2020年03月24日

3月28日(土)は 春の泉筆五宝展 2020

今週末の土曜日は、両国のKFCホール 2階で 春の泉筆五宝展 2020 じゃ。

第一ホテルのイベントホールなので、サービスは満点!

事前にレイアウトを提出しておけば、前日までに机を配置し、その状態で消毒液を噴霧してくれる。

当日は、アルコール消毒液を入口に設置し、換気を全開にすれば、部屋中の空気を入れ換えるにもさほど時間がかからないとか。

部屋の外には郵貯のATMもあるし、カード決済が出来る出店も増えてきているので、十分に散在のチャンスはあります。

カリグラファーのbechoriさんのワークショップが2回開かれ、それぞれ10人以上の参加者がいるので、少し華やかな雰囲気になりそうです。(参加者はたぶん全員女性?)

親方も断捨離の一環で、大量の万年筆や鞄、ペンケースなどを出品するそうなので、楽しみじゃ。

@10@11拙者は初めて限定インクを販売することになった。

箱から分かるようにTono&Limsさんに作っていただいたラメ入りインク。瓶の底にたっぷりと沈殿した金色の粉が不気味だが・・・

粒子が細かいのでペン芯の溝に詰まる事はなさそうじゃよ。名前は
〔樹海〕で、グレーがかった緑のインク(ラメ入り)じゃ。


@12紙の表面を拡大してみると、キンキラキンのラメが紙の上に残っている様子が分かる。

インクを入れる際に良く攪拌してから吸入するのがコツ。そのために瓶に中には樹脂の粒が何個か入っているので振ると音がする。

そして筆記前にも万年筆を横に良く振ってから筆記すれば、安定してラメが出てくるようだ。


萬年筆に関してはLichtopeさんが販売する物を紹介しよう。拙者は売れた萬年筆の調整を担当しているので、そこで気付いたことをご披露しよう。


@01@02@03こちらはPENLUXのスワール模様の回転吸入式万年筆で、ペン先はFのみ。

JOWOのスチールペン先の細字だが、このペン先は開封した直後は、けっこう残念な書き味。2万円Upの万年筆の書き味がこれ?という感じなのだ。

ところがどっこいオットセイ!ほんの数分間だけ8000番のたこ娘調整シートでスリスリするだけで、見違えるような細字の万年筆に変わる。

スリットはほんの少しだけ開いているので、インクフローはけっこう良いのだが、字幅は太くならない。

にゅるにゅると湧き出てくるインクが筆圧を下げるのか、筆記時の筆圧が下がり、実に良い感じに文字が書ける。

最近は世界的に M 字ブームだが、このスチールの F は行けてます! ただし拙者が調整を施したら・・・という前提ですよ〜!


@04@05@06こちらはPENLUXのデープシーというモデル。上のスワールと少しだけ仕様が異なっている。

オリジナルのままではNo.149に似すぎているので、訴えられるのを恐れたのかも?なんて噂もある。

こちらは M ニブ付きも、F ニブ付きもある。いずれにせよ少しだけスリスリすれば絶妙の書き味になる。

拙者がサンプルとして置いてあるディープシーのサンプル軸にはMニブがついているが、これは入手してから毎日いじって調整を繰り返していたもの!

すなわち追い込み調整1ヶ月のモデルなのじゃ。同じ書き味に会場では出来ないが、一通りの調整は購入者には無料でやりまーす!


@07@08@09こちらは何度か紹介した、たこ娘さんのショップ〔Lichtope〕開店記念万年筆じゃ。

PENLUXがJOWOのFlex Nib を使った限定品を販売したのが昨年の台南ペンショー!

そこで購入した萬年筆をたこ娘さんにプレゼントしたところ、あれよあれよという間に限定万年筆を作る事になり、つい先日納品されたのじゃ。

すでに先日の POP-UP Store 終了までに6割は売れてしまい、お取り置き分を除けば泉筆五宝展に持って行けるのは、せいぜい数本。

もしご希望の方がいらっしゃれば、Lichtope のHPから価格や購入方法をお問い合わせ下さい。

1960年代のMontblanc 2桁番のモデルの方に、筆圧をかけてもさほど横には字幅が出ず、筆圧を吸収して書き味を維持するような設計になっている。

早い話が書いていてワクワクするような感じになるのじゃ。サンプル軸を何本か置いておくのでお試しを!
  

Posted by pelikan_1931 at 23:55Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック