2005年09月21日

Montblanc シリーズ 【その6】 204

Vintage Montblancの世界ではあまり話題にならない204だが、これはデンマーク・モンブランの製品らしい。ピストンフィラーではなく、ボタンフィラーというのも面白い。
204が販売されていた1950年ごろにはMontblancの世界も【もはや戦後ではない!】てな背景もあり、いろんなモデルが発売されていた。当然需要もあったのだろうが、これほど生産ラインを拡げて大丈夫かいな?と思うほどだ。
204と同じ大きさのNibを用いるシリーズだけでも以下のとおりである。

No.144    :'49---'60
No.644    :'54---'56
No.234 1/2  :'52---'54
No.244    :'48---'54 デンマーク製のNo.244は1941年から生産されている
No.254    :'54---'59
No.344    :'51---'60
No.204    :'50---'54 デンマーク製


デンマーク製万年筆は独逸国内から離れて生産されたため、戦中戦後を通じて生産を継続出来たものと思われる。特に戦後は独逸からの素材、部品の供給が途絶えた為?か、独自の発展を遂げたようだ。

時代的には、No.144、234 1/2、244、344と同じ年代に販売されていた。そして254の登場で市場から姿を消したように見える。はて真相は? 聖書には説明がなく、Collectible Starsのデータに頼った。

まったく期待しないで購入したNo.204であるが、ペン先は柔らかく、良い書き味だった。ボタンフィラーというのは、所詮ゴムサック式なのと、錆びやすい金属をバネに使っているので気が気ではない。もし、ゴムサックが破れたららバネは全滅となる。そうでなくとも水分が多い万年筆の中で、錆びやすい金属はどれほどの耐久性があるのか?など疑問がいっぱい出てきてしまう。

安っぽい胴体素材の204であるが、何か惹かれる。完璧なNo.14xシリーズやNo.25xシリーズとは違って、技術の粋を結集して作った高貴な製品(先進過ぎて失敗も多い)と違って、仕組み上は平凡だが、その分トラブルは少ない。(吸入機構も壊れないし、クラックも発生しない)

拙者がこれを手放したのも、持っていると使用頻度が上がり、ほかの万年筆の出番を奪ってしまうから。もし目に付いたら一度は使ってみて欲しい。Montblancらしくない質実剛健さを感じるじゃろう。赤軸はとほうもなく高いかもしれんがな。

なをボタンフィラーのゴム交換は順番に注意!

.屮薀ぅ鵐疋ャップをはずす
▲椒織鵑魄き抜く
バネ板を後ろから引っ張り出す
ぜ鷦瓦鮑犬鵬鵑垢、引っ張ってはずす(どっちだっかた忘れた)
ゥ乾爛汽奪交換
首軸を装着
Д丱揚弔鬟椒織鵐侫ラーの穴から軸の内壁を伝わるように入れる
 (ゴムサックの横にバネ板が入るように)
┘丱揚弔鬟椒織鵐劵蕁爾旅造帽腓錣擦
ボタンを押し込む
インク吸入にボタンを何度か押す
ブラインドキャップを嵌める

以上じゃ! 先にバネ板をセットしてからゴムサックを取り付けた首軸をねじ込もうとすればゴムサックがよじれて外れてしまう。上の順番を知らないころは苦労したものじゃ。


2005-09-21 AM  Montblanc_204



Posted by pelikan_1931 at 06:00│Comments(5) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 万年筆 | 万年筆
この記事へのコメント
珍しさに負けて購入した事がある。柔らかいが平凡な書き味じゃった。ふ〜ん・・・で終わってしまい書き味じゃ。No.256のようなインパクトは無い。
Posted by pelikan_1931 at 2006年01月31日 22:46
全体的な印象は安っぽいのじゃが、書き味は非常に柔らかい・・良いですぞ。
Posted by pelikan_1931 at 2005年12月17日 23:41
なんかさっぱりした模様のモンブランですね。
あまり魅力的ではないように思いますが、性能などで特筆すべきものがあるものですか?
Posted by 256命 at 2005年12月17日 10:14
ねじりが戻る時に吸引するのは、スワンのLeverlessではなかったかな?
ほかにもあったように記憶している。

Posted by pelikan_1931 at 2005年09月22日 07:22
ボタンもいいですよね。(実はちょっと好みです)

>ゴムサックがよじれる
 そうなんですよね。「あるある」って笑えました。
 でも、ねじりが戻るとき、吸引するんじゃないか?と思ったら。。。とっくに存在しているらしいですね。そういうトンマな機構。(^_^)

 耐久性と吸入量が改善すれば、いろいろな設計が可能になるのになぁ。

 あと、シリコーンで復元したサックがあるみたいですが、調子どうなのでしょうか。シリコーンも消耗品でしょうけど、ゴムよりはマシでは、と。

Posted by stand talker at 2005年09月22日 01:08