2005年09月12日

万年筆は刃物! その8 【書き味硬め調整の極意】5

ペン先を硬くしたいという調整を望む人はそれほど多くない。が、インクフローを少なくしたい、より細字にしたい時に、ペン先を削らないで出来る方法として覚えておいて損は無い。

要望事項 .撻鸚茲柔らかすぎて気持ちが悪い。もう少しシャキっとした書き味に!

これは1980年代後半から1990年くらいまでに販売されたPelikan M600やM710などの金一色ニブやVintageのSwanに適用可能。締りが無いほど柔らかいので珍重されているが、あまりに柔らかすぎて面白くないと感じたら以下の手法で弾力が格段に出てくる。

ペン先をはずす。ペン先をひっくり返し、ハート穴からイリジウムの方へむけて、ツボ押し棒の先端を細くしたものしごくとペン先がお辞儀をする。Pelkan 400NNとかPilot 65のような形状になる。これを装着すると、おどろくほど弾力が出る。

要望事項◆.撻鸚茲離好螢奪箸開いていてインクが出すぎ。多少フローを絞りたい。

ペン先を装着したままの状態。ペン先の下側から人差し指と親指でニブの一番広がっているところを挟む。かなり力をいれてやる。これでスリットは閉まる。まだ、開きすぎなら、ペン先の上から左のイリジウムのところを爪で下へ押て段差をつけた状態のまま右へ押す。次は右側を爪で下に押しつつ左に押す。この後で上下の段差を調整。これでギチギチにペン先スリットがつまりインクフローが悪くなる。

要望事項 インクフローを極端に悪くして極細字を書きたい。

上記でもまだダメな場合は、奥の手。ティッシュを小さなハサミで2弌5个らいに切って、それをペン芯のスリットに乗せ、上からペン先をかぶせて、そのまま首軸に突っ込む。

早い話がスリットに堰を作るようなものなので、フローは悪くなる。昔の職人さんの技。ただし、徐々に繊維が溶け出すので、定期的にメンテする必要がある。

 

ここで紹介する技は、日常的メンテなので、これを応用して大手術をしようとすると、生贄を作ることになるので、注意。

拙者は生贄を増やし、日本の万年筆販売の増加に貢献したいとも思っているので、生贄をたくさん持っている人は積極的に試して欲しい。一点豪華主義の人や、遺品、思い出の品はちゃんとしたところで修理するように。はじめたばかりで成功するほど世の中甘くない。調整にはビギナーズラックは無い。うまく出来た!と喜んでいても、上級者から見れば、ア〜アという状態が100%。腕はつぶした万年筆の数に比例して上達する。さぁ、どんどんつぶそうぜ。

なを、いままでの投稿で説明した内容は一切省いて説明している。その8だけ読んでも失敗する。その7までを全てマスターしている前提で書いてあるのであしからず。


2005-09-12 AM



Posted by pelikan_1931 at 06:00│Comments(4) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 万年筆 | 万年筆
この記事へのコメント
専門用語が多くて私のような子供にはわからないですf^_^;)
買った万年筆のインクが出過ぎて
悩んでるのですが、用語がわからず
直せなくて困ってます。
初心者向けの説明もしてくださらないでしょうか?
Posted by りんごっ子 at 2016年01月16日 22:49
をダダ漏れの万年筆に適用しても効果が薄い場合もある。画伯のVisconti Voyager with No.146ニブに適用したが、プランジャーでインキ止めが効いてない場合にはティッシュのかけらくらいでは効果が無かったようじゃった。
Posted by pelikan_1931 at 2006年01月31日 20:20
インクフローの極端に良い、50年代のクーゲルには△あまり効果を発揮しないかもしれない。その場合は,髻ただししなやかさはそこなわれ、弾力が増加する。それがイヤならですな。
Posted by pelikan_1931 at 2005年09月14日 05:53
贅沢な悩みと言われそうだけど、
インクが出すぎるクーゲルほど辟易するものはない。
クーゲル、ヤック!っていう感じ。
すべてpelikan_1931さんに制御されてしまったので、
今のところは試す機会はなさそうだが、
クーゲル好きの私にとって、非常にありがたい講義だった。
Posted by M's Dad at 2005年09月14日 02:54