欧米でバカ受け！ Pilot New Capless
情報源と記憶力の問題があるので、真実かどうかははなはだ疑問だが、このNew Capless はPilotの若手デザイナーの作だとか。だとすれば大英断じゃな。新しい人たちが新しいニーズを作っていくので、デザインも世の中の一歩先を行ってないと爆発的ヒットは生まれない。
拙者は良くMontblancの先進性とPelikanの保守性の遺伝子について書くが、最近その傾向がますます激しくなってきたように思う。Montblancは旧守派のユーザをあざ笑うかのような意欲作を次々と登場させ、Pelikanは伝統のPelikan 400の亜流を意匠を変えて作り続けている。ペン先はPelikanが少ないが、軸はMontblancが面白い。コンタックスとライカ、ニコンとキャノンの戦いのようで面白い。
さてPilotが４日続けての話題となるが、このCaplessは何か違いがあるのか？普通のNew Caplessじゃないか！と思うじゃろう。鹿死、いや歯科医師、いや、しかし、この軸色はもう生産されてないのじゃ。この鮮やかな赤色ともう一本の鮮やかな青色は、若手デザイナーが選定して一度は製品化され、仏蘭西をはじめとするヨーロッパで飛ぶように売れた。が、Pilotの役員会で【この２本はPilotの色ではな〜い。Pilotの赤と青はPilot 65の青と赤でなければなら〜ん】という意見があったか無かったかは知らないが、突然発売中止になり、くすんだ赤とくすんだ青軸に変わった。
その情報を入手した日に探し回って入手したのがこれじゃ。ペン先は１８KのBニブ。不思議なことにPilotでは国内は１４金で海外は１８金ペン先というモデルが多い。国内の書き味のうるさいユーザには書き心地の良い１４金ペン先を、海外は１８金以上でないと金と認めない国があるので１８金ペン先で販売するというケースが多い。
しかし、このNew Caplessは国内が１８金ペン先付で、海外は１４金ペン先付で販売されている。何か理由があるのだろうが良く分らん。あまりに売れすぎたので前モデルと互換性があり在庫もたっぷりとあった１４金ペン先を超人気の海外モデルに搭載することにしたのかも知れない。Caplessくらいのりジッドなニブだと14金でなくとも１８金でも性能差は感じないので許せるな。
先代モデルと比べて持ちやすさは改善されており、ずっと洗練された。ただ残念なのは、ノックするノブの金鍍金が傷つき易い事。ここが何とかなれば拙者も旧キャップレスから乗り換えるのじゃがな。旧キャップレス（NAMIKI Vanishing Point）が生産中止になるとき米国から120本購入した。それほどCapless好きの拙者の願いをかなえて欲しいな。なんせ拙者が持った最初の本格的な万年筆じゃからな。
Posted by pelikan_1931 at 05:45│
Comments(20)│
mixiチェック
│
万年筆 |
万年筆
パイロットキャップレスの歴史は長い。拙者は中学校に入学した時に2000円の黒軸を買ってもらった。その時から廃盤になるまでに大きな変化は一回きり。ダブルカートリッジ式がシングルカートリッジになったタイミングだけだと思う。そのときに、クリップが下の写真のようにな....
パーカーのT-1は世界初のチタン製万年筆であるが、あまりにコストがかかりすぎたためか、1970年に発表されて1971年には製造中止になってしまった。その後を追うように発売されたのがファルコンで、ステンレススティール製の軸とペン先だった。T-1がどちらかといえばずんぐ....
先日紹介したファルコンに対抗してパイロットが発売したのがミュー！この対決は面白い。似ているようで似てない。やはり開発コンセプトが違うのだろう。 ファルコンはチタンで失敗したParker T-1のリターンマッチの感じがする。デザイン優先でデザインにあわせて仕上げを....
Parker Falconに対抗したPilot ミュー【万年筆評価の部屋】at 2006年04月16日 03:17
パイロットは国内と海外とでブランド名や商品名を変えることがある。有名どころは、【キャップレス → Vanishing Point】そして 【エラボー → FALCON】 じゃ。PilotではなくNAMIKIブランドで販売しているところも共通している。 今回の主役はエラボー、しかも初期型のエ....
万年筆界の異端児 【エラボー】 またの名を 【FALCON】【万年筆評価の部屋】at 2006年04月16日 03:13
足を骨折したのとあまりの混雑のため、今回のペントレでは自分用の万年筆は一本しか購入出来なかった。それも終了の間際。それが今回紹介する【ピンクのキャップレス】じゃ。 拙者が中学生になったお祝いに父が買ってくれた【パイロット・キャップレス黒軸】と色違い。....
ピンクのキャップレス【万年筆評価の部屋】at 2006年04月16日 03:09
本家のCapless記事の盛り上がり（資料１）、それに呼応した本ブログの記事（資料２）を補強したいと思い、図書館を訪れました。
目的は、1960年代前半にPilotが世界展開を行っていた同時期に、国内ではどのような万年筆事情があったのか、という興味からです。
今回、....
[AD] [BOOK] アサヒグラフ踏査（１）【万年筆恋歌】at 2005年11月10日 06:00
本家で紹介された Pilot Capless のADを紹介します。1960年台初頭のものです。
「万年筆スタイル２」の新倉さんの記事によれば、このADのCaplessは一番最初のモデルです。ツイストしてペン先を出すタイプですね....
[AD] Pilot Capless【万年筆恋歌】at 2005年11月02日 00:08
<a href=http://tehnomagija.tk>槽髀諤鴉�� RPG 鉈諤蜊 蓊鞐 吶�邇赭竏� 艢碆繧琺� 蓁鱚鞳� 鴿��� 闔譛芬矗鱚諷� 鞐芫蔟邇� 碆苣瑜鴉鉗 袱鱚竡韆� 鉋蓊蓁琺�逶� 蓁鱚頸繪骼�, 竇蛹闍繞�, 蓊韲碼� 籵蒿褌�. 批鞐 � 髓蓚� ��迺繚� 骼碎繿鱶諤 � 驟痳 �諷跂迺� 髓鞐鱚竏�, 鰰褞蒻� � 謗竏褂. 匁� 吶�邇赭竏� 褓瑜鋏纃 � �韲�, 竦瑣蒻� 鉐邇矗轢 轢 �諷�-琿蓐瑶蓙, 關� �鴈� 繞 驤髓繻逶� 鴃縺鈞琿�� 跏辷赭譛逶.</a>
最近キャップレスがスリムになったが、ノック部分の傷は解消されたのかな？このあたりの細部に神は宿るのじゃがな。
Pilotは部品レベルで交換してくれますぞ。ま、すぐにまた傷だらけにはなるがな。世の中知らない方が幸せな情報もある。
妻にノック部分の傷を指摘したら、異常に気にするようになりました。気付かなければ幸せだったのですが、私が不幸の種を仕込んだようです。
連れ合いのことにはノーコメントじゃ。
発売直後に妻が購入し使っていました。Ｆです。ノック部分を見たらご指摘のとおり傷だらけでした。
しかし、妻は何も気にせず使ってます。ああいう無神経なやつは良いなぁ。
辺里缶しゃん
浮気者のペリカンクラブ幹部は、いろいろな物に手を出されていますな。
直前のモデルが最もコストがかかっているモデルだそうです。特にクリップまわりの処理に。あれはいい！
一年前伊Ｔ屋でパイロットのかたがキャップレスの宣伝をなさっていて何の気なしに書かせていただきあまりの書きよさに驚きました。もうすでに発売していなかったマットブラックのキャップレスをようやく手にいれつかっています。キャップレスの中でも、とてもチープに見えるところが気に入っているのです。
あんがとさん
コメントはそちらに書きました。
CaplessのADを掲載しました（Blog:万年筆恋歌）。
企画段階では、ADシリーズの「異端」と思っていたのです。ですから、臨時増刊号として特別掲載。異端の理由は「一枚しか持っていないから」どす。お恥ずかしい。
stand_talkerしゃん
AD早く見たいもんじゃな。広告している時代の文化そのものじゃからな。
Dahliaしゃん
キャップレスは携帯時代の筆記具ですな。
携帯を肩と耳で挟みながら、手帳にメモするにはキャップレスでないとダメ！何度キャップをコンクリートの上に落としたことか！
k_watarowしゃん
拙者にとっても初めて持った高級万年筆じゃった。それがもっと書き味が良かったら、後年、狂ったように万年筆を買わなかったかもしれない。
kugel_149しゃん
あんしゃんには、New Caplessよりも NAMIKI Vanishing Pointの方が合うと思うな。いつか、映画のVanishing PointのDVDといっしょに試していただきましょう。
ちなみにVanishing Pointは初デートで見に行った映画どした。
stand_talkerしゃん
年代ははっきりと覚えておらんが、New Capless発売と同時に出た、最初期のモデルですな。
おぉ、人気急上昇！ では、恋歌でもADを紹介しましょ。
キャップレスは現行のは軸がブットくて、滑って好きじゃないんですけど、少し前のはいいですよね・・・、最初毛嫌いしてたんですわ、万年筆はスピードではない！ノックなんて！って、でも例の黒いのを一万円で購入して、使ってみると、不思議といいですよね、あんな小さなペン先なのに、シナリがあって、前にクーゲル状になっているとおっしゃってましたよね？とある掲示板で。そのおかげか、非常に調整してもらうと滑らかなすべりに感動しておりますｗ あと、凄く胸ポッケにスムーズに刺さるんですわ、流石にスピードに重点をおいたペンだと感動しましたｗ
このところ、キャップレスに魅力を感じています。入学記念にいただいた、はじめての万年筆でした。詰め襟のポケットに誇らしく差したシーンを鮮明に覚えています。 師匠、私にも書かせてください。kugel_149さんの後で結構ですから...。（笑）
キャップレスに関しては、いまは盛り上がるなと自分に言い聞かせております。あまりにも偶然に、なんとも素敵な人間と人間のつながりが生じ、キャップレスの奥深さを御教示いただいたばかり。とはいえ、話ばかりでは、という気分もあって、ぜひ一度ビシッと調整されたキャップレスを書かせていただけないでしょうか？師匠。
うーん綺麗な軸どす。。。年代はいつ頃どすか？
P.S. 最近、駄洒落が進行しておりますな。
