2006年01月08日

狂おしいまでに魅力的! ウォーターマン・リエゾン・コブラ5

2006-01-08 AM Waterman Cobra 最近では【万年筆欲しい欲しい病】は快方にむかい、めったな事では万年筆に恋焦がれるようなことはなくなった。

 ただし、この万年筆はひと目見た瞬間に、どうやって入手するかを考えたほど気に入ってしまった。その名は【ウォーターマン製のリエゾン・コブラ】。日本では既にカタログ落ちしたリエゾンではあるが、海外オークションでは様々なバリエーションのものが紹介されている。このコブラも日本のカタログで紹介されたことはなかったので拙者もまったく知らなかった。

 リエゾンはル・マン100の欠点である【首軸先端の金属部分が錆びてしまう】を解消するために開発されたようじゃ。最近ではセーラーをはじめとして首軸先端部分を金属から樹脂に変えるメーカーが多いのは、この錆によるクレームが後を立たなかったからじゃ。Watermanの期待としてはリエゾンかレタロンのどちらかにル・マン100の跡継ぎになって欲しいと期待していたようじゃが、残念ながらそれはならなかった。個人的にはレタロンはル・マン100を超えた書き味だとおもったが、いかんせん特徴がなかったな・・・


 拙者は黒軸に深い彫りがはいったもの【チェイス軸】が好きじゃ。My Pen Of The Year 2005 のパーカーのグリニッジもチェイス調。好きと言うより弱い。従ってONOTO マグナも色軸にはまったく興味が無く、黒軸だけに集中したもんじゃった。

 しかも・・・・このコブラは単なる直線ではなく、コブラの模様のような深い彫りがある。この彫りは出来上がった軸に自動工作機械でゴリゴリと彫ったものじゃろう。彫った溝の丸めも出来ていない。ルーペで拡大してみると、樹脂が盛り上がった部分や模様が欠けた部分がいっぱいあるが、肉眼ではそれがわからず、むしろ手触りとしてはワイルドで良い。

 ウォーターマンは日本向け商品に関しては特別の検査体制を持っていると聞いたことがある。ずいぶん前じゃが。たしかに仏蘭西土産でもらったウォーターマンはペン先の左右の切り割りが全てアンバランスであったが、日本で購入するとそういう問題は一切無かった。また不思議と書き味もGood。

 このコブラは当然海外調達じゃから、書き味は最悪。うれしかった! 拙者は調整が趣味なので、買った万年筆の書き味がはじめから良いと大損した感じがする。とはいえ、細字の調整は苦手。なんせ極太好きなので自分用の調整はほとんどやったことが無い。太字の大きなイリジウムからの研ぎ出しは得意じゃが、元々小さい上に左右がアンバランスなイリジウムから調整するのは、始める前から気がめいってしまう。

 普通なら太字から削り出すのじゃが、コブラの場合、ペン先全面がプラチナ?で鍍金されているため、削り出すと金の地肌が出て美しくない。拙者が使う万年筆は最終的にはお嫁に出す前提なので、お婿さんが悲しむ【キズ物】にはしたくない。そこで、かなりの時間をかけて【F】を少しずつ研いでいった。普通なら自分用の細字調整は満足する状態になるまでに2〜3カ月かかるのじゃが、今回は2週間で絶妙になった。もう少し楽しみたかった・・・残念! 

 しばらくたって軸のザラザラの手触りに飽きたら、プラスティック磨き布で彫の面取りをしてみようと考えておる。そちはら一筋縄ではいきそうもないので、今から楽しみじゃ。



Posted by pelikan_1931 at 06:00│Comments(10) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 万年筆 
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この記事へのコメント
298しゃん

軸は丸軸ですな。こういう表面に、ギギギギ〜!と彫っている感じです。stand_talkerしゃんのドクターペンとはえらい違いです。
Posted by pelikan_1931 at 2006年01月09日 10:04
コブラですかぁ・・ なるほど!! 金網模様いいですねぇ ニブ先端がコブラの頭の先端角度くらいになってますね。  軸は四角ですか?
Posted by 298 at 2006年01月09日 09:48
stand_talkerしゃん

確かにすばらしい写真です! はやりのアレ?かな。
Posted by pelikan_1931 at 2006年01月09日 01:10
>ドクターペン
 ありがとうございます>師匠。
 タイムリーに、当方のブログで特集がスタート致しました。(宣伝宣伝・・)

 今年はカメラワークもリキ入れようと、昨日、閉店直前(いや、直後か?)の新装開店ヨドバシに駆け込み、秘密兵器を入手しました。嫌な顔もせず、応対してくださってどうもありがとう>ヨドバシ店員どん
Posted by stand_talker at 2006年01月09日 01:03
京都和文化研究所しゃん

お主の復活にかける意欲は見事じゃ。ゴミを宝物に変えるからな。
Posted by pelikan_1931 at 2006年01月08日 23:34
stand_talkerしゃん

実はお主のドクターペンが最高なんじゃがな。
Posted by pelikan_1931 at 2006年01月08日 23:32
Mr.Snake しゃん

いわばインクフローだけで書き味を良くする細字じゃ。早い話が金ペンでなくても同様の書き味は得られるわけ。ただし金以外だとラウンドニブは加工が大変で余計コストがかかるじゃろう。
Posted by pelikan_1931 at 2006年01月08日 23:09
5
ウォーターマン製のリエゾン・オペラ コブラ 良い味ですね。
<<万年筆の書き味がはじめから良いと大損した感じがする。・・私は違うアングルですが 解ります。 私もはじめから 手のかからない万年筆は 非常に残念!! 接する時間が少なく ボロボロのヘロヘロのキズ傷でないと 購入して触っていられる時間が少なく 眺めて・書いているだけでは満足できず・・・。ただ完成させると 次が欲しくなり・・。いまだ困ってます。
  
Posted by 京都和文化研究所 at 2006年01月08日 18:04
師匠は本当にチェイス柄が好きなんですねぇ。(^_^)
 チェイス柄は、見た目も良いですが、実用面でも利点が多いですよね。
 「滑りにくい」ことと「指に優しい」を両立させるには、チェイスが一番だと思います。
Posted by stand_talker at 2006年01月08日 15:08
コブラ良いですね。リエゾンはっ海味が非常に硬そうです。硬い細字っているのはどういう書き味なのでしょう。私はParker 75の書き味がすきなのですが、硬いといっても弾力があります。
Posted by Mr.Snake at 2006年01月08日 12:24