2014年02月03日

最近のPelikanのペン先の具合は・・・

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上記は、先ほど調整が終わってインクを吸入させたPelikan M101N リザードじゃ。
前評判は非常に高かったのだが、M800茶縞と同じ時期に発売され、あまり話題にならなかったモデル。
話題性からすればM800 茶縞が昨年度のMVPだろうが、書き味ならM800を凌駕しているのは間違いない。
柔らかいのに芯がある。
そしてたまに(泣くのではなく)鳴く

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この絶妙な書き味のリザードには、実はほとんど調整を施していない。
少なくとも耐水ペーパーは一切使用せず。
紙(特殊)と銅磨き布と15000番のラッピングフィルムだけを使い(研磨するというよりも)、舐めた、あるいは擦っただけ。
スリットも元々少し開いていたので、今回は段差調整を施した程度でスリット幅はいじっていない。
 
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それにもかかわらず、ペン先を左下から右上に円弧を描くように(紙の上を)滑らせると、飛沫を残しながらペン先が鳴く!

ピー! ピー! ピー! と歯切れの良い音を出しながらインクが紙の上に飛び散った様が上記の画像。

Pelikanの萬年筆は鳴いてこそ一人前・・・などと言われていたが、現行品では、その音色をほとんど聞く事が出来ないでいた。
かなり柔らかい(というか弾力のある)ペン先でないと鳴かないのだが、そういうペン先がなかなか現れなかった。#500や#600が鳴いた最後の世代だろう。

それがM101Nで復活した!少なくともペンポイントがMのものは鳴いた!(もちろん個体差はあるが) 

2014年の9月にはM101Nの Red Tortoise が発売されるらしい。
おそらくは同じくらい柔らかいペン先になると思われるので今から楽しみじゃ。
  

Posted by pelikan_1931 at 22:45Comments(5) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック