パイロット823 の 誘惑
このPilot 823は何本も購入した。多くは【万年筆を贈りたいがまったくわからないので予算3万円程度で選んで】という要望にお答えしたものだ。最近、万年筆の予算として3万円程度というのが定着した。以前は1万円程度といわれて、そんなものはありません!とお答えしていた。1万円の万年筆を見て、1万円だと見抜ける人はほとんどいない。もっと安く見てしまう。従って箱やセット物など含めて、そこそこの威厳も必要。
この823は使う際の面倒臭さが一種の威厳となっている。またインク量が外から見えるというのも素人には受ける。ということで、贈り物を選ぶ際には黒スモーク軸を選んでいる。
自分用には3本購入した。最初が下のもので、発売時に丸善限定で少量発売されたクリアー軸。
その後、茶軸でペン先をフォルカンにしたものや、クリアー軸でコースの森山スペシャルなどを購入した。
こいつは、特別の道具が無くても全ての部品をバラバラに出来る。唯一気をつけるのは、キャップの天冠をはずす時。そのまま天冠だけを回すと内部の金具で傷をつけてしまう。出来ればピンセットを差し込んでから回せば完璧。ただし良い子はまねをしないように。
そもそもピンセットを差し込むには黒いインナーキャップをはずす必要がある。Pilot 823の場合は、インナーキャップは機能的には何の効果も果たしていない。ペン先の汚れを隠す程度だ。思い切って取り外したほうが楽しめる。そもそもデモンストレータモデルは各社ともインナーキャップもクリアーだ。Pilotが何を考えて黒いインナーキャップにしたのかがわからない。デモンストレータオタクが設計陣にいなかったのだろう。
インナーキャップをはずす最も簡単な手段は海外で売っているインナーキャッププラーという工具を使うことだが、この823に限ってはそれは不要。インナーキャップを捨てる前提であれば、木ネジをうまく木に入れるために事前に捩れた穴をつける為の器具(100円ショップの工具セットにはいっている)をインナーキャップに差し込んで回し、一気に引けば外れる。あるいはキリで穴を空けて、編み物の金属棒(先端に引っかかりがある)を押し込んで、引っ掛けて引っ張る、、、などいろいろ手はある。穴を空けたくなければ、溶剤の入ってない接着剤【ボンドサイレックス】をインナーキャップ内部にストローで入れ、割り箸を先端に行くほど太く削っておいて突っ込む。一晩ほどして引っ張れば外れる(これは理論だけで実践してない)だろう。
さて、インナーキャップの無い823はなんとも美しい。古今東西のデモンストレータの中で最も美しいといって過言ではない。デモンストレータであるから分解できなければ意味が無い。この点でも最高!
首軸も透明で、、、という人もいるが、ペン芯とペン先は引っ張れば外れるし、首軸はただの筒だ。透明である必要性も無い。個人的には、インクが留まらなくても良いので、尻軸を緩めなくてもいつまでもインクガダラダラと出てきてくれたほうがありがたい。古山画伯の823はそうだというのだが、、、、

Posted by pelikan_1931 at 18:00
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Comments(14)
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万年筆
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万年筆
悩ませてくれる万年筆じゃ!
透明は好きだが、プランジャーは嫌いという拙者にとっては悩ましい万年筆じゃ。購入して、インナーキャップをはずして・・・使わないという選択肢を取ってしまいそうじゃ。
ペン芯の小さなプラスティックの部品がはずれるとグラグラするらしい。拙者は万年筆博士で教えてもらった。
823は、ペン先の首軸に入っている部分が非常に短いのですぐペン先がずれそうな気がします。みなさんのはいかがでしょうか?
拙者が最初に買ったル・マン100がそうだったが、何度修理に出しても誰も直せない! が、ある日突然直る!という怪現象は確かにあります。
この世界は結果よければ全て良しです。
pelikan_1931さん
早々にありがとうございます。
そのまま引っ張ってみましたが、私の個体は圧入されているかのごとき硬さでびくともしません(笑)
諦めて、ペン芯を元に戻すと嘘の様に直ってしまいました。今までの不調はなんだったのだろう・・・こりゃ、舞茸。
galさん
そのまま引っ張れば抜けますが、無くし易いので注意!
>アロンアルファとアロンアルファはがし液なんてのはどうかなぁ。
溶けるんですかねぇ???
ところで、823が当初より不調(最初はフロー○、書いているとかすれて×)なので分解してみると、またまた首軸の接合部にOリング発見!
ペン芯を抜いてみると、後ろに更にアウターが付いているじゃあーりませんか。
パイロットは今まで皆調子が良かったので、ペン芯の構造は記憶になかったのですが、このアウターどうやって取るんでしょうね?
galさん
詳細なレポートありがとさん。セメダインをアルコールで溶くというアイデアはいろいろ応用出来そうじゃ。
万年筆で必要な接着剤は接着しないもの。固まっても簡単に取り除けるものが必要。
ボンドのサイレックスが一般的らしいが、【溶く】というのはいいなぁ。
アロンアルファとアロンアルファはがし液なんてのはどうかなぁ。
実験してみようっと。
続き
と、ここまで書いてペリスケ等ペリカンのペン先ユニットはアクアアズーラ等とタイプが違うのでこれらの手は使えないように思ってきました。ユニットも首軸から少し引っ込んで装着されているし。いっそ首軸の内側のインクのなじみを良くするために目の細かい耐水ペーパーで艶消しに加工するなんてのはいかがでしょうか?
続き
写真用セメダインはアルコール系溶剤で軸を侵さないこととアルコールで拭くと容易に取れ、また乾燥後はゴムのようになるのでこれを利用することを思いつく。側面をビニールテープでマスキングし、先端を指で塗布するが出来上がりが大変汚い&周辺を汚す×。セメダインをアルコールで溶いてユニットの下部に塗布し乾燥させて装着(要するに極薄Oリング)させるが装着の回転の際に皮膜が切れ×。ユニットを装着後、このセメダインをアルコールで溶いて面相筆で下部を均等に2〜3回ほど塗布。乾燥後は皮膜が薄くなるので見た目も綺麗。先端をインクにつけて浸入しなければOK。駄目なら最初からやり直す。作業は両手がふさがるので、ヘッドマウントのルーペ利用が便利。
続き
●ビスコンティ エンパイア、アクアアズーラ、ベクスレー スカイブルー等
(首軸透明+ペン先ユニットきっちりタイプ)
[用意する物:写真用セメダイン、アルコール、面相筆]
ペン先ユニットをしっかり廻しておくと上部からはインクが浸入しないことが分かる。問題はユニットの先端。先端をOリングの様なもの(ビスコンティのミケランジェロはインクウィンドウと胴軸の境界にこれを使っている)をユニットの先端を手作業にて削り、はめ込むことを考えるが大変難しく構想倒れ。
では、ヌルヌル街の怪人の秘技を記すことにしましょう。
他人に教えては駄目です(笑)。
でも、ペリスケに応用できるかどうか・・・
●イリジウムの様なユニットの外側が首軸にはめ込まれているもの
[用意する物:プチペンアロンアルファ]
下部と場合によっては上部からもインクが入るので、アロンアルファをその隙間から埋める。硬化した後は白くなるので適宜研磨。
>首軸透明+ペン先ユニットタイプは、ユニットと首軸の間にインクが入りまだら模様になり
そうそう、これがイヤでペリスケにインクを入れられん。
その先端のパーツ境界とは? 貼るシールとは? 、、、
気になる。
>さて、インナーキャップの無い823はなんとも美しい。
たた、確かに!
この画像をみてそう思いました。私は、仕事でカラーインクを使い、そのためペンはカラー軸がメインです。しかしよく考えると、ここまでインク室が一体化されていると、内部のカラーインクによって軸にも色が付きそう。注目度up!
>首軸も透明で、、、という人もいるが、ペン芯とペン先は引っ張れば外れる
>し、首軸はただの筒だ。透明である必要性も無い。
話はちょっとそれますが、首軸透明+ペン先ユニットタイプは、ユニットと首軸の間にインクが入りまだら模様になり、たいへんペンの美しさを損ないます。私は先端のパーツの境界をシールして使っています。