モンブランシリーズ最後の９回目は【モンテローザ】
この万年筆のかわいさ、ペン先の柔らかさについては、フルハルターの森山さんを始め、数多くの人が恋文を寄せている。
拙者にはさほど思い入れがあるペンではない。ただ、バイブルを見て無性に欲しくなり、海外の友人に連絡して何本か集めてもらった。写真の緑軸はそのなかの一本。驚くほど状態が良かった。
黒軸、赤軸、グレー軸、緑軸、青軸の５種類があった。黒以外は独逸からの輸出用で独逸国内では売られなかった。
また、モデルナンバーは【O42】と【O42 G】があり、G付は金ペン、G無しはスチールペン。
1954年〜1956年に作られた前期モデルではモデル番号は尻軸に刻印されていたが、後期モデル（1957年〜1959年）ではキャップバンドに刻印されている。
これにはおそろいのPIXペンシルがあり、1.18�个�0.92�个�ある。このペンシルの方が捜すのは難しいようだ。PIXとしては二流と思うがな。
この万年筆にはキャップトップに雪のマークが無い代わりに、キャップバンドが波型で雪を表現しているようだ。モンテローザというのは標高4634メートルの山の名前で、ヨーロッパアルプスでは標高4807メートルのモンブラにつぐ高さの山らしい。Montblancが4807メートル？4810メートルじゃないの？という疑問がわくわな。さんざん、限定本数で4810本！なんて出ているから。
昔から4810ｍとされていたが、新しい0ｍの基準では4807ｍになったと聞いたことがある。それに納得しないMontblanc社は、玄関の前に石を積んだ3ｍの小山を作っているらしい。その3ｍを加算して4810ｍというわけだ。英国のウィットと比べて、なんと直接的で垢抜けない事を！と思ったが、ま、それも独逸らしいか、、、、 このあたりかなり古い記憶なので間違っているやもしれぬ。
小ぶりで学童用のペンだと思うが、（金の量を節約したためか）驚くほど柔らかいペン先だ。これほど小さなペン先で柔軟性を出し、変形もしないというのはたいしたものだと思う。単に金の板をプレス成型しただけではこの弾力は出ないだろう。やはり手作業で鍛金したのじゃろうな。
値段に関係なく【製品には手を抜かない】という姿勢には頭が下がる。
少なくともMontblanc社にはその姿勢が今でも残っていると思う。価格はともかくとしてな。
2005年09月24日
Montblanc シリーズ 【その9】 モンテローザ
この記事へのトラックバック
またまた、新しい万年筆を入手しました。
今回も、ヤフオクでゲット！したのですが、MONTBLANC 042Gのモンテローザです。
モンテローザは、1950年代に製造された万年筆なのに、デットストックで未使用品でした。
それも箱・説明書付きの非常によい状態の一品です。
...
MONTBLANC 042G（モンテローザ）【MONTBLANC愛用家のブログ】at 2005年10月06日 00:18
この記事へのコメント
２９８しゃん
３メートルの岩は、まだ食堂にあるのかな？
３メートルの岩は、まだ食堂にあるのかな？
Posted by pelikan_1931 at 2006年04月23日 21:03
２５６命しゃん
拙者もMontblancの値下げは記憶に無いな。
拙者もMontblancの値下げは記憶に無いな。
Posted by pelikan_1931 at 2006年04月23日 20:45
モンブランの標高は下がりましたけどねぇ・・・・ 笑
Posted by ２９８ at 2006年04月23日 11:47
５月からモンブランがまた値上げするそうです。
製品には手を抜かないのは良いのですが、値上げにも手を抜きません。そういえばモンブランの値下げって聞いたことが無い。
製品には手を抜かないのは良いのですが、値上げにも手を抜きません。そういえばモンブランの値下げって聞いたことが無い。
Posted by ２５６命 at 2006年04月23日 09:33
もう一回、色軸のモンテローザを入手して極細調整をしてみたい。Mくらいから。そう、柔らかくてインクフローが悪い万年筆への挑戦じゃ！
Posted by pelikan_1931 at 2006年01月31日 23:01
いかにいい加減にblogを書いているかということがわかったじゃろう。
最近は、資料も見ないで、15分で書けるまでになったが・・・内容は薄いかも。反省。
最近は、資料も見ないで、15分で書けるまでになったが・・・内容は薄いかも。反省。
Posted by pelikan_1931 at 2005年12月17日 23:37
やはり古い記事を読み返すのは面白い。
この時点では謎だった4807メートルの謎も解明されています。
３メートルの山も玄関の前に積んだ石ではなく、社員食堂に展示された岩だったんですね。
師匠の情報も日々Updateされているのがわかります。私も知識を増やさねば。
この時点では謎だった4807メートルの謎も解明されています。
３メートルの山も玄関の前に積んだ石ではなく、社員食堂に展示された岩だったんですね。
師匠の情報も日々Updateされているのがわかります。私も知識を増やさねば。
Posted by ２５６命 at 2005年12月17日 10:28
ネオソフト様、pelikan_1931様
２５６の良さは柔らかさでは決してなく、インクフローです。
２５６の良さは柔らかさでは決してなく、インクフローです。
Posted by ２５６命 at 2005年12月14日 22:30
ネオソフトしゃん
柔らかさだけならモンテローザが一番柔らかいよ。
柔らかさだけならモンテローザが一番柔らかいよ。
Posted by pelikan_1931 at 2005年12月02日 22:31
モンテローザとNo.14Xシリーズと、No.25Xシリーズではどれが一番柔らかいと考えればよろしいでしょうか。
Posted by ネオソフト at 2005年12月02日 22:11
love-montblanc しゃん
Collectible stars の 47頁に詳しい情報が出ています。独逸では前期後期の部品を合わせて売るのがけっこうあります。Montblancは特に無頓着です。あってもおかしくない。ということは1957年製と製造年を特定できますな。
Collectible stars の 47頁に詳しい情報が出ています。独逸では前期後期の部品を合わせて売るのがけっこうあります。Montblancは特に無頓着です。あってもおかしくない。ということは1957年製と製造年を特定できますな。
Posted by pelikan_1931 at 2005年10月06日 01:06
こんばんは、少し前の記事にコメントさせていただきます。
本日デッドストックのモンテローザ042Gを入手したので、改めて拝読させていただいておりましたが、今回入手したものには尻軸にもキャップバンドにもモデル番号が刻印されておりませんでした。
もしかして、前記モデルのキャップと後期モデルの本体との組み合わせ商品？なんて思ったりしてますが・・・
本日デッドストックのモンテローザ042Gを入手したので、改めて拝読させていただいておりましたが、今回入手したものには尻軸にもキャップバンドにもモデル番号が刻印されておりませんでした。
もしかして、前記モデルのキャップと後期モデルの本体との組み合わせ商品？なんて思ったりしてますが・・・
Posted by love-montblanc at 2005年10月06日 00:24
たしかにモンテローザの青軸はみませんなぁ。
今度、みんなで探して見ましょう。
今度、みんなで探して見ましょう。
Posted by pelikan_1931 at 2005年09月26日 13:58
モンブランの万年筆で青軸があったのを知っている人は意外と少ない。
ペリカン140の青軸も好きだけれど、モンテローザの青軸がほしくて探しているが、いまだに手に取ったこともない。
モンブラン本にはしっかりと青軸が掲載されているが、
この色で、74や72が製造されていたらなぁと思うことがある。
ペリカン140の青軸も好きだけれど、モンテローザの青軸がほしくて探しているが、いまだに手に取ったこともない。
モンブラン本にはしっかりと青軸が掲載されているが、
この色で、74や72が製造されていたらなぁと思うことがある。
Posted by M's Dad at 2005年09月26日 10:33
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