2005年09月25日

Waterman Gentleman (仏蘭西紳士)

 以前オマス・ジェントルマンを紹介したが、今回はウォーターマンのジェントルマン。どうも男性に筆記具やアクセサリーを販売する場合の殺し文句は【紳士の、、、】なのかいな?
 
 現実社会で女性に【○○さんて紳士ね】なんて言われたらニヤついていてはいけない。馬鹿にされていると悟らねば真の紳士とはいえない。【○○さんてケ・モ・ノ】なんて言われたら本望だが拙者は紳士とも獣とも呼ばれたことは無い、、、
 
 さてジェントルマンである。オマスのものは硬質セルロイド製で図体の大きさから比べれば恐ろしく軽かったが、ウォーターマン製は、金属軸にラッカーを塗装していたり、純銀、金貼などだ。要するに細身で軽快そうに見えてどっしりと重い。
 
 純銀製のものは、表面にプラチナかロジウムを鍍金しているのか、純銀が曇らない。銀は曇ったほうが良いという人は多いが、拙者はピカピカの方が好みだ。
 正確に言えば(いぶし銀)→(ピカピカ銀)→(曇った銀)の順。いぶし銀は独特の風格があって好きだが、汚く曇った銀は利用者のだらしなさの象徴のようでイヤだ。

 斑が目立たないように曇っているのは許せるが、小汚く真っ黒の所と、テカテカのところがあるのなんて許せない。パーカー75なんぞは中古で購入したとたんにピカピカに磨いてから燻す。銀燻し液なるものが販売されており簡単に燻し銀軸を作成できる。ただ万年筆の軸を燻すのにはもう一工夫いる。それをやらないと、よけい汚くなってしまう。これはヒミツ
 
 ウォーターマン・ジェントルマンはル・マン100ファミリーの末っ子で、軸の素材をNASAプラスティックから金属軸に変えたと考えればよい。ペン芯なども基本的にはル・マン200と同じ設計だ。
 
 書き味はル・マン100よりは相当硬い。ル・マン100はEFからBまで満遍なく書き味が良いが、ジェントルマンはMくらいでピントを合わせながら書くのが一番適しているように思う。
 
2005-09-25 AM Waterman_ジェントルマン

Posted by pelikan_1931 at 06:00│Comments(3) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
この記事へのトラックバック
コンコルドといえば仏蘭西が誇る旅客機。従って仏蘭西製のWatermanにその名を冠してもいいのだが、、でもなぁ、、、日本でコンコルドといえば、セーラーの長原さん。先端がくちばしのように丸く下向きになっているペン先を指す。ちょうどコンコルドが着陸した時の操縦席が下....
コンコルド? はぁ〜? てな感じの Waterman Concord【万年筆評価の部屋】at 2006年04月21日 05:17
 1983年に初めて自分用の高級万年筆【ル・マン100 M】を購入後、何本もの万年筆を購入していた1986年ころは地獄のような日々じゃった。使いやすい細字万年筆が欲しい!と感じていたのじゃが、買うもの買うもの書き味が悪い。試し書きではそこそこなのに自宅で書くとガリ....
EFのすばらしさを教えてくれたウォーターマン【万年筆評価の部屋】at 2006年04月21日 05:14
この記事へのコメント
Waterman Gentleman のラッカー軸はペン芯(エボナイト製?)の格好が気に入らなかったが、インクフローは恐ろしく潤沢だった。筆のように細く、鉄箸のように重い!
けっこう使いやすかったように思う。欠点はル・マン100と同様で首軸先端が金属である点。
Posted by pelikan_1931 at 2006年02月01日 19:19
例の薬の匂いですか?

ウォーターマンらしいやつですよね。

色はその前の世代のブルーブラックが良かった! あと5CCほどしかないけど。
Posted by pelikan_1931 at 2005年09月26日 13:59
ジェントルマンやルマンが販売されていたころのウォーターマンのインクは香りがしていました。
Posted by M's Dad at 2005年09月26日 10:37