今で言えば〔M鉈研ぎ〕じゃな。

タコスペ・超不細工 これだけは、今でもこの名称で研いでいる。最近は同じように研ぐ調整師も増えてきたが・・・オリジナルは拙者!もっとも50年前からあったかもしれないがな。

いずれにせよ、最近ではCursive Italic Softなどの新たな研ぎ方も発表しているが・・・

基本は、Adjustment調整ですからな。ほとんど研がないで書きやすくするのが極意です!




調整師にはモロゾフコーチ型とフランケンシュタイン男爵型がいる。

前者はその萬年筆が持つ潜在能力を極限まで高める方向で調整する。

後者はその萬年筆を改造してまったく別物の萬年筆にしてしまう調整もいとわない。

後者の例では・・・

★フルハルターの森山さん: 森山スペシャルカモノハシ調整

★パイロットの広沢さん:  UEF研ぎ出し

★セーラーの長原Sr.さん:   キングイーグルキングコブラコンコルドetc.

★セーラーの長原Jr.さん:     細美研ぎ

などが有名じゃ。

萬年筆研究会【WAGNER】では、今までは、らすとるむさんの【らすとフォルカン】が名称としてあるだけだった。そういやM1600とかM2000もあったかな?

悔しいので、拙者も独自の研ぎに名前をつけた。名前のセンスはともかく、覚えやすいのでこれでよしとする。

現在は4種類ある。実は既にお嫁に行ってしまって手元に無い物もあるがいつでも再現出来る。ただ最近忘れっぽいので記録としてココに残しておく。


タコスペイチオシ     右手に握ればItalicに近いStub。左手に握ればぬらぬらの押し書きが出来る。形状も特殊。一番の自信作で、押し書きが出来るのでイチオシと名付けた。

              WAGNER 2009やPelikan M800のBBや3Bのようにペンポイントが大きなペン先でだけ実現可能な研ぎ。

               横から見ると今まで見たことがない形状をしており、オリジナリティあふれる研ぎだと悦に入っている。

               ひっくり返して書いても抜群の書き味!難点は研ぐのにものすごく時間がかかり、ペンクリでは研いであげられないこと。

               土曜日の元町大会で左手書き練習中の人用の調整時に完成形のヒントを思いついたもの。

              Stub調の書き味が好きな人にはたまらない書き味であろう。ただ筆記角度にセンシティブなのでパーソナライズは必要!

              いろんな書き方をする左利きの人の意見を聞きながら完成形に持って行きたい。その過程で亜流が生まれるかもしれない。

              研いだ形状を見れば真似は簡単だが、この形状を思いつく人が今までにいなかったのも事実。

              右手書きStubの書き味改良ヒントが、左手書き(押し書き)にあると気付かなければ生まれなかった研ぎじゃ。


タコスペ一番捻り  O3BやOBBなどの極端な左オブリークを右傾斜の筆記角度で書いてもスラスラと書けるように調整したもの。ペンポイント側で捻りを吸収する研ぎ方。

          一番最初に特殊研ぎと認識したのと、麒麟の一番搾りのゴロが良かったので、一番捻りと名付けた。

          以前はOBを入手したら、右側を研磨して、Bに研ぎ直していた。

          ところがペン先にOBと入っていると形状不一致を起こし、後世の人に混乱を与えるかもしれない。

          そこである時期からオブリークであっても普通に握って書けるように研ぐことにした。

          ところがオブリークの形状を意識する人は、Bとは違う握り方をする。

          意識の仕方は人それぞれ。オブリークに合わせて左に捻る人もいれば、意識しすぎて逆に右に捻る人もいる。従ってパーソナライズが必須の研ぎ方なのじゃ。

          上から見た形状はオブリークのままで、ペンポイントの腹の部分だけを書き癖に合わせて研ぐのがコツ。

          オブリークを右倒しで書く人向けの調整では、ペンポイントは酷い形状になっている。ところが書き味は実に良い。

          オブリークでは実は接紙面積は通常研ぎよりも広くなる。

          従って書き味(ぬらぬら感)も一番捻りの方が通常の研ぎよりも良くなる。

          O3Bの一番捻りを体験するとオブリークに対する偏見は消滅じゃよ!


タコスペコレドM  カモノハシ調整を練習中に偶然出来た調整。上から見るとカモノハシほどではないが両側の斜面を削り込んでいる。

           横から見るとペリカンのくちばしのような形状で、先端が尖っている。

           M800の最近の丸研ぎのMで、PelikanならEF、昔のPilotの純銀カスタムならF〜M程度の細さを実現したモノ。今一番のお気に入り。

           これがM800のMの書き味だ!と声を大にして叫びたいのと、コレド日本橋のゴロが良かったので、コレドMとした。別名ペリカン研ぎ。

           これはイチオシよりもさらに研磨に時間がかかるが、いつも持参しているので声をかけて頂ければ試筆可能。手帳用に愛用中。

           軸は気に入っているが、ペン先が太すぎるので細字にしたい・・・というような場合に最適な研ぎ。

           持っている萬年筆がほとんど太字だが、最近細字が好きになってきたのでやむなく先人の知恵を参考に工夫した。インクの出具合はスリットの寄せで調整する。


タコスペ超不細工 超極細でStubの書き味が出来ないかと研いでいるうちに出来たもの。UEFと細美研ぎとStubを合わせたような極細研ぎ。

          ペンポイントの極細の線幅を、Stu(b=)と美研ぎの形状に細して実現したので、超不細工と呼ぶ。

          こちらはコレドMとは違い、M800の現行の丸研ぎのEFを削り込んでいく。Montblancの円盤研ぎのEFFにも適用できる。

          5ミリのマス目に【カランダッシュ】の7文字が楽々と書ける。UEFの線幅にしては書き味は良いのだが、横から見ると、名称のとおり形状は不細工。

          ひっくり返して書くと驚くほどヌメヌメのFM程度の字幅になる。しかもインクの出る量が少ないので、太くても滲まない。

          円盤研ぎのEFの書き味に手を焼いていたらお持ち込み下され。こちらはそれほど時間はかからない。15分くらいで完了じゃ。

          Stubが少し入っているので縦線が若干太い。その分だけ書き味が良いのがポイント。研ぎはほんの2〜3分。残りは書き味改善に必要な時間。 


誤解無きように補足しておくが、上記4つの特殊研ぎよりも、いわゆる【たこ吉スペシャル】と自称している、
太字ぬらぬら調整の方が書き味は断然良い。

こちらは、森山スペシャルと(拙者が勝手にそう呼んでいるだけだが)金ペン堂研ぎに触発されて編み出されたもの。 

正統派の研ぎの世界は確立されてしまっている。なんせ萬年筆と科學に出ているくらいだから・・・。

となれば名前をつけるからにはニッチな世界の研ぎ方の提案しか残っていない。 

ということで、これから自分の名を冠した研ぎの名称をつける人は、何を狙った研ぎ方で、どの研ぎ方からヒントをもらって研いだかを宣言して欲しい。

もしフランケンシュタイン男爵型調整師を目指すのならば・・・ 

自分がどちらかわからない人は、ボーグルーペを装着した写真を友達に撮影してもらいなされ。

それが思いのほか似合ってたら、あなたはフランケンシュタイン男爵型です。さぁ、あなたはどっち? 
 
  
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2022年04月22日

【 Montblanc No.146 14K-BB Test 】 (アーカイブ 2007年4月)

2007年くらいの記事では、今とは違うやり方で調整していたようだ。

今なら、初めに依頼者に目の前で書いてもらう。それ以降、自分の筆記角度で書くことはしない。徹底的に依頼者になりきってしまう。

下記に書いてある、陰謀説は本当だった。このテストニブのあるお店では、基本的には試し書き禁止だったらしい。

あと、被膜と書いてあるが、まぁ脂膜だろう。おそらくは手の脂。

ペン先を素手で触ったあとは、必ずペン先を激落ちくんなどで洗浄しておいた方がいいですぞ!

最近は書き出し掠れ処置をほとんどしない。やらなくても書き出し掠れさせない技を得たのでな。口が裂けてもやりかたは言わないが・・・




2007-04-20 01今回の依頼品はMontblanc No.146だが通常のNo.146ではない。軸に【Test - BB】との刻印がある。これは試し書き用のセットのなかの一本。

No.146にある全てのペン先バリエーションとNo.145のS【真ん丸いペンポイント】のセット。

ペン先の太さに対して明確な要望を持たない人が店頭で試し書きする際に用いるもので、これを出されるとどれか選ぶしかなくなるという最終兵器!

考えようによっては、実物での試し書きを出来るだけさせない為の陰謀かも?

通常はセットでFかBか・・・とかを決め、その後で同じ太さのペン先をずらっと並べて手に合うものを選ぶというのが一般的。

しかし中にはTestペンで試し書きして、そのまま新品を買う人もいるからな。


2007-04-20 022007-04-20 03ペン先を拡大してみると、水曜日のNo.149と同じく、何故これに調整が必要なのか?と思うほど完璧な状態。

スリットは適度に開き、ペンポイントの状態も実に美しい。見ただけなら完璧な調整といわざるを得ない。

依頼人の書き癖とは多少違うので、そういう意味では研ぎは必要。しかし拙者の筆記角度にはピッタリじゃ。何の問題もない。

ところが書いてみると・・・インクが出ない。まいったな・・・。金ペン堂さんのように、インクに浸けないでも合うかどうかわかる!というのを訓練している。

殆どの場合は当たる。しかしこれは外れた!

イロイロ調査してみると、ペンポイントに皮膜が出来て、これがツルツルと滑ってインクが紙につかないとの仮説に至った。

そこで皮膜を取る程度に5000番の耐水ペーパーでそっと擦ってみると・・・問題無くスルスル書けるようになった。

金ペン堂さんが商品での試し書きさせないのはこの皮膜を発生させないためかな?奥が深そうじゃな。


2007-04-20 04これがペンポイントの拡大図。最近のNo.146-BBの研ぎと同様。最近のMontblancは研ぎが良くなってきている。

特に太字系は良い!ただし横から見ただけではわからない。横から見ればPelikanはもっと綺麗じゃ。

横から見た場合に確認すべきポイントは自分の筆記角度に合わせて研ぎを入れられるだけのペンポイントの厚みがあるかどうか。

これが一番大切。ペンを寝かせて書く人にとっては多少ペンポイントが薄くても問題ない。

ペンを立てて持つにもかかわらず横も太い字を書きたければペンポイントに厚みが無ければ実現できない。

Pelikanは下に厚くぽっちゃり、Montblancは上に盛り上がっている感じでペンポイントが付いている。

調整するならPelikanの方がやりやすい。拙者にとっては。


2007-04-20 05これは調整前のペンポイントを前方正面からScanした画像。最近のPelikanと違ってペンポイントが背開きになっていない。

スリットは上下に平行にセットされている。この状態から、ごくわずかに腹開きにするのは1秒で出来る。

素材が柔らかいので力を入れるとすぐ曲がるので、調整はしやすいが、筆圧の強い人にとっては怖いペン先じゃ。



2007-04-20 06これが多少エラを張らせて、スリットを腹開きにした時点でのペン先画像。コストカット穴が残念。

前回のNo.149の時代のペン先に戻せないものか・・・書き味には影響は無いのだが、これだけ高い万年筆でコストカットしないで欲しいなぁ・・


2007-04-20 07最近のMontblancはペン先とペン芯をセットする位置は決まっている。

ペン芯の突起に左図のストッパーがあたるところが正しい位置ということになる。

拙者にとってはペン先がもう少しペン芯から前に出た位置のほうが好きだが、ストッパーがあるのに合わせないというのも気が引けるので我慢してMontblancの指示に従っている。



2007-04-20 08ペン芯の左寄りにある三角形の突起がストッパー。これによって出荷時の書き味誤差は格段に小さくなったはず。

非常に良いことではある・・・遊べる部分が少なくなったので拙者には物足りないが、超マイノリティーなので文句は言えまい。

今回、新しい発見があった。通常の製品では、ピストン機構を軸にねじ込む際に、多少接着剤をつけてある。

ところがこのTestモデルでは接着剤が付いていなかった。

一般購入者ではなく、店頭に設置する試し書きセットなので、ピストン機構が外れてもスタッフがいるから・・・ということで省いたのかもしれない。

これはうれしい。接着剤が内臓の美観を損ねている・・・と常々思っていたのでな。

もうひとつは貴重な体験!調整し終わって筆記テストした時、たまに書き出しがスキップする状態が残っていた場合の新手法。

これまでは2000番でひと舐め程度擦っていたのじゃが、これが線ではなく、点をいくつか入れるだけで同様の効果があることを発見。

線よりもザラつき感が少ないのでヌラヌラ好きには最適じゃな。これはそのうち、裏定例会で実地指導しようと考えている。
 
  
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2022年04月21日

インクを入れたまま、一か月使わなかった萬年筆は・・・】(アーカイブ 2011年6月)

下の記事を読んで、プラチナのスリップシールが出たころなんだなぁ〜と気付いた。

#3776の旧型はインクがすぐに乾いて困りものだったのだが、スリップシールで救われた!

スリップシールなかりせば、プラチナ・センチュリーは存在せず、ということは万年筆ブームもなかったことになる。

当時1万円で、あの大きさの金ペン先を出したのは英断だった。そして大ヒットした。

皆がペン先の乾燥による書き出し掠れに嫌気がさしていたころだったのもヒットの原因だろう。




5月28日(土)の萬年筆研究会【WAGNER】高松大会の前々日以降、自分の萬年筆を使う機会がなく、インクを入れられたまま放置されていた。

その数6本。それらを昨晩、久しぶりに使おうとしてみた。

まずはWAGNER 2008のペン先を純銀軸のプラチナプラチナの18金ペン先ととりかえたもの。

これは乾燥してまったくインクが出なかった。しばらくして出てきたインクの色も、黒?かと間違えるほどに濃くなったWatermanのブルーブラック。

毎日使っているときには問題にならなかった気密性も1ヶ月使わないと不具合を生じる。嵌合式の#3776の気密性に関しては近日中に改善されるとのことなので期待したい。

純銀製のプラチナプラチナ(5万円)にはWAGNER 2008のミュージックニブを装着していたが、キャップを外してのファーストタッチで紙にインクがついた。

こちらのキャップは回転式だし、胴体側のネジが金属製で精度が高いので乾燥は無かった。乾燥さえしなければカーボンインクといえども問題は無い。

この純銀軸の重さとミュージックニブのインクフローの組み合わせは別次元の気持ちよさを提供してくれる。

Sheafferのイントリーグは嵌合式だが、首軸のカーブとキャップのカーブが相似形。すなわちキャップ内部の空気量が少ない。

キャップは密閉式ではなく、キャップを口に含んで息を吹き込めば、かすかな音を立てて空気が漏れるが、Parkerなどと比べるとその量はわずか。

書き出しテストをしてみたが、最初の2センチは掠れたものの、それ以降は問題は無い。嵌合式にしては上出来であろう。

中国製萬年筆(Duke)の嵌合式の場合は・・・悲惨な結果になった。

ペン先はセーラーに換装し、ペン芯はスティピュラなどと同じものではあるが、セーラーのジェットブラック・インクは完全に乾燥していた。

超電解水を噴霧して10秒待ち、ティッシュでぬぐってから紙の上でトントンとやって初めてインクが出てきた。やれやれ!

最高だったのがTWSBI!Oリングが2ヶ所あるので、キャップを外してのファーストタッチから以前と同じインクフローでインクがドクドクと流れ出る。

ほかのものはファーストタッチで掠れないとはいっても、インクフローは渋めだったが、こいつは何事も無かったかのようにインクが出る。

やはりインクの乾燥は設計しだいだな・・・と痛感!#3776の新型キャップをはやく試してみたい。

驚いたのがイエロートレド。インキが紙につかない!仲秋を入れているので、そのせいかな?と思っているとそのうちインクは出てきたが、しばらくするとまた書き出しが掠れる。

ルーペで見ると、多少馬尻になっている。インクが潤沢に出ていたときは気付かなかったが、多少インクが乾燥すると馬尻は如実に書き出し掠れに影響を及ぼす。

そこで1200番と2500番の耐水ペーパーを使って馬尻を消し、そのまま使っている。最近好きな・・・サクサク・・・という筆記音を残しながら快調に働いてくれる。

やはり拙者にはトレドのバランスが合っている! 
  
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2022年04月20日

ottohutt D04 純銀軸をよく見ると・・・

@01左画像は、拙者が今一番使っている(と思われる)ottohutt D04 AG925 stripe guilloche というモデル。

純銀軸とはいっても純銀を使う場所としてふさわしくない場所にはプラチナ鍍金を施されたスチールが使われている。

画像ではステンレスと書いてあるが、真鍮にプラチナ鍍金したものかもしれない。

天冠とクリップ、尻軸は強度を保つためにプラチナ鍍金の金属製。非常に強い鍍金なので擦れてはがれることはまずない。


@02また首軸部分にもプラチナ鍍金の金属が使われている。

インクにつけて吸入する際にインク瓶に押し込む部分なので、薬品に強い状態にしておく必要はある。

ただ、銀はイオン化傾向が小さく、H⁺を還元することができないため、塩酸や希硫酸には溶けない。すなわち酸性インクには強い。

希硝酸、濃硝酸、熱濃硫酸のような強い酸化力をもつ酸とは反応して溶けてしまうが、そんな物が近くにあるところで物書きはしないので問題はないはず。

むしろ、首軸を他の純銀製以外の軸と共通化するために、首軸をプラチナ鍍金にしたのだろう。

ちなみに、くもりが出るまでは、純銀製キャップはプラチナ鍍金キャップと区別がつきにくい。

純銀軸にキャップをはめる際には、キャップリングに刻印された925の文字を確認する必要があるぜよ〜


@03実はottohuttのペン先刻印は2種類ある。

左画像で右側が古い方で、左側が新しい方だと思う。確証はない。

この模様による書き味の差はないのだが、同じ模様を持つD06のペン先とは書き味が異なっているようだ。

どう考えても同じペン先を流用するはずだと思うのだが、D06についているペン先の方がエラが張っている。

にも拘わらずD04のペン先の方が柔らかいのじゃ。同じ感想をたこ娘さんも持たれたようなので、独りよがりではないかもしれない。

ただ、単なる個体差だった・・・てこともあるかもしれない。個体数が少ないと比べようがないので、今後は折に触れて使ってみようと考えている。

すばらしいバランスと書き味を提供してくれるD04だが、まだ把握しきってないので、しばらくは重点的に使ってみようと思う。
  
Posted by pelikan_1931 at 23:59Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック