2005年09月18日

Parker VP Blue   【綺麗だけど切れやすい】

Parker VP の VPはVery Personalの略。Parker 75と同じく、ペン先が自由に回転し、一番筆記しやすい位置にセットできるのが売り物。誇らしげに角度まで刻印されているものもある。
【でも、首軸が丸ければそんなこと必要ないん
じゃありませんか?】という突っ込みを誰も入れなかったのだろうか?

^りやすい首軸を目指して最適なものが出来た
△任皀撻鸚茲琉銘屬固定されてしまうと万人向けにならない(市場が狭くなる)
ならペン先を回転式にしてしまえ

という安直な発想で作ったのではないかと想像しているが、天下のParkerがそんな事しないよな、、という気持ちのほうが強い。

このVPは1962年に発売された。しかし2年後の1964年(東京オリンピックの年)には、世紀の傑作Parker 75が発売されている。勝てるわけ無いわな、、

VPは首軸内部への差込部分がガラス?のコンバーターを標準としていた。すぐ割れるのでコンバーターが付いているものは大事にしたほうが良い。付いていればオークションでの値段が相当高くなる。

書き味はParker 75の洗練されたのと比べると、、、ひどい。かなりペン先がお辞儀して紙に当たるように設計されているが、弾力が少ないニブなので、針で書いているよう。絶対にParker 75と書き比べないという条件なら持っていても損は無い。見ている分にはすばらしく綺麗だ。

Parker 75が発売された1964年から1967には世の中全体が浮かれていたのだろう。
なんと無駄使いが大嫌いだった父がこの時期にParker 75を自分で買っていた。父は経理屋だったので極細しか使わないはずだが、何を狂ったのかMのペン先だった。それから30年後にそのペン先を細字と交換してあげたが、Mのものは、まん丸のイリジウムでまったく磨耗していなかった。これによって父は非常に筆圧が低かったことがわかった。

そのイリジウムは削ってスタブを作ってしまったが、あれは残しておけばよかった。電気溶接ではなく、手溶接の時代のニブは玉が大きく調整がしやすい。もっと調整を勉強してから削ってやりたかったな。

キャップの挿さり方なんぞは世界一の感触かもしれん。

2005-09-18 PM  Parker_VP_Blue



Posted by pelikan_1931 at 18:00│Comments(9) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
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この記事へのコメント
このVPは二度と持ちたくないが、吸入機構だけはほしいなぁ。本当に綺麗だった。
Posted by pelikan_1931 at 2006年01月31日 21:49
類人猿からオラヌータンとヒトに分化したようなもの?
Posted by pelikan_1931 at 2005年12月23日 10:46
Parker65の記事の年表を拝見すると、VPから分派して75と65が出来たように思われます。似ていて当然かもしれません。
Posted by Mr.Snake at 2005年12月23日 04:51
これはParker65とParker75の中間のような万年筆ですね。
Posted by Mr.Snake at 2005年12月23日 04:49
VPだけはやめときんしゃい。

この割れやすい吸入機構を見たら取り付かれるぞぃ。
吸入機構だけ欲しくなる! やめとき! 相場が上がる!

なんて煽ってみたりして、、、でもたいした万年筆じゃないよ。綺麗だけど、、
Posted by pelikan_1931 at 2005年09月21日 04:48
救うな!がほとんど関心を持たない万年筆を
のんびり、しずかに、ニコニコ愉しみたくって。
Posted by M's Dad at 2005年09月21日 00:42
VPの書き味は期待できませんぜ。
65は良いけど、、、
Posted by pelikan_1931 at 2005年09月20日 05:40
やめんときなしゃい >M's Dadさん

貴方はドイツ万年筆の人。浮気はいかんどすえ。(^_^)
Posted by stand talker at 2005年09月20日 01:05
いかん、いかん、パーカーには手を出さない、と決めていたのに、
だんだん気になりだしてきている。
Posted by M's Dad at 2005年09月20日 00:46