Montblanc シリーズ 【その4】 320
この万年筆はMontblanc No.320 ピストンフィラーの緑軸。日本ではさして珍しい万年筆ではない!と思ってMontblanc Collectible Stars というMontblanc専用のバイブルを見たら、黒軸と赤軸しか紹介されていない。Redは1971年から1977年まで作られていたので緑も同じころまでだろう。拙者はアメ横で緑軸だけを何本も購入した。
こいつの弱点はペン先がペン芯にがっちり固定されている上、ペン芯のはずし方がわからなかったので調整の範囲が限られてしまうことであった。
ヒットすればものすごく良い細字が書けるが、外れるとペン先加工が出来ないので、机の上にペン先からたたきつけて壊すしか諦める道が無いというものだった。
今ならなんとか出来るかもしれないが、ペン先調整を始めたころに拙者と出会ったのが運の尽きであったな。それこそ何本も机の上に直立させられたものだ。
このペン先のカーブを見てもらえばわかるが、日本字を書いても快適な形状に元から研ぎ上げられている。本当にあたればよいペン先だ。拙者はごめんだがな。
実は、この緑のNo.320は手帳書き込み用に買ったものだ。今なら絶対にしないが、アメ横で狂うほど試し書きをしてやっと選別した一本。なんせ調整の幅が限られているので素材の良いものを選ぶしかない。大層疲れた。普通の人はこうやって万年筆を選んでいるのかと日記に記されていた。
今よりちょっと古くて手に入りやすい物というのは、インターネットが無かった時代にはコレクター初心者が購入できる貴重な【カテゴリー】だった。
従っておなじようなものをいっぱい買った。アメ横にいって目に入れば買っていた。そして次々に生贄に!拙者の調整人生を支えてくれたNo.320群に合掌・・・

Posted by pelikan_1931 at 06:00│
Comments(17)│
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万年筆 |
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このNo.320にはPelikanの緑のインクを煮詰めて入れていたような気がするな。軸色とは間ch氏ちないのじゃが、緑にしては耐久性が有るので好んで使っていた。拙者に取って細字といえばNo.320という時代があった。というか、当時残っているのはEFくらいしかなかったなぁ。
kugel_149しゃんのネタは過去のコメントの中にもあるのじゃな。
見逃せんな。
おお、そうじゃった。最近、物忘れが酷くてな。
師匠、その女流作家の名前は 山村美紗 です。
たまに古い記事をコメント毎読み直すと面白いです。
こんなところに、ヤマケン先生やNo.23の事が書いてあったとは!
むかし、片山さつき氏に似た京都の女流ミステリー作家が青酸ガスを使った殺人事件を書いてたなぁ。
シアンガスですからね。燃えて出るのは。青酸ガスのほうが通りがいいかな。注意。
加熱はせんとこ、、、情報Thanks!
アロンアルファは気体に期待。
1.常温で気化する →指紋が浮き出る(警察で使用)
2.加熱し気化する →毒ガスが立上る(警察に御用)
じゃ、丹下左膳の目なんてすぐ作れるわけだ。
体に無害なら、遊べそう。
>最近は縫わん
はい。縫いません。開かなければ自然に治りますから(見えないところだけですが)。
アロンアルファだって、元々は外科用です。面白いですよ。執刀医が傷を押さえるんです。で、ナースに指示を出す「留めて!」。ナースは瞬着を傷に沿ってポタポタたらす。それでオペ終了。(^_^)
「え゛?」って感じです。(^_^)
工作していて「指がくっついた〜」なんていうブッキーには「そういうものじゃ。それでよいのじゃ」と諭しましょう(^_^)v
頭皮用のステープラ、、、 ぐわ、痛そう
最近は縫わんのか、、、
万年筆コンクラーベ? - 万年筆コロシアム?
>お酒が入ると・・
そりゃー心外だな〜 ヒドイじゃないですかー。それって。
僕だって、記憶も飛びますよ!! ←をいをい
マジに誤解を招くのでやめてください。 >pelikan_1931翁 (^_^)
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勉強にもなるんですから。スポーティーな宴会は。
ジョッキを一気して、1ブロック一周ダッシュがどれだけ効率的に酔えるか、とか
転んで頭打って切ったら、頭皮用のステープラで「バチン、バチン」と止めてもらえるとか。さらに数日後、その針の除去用の専用ペンチがあるのなんて、日々の努力がなければヤワな文房具オタクにはとても到達できる高みではありません。(^_^) ちなみに、止めも外しも超イタイのどす。
海外専用モデルだったのかなぁ?
#23てのは、どんな形状?見せてもらったっけ?
お酒が入ると乱暴になるstand talkerしゃんと違って、拙者は前頭葉が腫れて記憶が飛ぶもんで、、、
意外と漏れているものがありますよね。
モンブラン#23もその1本です。
はて、こんなに日本でポピュラーな緑軸がなぜCollectible Starsにけいさいされていないんだろう?
大学受験の際に、中学3年のときの担任だった"ヤマケン"が、
この万年筆で世界史ノートを完成させてみろよ、と贈ってくれたペンが、
まったくおなじグリーンの320だった。太字で書きやすかった。
健康の「健」の字の、最後のはらいを書くときに生まれる線が好きだった。
22の魅力を教えてくれたのもヤマケンだった。