2009年05月31日

aurora_88しゃんの【二番】

http://blog.livedoor.jp/aurora_88/archives/51301368.html

 

クリップはNo.139のものを流用しているのかも?

とにかくってる!

  

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S.T. Dupont Classic Blue Laque DE CHINE 18K-F ・・・ 端正な萬年筆

2009-05-31 01 1980年代の半ば、萬年筆を求めて毎週末アメ横を徘徊していた頃、拙者にとってS.T. Dupontの筆記具は別格の雰囲気を漂わせていた。

 値段も飛び抜けて高かったし、格好も良かった。軸に漆が塗られるとかくも高価になるのかと驚くと同時に、いつか買ってやろう!という想いをつのらせていた。

 ボールペンは何本か購入したが、なかなか萬年筆には手が出なかった・・・

 今回紹介するのは、そのころショーウィンドゥに鎮座していたS.T. Dupontのクラシック 青漆軸じゃ。たしか定価で7万円ほどで、アメ横での値引率も極めて低かったように記憶している。

 ショーウィンドゥを眺めているだけで、実際に試し書きしたことはない。拙者は試し書きさせられると断れないので、よほどの事がないと試し書きしなかった。また自己調整を始めてからはキャップを外す事もほとんどなかったなぁ・・・

2009-05-31 022009-05-31 032009-05-31 04 長い間インクを入れないで保存していたのだが、久しぶりにインクを入れてみて、その書き味の良さに驚いた!細字でここまで書き味がよいとは!

 あわててペンポイントをルーペで眺めてみると・・・ずいぶん前の拙者の調整じゃ。かなり時間をかけているが、スイートスポットを悩みながら作り込んでいる事が良くわかる。稚拙だが真剣に、時間をかけて調整したペンポイントじゃ。

2009-05-31 052009-05-31 06 この青漆は、クリップにも入っている。よくぞまぁ、こんな狭いスペースに漆がはいるものじゃ!

 聞くところによると、S.T. Dupontの漆塗りは、まずは漆の厚み分だけ金属を削り落とすらしい。・・・気が遠くなるほど多数の工程がありそう!

2009-05-31 07 こちらはクリップの根元に彫られた刻印。反対側には製品番号が彫られている。

 それにしてもどういう技法で彫ったのであろう?1980年代にはレーザー彫刻機はまだ世に出ていなかったのではないかなぁ・・・。ということは一文字ずつコンコンと打ったのかな?人間技では無いようにも思えるが・・・

2009-05-31 08 この萬年筆はDupont製であるが、コンバーターは購入時には付いていなかった。Dupontのコンバーターは非常に入手しにくい時期があったので、手に入るコンバーターを片っ端から試してみたところ、Parker製が最もすんなりと合うことがわかった。

2009-05-31 09 実際にインクをコンバーターに吸わせて書いてみる・・・

 何も言いたいことが見つからないほどの滑らかさと、絶妙のインクフロー!実に端正な書き味の萬年筆じゃ。

 【端正な書き味】・・・は100%の褒め言葉ではない。【端整な顔立ちの二枚目】が決してモテモテではないように、【端正な書き味の萬年筆】も嗜好品としては飽きが早い。一方で日常使用品としては、常に安定した書き味を提供してくれるので、ついつい手が伸びがちになる。

 そして、ここが重要だが、このDupontの青漆軸は、それなりの服装をしていないとまったく似合わないのじゃ。

 この萬年筆の用途として一番ふさわしいシーンは?

 4〜5人が小さなテーブルで会議し、一方の壁からはフリップチャートが垂れ下がっている。そこに油性マジックで書かれた大まかなコンセプト図の、ここそこをDupontの萬年筆の尻で(指示棒のように)指しながら議論を繰り返し、良いアイデアはおもむろにキャップを外して、小さな字でフリップチャートに書き込む。

 そして全員が堅苦しいスーツとネクタイを着用している・・・そんなシーンに似合うのがS.T. Dupont製萬年筆のあるべき姿かなという気がする。

 そういう意味では現在の
デュポンの萬年筆は、重厚さと値段こそ上がったものの、【端正な雰囲気】からは遠ざかっているような気がする。S.T. Dupont製のタージマハールアンダルシアを布で擦りながら、ふと、【この2本は端正な感じはただよわせていない・・・】と感じた。

  
Posted by pelikan_1931 at 08:00Comments(6) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 萬年筆紹介 

2009年05月30日

Visconti の 不必要に凝った萬年筆・・・その正体は?

2009-05-30 01 先日、正体不明の萬年筆を入手した。日本の店頭で・・・

 Visconti製で筆記時18.3僉携帯時15.5僂猟垢機重さも48.9gある。本体だけの重さでも29.9g。これはPelikan M800にインクを満たした重さ(29.2g)より重い。キャップを挿さないとちょうど拙者好みの重さになる。

 色はEUROカラーなので、何かEUROと関係のあるモデルと思われる。

2009-05-30 022009-05-30 03 尻軸先端にはコインを使って捻るようなノブがついている。それを捻ると国の名前が表示される。回してみると25の国名が出てきた!そして2004年10月29日現在の加盟国を示す文字列。つまりは26行が印刷された中軸をノブで回しているわけじゃ。

 つきみそうさんの【変な物萬年筆】リストには(ユーモアが無いので)入れてはもらえまいが、あきれてしまった・・・

 実はOMAS Europaという萬年筆を持っているが、そこでは12角形のボディの各面が個別の国家を表していた。EU加盟国の歴史をひもといてみると、確かにOMAS Europaが発売された時には加盟国は12だった。

 2004年では25カ国で、現在ではブルガリアとルーマニアが2007年に加わって27カ国となっている。ちなみに【Czech Republic】という国名はいったいどこか・・・と調べてみたら【チェコ共和国】。知らなかった!

2009-05-30 04 販売店の主人からは、拙者が買った万年筆は、実は日本では正式発売されなかったと聞いて、Viscontiのホームページを探ってみたら、限定版に左のような物があった。

 スペックを読むとパワーフィラーとの記載があるが、これは間違いで嵌め殺しのコンバーター式じゃ。ノブがある以上、プランジャー方式は不可能だし、こちらの限定品も同時に販売店から提示され、日本では発売されなかったという方を購入したのでな。

2009-05-30 05 HP掲載品と違う部分は、まずはペン先。限定品ではペン先は18金バイカラーであるが、こちらは14金ロジウム鍍金。ペン先の柔らかさに差異はなかった。

 ちなみに首軸の☆は12個。これは何の象徴かな?ひょっとすると1993年1月1日の単一市場始動時の加盟国(12ヵ国)を表現しているのかも知れない。キャップには機↓供↓掘↓犬箸いκ源が刻印されているが、そちらは何を意味しているのかまったく思いつかない。

2009-05-30 06  もうひとつ違うのは吸入機構。こちらは通常の抜き差しできるコンバーターであるが、限定品ではコンバーターが嵌め殺しになっており、回転式ではなく、スライドさせる方式。インク吸入量は同程度。

 たったこれだけの違いで、(もし日本で発売されていたら)定価ベースで10万円程度の価格差になっていたはず。それでは限定品は売りにくい。そこでこちらの廉価版は日本では正式販売しなかったのであろう。

 それにしても地理にうとい拙者が40年ぶりくらいに欧州の地図を開いただけでも購入した価値はあったかもしれない。

  
Posted by pelikan_1931 at 10:10Comments(14) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 萬年筆紹介 

2009年05月29日

ナースのルール その25

2008-11-28 【ナースのルール】の萬年筆界パロディー編は毎週金曜日に公開される。

 以前の【ドクターズルール】に引き続いてのコアなファンを持つコーナーじゃ。

 まずは青字の文章を読む。

 それに対する拙者の 本音ギャグ を下に書いてある。

 これを真似て、青字の部分に関する【浅はかで愚かな解釈】をコメント欄に書いて下され。


1.患者とあまりなれなれしくならないこと。そうなると客観性を失う。できるナースになる妨げとなる。

 → 【萬年筆の評価者】はメーカーとあまり親しくならないこと。
    そうなると客観性を失う。萬年筆に対する評価が甘くなる。
    【萬年筆の評価者】は利用者の立場から萬年筆を評価することによって萬年筆文化を伝承する。


 → 【萬年筆界の超人】はペン先がついている物の全てを愛すると言う。
    そして萬年筆だけではなく萬年筆文化の保存に努めている。
    【萬年筆界の超人】はメーカーと親しくしなければならない。
    【萬年筆界の超人】は歴史的事実の蓄積によって萬年筆文化を伝承する。


 → 【萬年筆界の聖人】は萬年筆を愛でる人のコレクションをしているという。
    メーカーは【萬年筆界の聖人】と親しくしなければならない。
    【萬年筆界の聖人】は萬年筆利用者を増やすことで萬年筆文化を伝承する。


2.行為の一つ一つに責任を持つこと。

 → ポチっと押すことは、所有権の移転と共に、その萬年筆を次世代に伝える責任も発生した事を意味する。

 → 従って、むやみにいじって壊さないこと!
    拙者はいったい何本分懺悔しなければならんのか・・・

 → 大きな萬年筆チェストを購入したら、必ず内部を萬年筆で埋め尽くすこと。
    責任を果たすとはそういうことじゃ!


3.患者について全神経を集中させることが出来るようにしなさい。

 → 悪魔の館では、他の客と店主との会話に全神経を集中させなさい


 → 【あるよ・・・】という言葉を聞いたらすぐに駆け寄りなさい。そしていったん握ったらはなさないこと。


4.神経学的検査を詳細に完璧に行えるようになること。

 → 反射神経を鍛えること。配偶者が近づいてくる気配を察知したら、即座に萬年筆を隠す反復訓練を。

 → 立ち入り検査は防ぐこと。そのためには厚生労働省の家宅捜査に踏み込む検察のような勢いで萬年筆を買わないこと。


5.高齢者は衰弱しており、簡単に代償不能となることがある。優しくすべし。

 → 優しくしてくれ。オーバービッドは止めてくれ。安く落とさせてくれ!

  
Posted by pelikan_1931 at 07:00Comments(14) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 先人の教え 

2009年05月28日

最近のお気に入り・・・Pelikan M800 旧黒軸 18C-EF PF & Hallmark

 拙者は日常的に使っている萬年筆の使用頻度を気にしたことはほとんど無い。しかし最近、使用が偏ってきている気がしたので、意識して調べてみると・・・

 なんとPelikan M800 のEFニブ付きを最高頻度で使っていた。これは意外だった!無意識で使っていて、しらずしらず利用頻度が高くなっていったのだろう。ということは何か使いたくなるよな魅力があるに違いないので調べてみた。

2009-05-28 01 軸は旧型だが、普通の黒軸。M800は持った感じが軽いので、トレドほど手に合わないと考えていたが、これだけの頻度(今週は会社ではこれしか使っていない)で使っているのでほとんど問題はないのであろう。あくまでもトレドと交互に使った場合にのみ気になる程度の差異だったのか・・・

 実はこのM800は他の物とは違うニブのセッティングをしている。通常よりペンを立てて書くときに最高の書き味になる。

2009-05-28 02  左画像で上が拙者の通常のセッティングで、下が今回のセッティング。下はどちらかといえば出荷時のM800のセッティングに近い。

 ペン芯を首軸に突っ込み、ペンポイントとペン芯先頭との距離も近づけた。これによってペンを立てても無理な持ち方にならないですむようになった。

 ただ、これが気持ちよく書ける一番の原因はペンポイントの調整。スイートスポットを、ペンを立てて書く前提で作り込んだところ、これが当たった!細字の書き味に満足したことがほとんど無い拙者が、初めて高得点を与えられる書き味になった!

 細字調整の素材としては最高!と言われるM800のENニブ+Hallmarkという多少柔らかいニブを、硬めにセッティングすることによって、なんとも味のある書き味になった。ふしだらに柔らかいわけではなく、ガチガチにまじめでもない。書いていて飽きないのじゃ。

 しかし、それに夢中になっている自分に飽きてきた。この萬年筆を使うと能率の上がる仕事は、あと9日で終わる・・・。そして翌日はミニ・ペントレのある大宮大会!ひょっとすると・・・

  
Posted by pelikan_1931 at 07:00Comments(3) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 萬年筆紹介 

2009年05月27日

水曜日の調整報告 【 Montblanc '50年代 No.146 14C-KB インク漏れ 】

2009-05-27 01 今回の依頼品はMontblanc No.146。画像でわかるとおり1950年代のモデルじゃ。過去の掲載ログを見たところ、Montbanc+Pelikanの独逸勢が圧倒しているが、その中でもMontblancがPelikanの2倍ほどはあろうか・・・。

 萬年筆研究会【WAGNER】は【ペリカン倶楽部】が母体となっているので、会員の持っている萬年筆ではペリカンの方がモンブランよりも多いのは、過去の持ち物検査で判明している。

 にもかかわらず調整報告での登場回数ではMontblancがPelikanを圧倒している・・・

 これからVintageの世界に入る人は、この事実を冷静に捉えた上で足を踏み入れるようにな・・・。近くに修理・調整してくれる店が無い場合は非常に危険。特に海外からの入手は。自分である程度の技量を身につけた後であれば問題無いと考えるのも早計。部品が入手できないと万事休すという場合も多いのじゃ。

2009-05-27 022009-05-27 03 今回はペン先には何の問題もない。スリット調整、研磨の状況、ペン芯とペン先の位置・・・

 全てが拙者の好みじゃ。拙者のBlogを見て誰かが調整したのか、拙者自身が過去に調整したのか、単なる偶然か・・・最近、個体判別能力が落ちているので定かではない・・・

2009-05-27 04 不具合はインク漏れ。しかもピストンの後側へインクが回り、尻軸のところからインクが漏れるというもの。

 画像では古いコルクを外しているが、こういう場合はコルクが収縮して胴軸内部とコルクとの間に隙間が出来、そこをすり抜けてインクが後ろに回るというもの。ある種、宿命だが、座敷牢に収納する時に内部に水を充填し、コルクが乾燥しない状態にしておけば長持ちする。インクを少量残したまま乾燥させてしまうのが最悪じゃよ。

2009-05-27 052009-05-27 06 横から見ても、ペン先の状態には問題がない。ペンポイントもクーゲルらしくなっている。

 このペン先の厚さであれば、紙にペンを置いた瞬間の感触はふぅうわっとして最高であろう。拙者自身はクーゲルの書き味は好きではないが、紙当たりの感触には一目置かざるを得ない。

2009-05-27 07 ここから先は直し方を伝授。まずは左画像。これはコルクとピストンと胴軸の関係を表している。

 ピストンは後側から専用工具を使って外す。コルクはNo.146専用のコルク(独逸から通販で入手)を胴軸内径よりやや細い状態にサンドペーパーで削る。

2009-05-27 08 それを左図のようにリングで止めて装着し、スムーズに稼動するかどうかを確認する。

 その後でコルクをピストンから取り外したうえで、熱したイボタ蝋の液に浸け、回りを蝋で固める。

 ピストンだけを胴体に取付け。ピストン先端部を一番前まで前進させて、胴軸の首軸側から蝋で固めたコルクを押し込んで、リングで止める。

2009-05-27 09 その状態がこちら!書けば簡単じゃがかなりの微調整が必要で、専門家でない拙者は毎回コルクを一個は余分にダメにしてしまう・・・。ちなみに以前、独逸にコルク交換を頼んだら、送料抜きで50ドルかかった!コルク代ではなく、あきらかに人件費!趣味なら嬉々としてやるが、商売としては拙者には出来ない・・・

2009-05-27 10 こちらが最後に首軸を取り付けた状態。首軸の取り外しには胴軸をヒートガンで温めて行う。これはヘアードライヤーで十分。世界のコレクターは携帯用のヘアードライヤーを使っているそうな。それなら最高温度は低く、軸にダメージを与えるリスクも少ないじゃろう。


【 今回執筆時間:6時間 】 画像準備1.5h 修理調整3.5h 記事執筆1h
画像準備
とは画像をスキャナーでPCに取り込み、向きや色を調整して、画像ファイルを作る時間
修理調整
とは分解・清掃・修理・ペンポイント調整の合計時間
記事執筆とは記事を書いている時間
  
Posted by pelikan_1931 at 07:30Comments(10) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 萬年筆調整 

2009年05月26日

火曜日の質問コーナー その79

万年筆評価の部屋では毎週火曜日に、質問コーナーを設けているが

第79回目の今回は筆記具全般に関する質問!


今回のアンケートも正直にお答え下され!



1:あなたはペン先を自己調整したことがありますか?

2:自己調整で再起不能に追い込んだことはありますか?

自己調整したことの無い方もお答え下され。!

自己調整失敗者が想定より多ければ、より具体的な調整法を開示する予定じゃ。


それでは Go

  
Posted by pelikan_1931 at 06:30Comments(47) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 質問・アンケート 

2009年05月25日

aurora_88しゃんの〔萬年筆研究会【WAGNER】第41回月例会報告〕

http://blog.livedoor.jp/aurora_88/archives/51298739.html

このヘミングウェイもどきにはビックリした。

値段はそんなに変わらないけど、数は圧倒的に少ない!

  
Posted by pelikan_1931 at 23:04Comments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Blog紹介 

月曜日の調整報告 【 Montblanc No.234・1/2 Snake Clip 14C-KM 】

2009-05-25 01

 今回の依頼品はスネーククリップ付きのMontblanc No.234・1/2じゃ。製造されたのは1952年〜1954年だがクリップは第二次世界大戦以前の形状と同じ。

 ブラインドキャップ式の吸入機構を採用している。同時代のNo.14Xはテレスコープ式を使っているので、それの廉価版の位置付けじゃ。

 なをNo.234・1/2が製造中止になると時を同じくしてNo.25Xシリーズが発売された。後継モデルと呼ぶべきであろう。なを同時代の中級モデルとしてはNo.24Xがあったが、これも1954年に製造中止となっている。

 1952年〜1954年は萬年筆不作の年かもしれない。ちなみに拙者も1952年生まれ!やはり不作か・・?

2009-05-25 022009-05-25 03 ペン先は詰まっている。しかも多少背開き気味。この時代の背開きは手強い。曲げても、時間が経過すると元に戻ってしまうことがある。まるで形状記憶合金のよう。鍛錬した14金は調整しにくい!

 その点、最近の純度の高い金はすぐに変形する。調整も加工も簡単じゃが、高い筆圧の人には使えないかもしれない。そういう危惧があるからこそ、ペン先の厚みを増やしてガチガチにしているのかな?

 綺麗に研がれたクーゲルだが、かなりペンポイントが曲がって取り付けられている。それを難なく研いでいる。当時のメーカーのペン先研ぎの技師の技はすごかったなぁ・・・

 大量のペン先が運び込まれて、次から次へと猛スピードで研いでいた・・・と思われる。毎日毎日朝から晩まで研ぐのは相当苦痛だったはず。趣味でちゃらちゃらと研ぐのは精神集中もしやすいが、労働としてやるのは拙者には無理じゃな。

2009-05-25 04 こちらがスネーククリップ。ヘミングウェイと同じ形状をしているのがわかるかな?

 ヘミングウェイはNo.139を軸色を変えてコピーしたものであるのは誰もが知っているが・・・拙者の希望はNo.146ベースの限定品をスネーククリップで作って欲しい。出来ればNo.136あたりの復刻ということで・・・それなら10本は買う!

2009-05-25 052009-05-25 06 例によってトサカのようにめくれ上がったペンポイント。この部分は、研がなければ意味がない。

 クーゲルは縦横の字の太さを揃えるのが第一目的で作られたはず。ということは大きめのスイートスポットが無ければなし得ない。にもかかわらず接紙部分が尖ったままというのでは話しにならない。

 ひょっとすると、クーゲルはペン先調整を前提として売られたのかも知れない。細字のクーゲルはともかく、太字のクーゲルで未調整でも絶妙に書ける個体に出会ったことはない。

2009-05-25 07 首軸からペン先とペン芯を抜くのに苦労した!ヒートガンで温めても首軸が緩まない。仕方なくお湯に首軸を浸けて何度もピストンを上下させ、首軸内にこびりついたインクを除去した。

 3時間後にようやくペン先だけが外れ、その後ペン芯をなんとか引っ張り出して完全洗浄した。いやはや手強い奴だった。

 ちなみにペン芯の溝はインク滓で詰まっていた。スキマゲージでさらったら夥しい量の滓が出た。ロットリング洗浄液、超電解水、エアーダスターで何度もペン芯の洗浄を繰り返して、やっと綺麗になった。

 ペン芯とペン先のカーブが合っていないので、ヒートガンでペン芯のカーブを調整し、一方ペン先もツボ押し棒でカーブを変え・・・最終的には空気とインクが綺麗に交換できる位置関係になった。

2009-05-25 082009-05-25 09 しかる後にスリットを開いた。これも可能な限り調整戻りが少なくなるように少しずつ曲げていった。

 経験上急激に曲げると、後々の戻りも大きいような気がしているので・・・誤解かも知れないが・・・

 同時に背開きだったペン先も、多少腹開きに変えた。クーゲルで背開きだと書き味はガリガリになってしまうのでな。

2009-05-25 10 最後に依頼者の筆記角度に合わせてスイートスポットを作り込んだ。依頼者は日常使用を目的としているので、ある程度クーゲルの個性を殺してでも、スムーズな筆記感になるように微調整した。

 トサカの根元の部分を研磨してスイートスポットとした。超ぬらぬらの書き味の中にも、ホンの少しだけクーゲルの香が残ったような書き味。まさに絶妙じゃ!これが依頼者の手元に渡るまでに調整戻りしてしまわなければ良いのだが・・・


【 今回執筆時間:7.5時間 】 画像準備1.5h 修理調整4.5h 記事執筆1.5h
画像準備
とは画像をスキャナーでPCに取り込み、向きや色を調整して、画像ファイルを作る時間
修理調整
とは分解・清掃・修理・ペンポイント調整の合計時間
記事執筆とは記事を書いている時間

  
Posted by pelikan_1931 at 07:00Comments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 萬年筆調整 

2009年05月24日

國防萬年筆携帯用具

2009-05-24 01

 一昨年7月の萬年筆研究会【WAGNER】北海道大会以来、欲しくてしようがなかった物がついに届いた。

 自衛隊の売店でしか買えない(と聞いた)ペンケース。

 正確には鉛筆や磁石、その他の戦闘に必要な品々もコンパクトに収納できる携帯ケースじゃ。

 写真には4個しか写ってないが、友人に20個送ってもらった!

2009-05-24 02 戦場での仕様に耐えるべく、耐水性も耐久性も抜群。なにより素早く全開出来るのが良い。

 そして・・・あたりまえだが・・・正しい迷彩色じゃ!

 拙者は左のポケットにデジカメを、上部のポケットに携帯電話を入れて入る。このポケットにはメモ用紙もはいるし、お札もたんまり入る。

 工夫すれば【携帯用調整道具入れ】としても使えそうじゃな!

 携帯にあたっては、全開状態から左、右、上の順で折っていく。そうすればマジックテープで自動的に閉じられ、絶対に物が脱落することはない。

 設計としては、開いた状態で右側は赤鉛筆などの丈の長い物を収納すると思われる。

 また、真ん中はマグライトなどの太い物の収納に適している。このケースに【國防萬年筆携帯用具】と名をつけた。

 萬年筆の最後の隠し場所【萬年筆の防空壕】の必需品としていかがかな?

  
Posted by pelikan_1931 at 07:00Comments(10) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 周辺Goods 

5月24日は萬年筆研究会【WAGNER】 第41回定例会

2009-05-24 01日時:5月24日(日) 9:30〜17:00  ペンクリ会員限定当日登録も可)
場所:EBIS303  402会議室 03-5420-4374 渋谷区恵比寿1−20−8  エビススバルビル      
   
http://www.ebis303.com/ebisconference/access.html

参加費:
18歳未満は      無料
    本籍が海外の方   
¥1,000
     所帯を共にする方  ¥1,000/人  ご夫婦で参加なら ¥2,000
/所帯 という意味です】
    18歳〜25歳は     ¥1,000
    26歳〜59歳は    
¥2,000
    60歳以上は     
¥1,000

会場は9:00オープン。定例会と違って表定例会は早くから混雑。ペンクリ希望者は13:00ごろまでには調整申込みが必要。
萬年筆研究会【WAGNER】への新規入会を受け付けています。参加資格は【萬年筆が好き】であることだけ!

内容: ペンクリタイム  10:00-16:00  会員限定! それ以降に持ち込まれた物は後日返却
                        調整申込表が受付にあります。1本1枚でご記入下さい。各調整師の手が空き次第作業にかかります。
    万年筆勉強会 其の11
  毎回新しい知識が得られます!
    WAGNER 2009 / WAGNER 2010 進捗状況報告 
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2009年05月23日

土曜日の調整報告 【 Waterman ル・マン 100 オペラ 18K-M ひっかかり 】

2009-05-23 01 今回の依頼品はWaterman オペラ。これは拙者も大好きで何本も購入した。現在では一本を残して全てお嫁に行ったかな・・・

 初めて輸入筆記具カタログに掲載された時には6万円だったはず。それでも安いと感じたものじゃ。拙者が黒のチェイス柄が好きなのは、このオペラから刷り込まれたのは間違いはない。そのあとのParker グリニッジでトドメを挿された感じかな・・・

2009-05-23 022009-05-23 03 症状はペン先が多少ひっかかるのと、インクフローが悪いこと。

 左画像でわかるとおりかなり強く寄っていた。手でエラを反らそうとしても無駄!非常に戻りの良いペン先なのじゃ。これには参った・・・何度やってもスリットが開かない!ものすごい力で寄っている。こんなに寄りの力が強いル・マン100型のペン先は初めて!

2009-05-23 042009-05-23 05 それでは首軸から外して・・・と思ったが、コレが抜けない。ヒートガンで炙ってもビクともしない!しかたなく80度くらいのお湯につけて、5分に一回くらいコンバーターでお湯を上げ下げすること数回・・・これを繰り返して40分後にやっと抜けた!

 ペン先は第二世代で、丸いハート穴付き。この世代まではペン先は柔らかい。ただし切り割りがO脚状になっている個体もあり、そうなるとインクが切れる。

 ハート穴があるということは、ここから空気を入れることを意味するが、この部分に不具合があるのか、筆記途中で急にインクが切れる症状が出る個体もある。次の世代のペン先からは問題が消滅したようじゃ。

2009-05-23 062009-05-23 07 ペン先をペン芯と分離したことによって調整はずいぶん楽になった。特にペン先のスリットを拡げる作業などはまったく能率が違う。

 画像でわかるように腹開き気味に調整したが、首軸に挿さったままでは手の施しようがない・・・。それにしても時間のかかった調整であった。研磨などはすぐに終わるが、左右のバランス、寄りなどにこれほど苦労したのは初めて。

2009-05-23 082009-05-23 09 こちらが横顔。二段上の横顔画像と比べれば違いがわかろう。

 依頼者の筆記角度に合わせてペンポイントの斜面角度を大きく変えた。これでヌラヌラの書き味が実現できる。もしベースがBやLだったら、よりいっそうぬらぬら感が増したであろう。

 ル・マン100系は首軸先端部に弱点があった。金鍍金部品なのだが、この鍍金がハラハラとフケのように剥がれ落ちる。そうすると、その下の真鍮部分が犯されはじめて小汚くなる。

 それが気になる人は、コンバータではなく、カートリッジを装填して使ってるようじゃ。Watermanのカートリッジはコンバーターよりもはるかに容量が多いので、色さえ気に入れば絶対にお奨め!

 最近、国内外で新作インクがどんどん出るが、あらゆる環境下でテストされたものではないので、かなり危険なものもある。ただ、分解清掃方法がわかっていれば、怖い物はない。たとえ証券用インクを誤って入れた萬年筆でも救出可能じゃ。こころおきなくインクをおたのしみ下され。

  
Posted by pelikan_1931 at 12:12Comments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 萬年筆調整 

2009年05月22日

ナースのルール その24

2008-11-28 【ナースのルール】の萬年筆界パロディー編は毎週金曜日に公開される。

 以前の【ドクターズルール】に引き続いてのコアなファンを持つコーナーじゃ。

 まずは青字の文章を読む。

 それに対する拙者の 本音ギャグ を下に書いてある。

 これを真似て、青字の部分に関する【浅はかで愚かな解釈】をコメント欄に書いて下され。


1.無視されたり見放された家族や患者は脅え怒る。怒ったり脅えた人は訴訟を起こす。

 → 萬年筆に魅せられ家族を見捨てると相手は怒り狂う。
    萬年筆にはまるほど、家族へのサービスレベルを上げねばならない。
    幸いにして萬年筆が原因で家族離散した会員はいない・・・と思う。予備軍はいそうじゃが。

 → 萬年筆研究会【WAGNER】定例会参加の日に、そーっと出かけてはいけない。
    楽しそうに出かけ、楽しそうに(お土産を買って)帰り、翌日/前日は家族サービスに徹すること。
    最悪は、帰宅した途端にPCに張り付いてポチポチ・・・とbidすること。そのうち殺されますぞ!


2.カルテの原則:カルテに記載がないということは、何もしなかったと同じである。

 → 萬年筆の領収書は即座に捨てること。箱は実家に送ること。何よりも痕跡を残さないことが大事じゃ。
    敵には萬年筆識別能力など無い。疑っていなければ・・・

 → 家族が請求額を見られるカードで萬年筆を購入するのは、犯罪履歴を公開するようなもの。
    こっそり別のカードを作りなされ!3種類あれば完璧じゃ。


3.家族に、患者が手術室にいるか、救急室にいるか、集中治療室にいるかを常に知らせるようにする。

 → 家族には自分がどこにいるかを常に知らせておきなさい。
    恵比寿か、大宮か・・・また目的も!萬年筆研究会【WAGNER】定例会参加と!

 → ただし萬年筆の真の隠し場所は教えてはいけない。
    鍵付きの万年筆ケースを購入したら、家族に鍵を開けて少ない本数を見せること。
    出来れば10Bの鉛筆などで隙間を埋め尽くすと良い。
    いったん見せて、子供のガラクタ収集と同じレベルだと安心させておいてから本格的に中身を変えていくのじゃ。
    もちろん二度と鍵を開けて見せるようなことはしない。
    ケースは机の上に無造作に置いておくのがよかろう。


4.勤務時間の終わりになると、堪忍袋の緒が切れる。

 → 普通預金残高が一定額を切ると、配偶者の堪忍袋の緒が切れる。

 → 定期預金をこっそり解約するのがコツ!


5.ナースコールが床の上にあっても使えない。

 → 萬年筆は利き手の本数以上あっても同時には使えない。しかし・・・

 → 目的別に使い分けるのが萬年筆の王道であり本数に上限はない!という屁理屈もあるが・・・
    相手の怒りを増幅させるだけで説得力は無い。
  
Posted by pelikan_1931 at 07:40Comments(12) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 先人の教え 

2009年05月21日

縦横無尽の萬年筆発射台【ペトリオット】到着!

2009-05-21 01 ついに到着!27本立て萬年筆発射台【ペトリオット】が到着した!

 いやぁ・・・待った!実はペントレの前には注文していたのじゃが、あまりにたくさんのオーダーが溜まっていたようで、本日、ようやく到着した。

 形状がペトリオット・ミサイル発射台に似ている事から名付けた。一般的にはパトリオット・ミサイルと呼ばれているが【 Phased-Array TRacking and Intercept Of Target 】の略語で【patriot】は自衛隊などの政府公式資料では【ペトリオット】と呼ばれている。

2009-05-21 02 元々は【万年筆愛好家のためのペン立て】を3つ繋げて固定したり、分解したり出来ないか?と問いあわせたのが発端。まったくの正方形の底面を持つので、90度捻っても問題なく使える。

 日常使用の萬年筆と、調整中の萬年筆の両方を一箇所で管理したいというのが切実な(拙者の)願いだったのじゃ!

 調整中と言っても、調整戻り確認中の萬年筆などは一ヶ月近く立ったままになる。間違って会社へ持っていかないように、一個だけは色を変えようかと考えている。色といっても、油で磨いて濃い色目に変えるだけで、塗料を塗るわけではない。

2009-05-21 03 発射台は一個ずつ動かせるので、空いたスペースに小銭入れや名刺入れを、携帯電話などを置いても良い。

 このペトリオットが来たことによって、それまであった万年筆愛好家のためのペン立ては、長い面を下にして机の上に寝て、カフスやタイピン、USBメモリー、認め印などの小物入れになっている。こちらも、常に見える位置にあるので、捜す手間が省けるので良い按配じゃ。

 けっこうスペースを取るはずなのだが、机の上は前よりもずっと整理された。

  
Posted by pelikan_1931 at 07:00Comments(5) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 周辺Goods 

2009年05月20日

【万年筆愛好家のためのペン立て】の在庫が徐々に減りつつある・・・

http://stylo.shop-pro.jp/?pid=12122503


万年筆愛好家の
ためのペン立て】の在庫が0個になってしまった・・・

  
Posted by pelikan_1931 at 20:25Comments(5) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 周辺Goods 

水曜日の調整報告 【 1970年代 Montblanc No.146 14C-B ペン先ズレ他 】

2009-05-20 01 今回の依頼品はMontblanc No.146。素通しインク窓、ヘミングウェイ型首軸先端部、エボナイト製二段ペン芯など、1980年代前半のNo.146の特長を色濃く残したブツじゃ。

 拙者はNo.146に関しては、1980年代半ば以降の14Kのペン先付きが一番好きだが、そちらはペン先は多少固い。一方でこのモデルではペン先はかなり柔らかくなる。

2009-05-20 022009-05-20 03 スリットは多少詰まっているが問題になるほどではない。むしろ背開き気味になっているので多少はお辞儀させたほが良かろう。

 また依頼者から、ペン先とペン芯がズレているとの指摘があったが、右画像のように、ペン芯中央とスリットの位置関係に問題はなさそう。

2009-05-20 042009-05-20 05 横顔を見てビックリ!ペン芯とペン先が大きく離れている。これでは筆記中にインクが頻繁に切れてしまうであろう。

 背開き気味だったのは、ペン先が反っていたからじゃな。この状態で書くと非常に柔らかい書き味だが、ことある毎にインクは切れてしまう・・・

 プラスティック製ペン芯ならば、ペン芯を極端に反らせてペン先と密着させるという荒技も出来るが、エボナイト製ペン芯でそれをやると見映えが悪くなる。ここは我慢して、ペン先をお辞儀させた方が良いであろう。密着出来ると同時に、背開き現象も直ってしまうので一石二鳥!

2009-05-20 06 ペン先を正面から見ると・・・左右のペンポイントに段差がある。依頼者はこの状態をズレと呼んだのじゃ!拙者はズレと聞いたときに、ペン芯とペン先の中央が合っていない状態だと判断したが、実は段差のことだった!

 萬年筆界は、実は用語の統一がされていない。【柔らかい】という言葉にも定義はない。修飾語をつけて【みだらなほど柔らかい】と呼べば、ある程度イメージがわくがな・・・。

 【柔らかい】の反対語も、【堅い】と表現するのか、【硬い】と表現するのかも決まっていない。


 この段差を見て、【これからしばらくは苦しい戦いになるな・・・】と感じた。段差と背開きを、このペン先の柔らかさの中で修整するのはかなり難しい。調整戻りとの長く苦しい戦いが待っているのじゃ。

2009-05-20 07 ペン先を首軸から外してみると、多少のエボ焼けはあるものの、汚れはほとんど無い。かなり念入りに洗浄されたものと思われる。

 しかも、それほど長期間は使われていない・・・ということは、かなり筆圧が強い人に使われたか、熱いお湯につけて洗浄したか・・・いろいろ原因は考えられるが、ペン先自体が曲がっているのはたしか。ペン芯と分離した状態で、既に相当の背開き状態になっているのがわかる。

2009-05-20 082009-05-20 09  こちらが長い戦いの後の状態。ペン先のスリットは開き、ペン先とペン芯は密着した。

 なお、ペン先が薄く多少グラグラしていたので、拙者の手持ちの別のペン芯と交換した。多少太いだけではなく、このペン先のカーブとマッチしていたらしく、背開きの直しははるかに楽になった。

 反っていたペン先はお辞儀気味になり、タッチの柔らかさは減じられたが、それを上回るインクフロー向上によって、いわゆる【柔らかさ】は向上した。

 この柔らかさ、堅さの定義については、後日、拙者の見解を述べてみたい。  
Posted by pelikan_1931 at 07:00Comments(6) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 萬年筆調整 

2009年05月19日

火曜日の質問コーナー その78

万年筆評価の部屋では毎週火曜日に、質問コーナーを設けているが

第78回目の今回は筆記具全般に関する質問!


今回のアンケートは禁断の質問じゃ!


あなたの配偶者はあなたの萬年筆狂いに対してどういう対応をされてますか?


よけいな解説は加えないので、率直にお書き下され!

ちなみに拙宅では、金額を一切知られていないので、微笑ましく思っているようじゃ。

それに実際の本数のXX%しか見つかっていないし・・・

また年間38日間萬年筆関係の催しで休日出かける事に対しても
ボケ防止には趣味の集まりが一番!と積極的に後押ししてくれる!
ありがたいことじゃ!


それでは Go

  
Posted by pelikan_1931 at 07:00Comments(30) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 質問・アンケート 

2009年05月18日

月曜日の調整報告 【 Pelikan 1931 White Gold 18C-B 微妙な引っ掛かり 】

2009-05-18 01 今回の依頼は書き味の微調整。ほんの微細な調整じゃ。通常の定例会に持ち込まれた物ならば、その場で直すのだが、そうはいかない理由があった。

 ひとつは、郵送で送られてきた調整依頼であること。もう一つは依頼者の感覚が非常に鋭敏であることじゃ。ツユダクは嫌いだが、ヌラヌラの書き味は好き!という矛盾した要望を持っている。

 またピストンの後側にインクが回るのがイヤなので、Pelikanの場合はペン先ユニットを外して注射器でインクを入れるほど!従ってチャラチャラとした調整では(口には出さないが)不満が残っているのじゃ。

2009-05-18 022009-05-18 03 気になる症状が便箋1枚にびっしりと書かれている。調整して欲しい萬年筆で書かれているので、1行読めば依頼内容は見当がつく。外れた事はない。そういう意味では書き味の趣向が長期間変わらない依頼者である。

 未調整との事だがスリットの空き具合など、普通なら絶妙と言って良い状態じゃ。コーナーの形状が多少角張っているが通常の筆記にはまったく問題はない。

 実は依頼者は【ダメ出しの女王】しゃんと同様の癖を持っていた。通常筆記では絶対に紙に当たらない方向にまで二萬年筆を捻って書いてみて、一箇所でもカリカリ言うと、それが気になってしようがないというもの。最近はかなり収まってきたが、【ダメ出しの女王】しゃんが自立した現在では、最も書き味に過敏な反応をする会員となってしまった。昔と比べればずいぶんとまろやかな希望になってきてはいるが。

2009-05-18 042009-05-18 05 横顔を見ても特に問題はない。ペン先とペン芯の位置も誤算の範囲内。ただペンポイントの形状が多少角張っているかな?

 強いて言えば、ペン先が多少背開き傾向にある。これをクィっと腹開きにするのは楽なのだが、そうするとインクフローが増えてしまう。それは厳禁!

 制約条件が山ほどある中での調整なので、よほど気力体力が充実して、時間がある時でないと調整出来ない。いつも2〜3ヶ月は待ってもらっている。

 調整方針としては、背開きはある程度修整はするものの、多少はその傾向を残しておく。これは引っ掛かりは少なくしつつ、インクフローを変えないようにするためじゃ。

 またスリットはさらに詰めるが、少しでも筆圧を書けるとわずかにスリットが開く程度に微調整する。

 さらにはペンポイントの外側のエッジを丸めることによって字巾を狭め、スイートスポットを作ることによる線の太さの増加を抑制するのじゃ。

2009-05-18 06 その調整を施すには、ペン先ユニットを外す必要がある。いつもペン先ユニットを緩めてインク吸入をしているせいか、ユニットは力を入れなくてもすぐに外れた。

 Pelikanはペン先ユニットを捻るときに段違いやスレが発生する確率が高い。実はペン先ユニットを持って捻るのは非常に危険な行為じゃ。書き味に鋭敏な人間のやることではない。そこで今回はピストンの後側にまわったインクの清掃方法を伝授しよう。

2009-05-18 07 Pelikan 1931 White Goldは往年のPelikan 100の復刻である。単なる外観だけではなく構造も復刻している。従ってピストンユニットをに捻れば抜ける!

 その状態で胴軸内部を清掃すれば良い。ペン先ユニットをいじらないまま清掃できるので、ダメージを与えることもない。M300〜M1000ではこうはいかない。復刻版だからこそのメリットじゃ。


2009-05-18 08 多少の背開きを残したまま、スイートスポットを作り込み、スリットを詰めた状態が左画像じゃ。

 ペンポイントの研磨は終わっているが、ほとんど調整の痕跡は残っていないはず。時間をかけ、少しずつ削っては確認を繰り返した結果じゃ。

 今回この状態を上手に記録できたのは、今後に非常に役に立つ。これはスキャナーの上に、ノックアウトブロックを立て、その穴に萬年筆を入れて先端部がガラス面に衝突した状態でのスキャン!マクロレンズでピントを合わすのは至難の業だが、この方法ならピンが必ず合う。弱点はスキャナーの光源によって先端部が光ること・・・これだけは避けられない。

2009-05-18 09 こちらがスイートスポットを入れた横顔。多少斜面が急になっているのがわかるかな?

 筆記角度変化のブレを吸収させるために斜めにし、接紙面積を拡げない為にスリットを狭めた。

 プロの調整師の方々は、【お客様に育てられた】という言葉を口にするが、拙者の技術を育ててくれたのは、この依頼人であることは間違いない。深く感謝したい!

  
Posted by pelikan_1931 at 07:00Comments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 萬年筆調整 

2009年05月17日

aurora_88しゃんの〔萬年筆研究会【WAGNER】第4回関西地区大会報告〕

http://blog.livedoor.jp/aurora_88/archives/51295545.html

 

今回は父親が娘さんを会員登録されたケース

生まれたばかりの息子さんをつかって値切ったケース

など心温まる風景が多かった!

ぜひ、ご家族、ご友人とお誘い合わせの上ご参加下され。

ひと味違った楽しみ方が出来そうですぞ。

  
Posted by pelikan_1931 at 14:30Comments(4) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Blog紹介 

萬年筆の座敷牢

2009-05-10 01 昨日は萬年筆研究会【WAGNER】関西地区大会。会場は【兵庫県民会館】で、写真の【Pen and message.】から徒歩2分くらいのところ。

 4:00起床、羽田から飛行機で神戸空港経由で【Pen and message.】前に到着したのが8:20ごろ。当然、まだ開店していない。

 その足で【兵庫県民会館】の会議室のキーを受け取る場所に行ったら、【世界のコレクター】がソファーから手を振っている。聞けば、8:00から来ているとか。開始は9:30からでっせ!

 ところが9:30二右衛門半しゃんが到着したときには、会場は大混乱状態。関西は朝が早いのか?

 その中に、萬年筆を右手に握り、札束を左手に握った、K女史がいたのが印象的。表敬訪問されただけのはずなのに、一番テンションが高かったようじゃ。

2009-05-10 032009-05-10 04 萬年筆研究会【WAGNER】関西地区大会の詳細は、参加者の方々のBlogに委ねるとして、本日紹介するのは【萬年筆の座敷牢】にピッタリのペンチェスト。Kawecoの製品らしい。

 前々から存在は知っていたのだが、eBayに出品されたので思わずポチッとやっちまった。

 写真のように6本入る引き出しが7段と、側面に6本立てられる面が3面。合わせて60本の萬年筆をコンパクトに収納できる。

 大きさは縦横が22僉高さが23僉2鹽昇臓1僉砲鮟けば立方体。狭い空間に出来るだけたくさんの萬年筆を収納するには至極便利。

 さっそく100本入りペンケースから60本を取り出して撮影してみた。深夜の撮影中に妻が起きてきて、【あら綺麗ねぇ!】とコメントを残して、また眠りに入った。本末転倒の気もするが、隠したい相手からは好評のようじゃ。

 ただ一つの問題は、100本入りペンケースに60本分のスペースが空いてしまったこと。早急に埋めねば・・・という気持ちが(自分に)出ないことを祈るばかりじゃ!

  
Posted by pelikan_1931 at 14:00Comments(12) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 周辺Goods 

2009年05月16日

土曜日の調整報告 【 Montblanc No.244G 14C-OB ペン芯研磨 】

2009-05-16 01 今回の依頼品はMontblanc No.244G。キャップの天冠部分が変に飛び出しているので、日本では【でべそ】とも呼ばれている。万年筆くらぶ【フェンテ】のでべそ会長と関係があるのかどうかは不明・・・だが、ご本人も愛用しているはずじゃ。

 症状はまったくインクを吸わないということ。おそらくはピストンが劣化しているのであろう。コルク交換くらいでうまくいくかな?

 そのほかにもペン先先端部がキャップの天井に衝突しているとか、ペン芯が太すぎるとか・・・いろいろ不具合はある。この際、一気に直してしまおう!

2009-05-16 022009-05-16 03 こちらがペン先rの拡大図。すさまじい段差がある!これではまともな筆記は出来ないであろう。

 もっともペン先は比較的すなおに変形するので、正しい位置に戻すのは簡単。あとは調整戻りの大きさだけが不安要素じゃ。

2009-05-16 04 右から3個目が劣化して縮んだコルクで、右端が新品。真ん中はコルクを中軸に固定する部品。コレが無くなると死んでしまう・・・という万年筆にとって心臓のような部品じゃ。

 この段階では、いつもと同じで簡単にいくわぃ!と甘く見ていた・・・

2009-05-16 05 これが完成した状態。コルクをイボタ蝋で多少煮てインク漏れをプロテクトすると同時にピストンの上下を軽くするおまじないを施してから押し込んだ状態。

 今回は、そこに至るまでの過程で大あわてした・・・

2009-05-16 06 実はイボタ蝋を溶かす際の温度が高すぎて、コルク内の空気が膨張したのか、ボコボコの弁になってしまった。左は正しくできた物。真ん中は収縮した物。右端は失敗した物じゃ。

 右端のコルクの状態ではいくら削っても耐久性が出ないので、プロの道具としては使えない。仕方なく、もう一個作ることになった。

2009-05-16 072009-05-16 08 こちらが調整後のペン先先端部の拡大画像。スリットはホンの少し拡げておいた。

 依頼人は筆圧が低い。従ってこのスタブの研ぎは最高に書きごこちが良いはずじゃ。ただし、ペンポイントの表面はいくら磨いてもツルツルにはならない。どうやらこの時代に特有のクレーターになりやすい粗悪な材料を使っているのであろう。

2009-05-16 092009-05-16 10 これについているペン芯はオリジナルではないはず。径が太すぎて途中までしか首軸内の入っていなかった。

 それが原因でペン先先端部がキャップの天井の衝突していた。キャップを捻って閉めていた際、最後の一捻りでペン先がよじれ、あそこまで大きな段差になっていたのであろう。

 320番の耐水ペーパーでかなりペン芯を削ってやっとペン芯がしかるべき位置まで首軸内に入った!これで完成じゃ。二度とペン先先端部がキャップ天井の衝突する事はないはず。安心してお使いなされ!

 こういう作業は、【調整】という枠は超えているのだが、結構事例は豊富。いかにVintage Montblancを使うのに覚悟がいるかということじゃ。海外オークションでババを掴まされるよりは、国内の信頼の置ける販売店から買う方が安全じゃよ。

  
Posted by pelikan_1931 at 07:00Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 萬年筆調整 

5月16日(土)は【WAGNER】の第4回関西地区大会

日時:5月16日(土) 9:30〜17:00
場所兵庫県民会館
B101会議室   Pen and message.から徒歩2分
   
〒650-0011 兵庫県神戸市中央区下山手通4-16-3  筺078-321-2131  アクセスこちら
2009-05-16 00
参加費:
18歳未満は      無料
    本籍が海外の方   
¥1,000
     所帯を共にする方  ¥1,000/人  ご夫婦で参加なら ¥2,000/所帯 という意味です】
    18歳〜25歳は     ¥1,000
    26歳〜59歳は    
¥2,000
    60歳以上は     
¥1,000

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Posted by pelikan_1931 at 05:00Comments(23) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック イベント案内 

2009年05月15日

ナースのルール その23

2008-11-28 【ナースのルール】の萬年筆界パロディー編は毎週金曜日に公開される。

 以前の【ドクターズルール】に引き続いてのコアなファンを持つコーナーじゃ。

 まずは青字の文章を読む。

 それに対する拙者の 本音ギャグ を下に書いてある。

 これを真似て、青字の部分に関する【浅はかで愚かな解釈】をコメント欄に書いて下され。


1.危害について知るべし。危害を加えるなかれ。

 → 知らずに加える危害の代表はインク。インクが胴体を溶かす危険性について把握しておきなさい。
    かつてペンマンインクは、幾多の吸入式萬年筆をダメにした。

 → 必要以上にカーボンインクを怖がる必要はありません。ロットリング洗浄液があれば、ブルーブラックより安全です。
    また萬年筆を分解すれば100%綺麗になる。安心してお使い下され。
    萬年筆研究会【WAGNER】の定例会にいつでも持ち込めるのであればじゃが・・・


 → 万年筆評価の部屋の情報を鵜呑みにすること無かれ。不器用な人が真似をすると萬年筆に危害を加える可能性が高い・・・


2.あなたの人生やまわりの人々を向上させるための手段として知識を使いなさい。
  決して、人を脅すための武器として使わないこと。

 → オークション出品者から届くメールが、夫婦の主従関係を反転させる武器にならないようにすること。
    もともと婦唱夫随の過程ならなおさら郵便物の【品名】に注意すること。

 → 【修理済み筆記具】【PC用部品】【筆記具用部品】などが常套手段。

 → 手練れになると、上記に加えて、郵便局留めという手を使う・・・
    悪知恵知識の発展形!


3.患者は疾患ではない。患者とは疾患で苦しむ人のことである。

 → 【萬年筆欲しい欲しい病患者】は疾患である。だれも同情してくれないが、排除もされない。

 → そこをついて【布教活動】という伝染操作をする人もいる。

 → 豚インフルと同じなのは、若い人ほど伝染力が強いこと。
    違うのは、年寄りほど症状が重いこと・・・


4.”あなたに助けて欲しいのです。でもそうはさせません”とでも言いたげな患者がときどきいる。

 → かつての【ダメ出しの女王様】じゃ。最近は救う側にまわっているようじゃが・・・

 → 萬年筆を患者にたとえれば、自己調整に失敗した物は、回復の余地が少ないのが現実。
    寸止めの状態で持ち込んで欲しい物じゃ・・・


5.紛失した入れ歯をみつけるための自動装置の発明が待たれる。

 → 紛失しやすいLAMY 2000の首軸リング、Montblanc 70年代三桁番胴軸の色リングをみつけるための自動装置の発明が待たれる。

 → 失敗した過去(欲しくない萬年筆をポチっと押していたら落札してしまった)をリセット出来る機能があれば良いのに・・・

  
Posted by pelikan_1931 at 07:00Comments(6) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 先人の教え 

2009年05月14日

90日間の旅

 独逸のeBayで落札したのが2月のはじめごろ。当初は第九回ペントレでお披露目するはずだった。

 いやな予感はしていた。PayPalでの支払いが出来ない。多額の手数料がかかる銀行決済を回避してPostal Money Orderにしたので、かなりの情報量を先方とやりとりする必要があった。

 しかも英語が極端に下手。拙者ではなく先方が!”This are one pens." というレベルの英語。長い間eBayで先方と取引していて、拙者より英語が下手な相手に遭遇したのは初めてじゃ。

 独逸語で書かれた内容を類推しただけで飛びついたので、商品が壊れているかも知れないというリスクもあった。

 過去にこういう場合は何かが起こった。悪い予感があたって、商品が届いたのは昨日。実に3ヶ月かかって到着したことになる。

 その間、英語で督促すること20回。【何時送った?】【まだ来ないぞ!調べろ】【どうなっている?返事位せよ!】・・・・

 返事があったのは、【24時間以内に返答がなかった場合はマイナス評価をつける!】とメールした時のみ。それも何を言い訳しているのかすら意味不明だった。それが20日前。

 いくらなんでも酷いので、eBayを始めて依頼初のマイナス評価をしようと決心した日にブツは届いた。それは、こちら・・・・・

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Posted by pelikan_1931 at 07:00Comments(13) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 周辺Goods 

2009年05月13日

水曜日の調整報告 【 Pelikan 400NN 14C-EF 尻軸の遊び 】

2009-05-13 01 今回の患者はPelikan 400NN。この萬年筆はVingtage萬年筆の入門として、非常にたくさんの本数が流通していると思われる。独特の弾力のある書き味は虜になるとしばらくは浮気できない。【他の萬年筆も買いあさるのは全て400NNのすばらしさを再確認するため!】というような【浮気の言い訳】めいた発言をする人さえいた。

 
依頼内容は尻軸に遊びがあるということだったが、ペン先の状態もかなり悪い。また入手したときの状態のままなので、全体的に小汚い。こういう状態で持ち込むのが正解!仕組みを知らないで無理に掃除しようとすると壊してしまいがち。まずいのを入手したと思ったら、そのままの状態で持ち込んで欲しい。

2009-05-13 02 尻軸の遊びとは左図のような状態。ピストンがこれ以上右に回せない。従ってピシっと締まらないでカクカクした状態になっている。

 原因は一度修理してピストン機構を胴軸内に押し込む際に力が足りなくて途中で止まってしまった・・・のであろう。

 あるいはなんらかの弾みでピストン機構が抜けてしまって、それをあわてて押し込もうとして失敗したか・・・

 いすれにせよ、一度引き抜いてから再度押し込む必要がある。

2009-05-13 032009-05-13 04 ペン先の表面には細かいスリ傷が無数に入っている。またスリットはこれでもか!というほど詰まっている。

 400NNのペン先はお辞儀している。実は真っ直ぐなペン先をお辞儀させると、腹開きになると同時にスリットが詰まる。腹開きは紙当たりを良くするが、スリット詰まりはインクフローを悪くする。従って極細系に最適なペン先ということになる。太字なら上に反り気味でスリットが開いていた方が(一般的には)書き味はよい。

2009-05-13 052009-05-13 06 そのお辞儀の状態がこちら。拡大図を見ると蜘蛛の巣のようなものがペン芯の先端部付近についている。

 これはペン先洗浄をしないで放置したまま長期間経過した時などによく見られる症状。相当長期間清掃もされていまい。こういうのを新品同様に磨くのを趣味にしている人もいる。そのすばらしさは目を見張るほど!萬年筆研究会【WAGNER】会員なのでいつか見せてもらうとよかろう。

2009-05-13 07 ペン先表面の研磨はすぐにできるので、気の短い拙者にとっては都合がよい。金磨き布に数分間ペン先を擦りつければすぐにこの程度にはなる。

 拙者、エボ焼けは好きだが、細かい傷は大嫌い。毎回せっせと金磨き布で磨いている。そのせいは、拙者の金磨き布の消費量ははんぱではない・・・
 
2009-05-13 08 こちらが胴軸から抜き取ったピストン機構。なを抜き出しには専用工具が必要。昔は首軸側からたたき出していたが、壊す確率が30%程度ありこまっていた。

 専用工具が出来てからは事故はゼロ!力加減が極端に難しい工具であるが、既に慣れた。あまりに重くてペンクリ会場などに持ち込めないのが残念じゃ。

2009-05-13 09 いったん抜いた後で全ての部品を清掃し、ピストン機構を一気に押し込むと遊びがなくなる。

 これを少しずつ押し込もうとすると・・・失敗。最後の1ミリだけを押し込むには相当の力がいる。助走をつけて一気に押し込まないと、毎回遊びが出てしまうので、思いっきり押すのじゃ!これで右に捻ったとき、ピシッと小気味よく締まる。

2009-05-13 10 ペン先先端部の状態。ペン先・ペン芯付近の完全清掃をすると同時に、ペンポイントの研磨も施しておいた。

 やや寝かせて運筆する依頼者の筆記角度に合わせてペンポイントを若干研磨したしだい。またインクフローは豊富な方がお好きなのでスリットも多少開いておいた。実は猫背ニブでスリットを開くのは至難の業。やった人しかわからない苦労なのじゃ。

 これらの処置を施した結果、見違えるように魅力的な萬年筆になった。磨けば必ず光るということがわかっているので精神的負担も少ない。  
Posted by pelikan_1931 at 08:00Comments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 萬年筆調整 

2009年05月12日

火曜日の質問コーナー その77

万年筆評価の部屋では毎週火曜日に、質問コーナーを設けているが

第77回目の今回は筆記具全般に関する質問!


今回のアンケートあなたのご両親は萬年筆をお使いでしたか


 拙者は56歳。両親の世代は萬年筆を使うのはあたりまえ!という時代だった。

 ところが母は拙者がPilot 65の青軸を買い与えるまで萬年筆を使ったことはなかった。ずっとGペンを使って家計簿を書いていた。

 父親は経理マンだったこともあり、極細の安物万年筆数本と、サイン用のParker 75 14K-Mを持っていた。ペンポイントは球体でお世辞にも書き味は良くなかった。後にParker 75 14K-Fを買い与えたが、勿体ないと言ってほとんど使わないまま。むしろセットで贈呈したボールペンとペンシルを愛用していたらしい。

 萬年筆研究会【WAGNER】の若手会員の両親は、既に拙者より年下!といのがちらほら見かけられるようになった。我々の世代は、日常筆記に萬年筆を使うことが最も少ない世代かも知れないと考えている。少なくとも萬年筆を使う必然性を感じたことはない・・・。いったい会員の両親の世代は萬年筆を使っているのだろうか?これが今回の質問じゃ。


あなたのご両親が萬年筆を使っているのを見た事がありますか?

何歳ぐらいの頃、どんなメーカーの萬年筆を使っていましたか?


それでは Go

  
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2009年05月11日

月曜日の調整報告 【 Montblanc No.642G 14C-O 逆研ぎ! 】

2009-05-11 01 今回の依頼品は1950年代のMontblanc No.642Gじゃ。小型の萬年筆のはずなのだが、なかなか良い按配の重量バランス!

 テレスコープ吸入機構なので非常に壊れやすい。コルクにインクを吸い込ませたまま乾燥させるとコルクが縮んでしまう。その状態で、十分に水分を含ませないまま強引にインクを入れてしまうと、インクがコルクと胴体のスキマを通ってピストン機構側にはいり、吸入機構をダメにしてしまう事がある。

 テレスコープ吸入式は、使わないときは水を十分に胴軸内に入れたまま保存しなくてはいけない。拙者は月に一回は全てのテレスコープ吸入式の萬年筆の水を入れ替えていた。それに閉口して全てのテレスコープ式を手放してしまった。

 テレスコープ式萬年筆のコルクは消耗品。年に一回くらいは交換する前提で使った方がよい。もっとも常に満タンのインクを入れて、毎日使っているのであれば、何年経っても劣化はしない。使わなければ劣化する。まるで筋肉のようじゃな。

2009-05-11 022009-05-11 03 今回の依頼内容は、ペン先がカリカリと異様に引っ掛かるので直して欲しいとのこと。また同時にオブリークを通常のMに研ぎ直して・・・というのも含まれていた。

 画像で見る限りは、調整前からスリットは十分開き、インクフローは潤沢なはず。なぜカリカリするのかなぁ?と横顔を見てみると・・・

2009-05-11 042009-05-11 05

 なんじゃこりゃぁ!ペンポイントの先端部の上側が斜め下に削り取られている。

 この形状は【細美研ぎ】に似ている。【細美研ぎ】は超極細を実現するために、EFの先端部を削って、より横線を細くする調整。当然、スリットは極限まで詰めてインクフローを悪くして、一段の細字を実現している。

 ところが、この萬年筆では、スリットを開いたままペンポイントを薄くしてしまった。これでは内側のエッジがカリカリと紙に引っ掛かってしまう。

 調整方針としては、多少スリットを閉め、ペンポイントの腹の部分を多少丸めることになろう。また、依頼者はたまに右傾斜で筆記するので、現状のオブリークのままでは、右側のペンポイントがじゃまして気持ちよい筆記が出来ない。ここは左オブリークから通常のM程度に先端部を研ぎ直す必要がある。
 
2009-05-11 06
 こちらがソケットから外したペン先の全体画像。どうやらペン先はNo.142と共通のようじゃな。Montblancの裸のペン先を見ていると【ペン先の幅の割に長い】と気付く。

 特にNo.14Xシリーズはいまだにそうじゃ。これはペン先とペン芯とが密着する面積を大きく取る為ではないかと考えている。ペン芯とペン先が密着する面積が大きいとグラつきは少ないし、インクフローの安定感も増す。

 高級モデルはこのあたりにお金を使っていたわけじゃ。決して豪華な外装にお金をかけたのではなく、内部にお金をかけていた。だからこそこの時代のMontblancにファンが多いのであろう。

 手もかかるが、性能も良い!1970年代のフェラーリに似ている?

2009-05-11 072009-05-11 08 ますはスリットを詰めた上で、左傾斜のオブリークを真っ直ぐに研磨し直した。

 この際、背中側から机の上に置いたペーパーの上でガリガリ削るのが最初の動作。腹側から削ると馬尻になる危険がある。必ず背中側から!

 形状が真っ直ぐになったら、次に腹を削る。この際には依頼者の筆記角度で粗めのペーパーの上で文字を書き、その癖の方向に研磨を深めていく。

 誤解している人も多いが、ここから先の作業は、ペーパーは手に持って、空中でペンポイントを研ぐ作業になる。机の上にペーパーを置いてやったら大変なことになりますぞ!

 拙者は左右両手利きなので、萬年筆を右に左に持ち替え、細切れにしたペーパーも左右持ち替えながら研磨する。最近は老眼?で細部はほとんど見えていないが、指先の感覚で研磨度合いがわかる。従って3分に一回ほどルーペで確認するだけじゃ。指先の感覚に自信が無ければ、かなり頻繁にルーペで確認した方がよいですぞ。

2009-05-11 092009-05-11 10 こちらが調整が終了したペン先の拡大図。書いてみると・・・これは良い!

 柔らかいペン先がイタリックの形状に研がれていると、
得も言われぬ筆記感がある。

 1950年代のMontblancは好きではないが、この細〜中字のスタブ/イタリックに研がれたペン先の書き味だけはMontblancが最高!こうやって調整で楽しめる拙者は幸せじゃ。どんどん持ち込んで下され。

  
Posted by pelikan_1931 at 07:00Comments(3) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 萬年筆調整 

2009年05月10日

aurora_88しゃんの〔萬年筆研究会【WAGNER】裏定例会 in 小田原(09.05.09)〕

http://blog.livedoor.jp/aurora_88/archives/51292675.html


12人でランチに行くという【初めての経験】をした!

楽しかったなぁ・・・

  
Posted by pelikan_1931 at 20:20Comments(3) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Blog紹介 

光明が見えたオマス・パラゴンの修理

 修理不能だとサジを投げかけていたオマス・パラゴンの高級ラインの修理に光明が見えてきた。完全分解出来たのじゃ。

 このパラゴンは今年3月の定例会でお預かりした。インクが入って書ける状態でペンクリで診察したのだが、一度書くと手が異様に汚れる。持主に確認すると【金属とセルロイドの境目からインクが滲み出てくる】とか。

 詳細に調査すると【キャップリングの隙間、首軸の隙間、尻軸の隙間】、すなわちありとあらゆる隙間からインクが滲み出ていることがわかった。

 構造がわからないので、力一杯は捻れない。金属とセルロイドであれば圧倒的にセルロイドが弱いので、捻った瞬間に割れるかも知れない・・・。とはいえ、多少力を入れて捻ってもビクともしない。

 【お手上げですな・・・】と持主に伝え、月末の定例会で返却予定にして、昨日の定例会に参加し、持主と話しているうちに、貴重な追加情報を得た。

 なんでも最初に買った時、尻軸をひねっていたら尻軸が外れた。中には管のようなものにピストンが組む込まれていたとか。また、同じタイプで、おなじような症状が出ていた他の会員のパラゴンを拙者が直した聞いた・・・・とか。

 尻軸が外れたパラゴンを海外の販売店に修理に出して、返ってきたのが今回のもの。おそらくは新品と交換したのでしょうというのが持主の意見。

 そこで拙者は仮説を立てた。これは修理ミスではないか?組み立ての時に、水漏れ防止措置を取らなかったのではないか?という仮説じゃ。

 また、左に捻って尻軸が外れたのなら、逆ネジということはない。これが一番貴重な情報だった。以前のOMASはインナーキャップのねじ込みが逆ネジだったので、ネジの方向について確信が無かったのだが、これで安心!

 定例会+宴会を終え、自宅に到着すると、この尻軸を外すために注文していた、薄型モンキースパナがメール便で届いていた。

2009-05-10 01 早速それを使って尻軸受けの金属部分を捻ると・・・外れた。と同時に真っ黒なインクの名残がどっと出てきた。そして首軸も渾身の力で半時計回りに捻ろうとしたが、その前に冷静に・・・と考え、真っ直ぐに引っ張ったら割と簡単に外れた。

 どうやら、左画像の透明管で尻軸と首軸がネジで繋がっており、尻軸のピストン機構金具を外さないと首軸が外れない構造になっていたのじゃ。

 そしてインクは首軸先端部から、胴軸と透明管の間に入り込み、そこから外側に漏れていったのじゃ。ピストン機構内部のインクが漏れ出したのではない!

2009-05-10 02  ペン芯に含まれたインクが、金属製首軸の内側に固定された透明軸の外側ネジと首軸との隙間から、毛細管現象で入り込み、それが透明軸と胴軸の隙間を毛細管現象で伝わっていき、ついには、尻軸を固定する金属ユニットにまで伝わったということじゃ。

 キャップからインクが漏れ出したのは、偶然の産物と思われる。キャップリングとキャップの隙間が、たまたま漏れ出したインク溜まりの上に乗って、同じく毛細管現象でキャップリングの内側全体に拡がり、洗っても洗っても隙間からインクがちょっぴりにじみ出す状態になっていたのであろう。一晩、ロットリング洗浄液につけたら、綺麗になった。

 この判断が正しければ、インク漏れの処置は、透明軸先端部と金属製首軸との間だけを塞げば良いことになる。はたして理屈通りに行くか?結果は24日の定例会で、持主だけが知ることが出来るのじゃ。

  
Posted by pelikan_1931 at 09:45Comments(4) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 萬年筆紹介 

2009年05月09日

土曜日の調整報告 【 Montblanc Monte Rosa 14C-F ペン芯乖離・・・ 】

2009-05-09 01 今回の対象は拙者の所有物。ペントレに出品していたのじゃが、途中で不具合に気付いて引っ込めたもの。調整師が不良品を出品しては信用問題じゃな・・反省。

 入手したのは何年も前。まだ、MontblancのVintage(Mint品)を集めていたころ。書き味重視で1950年代のものに血道を上げていた。現在では、もういいかな?という感じ。拙者の中でVintage Montblancは、ルービックキューブやスペースインベーダーと同じ・・・究めたのでもういいや。それに皆さんが持ち込んでくれる調整品で、いくらでも書き味は楽しめるし!

2009-05-09 022009-05-09 03 すでに調整済だったので、スリットはちゃんと開いている。すなわちインクフローは極めて良い。

 またペンポイントの形状も申し分なく、柔らい書き味でペコペコ・・・と書ける。Vintage Montblancは、実は、大型よりもNo.342とかMonte Rosaなどの小型ニブの方が柔らかい。そういえば英国のSwanもエターナルの大型ニブよりも、ブラックバードの小型ニブの方が柔らかくて好きだったな。

2009-05-09 042009-05-09 05 こちらが不具合の症状。なんとペン先とペン芯の間に大きな隙間が空いている。おそらくは前回の調整時点では隙間など無かったはずなので、その後の経年変化か、調整戻りか・・・強筆圧の試筆で曲がったとは思われない。不思議・・・

 しかし、こういう得体の知れない不具合が突然発生するのも、Vintage Montblancの怖さであり、魅力でもある。そう、不具合があるとわかっていてなかなか止められない、煙草やドラッグのようなものなのであろう。

2009-05-09 06 いずれにせよ隙間があってはインクが切れてしまう。まずは首軸からソケットを抜く必要がある。それには左画像の工具を使う。

 ソケットの溝に合うように工具を差し込んで左に回せば簡単に外れる。ただし、ソケットの溝がペン先のハート穴の真上に位置するような関係でないとエラがじゃまして工具が使えない。

 ペン芯とペン先をソケットに差し込む位置は上下二箇所しかないというわけじゃ。工具を使わない人は、このあたりを無神経になっているケースがあるので、購入時に溝の位置を確認するのが王道じゃ。

2009-05-09 08 ペン先を多少丸めて猫背にし、ペン芯を多少上に反らせたうえで、両者を併せて隙間が出ないようにする必要がある。

 ペン先を反らせるには、ツボ押し棒が便利なのだが、Monte RosaやNo.342などの小型ニブようには、先を細くした改造ツボ押し棒を使う。もう10年くらい前に作った物だが、なくなりもせず、いまだに愛用している。ただ、そろそろ引退の時期かも知れない。すでに後任のツボ押し棒(細)の製作が準備段階にある。

2009-05-09 092009-05-09 10 修理が完了した状態がこちら。どちらか一方だけ曲げて合わせても、どうしても無理が出る。ペン芯の先端部とペン先伸したとは密着するが、その後側に隙間が出来て、インクがボタ落ちしやすくなる。

 それを防ぐには、出来るだけ密着する面積を拡げる必要がある。それには、ペン先、ペン芯の両者を曲げた方が良いことに気付いたわけじゃ。

 なを、ペン芯を曲げるには、最近ではヘアー・ドライアーを使っている。以前は熱湯だったが、海外の修理人にはヘアードライアーを使う人が多いと聞き試してみたら、病み付きになった。

 拙者の自宅は、電気温水器なので、お湯が出るまでに時間がかかる(20秒ほど)。また、電気ポットを止めてティファールにしたので、お湯が湧くにも1分弱かかる。拙者はせっかちなので、この待ち時間が容認できないのじゃ。なぜプロがヘアードライアーを使うのが理解できた気がする。そういえば悪魔の館にも工業用ドライアーの先端部を改造した怪しいブツがあった・・・。プロは生産性と安全性を考えているので、そういう所は見習った方がよい。

  
Posted by pelikan_1931 at 08:00Comments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 萬年筆調整 

5月9日(土)のWAGNER裏定例会は【小田原】で実施

5月9日(土10:00〜18:00 萬年筆研究会【WAGNER】定例会
 
2009-05-09 地図場所:小田原商工会議所 B1【第会議室】

   東京
駅から新幹線:
36分 / 3,640円  踊り子61分 / 2,860円  普通:74分 / 1,450円
   品川駅から新幹線:28分 / 3,470円  踊り子54分 / 2,690円  普通:65分 / 1,280円
   横浜駅から踊り子36分 / 2,610円  普通:52分 / 950円
   新宿駅からロマンスカー:70分 / 1,720円  踊り子68分 / 3,110円
   海老名駅から小田急:47分 / 440円
   伊東駅から普通:51分 / 650円
   茅ヶ崎駅から普通:25分 / 450円
   静岡駅から新幹線:48分 / 3,810円  普通:104分 / 1,620円

   そして小田原駅東口から徒歩400m程度 ゆっくり歩いても10分はかからない!

参加費:高校生以下は       無料
    本籍が海外の方   
¥1,000
     所帯を共にする方  ¥1,000/人  ご夫婦で参加なら ¥2,000
/所帯】
    18歳〜25歳は     ¥1,000
    26歳〜59歳は    
¥2,000
    60歳以上は     
¥1,000

時間割:10:00 〜 準備
    10:30ペンクリスタート
    13:30お昼休み みんなで外で食事 会場は施錠
    14:30 〜 各種企画の進捗発表 【2009 / 2009SP1 / 2009SP2 / 銀の / 2010 / 2010SP
    15:30 ペンクリ続き
    17:30 〜 後片付け
    18:00 〜 居酒屋で宴会・・・ 


新規入会
大歓迎! お昼休みを外して
会場においで下さい。出来れば午前中から!

  続きを読む
Posted by pelikan_1931 at 05:00Comments(23) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック イベント案内 

2009年05月08日

ナースのルール その22

2008-11-28 【ナースのルール】の萬年筆界パロディー編は毎週金曜日に公開される。

 以前の【ドクターズルール】に引き続いてのコアなファンを持つコーナーじゃ。

 まずは青字の文章を読む。

 それに対する拙者の 本音ギャグ を下に書いてある。

 これを真似て、青字の部分に関する【浅はかで愚かな解釈】をコメント欄に書いて下され。


1.もうすぐ死ぬんだという患者には細心の注意を払いなさい。

 → 【もう萬年筆はこれ以上いらない】という人が関西方面には多いそうな。
    ”嘘は泥棒の始まり”と昔から良く言われた物じゃ。
    限りある資源(Vintage萬年筆)は、こういう嘘つきどもによって後世に伝えられていく・・・

 → 【もう萬年筆はこれ以上いらない】とは万年筆くらぶ【フェンテ】会長が昔から良く口にする言葉。
    彼もまた”嘘つき”であることが画伯によって明らかにされた。
    【4本のヘミングウェイ】・・・・4本? 嘘つき!


2.夜間の混迷状態が痴呆の初発症状となることがある。

 → WAGNER会員には痴呆の初発症状が多いらしく、夜間にポチポチしているようじゃ。こうやって世界中の相場が上がってしまう。
   
 → 【こうやって世界中の相場が上がってしまう】と、その昔、世界の相場を上げた日本人どもが愚痴を言う・・・歴史は繰り返す。


3.患者に頼み事をしないこと。

 → 訪問客に万年筆の発売時の値段を聞いて、値付けさせようという悪魔の企みに乗らないこと。
   
 → 人に買われたくない万年筆には高い価格設定を言ってしまうが、翌日にはそれが欲しくなっている・・・


4.患者には良くなることを教えるのであって、病気になることを教えるのではない。

 → 病気を悪化させるために人々が集まる場所がある。院内感染が盛んに発生するが、誰も文句は言わない。
   
 → 【Fountain Pen Hospital】とか、萬年筆病院とか呼ばれる際の、病院とは院内感染を誘発する場所という意味!


5.希望を取り去ってはいけない。

 → いまだに【ヘミングウェイ(萬年筆)】を発売時の定価(8万円)以下で入手する野望を持っている人もいる。
   
 → 希望と言うより、妄想に近いかな? でも、献上する人が出てくるかも知れませんな・・・


6.していることがわからない時は、すぐ止めること。

 → 調整の方向性に迷ったら、すぐに手を止めて頭を冷やすこと。
   
 → それが出来ていれば万年筆の死屍累々は無かっただろうに・・・供養せねば。

 → なぜ購入したのかわからないVintage萬年筆が出てきたら、定例会に持込なされ。すぐに嫁ぎ先が決まるじゃろう。

  
Posted by pelikan_1931 at 07:45Comments(6) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 先人の教え 

2009年05月07日

Sheaffer's Roaring 20's 18K-M のはずだが・・・・ 君の名は?

2009-05-07 01 左画像の萬年筆はSheafferの純銀製萬年筆。実は1年ほど前にWAGNER定例会で物々交換で入手した。どなたと交換したかは良く覚えているのじゃが、人質交換として何を差し出したのかがまったく思い出せない・・・ボケたかなぁ?

 当時はSheafferに対して興味を失っていた時機だったが、久々に物欲を刺激してくれる物が出た!とカタログを見て興奮気味だったのだが、ペン先がMしかないと聞いて逡巡していた。

 それから程なくして目の前に突然登場し、先方が拙者の萬年筆に非常に興味を示したので、その場で交換した。aurora_88しゃんから【欲しい欲しい病感患者】と名付けられた人の所有物だったなぁ。

2009-05-07 022009-05-07 03 こちらがペン先ユニット。カートリッジ・コンバーター式専用となっている。

 Sheafferの吸入式、特にタッチダウン式はインク容量が極めて少ないので、カートリッジ式の方がありがたい。レガシーも初代はタッチダウン式にもなるというユニークな形状だったが、二代目からはカートリッジ・コンバーター式になっている。

 この萬年筆のベースもレガシーの二代目であるのは間違いない。

2009-05-07 05 かなり軸への取付け部分がしっかりしている。初代レガシーのようにOリングが付いている?わけではないが、首軸を胴軸にねじ込んでいくと、最後がグッと締まるのが何とも良い具合じゃ。

 それにしても軸の彫刻が素晴らしい。彫りの深さは、アウロラの
チェーリーニほどもある(というのは大げさか・・・)。とにかく垢抜けた模様。

2009-05-07 04 ペンポイントはまるで球体のよう。このままでは書けないであろうと多少は研磨したが、この状態で日本で出荷されていたのかな?

 Bニブであれば、ばっさりと切り落としたような研ぎになっている。パイロットのコースやセーラーのズームに似たような形状にな。

 ところがMではこのまま・・・ただ、意外に柔らかな書き味にビックリ。もう少し本格的に研磨すれば、夢のような書き味になりそうな予感!

2009-05-07 06 こちらがSheaffer's Roaring 20's  18K-Mが掲載された輸入筆記具カタログの2009年版の一部。

 値段は10万円で、Mニブのみとなっている。確かにこのシリーズであることは間違い無いのだが、模様が全く違う。

 写真のものには【Sheaffer】の文字が彫られているが、こちらには無い。また模様自体も今回紹介する方が、はるかにしっかりしている。

 これは【Sheaffer's Roaring 20's  18K-M】のシリーズの一本なのか?あるいは別のシリーズなのか?このあたりがわからなくて、頭がすっきりとしない。このままでは安心して天国へ逝けないので、どなたか、こいつの正式名称を教えて欲しい!

  
Posted by pelikan_1931 at 08:00Comments(7) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 萬年筆紹介 

2009年05月06日

Sheaffer-Levenger コノソアール・スケルトン 14K-580 【B】

 いよいよ明日から会社へ行ける。自宅にこもって朝から晩までPCの前に貼りついてメール、オークション、そして調整・・・という生活から抜けだせる。

 何年かぶりで朝6時まで作業をして、お昼に起きだして・・・という生活を5日ほどした。いつのまにか徹底的な朝方人間になっていたので、生活のリズムに順応出来なくて困っていた。やっと明日からは朝型人間に復帰出来そう。

 そして土曜日は小田原での裏定例会。休みの間にずいぶんと進んだWAGNERの企画を参加者だけに披露したい。WAGNER 2009の進捗確認、WAGNER 2010、WAGNER 2010 SP1〜3の概要は見えてきた。そろそろ2011の企画にはいる時期じゃな。

2009-05-06 01 BromfieldしゃんのBlog(2009-05-05)にLEVENGERの話題が出ていたので思い出した。そういえばLEVENGERで販売したSheafferの萬年筆を持っていたな・・・。

 発掘されたのがこれ。コノソアールと同じ型のスケルトン・モデル。黄、赤、緑、青、紫、水色の6種類があり、たしか順次出てきたと記憶している。日本でもけっこう人気があり、フェンテの集いなどでは持っている人が多数いた。ちなみにコレはパープル軸。

 カタログとネットを組み合わせたような初期型のネット販売だったが、拙者は最初からネット中心、かつ、萬年筆一筋で攻めていった。定番品が驚くほど安く紹介されることもあったが、LEVEVGER オリジナルの萬年筆に嵌った!

2009-05-06 022009-05-06 03 ペン先の形状はコノソアールと同様なのだが、刻印がかなり安っぽい。コノソアール、ニューコノソアールとも18金ペン先付きだったが、こちらは14金ペン先付き。安いモデルを販売するために、逆差別として金の配合率を下げたのであろう。こういう手も有りか!と感心した。大手販売店であるLEVENGERの方がSheafferよりも強い立場にいたはずなのに、Sheafferの過去の商品にまで気を使って金の純度を下げるという心配りは感動的!

2009-05-06 042009-05-06 05

 ご丁寧に、14金でありながら、585/1000の配合率ではなく580/1000となっている。従って正確に表記すれば14金ではなく、13.92金である。

 このくらいの誤差ならば14金585と記載しても問題は無いのであろうが、そこは訴訟社会米国をマーケットに持つLEVENGER、抜かりはない。誇大表示と後ろ指指されるような事は一切していない。リスク管理のお手本のような会社じゃ!

2009-05-06 062009-05-06 07 そして粘土細工で作ったお団子をそのまま取り付けたようなBニブが素敵!一応斜面は研磨してあるのだが、書き味が下品なため、調整依頼が続出した。

 そして調整を施すと(当時はスイートスポットという概念は持っていなかったが・・・)まさに夢のような書き味になった。拙者が最初に出会ったSheafferのBニブがこのスケルトン・モデルだった。それ以降SheafferのBに夢中になっている。

 全ての色を2本ずつ購入し、各一本はMintのままで保存していた。座敷牢からはじめて出たのだが、撮影終了と同時に牢屋に戻った。

 現在メインとして使用している、【M800の14C-OM → M 研ぎ直し】にプラチナ・カーボンインクを入れた物で書いたのとは比べたらかわいそうな書き味であるのは明らかじゃ・・・

 ただ太ければよいと考えていた頃とは自分自身の書き味に対する【Wants】が変化しているなぁ・・・と感じた連休最後のお昼であった。

  
Posted by pelikan_1931 at 12:30Comments(4) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 萬年筆紹介 

2009年05月05日

火曜日の質問コーナー その76

万年筆評価の部屋では毎週火曜日に、質問コーナーを設けているが

第76回目の今回は筆記具全般に関する質問!


今回のアンケート修理必要な萬年筆眠っていませんか


昨日は、お預かりしている萬年筆の中で、特に修理の面倒な物、構造をまったく知らない物を集中して直した。

面倒な物の修理は、どうしても時間に余裕がある時でないと無理。ゴールデンウィークは絶好のチャンス!

5本の修理にかかった時間は15時間。さすがに疲れたがこの達成感は何事にも代え難い。

そこで、今回の質問は、皆さんが持っている萬年筆で修理しなければ使えなさそうな物を教えて欲しい。

軸が折れたり、ペンポイントが飛んだり・・・というようなジャンクではなく、ちゃんと修理すれば直りそうな気がする物。



具体的にブランド、ペン先、壊れている状況などを教えて下され!


生贄候補募集の一環じゃ!



それでは
Go

  
Posted by pelikan_1931 at 11:11Comments(14) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 質問・アンケート 

2009年05月04日

現在拙者が利用しているPencilは?

 拙者は現在、使用中の筆記具を全て【Stylo Art 軽井沢】の【万年筆愛好家のためのペン立て】2個に立てて保管している。もうすぐ3個を合体させた【(仮称)ペトリオット】が届くはずだが、そうなれば常用筆記具もそれに従って増える・・・わけではない。

 ”ペン立て調整中萬年筆立て”が【万年筆愛好家のためのペン立て】の用途なのじゃが、現在は調整中の萬年筆を立てるスペースがない。早くペトリオットが来ないかな?

 インクを入れて使用中の萬年筆は9本。ペリカン:2本、パイロット:2本、プラチナ/中屋:3本、セーラー:1本、Visconti:1本。プラチナ/中屋には WAGNER 2008 が含まれている。

 インクはブラック系:4本、ブルー系:3本、ボルドーとカーキ(インク工房)が各1本。黒と青にはVintageインクも各一本ずつ含まれている。

2009-05-04 01  ボールペンとペンシルは(高級ラインに限れば)7本を常用している。ボールペンは黒インク:2本、赤インク:2本で、赤のうちの1本はParkerのGELインク。

 そしてペンシルとして使っているのが左画像の3本じゃ。元々が高級ボールペンコレクターであった拙者は、ボールペンの選択に関しては萬年筆よりもはるかに書き味にこだわり、徹底的に選別しているが、ペンシルに関しては思い入れは無い。たまたまこれらが選ばれていただけ・・・と思っていたのだが、そうでもなかった。


2009-05-04 02 このデルタのポンペイに関しては、2008年10月5日の記事
で本国送りになると書いた。2ヶ月ほど前に手元に戻ったのだが、またく直っていなかった!治療費も渡欧費も無しだったので文句をいうのも何だが、トホホである。

 もう一度伊太利亜くんだりまで旅をさせるのはかわいそうなので、バスコークをシリンダーに薄く塗って押し込んだ。これで消しゴムは使えないし、スペアの芯も入れられなくなったが、机上でしか使わないので問題はない。

 0.9仗弔覆里如以前フルハルターで販売した6B芯を入れて使っている。PIXだと折れて使えないとのことだが、回転繰り出し式のポンペイであれば問題ない。筆圧をかけないでも黒い文字がどんどんと綴られていく。この筆記感は素晴らしい。芯は数本もらっただけなので大切に使わなければな・・・

2009-05-04 03 こちらはOSMIAのペンシル。1.18个凌弔鮖箸Αこちらは2005年の8月27日の記事で紹介した。結構長い間拙者といっしょに過ごしていることになる。実は萬年筆とセットで独逸から購入したのだが、萬年筆だけお嫁に行ったのであろう。

 書き終わったあとで先端部をつまんで胴体を左に回しても、芯は後退しない。紙に当てて芯を押し込む必要がある。この最後の動作が実に気持ちいいので、ついコレを手にとってしまう。芯は1.18个覆里如▲罅璽蹈椒奪スで販売している4B芯を選択した。この芯は丈夫でけっして折れないので、強い筆圧でメモするような時に使っている。これも自宅専用。ためにひまし油を塗って磨いている。

2009-05-04 04  最後はPelikanのD350。こちらは2009年1月22日の記事でK350とともに紹介した。このときは、Montblancのあざらし革のペンケースを見せびらかすのが目的だったが、既にこのケースは引退した。従って最近ではお茶をひいている事が多い。

 ペンシルは芯の片減りを防ぐため、(拙者には)回しながら筆記する癖がついているので、なんともクリップがじゃま・・・そうか!クリップを外せばいいんだ!そうすればボールペンと間違う事もないし。

 ということでクリップを外してみた。多少不細工だが実用価値は格段に上がった。短いペンシルを使う際、どうしてもキャップがじゃまだったのだが、コレで一気に問題が解決した。

 あとは何に使うかを考えるだけ・・・1.18弌0.92个中心なので.7仗弔僚佝屬呂曚箸鵑斌気ぁ2燭考えてあげなくては・・・。

 ペンシルを持ち歩くにはやはりケースが必要・・・そうじゃ!ミニ檸檬収納用にデビュー直後のTAKUYAしゃんが作ったケースを首から吊して、その中に収納しては?

 大成功じゃ! クリップが無いので取り出しやすい! これで使い道が出来た!

  
Posted by pelikan_1931 at 10:10Comments(10) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック ペンシル 

2009年05月03日

WAGNER 2009 / SP1 / SP2 及び WAGNER 2008 の状況

 先週火曜日のアンケート調査で萬年筆研究会【WAGNER】限定萬年筆 WAGNER 2009 の軸色希望を語っていただいた。たくさんのご意見をいただきありがとしゃん。おかげさまで・・・ますます迷いが大きくなってしまいました。

 SPecial モデルとは異なり100本ほどの製造を目標としているため、より万人に受け入れられる必要もあってなぁ・・・

 【ダメ出しの女王】しゃんと【怠猫】しゃんが WAGNER 2009 の企画を進行させているが、まだまだ課題は多い。時期的には、涼しくなったころに出来上がるのではないかな?10月のフェンテの集いに間に合うといいなぁ・・・


2009-05-03 01 実は先週末から2009年度の萬年筆研究会【WAGNER】限定萬年筆情報を会員にメールで流している。

 最初に流したのがWAGNER 2009 SP2 の情報じゃ。これは特別に作った物ではなく、Classic Pens の1990年の限定品(250本)であるCP1が、数十本倉庫から発見されたという情報を聞きつけて、14K-Bニブ付きでの販売をお願いしたもの。

 画像では下側がWAGNER 2009 SP2。CP1のベースとなったTARGABニブは世界的に枯渇しつつあり、ランブロー氏がどうがんばっても20本しか集められなかった。

 このBニブ付きCP1の頒布は好評のうちに終了した。そして現在は【Bニブ以外でも良いから欲しい!】というWAGNER会員向けに発注数を集計しているところ。

 まだ応募メールに返事を書いてない方で5末納品、6末支払いの条件で良ければ至急メールで申し込んで下され。あと数本は納品可能なはずじゃ。ペン先はMM→Fの研出しFXFの4種類となっている。研出しは拙者が行う予定。こちらはWAGNER 2009 SP2が対象じゃよ。お間違えなく。

 そして上側の画像のモデルが昨年依頼したWAGNER 2009 SP1。これの納品が6月初旬という連絡を受けたので、昨年7に注文を確定した方々と、キャンセル待ちを申し出た方々に、意向確認のメールを昨夜送付した。

 納品時期があまりにも
WAGNER 2009 SP2 と近いので、SP1からSP2に乗り換える人も数多く出ると考えられる。従って、もしSP1が欲しくなってきた人は、拙者宛その旨をメールでお知らせされたし。詳細は、その問い合わせメールへの返答に含めることにする。たぶん4〜5人ほどは辞退者が出そうじゃ。

2009-05-03 022009-05-03 03 そしてこちらが昨年度の限定品、WAGNER 2008 じゃ。プラチナ#3776がベースだが、軸につや消し処理がされている。そしてキャップリングには【WAGNER 2008】と肥後象眼ではいっている。ペン先はミュージックのみ。プラチナのミュージックニブは通常筆記に用いても心地良い。既に80人ほどの利用者がいるが、あと10本ほど在庫がある。WAGNER 2008 の頒布以降に入会された方で興味のある方は、お問い合わせ下され。詳細情報を返信します。

  
Posted by pelikan_1931 at 07:00Comments(13) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 萬年筆紹介 

2009年05月02日

aurora_88しゃんの【八十八番】

http://blog.livedoor.jp/aurora_88/archives/51288848.html

 

カタログ上では【オプティマ】のほうが【88】よりも定価が高い!

 

隔世の感があるなぁ・・・・

  
Posted by pelikan_1931 at 15:15Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Blog紹介 

2009年05月01日

ナースのルール その21

2008-11-28 【ナースのルール】の萬年筆界パロディー編は毎週金曜日に公開される。

 以前の【ドクターズルール】に引き続いてのコアなファンを持つコーナーじゃ。

 まずは青字の文章を読む。

 それに対する拙者の 本音ギャグ を下に書いてある。

 これを真似て、青字の部分に関する【浅はかで愚かな解釈】をコメント欄に書いて下され。


1.患者の孫たちはみな美しい。

 → 他人の萬年筆はみな書き味がよい・・・という時代が拙者にもあった。
    調整を施すほど書き味が劣化する・・・その分析に2年を要した。その簡に数十本が逝った。
   
 → 入札件数が多いほど欲しくなる・・・オークションでの心理ですな。何度も嵌ってそれほど欲しくない物を落札した。


2.言葉は重要な手段である。
   言葉を大切にし、賢明な使い方が出来るようになりなさい。

 → 悪魔の館では、店主が、言葉を賢明 / 適切に使って、訪問者を堕とす・・・
   
 → Pen and message. では、客が、ありとあらゆる美辞麗句で別の客を堕とす。
    自分の財布を守るには、他人の財布を軽くするしかない・・・?


3.退院計画は入院時に始めること。

 → お嫁入り先を想定して身請けすること。
    出会いの場は、小さな硝子ケース?

   
 → 修理委託先を想定してオークションで落札する・・・このパターンを最近よく経験する。
    萬年筆研究会【WAGNER】定例会は、中古萬年筆流通に貢献しているかも?


4.優れた臨床判断に必要な4つの要素。
   知性、知識、経験、継続的に行う批判的分析。

 → 優れた調整師に必要なものは・・・
    正直にダメを出してくれる女王様
   
 → 女王様がおとなしくなると調整師が増長する・・・?
    たまにはガツンとご降臨いただいた方が良いかも?


5.手袋をしてガウンをつけた途端、かゆみが始まる。

 → なけなしのお金を支払ったとたん、素晴らしい状態のブツが目の前で入荷する・・・しかも安く。悪魔の館でよく目にする光景。
   
 → 清水の舞台から飛び降りたとたん・・・はるかに良い物がオークションにアップされる。
     くやしいからじゃましようとしているうちに、ゲットしてしまう。嬉しいやら厳しいやら怖いやら・・・


6.混乱は学習過程において必須の段階である。

 → ブレーキが壊れたな・・・と思ったときには【学習モードに入った】と吹聴しよう。
    配偶者以外は理解を示してくれるかも知れない。

  
Posted by pelikan_1931 at 08:00Comments(4) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 先人の教え