2005年10月15日

姿形の美しいCOMBO その名も Diamond Combo5

 拙者は一時COMBOに凝っていた時期があり、その時にはおびただしい数のCOMBO万年筆を保持していた。ただ殆どが壊れた物を10本50ドルくらいで購入し、修理して使えるようにして楽しんでいただけでお金はかかっていない。その中でも軸色が本当にきれいな物は限られていた。記憶している範囲では、Sheafferで1本、インディアン・コンボで4本と、この1本だけが拙者の美意識を満足させてくれた。

 姿形も、機能一辺倒の他のCOMBOとは違って丸くてかわいいキャップは秀逸。底なし沼の苔のような色の軸色も緑が好きな拙者にはこたえられない。名前はDiamond Comboと高級志向だ。

 COMBOは書き味を追求するものではない。それではかわいそうだ。拙者は旅行や出張の際に必ず持参し、旅の終わりとともにお世話になった人に差し上げることにしている。差し上げたとたんにそのCOMBOの寿命が尽きるのは自明であるが、10人に1人でも有効利用してくれれば良いと思っている。

 COMBOはCombinationの略語で、オイルライターとペンシル、万年筆とペンシル、ペンシルとナイフなどの組み合わせが多い。オイルライターとペンシルなんて煙草吸いには一見便利なようだが、実際にはペンシルを使う機会自体がそれほど無い。もしオイルライターと万年筆なんてCOMBOがあったら煙草を吸わない拙者でも欲しいと思う。いや、煙草に点火するわけではない。万年筆の調整では火が欲しい場面が多いでな。長原先生がやるように水でぬらしたティッシュをペン芯に巻いてライターであぶる!まさに水蒸気を当ててエボナイトをやわらかくするのと同じ効果。こういう見栄えの良い技に、COMBO万年筆なんてのが使えると面白い。弱点は自分自身(万年筆側)のペン芯は暖められないということかな。

2005-10-15 PM Combo_Diamond



Posted by pelikan_1931 at 18:00│Comments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 万年筆 | ペンシル
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この記事へのコメント
Carterしゃん

拙者もCOMBOは凝ったが、すぐにペンシルとナイフとか、ペンシルとライターなどに行ってしまい、万年筆とペンシルは数少ない。
でも不思議とCOMBO万年筆の書き味はいいんじゃよ。
Posted by pelikan_1931 at 2005年12月04日 21:51
COMBOは一時米国で大流行しました。安価な万年筆なので記録には残っていないようですが、Bankerなどが大量に販売していました。
やたら寿命が長いペンシルと、寿命の短い鉄ペンを組み合わせたアンマッチ具合が米国らしいです。
Posted by Carter at 2005年12月04日 20:09