2006年04月11日

伝説のセーラー プロフィット 80 その1 【軸について】 5

 拙者がセーラーのProfit 80を入手したのは銀座三越デパートの万年筆売り場。発売前からボールペンとのセットを濃淡2セット予約しておった。1セット10万円だったかな?

 発売は1991年。そうヘミングウェイが発売される前年じゃ。まだ限定品がもてはやされる以前じゃし、国産で10万円のセットがそう売れるわけもなく、アメ横でも相当長くショーウィンドウの飾りになっていた。

2006-04-11 Sailor 1なぜアメ横ではなく銀座三越だったか?販売員がけなげでかわいらしかったから。当時、ここではプラチナ担当の女性もセーラー担当の女性も非常に対応が良く、お願いした事は決して間違わず果たしてくれた。こういう対応をされると、多少は売上げに貢献してあげたくなるではないか。安く買うより、気持ちよく買いたいという気持ちが強い時代じゃった。そういえば、最初の転職の年じゃな。

2006-04-11 Sailor 2 軸色は薄いものと、濃いものとがあった。写真のものは濃いほうに分類されるものじゃ。拙者は濃い色の方が好き。ペン先の評価は後日に回して、今回は軸の評価をしてみる。

 当初、軸にはクリアラッカーのようなものが塗られており、ピカピカじゃった。それで満足しておったのじゃが、長原さんや川口さんに艶消し版を見せられるとそちらの方が良いように思えて、ある日川口さんに、艶消し処理をお願いした。なんと翌日には終了していた。聞けばサンドペーパーで丁寧にクリアラッカーをはがしていくのだとか。

 一気に2本も艶消しが出来たので、悦に入って軸をスリスリしていた。とみるまにまた艶が出てくるではないか!今度はクリアラッカーの艶ではなく、ブライヤーの艶じゃ。しかし、クリアラッカーとまったく見分けがつかない。ただクリアラッカーのままでは経年変化が見られないが、ブライヤーの地肌が光る場合には経年変化が楽しめる。長い間ペンケースに入っていたのじゃがDahliaしゃんのBlogを読んでたまらなくなって引っ張り出してきた。やはり軸のしっとり感は良い。

 実際には同じブライヤー軸でも、クリアラッカーを除去した後で、手の脂で再度艶が出るものと、二度と艶が出ないものがある。拙者の手元を10本くらいは通過して行ったが、4本は艶が出ないブライヤー。手の脂がついてもマット状を維持するのじゃ。

 拙者は再度艶が出るほうが好きで、手元にあるのは艶が出るタイプ。艶があるのに経年変化が楽しめるというところが気に入っている。

 厳しく言えば、Profit 80は使いやすい万年筆ではない。後ろにキャップを挿した場合、キャップが安定せず抜けやすい。今回もスキャナーで撮影しようとしてキャップを後ろに挿した状態でつまんで持ち上げたところ、キャップが抜けて軸がペン先から真下に落ちた!あわてて手を出したら、折れた足首を捻りそうになった。幸い、落下したところにソフトタイプのペンケースがあったので大事には至らなかった。MontblancのSoltiもそうじゃが、キャップを後ろに挿した際にグラつく万年筆は信用出来ない。特にブライヤー軸は強くキャップを挿そうとすれば軸に傷をつけてしまうので最悪。従って拙者はPrifit 80よりも純銀軸のCP7の方を評価している。

 Profit 80はもう少し軸が長いと良いな。キングプロフィットの大きさでブライヤーだったら最高じゃ!もちろん、キャップを挿した時のおさまりが良いという前提。

 思い立ってNo.149、No.256、No.146とともに4本挿しのペンケースに入れてみた。やはり圧倒的にProfit 80は美しい。工業製品としては未完成じゃが、それを補って余りある美しさじゃ。



Posted by pelikan_1931 at 07:00│Comments(7) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Blog紹介 
この記事へのトラックバック
 これはセーラーが以前発売した象牙軸の万年筆をデスクペンに改造し、ペン先をクロスポイントに変えたものだ。自分で買ったのではない。2対2の大型トレードで入手したもの。もう何年も前になる。拙者の出し物; 1:Montblanc No.139 Bニブ付 【ヘミングウェイの原型】....
セーラー 象牙デスクペン with クロスポイント 達筆者用【万年筆評価の部屋】at 2006年04月18日 06:07
 聖書と呼ばれる【ランブロー本】著者のランブローしゃんの会社【Classic Pens Limited 】が2003年に世界限定250本で発売したCP7のアトランティックが写真の万年筆。flammevagueという蝕刻が施され、ZoomかMusicニブが装填されて発売された。日本市場では12.5万円くらいの値...
海の名を冠した万年筆 CP7 アトランティック【万年筆評価の部屋】at 2006年04月18日 06:05
 拙者は32歳から44歳の間、煙草を吸っていた。学生時代は【麻雀、パチンコ、酒、煙草、競輪、競馬、ボーリング、スキー、スケート、ビリヤード】は不良のやるものと定義し、一切手を出さなかった。(もっと楽しいことが多かった) そんな拙者が煙草に手を出したのは結....
セーラーの純銀軸 実は鏡面仕上の銀軸は珍しい【万年筆評価の部屋】at 2006年04月18日 06:03
 セーラーのエグゼ・ラッカーは好きな万年筆ではあったが、非常に短期間しか作られなかった。しかし、その短い時間の間でも一回モデルチェンジしている。そのモデルチェンジの真意は何か?  その真意とは・・・・おそらくは部品の共通化によるコストダウンと、店頭で....
最後のプロフィット・エグゼ・ラッカー【茶軸】【万年筆評価の部屋】at 2006年04月18日 06:01
  元々セーラーのProfit 80には18金のペン先がついていた。そしてあまりに高価な為、かなり長い期間売れないで店頭に残っていたように思う。メーカーに返品されたものも多かったのではと想像する。 その後、Profitの主流が21金になり、長刀やクロスポイントが出現して....
伝説のセーラー プロフィット 80 その2 ペン先の変遷【万年筆評価の部屋】at 2006年04月18日 05:57
  元々セーラーのProfit 80には18金のペン先がついていた。そしてあまりに高価な為、かなり長い期間売れないで店頭に残っていたように思う。メーカーに返品されたものも多かったのではと想像する。 その後、Profitの主流が21金になり、長刀やクロスポイントが出現して....
伝説のセーラー プロフィット 80 その2 ペン先の変遷【万年筆評価の部屋】at 2006年04月12日 05:18
この記事へのコメント
艶が出ないのは、濃い軸で経験した。
それこそどんなものを塗っても光らない部分があったので、マット状のままにしておった。
Posted by pelikan_1931 at 2006年04月12日 04:49
てっきり、ブライヤーは必ず艶が出ると思っていましたが、
そうでないのですね
そろそろ剥がそうと思っていたけれど、どうしよう……
Posted by のもろぐ at 2006年04月11日 23:47
りんむーしゃん

これは濃いほうの軸じゃ。薄いのも持っているが、軸色はずっと薄い。スキャナーの加減でやや薄く出ておる。
Posted by pelikan_1931 at 2006年04月11日 19:00
りんむーしゃん

ニスをはがせば、かみ合わせは良くなるのじゃよ。
もっとも拙者はキャップに関しては異常に厳しい。
1試し書きも含めれば50本以上のProfit 80を試したが
お眼鏡にかなうものは無かった・・・
もちろんNo.149もNo.146も合格点を与えられる物は一本も無い。

もっとも使うのに問題があるのは音楽家シリーズとM600シリーズ
くらいじゃが・・・
Posted by pelikan_1931 at 2006年04月11日 18:58
ここでははじめまして。メールではチャーチルのご相談とかさせていただいたりんむーです。プロフィット80はよいペンですよね。ところで、写真のブライヤーは象嵌のバックの色が薄いので薄いタイプのブライヤーではないでしょうか。濃いものはここがもっと濃かったような気がします。それと、キャップが後ろに挿入したとき外れやすい件ですが、私のものは、2本ともモンブランのソリテールと違いしっかりはまっています。ひょっとしたら、個体差からっかー剥がしのため軸が細くなってしまったせいではないでしょうか。プロフィット80の名誉のため投稿させて頂きました。
Posted by りんむー at 2006年04月11日 12:08
自分でも剥がせますぞ。
320番、1000番、2000番、5000番のペーパーで剥がしながら磨く。
金属部分はマスキングテープでカバー。

それで放置しておけば、マットのまま。
指でスリスリはじめるときりが無い。どんどん光ってくるものと、何を塗っても一切光沢が出ないものがある。
Posted by pelikan_1931 at 2006年04月11日 10:55
川口さんは、今でもラッカー剥がしをしてくださるでしょうか? お願いしてみよう。
Posted by aurora_88 at 2006年04月11日 09:22