2005年09月06日

Fountain pen & Pencil Combo 【究極の筆記具】5

海外出張が多かったころ【combo】に嵌っていた。海外で万年筆を大量に買う危険性をはらんだ海外出張においては国外に持ち出す筆記具は最小限にしておくのが鉄則。箱なんてかさばって持って帰れないので、全て箱は捨て、調整してインク入れて、販売地の空気を吸わせてから持ち帰ることにしている。従って日本を出るときの筆記具は少ないほど良い。
インターネットをはじめて初期のころ、ふと購入したのがコンボと呼ばれる万年筆とペンシルからなる筆記具。一般的にはペン先はスチール製で、芯は1.18弌ペン先はインクの酸にやられて首軸の内部に隠れている部分はボロボロ。金鍍金もはがれている。消しゴムは硬化して使い物にならず、インク吸入用のゴムサックはボロボロ。ひどいのになると軸の内部にこびりついたまま硬化して石膏の様になっている。

イリジウムなんて付いていなくて、スチールの先端をペンチで挟んでイリジウムもどきにしたものや、先端を折りたたんでいるものもある。写真の【New Banker】は前者のタイプ。すなわちペンポイントはスチールだ。ということは、イリジウムよりもあたりが柔らかい=弾力は無いがタッチが良い。

その昔Parker 51のコピー商品だった中国製の【英雄】がものすごく書き味が良いが、あっというまにピークが無くなるといわれたのはペンポイントが柔らかかったから。同じ理由でこいつらも良い。だが、既にピークを超えているものしか市場に出てこない。しかもけっこう人気があるらしく、ジャンクだろ!という程度でもけっこう高かった。
これらをせっせと買い集め、修理を繰り返して使えるようにした。ものすごく手のかかる修理だが楽しい。なんせ万年筆の修理とペンシルの修理の両方がある!

々轍修靴疹辰轡乾爐鮖医者用のメスで取り除く

▲妊絅フォールド用の消しゴム(ピンク色)を削って取り付ける

ペンシルの口金にニッケル、ロジウム、金の順で鍍金する

ぅ譽弌璽侫ラーのレバーを同様に鍍金

ゥャップバンドを同様に鍍金

Εリップには直接18Kを鍍金(金が鮮やかになるが耐久性は低い)

Д撻鸚茲鬟蹈献Ε爐播婉

┘撻鸚茲虜元に瞬間接着剤を塗ってこれ以上の溶解を防ぐ

ペン先調整

ペン先にロジウム、ピンクゴールドを鍍金
劣化したサック押しバーを内部からはずし【Uバー】を取り付ける

ゴムサックの交換

という12工程を経てこの一本が完成している。人件費換算:2万円以上

拙者の海外出張を支えてくれたcomboに乾杯!


2005-09-06 PM



Posted by pelikan_1931 at 18:00│Comments(3) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 万年筆 | ペンシル
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この記事へのコメント
ここにちゃんと、瞬間接着剤でつないだと書いておる。
それを承知で買った画伯がめだかしゃんを嵌めた?

画伯が【ヲレはblogは隅から隅まで読んでいて、全てお見通しよ】というから納得ずくで売ったのに、、、、

でもめだかしゃんも絵をいただいていたんだ・・よかった。ごめんね、めだかしゃん。
Posted by pelikan_1931 at 2006年01月30日 21:50
古山さんにお嫁にいったら、小姑さんにいじめられて、真っ二つに!
小姑は貢物としてMontblancのNo.264を送ったとか。
古山さんと図って罠にかけたみたい。
でも小姑さんは立派な絵をいただいたとか。
Posted by pelikan_1931 at 2005年11月28日 22:40
わ〜ん! わ〜ん!

上記万年筆をスキャナーの上に置いたまま忘れていたので、袋戸棚の奥に隠したペンケースにしまおうとしたら、手からこぼれてフローリングの床に落ちて軸が真っ二つ!
あわてて瞬間接着剤でつないだけど、、、もうペンケースにはしまえない。ということで、実用に供してる。気付いたことはインナーキャップが無いのにキャップに空気穴が空いているので、インクが濃くなってしまうこと。でもこれが良い感じ。パテで穴を埋めるかどうかはもう少し悩んでみる。
Posted by pelikan_1931 at 2005年09月07日 08:42