Pelikan 社史 と 闘病日記 その15
長らく続いたPelikan社史からの写真掲載も今回が最後となる。社史自体には他にも写真はあるが、今までの物と比べてインパクトが無い。今回の写真掲載を最後とする。そして最後の写真は大きな疑問を含んでいる。
★その前に闘病日記を少々
骨折したのがペントレ前日(3月17日)の午前11時ころ。本日で3週間と3日になる。先週の土曜日(4月8日)に整形外科でギプスを外し、怪我の状況を確認してから、より小さなギプスに交換した。右足を骨折しており、足の外側のくるぶし辺りが痛んでいたので、てっきりそちら側が骨折しているのだと思っていたが、骨折しているのは足の内側の骨。右側が痛んだのは、落下した際の外傷がギプスで擦れていたのと、靱帯に多少ダメージがあったから。衝撃で骨折して、周辺のダメージがゼロということはありえないらしい。
ギプスをしている時には、右足をついて立っていることも出来た(体重移動は無理)のじゃが、ギプスを外していた数分間はと妙に心もとなかった。
今後の予定じゃが、4月19日にギプスを外して、歩行補助器具の計測を行い、またギプスをする。一週間後の4月26日には歩行補助器が出来上がるので、それを装着して歩行練習開始とか。あと17日間弱は松葉杖の生活じゃ。特に今週は雨の確率が高いので憂鬱。傘を差して松葉杖は使えんからな。
風呂でまじまじと確認して見たら、右足のふくらはぎだけではなく、太腿もかなり細くなっている。たった3週間で・・・・・
筋肉勝負のスポーツ選手などの場合、回復後の筋トレで太ももの太さを回復するには相当の運動が必要じゃろうな。拙者は歩くだけなので大勢に影響ないが・・・
松葉杖の使い方じゃが、自宅内とそれ以外で使い方を変えておる。なんせ手の腹が一番痛い。既にタコも出来ている。そこで室内では、折れている右足と両方の松葉杖を同時に踏みだし、左足を右足と同じ位置まで持ってくる。体重を左足で支えながら、右足と松葉杖を前に出す・・・という繰り返しで前進する。既に右足で20%程度は体重を支えられるので、こうすることによって手のひらの負担がはるかに少ない。スピードは落ちるが室内で急ぐこともあまりない。
一方、室外ではスピード勝負なので、左足と両方の松葉杖で体重を支えながら前進する。右足は後ろに跳ね上げている。これは両方の腕で全体重+荷物を支えることになる。腕立て伏せしながら前進するようなものなので、せいぜい50mも進めば呼吸が乱れ、手の腹が痛くなり、しばらく休憩となる。
それでは、最後の写真じゃ!

これはFritz Beindorffの執務姿。Günther Wagnerの後を継ぎ会社を大きくした。Peikan社の歴史上、最も有能な経営者!ところが、この写真を見て、不思議な事に気付く。机の上には書類が乱雑に拡げられている。この社史では、全てを整えてから撮影する方法がとられているが、この写真では逆に不自然に散らかっている。そして何より、文具関係の会社の代表者なのに、机の上に筆記具もインク壷も置かれていない。
Fritz Beindorff氏は、この写真撮影の時には既に、決裁行為は一切行っていなかったのじゃろうか?少なくとも椅子から手を伸せば届く距離には万年筆は存在しない。不思議な事だらけの社史じゃが、最後に大きな疑問を残してくれた。はて、皆さんの、この写真に対する推理はいかが?
Posted by pelikan_1931 at 07:00│
Comments(14)│
mixiチェック
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情報提供
さて、しばらくお休みしていたペリカンの社史シリーズであるが、これから何回かにわけて再開する。最近筆記具関係に限らず、各社の社史に興味が沸いてきてかなり読んでいるのだが実に面白い。その中でもペリカンの社史は写真が充実しているのが特徴じゃ。日本の社史は文章....
Pelikan 社史 【正式な創業の証拠書類】【万年筆評価の部屋】at 2006年04月10日 06:39
この3人がGünther Wagnerの娘婿で事業拡大の一番の功労者であるFritz Beindorffの3人の息子じゃ。言われてみれば父親と良く似ている。 ペリカンの創業者であるCarl Hornemannは会社経営に苦労したらしく、妻にさんざん苦労話を手紙で送っていたらしい。Gü...
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黒船しゃん
視線から考えると、一心に書類を読んでいるように見える。筆記具は持ってないじゃろうな。ペンシル説も、クレヨン説もないじゃろうな。
師匠。
ペリカンはゴルフペンシル出していませんので、短くなった赤鉛筆か、クレヨンでは? 赤鉛筆も作ってなかったかな?
298しゃん
言われてみれば・・・しかし、こんなえらい人が立ち上がって手を伸ばして万年筆を取るかなぁ。
それよりも! 実は右手の中に小さなペンシルをつまむように持っている気もする・・・
発見かも!!! 書類の山の左端・・しかも書類に隠れてますが・・なんと呼ぶのか? インクの吸い取り器? の一部が見えませんか? とすればどこかに萬年筆はあるはずですね。 想像を絶する広い机 ってことは考え難いですが・・笑
み〜にゃしゃん
先日のペントレで取材受けた内容が、今度Lapitaに出るそうじゃ。
松葉杖も写ってるかな?
こんばんは!
あっぶないですね〜、、ほんと気をつけてくださいね!
みなさんのライブドアブログは「連結ブログ」で、しっかり運用ルールも出来てたんですね〜!さすがです!
辞書ですね〜、なるほど!本当にそんな感じで利用させてもらっています。
最近、色々な万年筆情報を目にするようになって、段々楽しく読めるようになってきました!(最初は、分からないペンばかりだったので)
ええ〜っ!ご覧いただいてるなんて・・・お恥ずかしいかぎり。
つまらない内容で申し訳ありませんが、あたたかい心づかい、ありがとうございます!
みーにゃさん おひさしぶり・・・といっても3週間とちょっと。
松葉杖は危険じゃな。昨日朝、雨の中タクシーから降りて、入り口に入るまでの3メートルの間に、ツルッと滑って、壁に激突。おかげで倒れないですんだが、雨の日は危険じゃな。
連結blogは記事のじゃまになるアクセサリー的な表示は極力省いておる。トラックバック一覧のような大勢に影響ないものや、広告関係は一切無しじゃ。
拙者は毎日更新し、更新した仲間の情報は必ず掲載しているので、古くてもトラックバックから直接該当記事に飛べるはずじゃ。また過去記事同士で関連のあるものにも、順次トラックバックを張っているので、過去記事もお忘れなく。日記ではなく、辞書を目指しているのでな。
拙者もみーにゃさんのBlogは必ずチェックしてますぞ。
ごぶさたしております、みーにゃです。
過日はすっかりお世話になり、ありがとうございました!
怪我の方、徐々に回復しつつあるみたいですね。松葉杖生活もあと2週間位、ですか。。あ、でも梅雨前にはリハビリも終え、元通り!?
あと少し、頑張って下さいね〜!
トラックバックついて読みやすくなりました!
あと、「ブログ内検索窓」もついたら最高なんですけどね〜♪って贅沢ですね。
(ライブドアのブログを使われているみなさんのブログについて、いっつもそう思っていました!)
でも、Googleではこちらのサイトは上位表示されるようになっているらしく、検索すると、こちらの記事に飛んで来れるんで、すみません、贅沢言いませんm(__)m
なんとなく緊張の、初書き込みでした♪
祈祷師 ゑでぃ@裸の万年筆しゃん
なんと! これが正真正銘の透明軸ってやつですか!
右手はちゃんとペンを持った形をしていますね…
・・・
王様、これはウマシカには見えない材料で出来た万年筆です(カエレ
亡くなる6年くらいまえですから、既に第一線から引いていたのかもしれませんな。
社史、ほんとうに楽しめました。ありがとうございました。
>謎
しっかし、ペンも印も無しでどんな仕事してるんでしょうか? (^_^)
298しゃん
胸ポケット説はありかもしれませんな・・・それは思いつかなかった。
私の推理は
1.スーツの内ポケットにお気に入りの萬年筆が・・ 机の上は雑然としているので安全のため必ず内ポケットにしまう癖がついている・・何度か痛い目にあっている。(笑)
2.紺屋の白袴・・・売れて売れて社内には回らない(んなバカなぁ)