2005年12月05日

不思議な魅力を持つ万年筆 Pelikan 1405

 人気万年筆には万人を熱狂させるものと、一部の人だけを熱狂させるものとがある。Pelikan 140はさしずめ後者に位置づけられるじゃろう。Pelikanの安価ラインのモデルだが、熱狂的ファンもいる。彼らを熱狂させる理由は、色のバリエーションと、特殊な書き味のペン先。軸色のバリエーションは多くはなく、緑縞、黒、青、緑、赤、グレー、light-tortoiseの7種類。緑縞以外は独逸国内での販売が無かった為、独逸のコレクターが熱狂していて、なかなか良いものは出てこない。light-tortoiseはmother of pearlに似ておるがパールの輝きが無いものじゃ。軸派は青、グレー、light-tortoiseあたりを捜している。

 書き味派は、Palikan 140の特徴のある書き味に惚れる。高筆圧の人の方がはるかに楽しめる書き味といえる。イヤ、筆圧の低い人には楽しめない書き味を提供してくれるのがPelikan 140と言って良いじゃろう。

2005-12-05 AM Pelikan_140黒_B

 万年筆クラブにPelikan 140狂いのT氏がいる。名刺には詩人と書いてある。このT氏はPelikan 140を100本以上持っているらしい。他の万年筆もたまには買うが、それはPelikan 140が最高であるということを再確認する為に買うだけだと豪語している。

 T氏によれば、楽しめる字幅はBB、B、Mの順。すなわち太字の方が良いとか。筆圧が低く、柔らかい書き味が好きな人には細字の方が適しているが、思いっきり筆圧をかける人には太字の方が適している。

 T氏は小柄だが、小さな140に体重を乗せるように筆圧をかけて、ものすごい速さで字を書く。文字は太いところと、細いところが極端に交錯し、作品として非常に面白い。ただ、要件を書いた葉書であっても拙者にはほとんど読み取れない。結局は要件は電話ですませてしまうのじゃがな。

 字の変化を楽しむために、筆圧を変化させながら書くと、強烈なペン鳴りを発してしまうこともあるが、それもまた一興とか。 Pelikan 400NNと共通のソケットを使うが書く感触はまったく違う。Pelikan 400NNの2~3倍くらいの筆圧をかけて書いた方が面白い。ペン先が割れて太い字がかけるが、筆圧を緩めるとすぐにペン先が戻る。すなわち感情の抑揚を字で表現するのに最適な万年筆という評価じゃ。

 そういわれてみれば、そんな気もしてきた。拙者は軸派なので、まずは青軸にインクでも入れて楽しんでみよう。それもEFからな。



Posted by pelikan_1931 at 05:00│Comments(12) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 万年筆 
この記事へのコメント
いただいた年賀状から考えてもかなり高そうですぞ。
Posted by pelikan_1931 at 2006年01月08日 23:26
ええ! 私は筆圧がたかいんでしょうか? 周りに比較する人がいないので見当もつきません。出来るだけ弱く書いてみます。
Posted by 黒船 at 2006年01月08日 13:04
140好きならば、ほぼ筆圧が高いと考えて良いぞ。
Posted by pelikan_1931 at 2006年01月05日 23:38
off会とかに出ないのでまったく見当が付きません。
ともあれ、140と400NNとどっちがすき?と聞かれれば、迷わず140を選びます。やや筆圧が強いのでしょうか?
Posted by 黒船 at 2006年01月05日 23:22
おお、失礼

檸檬と薔薇の紳士じゃよ。
Posted by pelikan_1931 at 2005年12月10日 18:41
ん? 筆圧大王様? 
Posted by 黒船 at 2005年12月10日 10:45
黒船しゃん

オジしゃまは筆圧大王様と同じ感覚の持ち主でしゅな。
Posted by pelikan_1931 at 2005年12月09日 22:26
叔父がPelikan 140 と 400NN を使っています。私のM500の初期の柔らかいニブ付きを試し書きしてもらったら『力が入れられなくて気持ちが悪い』と言われました。
独特の弾力にならされると他の万年筆は使えないのかもしれません。
ちなみに、私は140で書いても楽しめます。
Posted by 黒船 at 2005年12月08日 20:59
daikoしゃん

お主の筆圧とStub好みからすると140ではなく、100NのBあたりかなぁ。
最も合うのはM800のPFのBBじゃろうがな。
Posted by pelikan_1931 at 2005年12月05日 20:35
Dahliaしゃん

拙者は通勤はまだコート無しじゃ。
風邪ひいておるがな。
140は面白いからな。お楽しみなされ。
Posted by pelikan_1931 at 2005年12月05日 20:33
昨年の今頃は2本の140に悪戦苦闘しておりました。今は手許にありません。
師匠様のことも存じ上げていませんでしたし・・・調整には出したのですがね。
私は基本的にキャップをささずに書くし、筆圧は強くないし、基本的に合ってなかったのかなとも思います・・・すきだったんだけどな。良さを知らずに別れちゃったのだな。

しかし、わかってる人に調整された万年筆からはいろいろなことが伝わってくるものですね。
ここ1週間のコペルニクス的(?)大発見です。
Posted by daiko at 2005年12月05日 12:55
最近めっきりと寒くなりましたねぇ〜。
さて、今回のペリカン140の記事も興味深く見せていただきました。
僕の140は、初めての吸入式としてユーロボックスで購入したんですよ。
筆圧強く、是非僕も楽しんでみようと思いますw

しかし万年筆は面白いですね、その人々によって、コレだ!って万年筆は違うことを、このブログや、リンク先を訪問させていただくことで、改めて実感しました。
Posted by Dahlia at 2005年12月05日 11:48