2005年09月29日

調整によってみるみる成長する Parker 1805

 Parker 180は1979年に女性用のモデルとして発売されたらしい。女性用モデルとはいえ、キャップを閉じた時にはParker 75よりも長い。順に.ャップを閉じた長さ 一番太いところの直径 キャップを後ろに挿した時の長さ ざの金属製コンバーターを装着した時点での重を Parker 180 と Parker 75で比較してみよう。

180: 134弌´ 9.8弌´139弌´21.2g
 75: 129弌´10.8弌´140弌´21.9g

筆記時の長さも、重さもほとんど変わらない。太さに関してはかなり細く感じる。

 一番の特長はXFとMという2種類の太さを楽しめるということ。こういう種類のペン先はスチールペンで安く作っていると思われがちだが、ニブを引き抜いてみると、585と書かれている。立派な14金ペン先付だ。

 書き味についてだが、これも誤解がある。書き味が悪い、取るに足らないという評価がほとんどだが、こういう人には一度絶妙に調整した Parker 180 の書き味を試して欲しいものだ。元々両ベロはインクフローが良いのが特長なのでペン先のスリットを調整すれば驚くほどふんだんなインクフローが実現できる。従ってヌラヌラという書き味を実現することも十分に可能だ。

 キャップを後ろに力いっぱい挿すと、カチンと音がしてキャップがカラカラと空回りするようになっている。裏書も出来るのでキャップの位置を自由に選べる為にそうしたのだろうが、大きなお世話だ。キャップが安定しないので書き難いことこの上ない。ところがこの状態からほんの少しキャップを上に押し上げる感じにすると回転が止まる。これでキャップがグラグラしなくなる。この仕組みを知ってしまえば、Parker 180は十分に実用になる万年筆だ。セーラーのトライデントは調整に悩むが、180は調整も楽。一度試してみるべし!


2005-09-29 AM Parker 180 マラカイト

Posted by pelikan_1931 at 06:00│Comments(15) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 万年筆 | 万年筆
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この記事へのコメント
これで首軸の材質がゴムっぽくなかったらどんなに良いかと思う。
Posted by pelikan_1931 at 2006年02月01日 20:20
まったく同じです。細いだけに模様がボケた感じになっていますが。
Posted by pelikan_1931 at 2005年12月23日 10:38
写真が暗いので確証はありませんが、この180のマラカイト模様はParker75のマラカイト模様と似ています。まったく同じ仕上げでしょうか。
Posted by Mr.Snake at 2005年12月23日 04:20
両側を研ぎます。けっこう難しいですよ。
正確には、研ぐだけなら簡単ですが、気持ちよくなるように研ぐには年季がいりますな。
Posted by pelikan_1931 at 2005年12月02日 22:33
なるほど、インクフローを改善するわけですね。
イリジウムはどうされるのでしょうか?
Posted by Mr.Snake at 2005年12月02日 22:06
ペン先を抜き取ってスリットに間を広げるのが一番じゃな。
Posted by pelikan_1931 at 2005年12月01日 23:47
pelikan_1931さん 情報ありがとうございます。

調整と言ってもどこを調整されるのでしょうか?
Posted by Mr.Snake at 2005年12月01日 21:18
Mr.Snakeしゃん

調整しないとゴリゴリじゃが、調整が当たればするすると書けるよ。
そうなると意外と便利で手放せない。
Posted by pelikan_1931 at 2005年11月29日 23:26
昔、金一色のPerker 180を妹にプレゼントしたことがありますが、それほど使っていたようにも見えませんでした。書き味はどうなんでしょうね。
Posted by Mr.Snake at 2005年11月29日 22:59
なるほど、そのコマーシャルの残像効果を狙ってセーラーがトライデントを出したんだ!
Posted by pelikan_1931 at 2005年10月01日 07:29
万年筆メーカーや代理店にも潤沢に予算があったのでしょうね。
今思えばすごいことです。
万年筆のスポットコマーシャルが流れていたんですから。
それだけ売れていたということなんでしょう。

私の記憶にあるコマーシャルは、
回転台の上に、パーカー180が、キャップをはずされて、
立たされている。ゆっくりと回転していて、
ペン先が360度ぐるっと映し出されている。とにかくスローです。
正確なナレーションコメントは覚えていないが、
1本で2本分、といった、2種類の線が書けるといった内容だった。
日本人の心をくすぐる「作品」だったなぁ。
Posted by M's Dad at 2005年10月01日 03:09
M's Dad しゃん

拙者はParker 180のコマーシャルはしらんなぁ。
もっとも初めて万年筆を買ったのが1983年だからコマーシャルはもっと前だったかも? 発売は1979年じゃからな。
Posted by pelikan_1931 at 2005年09月29日 20:53
しゅとう 大介 しゃん いらっしゃい。

四角研ぎじゃが、拙者はそういう研ぎ方を見たことは無いがの。
というか四角研ぎの定義がないんじゃよ。

研ぎは素材が許す範囲で(耐久性を考慮しなければ)どうとでも研げる。気持ちがよくなる様なタッチにすればよいわけじゃ。

拙者はPelikan の 3Bから横線が縦線の半分くらい(といっても横線もBの縦線くらい)の状態に研ぎ出すが、たまらん感じじゃよ。
ただ、ヌルヌルは飽きが来るんで最近はMの調整に凝ってる。こちらがおくが深い。3Bの調整は時間がかかるが外れは無いのでワクワクせんなぁ。
プロではないので安心して仕上げられるより、出来るかどうかわからない調整とか、目の玉が飛び出るほど高い万年筆の調整とかがワクワクするな。それと調整したことのないペン先もワクワク。

最近、生贄提供者が多くて楽しい!

日本語を綺麗に書くには横が細く縦が太い方が良いと聞いたがな。
Posted by pelikan_1931 at 2005年09月29日 20:49
この頃はテレビコマーシャルも放映されていました。
「パーカー、ひゃくはちじゅうー」と、
やっぱり、あの、城達也さんがしゃべりをやっていた、はず。

パーカー180は、MとXFの組み合わせしかなかったのでしょうか。
たとえば、BBとEFの組み合わせみたいのは…、無理か。
Posted by M's Dad at 2005年09月29日 17:06
こんにちは、
いつも楽しく拝見、拝読している者です。ペン先の研ぎ方について質問があります。
「イタリックやスタッブ」の様な欧米の研ぎ方と「四角研ぎ」は違うのですか?
何本か米国で「イタリックやスタッブ」に研いでもらったのですが、最初は喜んで書いていたのですが、その内にだんだんと日本語には少し合わないのかなあと思うようになりました。線幅の差がありすぎるのです。当方、丸ゴシック体のような文字より、やはり日本語は明朝体の方が合理的かつ美しいと思うのですが、「イタリックやスタッブ」は横線が細くなりすぎるのです。それにイリジウムが殆ど無くなってしまうのでもったいない気がします。「四角研ぎ」とは横線をもう少し太く、しかし縦線より細くなるような研ぎ方なのですか?
daiko
Posted by しゅとう 大介 at 2005年09月29日 13:36