2006年04月20日

プラチナ #3776 石垣5

 セルロイド製の万年筆の本来の作り方は、セルロイドの薄い板を丸めて筒を作り、それを加工するものじゃ。削り出しと比べて材料代が少なくて済むので昔から使われてきたが、今では筒に加工する技術がだんだんと無くなって、削り出しをするところが増えた。イタリア製などは全て削り出し。中屋も削り出しじゃ。

2006-04-20 プラチナ 石垣 001そんな中でプラチナの#3776セルロイドシリーズは、今だに巻いたセルロイド軸を使っている。まるで技術を誇るかのようじゃ。筒に加工するからには、模様があれば繋ぎ目が出来てしまう。これを嫌う人は削り出しに行ってしまうが、技術の伝承を確認するには巻き軸の方が面白い。

 上の写真では繋ぎ目が良く見えるようにしておいた。軸の真ん中に模様が不連続な線がある。これが繋ぎ目じゃ。この繋ぎ目が書くときに見えると興ざめじゃ。その点、下記左側の写真には、上から見た場合には繋ぎ目が見えない。

2006-04-20 プラチナ 石垣 0022006-04-20 プラチナ 石垣 003



 こういう状態だと書く際にストレスは感じない。どこに繋ぎ目があるかといえば、真横じゃ。右側の写真に真横に模様の不連続線が見える。この位置は完全に手の中に隠れるので絶対に見えない。

 購入する時に散々調べて不連続線が目立たない位置にあるものを購入した。書き味には無頓着でも模様にはこだわる。特にセルロイド軸はな。

 ところで、この#3776セルロイドはペン先とペン芯を昔のものに変えてある。ペン芯はエボナイト製で、ペン先は14金の極太ニブ。実はプラチナ製のプラスティック製ペン芯は、昔のエボナイト製ペン芯の一部と互換性がある。うまくマッチすれば、現行軸に昔のペン芯、ペン先を装着出来る。

 この極太ニブはスリットを思いっきり拡げているので、プラチナ・カーボンインク・カートリッジと組み合わせると、ドロドロヌラヌラの書き味になる。太字好きにはたまらない書き味じゃ!


Posted by pelikan_1931 at 07:00│Comments(25) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 万年筆 
この記事へのコメント
このペン先をヌメヌメに研いで、プラチナカーボンインクを入れてみた。たまらん書き味になった!
Posted by pelikan_1931 at 2006年05月01日 22:36
オムリンしゃん

http://www.nakaya.org/kouteic.html

には、中屋のセルロイド軸製造工程が描かれている。中屋の軸は接ぎじゃ。

万年筆博士は削り出し。

削り出しの方が狂いは少ないが高い。

接ぎの場合、筒になっているのでねじ切り等で終わるが、削り出しの場合、内部を彫るのに時間がかかる。
Posted by pelikan_1931 at 2006年04月29日 07:31
5
1.中屋とプラチナの共通の柄(たとえば金魚,ベッコウ,翡翠など)でも,中屋は削り出しなんですか.削りだしだと良い点は何ですか?(中屋の方が高いので,その分何か良い点がないかと).

2.博士のセルロイドは削りだしですか?継ぎ目はやはりあるんでしょうか?
Posted by オムリン at 2006年04月29日 07:08
ずわいがにしゃん

プラチナカーボンはインクフローが異常に良いので比較がむつかしかろう。通常のプラチナのブルーブラックのカートリッジでやりなされ。
Posted by pelikan_1931 at 2006年04月24日 23:24
みーにゃしゃん

継ぎ目が裏なら問題ないのじゃ。表じゃと、ぱいたんしゃんのような気持ちになるものじゃ!
Posted by pelikan_1931 at 2006年04月24日 23:18
pelikan_1931様

今度極太でエボペン芯とプラスティックペン芯の比較をして見ます。インクはプラチナカーボンが良いでしょうか?
Posted by ずわいがに at 2006年04月24日 22:42
ありました、継ぎ目。
というか、私はおめでたくもそういう柄かと思っていました。
「横縞の段差」デザインだと思っていたのですが、その段差こそが継ぎ目。
たぶん・・・
それでも、デザインとして楽しみます!
ちなみに、位置はペンの真裏でした。
Posted by みーにゃ at 2006年04月24日 22:27
超極細などでは、いかにインクフローを制限するかが課題じゃ。
極太はインクフロー重視→エボペン芯かな。
Posted by pelikan_1931 at 2006年04月23日 20:51
#3776のプラスティック製ペン芯もインクフローには問題ないと思います。中屋を2本持っていますが、どちらも快調です。ペン先は太字と極細。プラチナの極細、超極細は細かい字を書くのに非常に重宝です。
Posted by ずわいがに at 2006年04月23日 10:01
みーにゃしゃん

材料費は削り出しの方が明らかに高い。
じゃが、貼り合せの方が技術は高い。

心眼で見るのじゃぞ!
Posted by pelikan_1931 at 2006年04月22日 09:07
カトウセイサウジョはくり抜いているのかといるのかと思っていました。(前回お直しいただいたペンです。)
その方が安いのかと。
逆なんですね。

あとで、良く見てみます♪
Posted by みーにゃ at 2006年04月22日 01:19
プラチナ・カーボンはブルーブラックよりもはるかに詰まりにくい。
また1年ほど放置してつまったとしてもロットリング洗浄液で見事に溶ける。一番安全なインクじゃよ。
Posted by pelikan_1931 at 2006年04月21日 23:41
プラチナカーボンって、つまりますか?
それにしても、美しい万年筆ですね
書き味もドロドロヌラヌラとくれば
いうことないなあ
Posted by のもろぐ at 2006年04月21日 22:54
CaskStrengthしゃん

カトウセイサクショカンパニー情報ありがとさん。やはり貼りあわせであったか。
Posted by pelikan_1931 at 2006年04月21日 15:19
カトウセイサクショのブルーマーブルの万年筆を持っていますが、貼り合わせです。ただ、柄のコントラストが高くないせいか継ぎ目は目立ちません。
買った時には貼り合わせで作られていると知らず、継ぎ目に気が付いたのはしばらく経ってからでした。
Posted by CaskStrength at 2006年04月21日 14:57
ロブオしゃん

セーラーでは数年前までProfitの梨地模様(3万円)は金型線バッチリ、スムース軸(2万円)は削ってあった。
梨地はスムース化できなかったんじゃろうな。
Posted by pelikan_1931 at 2006年04月20日 20:59
本題と微妙にずれますが、現行のペリカンの首軸部分のプラスチックは
樹脂成型時の金型の線が見えますね。
M250は見せっぱなし、M400は磨いて消してありますが、
ねじ山の内側の痕跡だけは消せずに残ってます。
値段によって、微妙に作業を増やしてあるのは良心的というべきか。
Posted by ロブオ at 2006年04月20日 20:53
カトウセイサクショの万年筆は所有したことは無いが、あの値段では必ず張り合わせ。模様によっては、わからない場合もあるのでは?接合面の模様が合致すればわからない。プラチナも緑や青軸はわからないからな。

それより接合面をルーペで見ると、凸凹が残っているケースがある。掲載した石垣も、首軸に凸凹がある。これでも見分けられる。
Posted by pelikan_1931 at 2006年04月20日 20:39
リンクにある茶横縞のような万年筆で、軸に縦に継ぎ目があるものと、どう探しても継ぎ目のないものの2種類見たように思います。 メーカー違ったと思いますが作り方がちがうのでしょうかね??
Posted by 298 at 2006年04月20日 20:32
aurora_88しゃん

昔の軸で螺旋繋ぎを見た記憶がある。ぼろぼろの軸じゃったがな。今は持ってないが。
Posted by pelikan_1931 at 2006年04月20日 09:35
mochidukiしゃん

おもしろい観点ですな。【もっと良い物が無いという安心感】というのは確かにありますな。
Posted by pelikan_1931 at 2006年04月20日 09:33
はいたんしゃん

あれはどうやっても位置はかえられませんからな。
石垣は繋ぎ目が目立つこともあって、横にある場合が多いが、金魚は上にある場合が多いな。
Posted by pelikan_1931 at 2006年04月20日 09:31
このセルロイドの巻き方について以前ある手作り万年筆屋さんに教えていただいたことがあります。
巻き方が関東と関西では異なって、関東ではこの画像のように継ぎ目がまっすぐになるように、関西では継ぎ目が螺旋状になるように巻くのだそうです。サンプルも同時に見せていただきました。
最近見るものは「まっすぐ継ぎ目」の軸ばかり。ひさしぶりに「螺旋継ぎ目」も見てみたいですね。どなたかお持ちではありませんか?
Posted by aurora_88 at 2006年04月20日 09:10
私も継ぎ目は非常に気になります。
以前購入したPelikan M100、首軸のちょうど目に入るところに継ぎ目がしっかりと入っています。白なので目立たないかと思いきや、ねじ山の部分が汚れるのでとても気になります。書き味も良くないので、すぐに使わなくなりました。安いので仕方ありませんが、デザインはすごく好きなだけに残念です。
私にとって新品を買うことは苦痛以外の何物でもありません。ベストの一本を選ばなくてはならないからです。その店の在庫以外にも、選択肢はいくつもあります。まだつくられていない個体のことすら考えてしまいます。
その点vintageならば、選ぶことすら困難なことが多いのでむしろ安心して買うことができます。少なくとも今後生産されることはないので。
Posted by mochiduki at 2006年04月20日 08:45
合わせ目...(TT)
久しぶりに思い出させていただきました..._| ̄|○

購入時に、ちゃんとチェックしないとだめですよねぇ。

イタリア万年筆ばかりだった私は、まさかそんな位置に
あるなんて思いもせずに購入してしまって、いまだに、
思い出して手にとっては泣いています。

「どこに位置が来るかなんて考えてつくっていたら、
 この値段じゃできない」

某ペンクリで言い放たれましたが、別に値段上がっても
いいから位置合わせしていただきたいものです(;;)

書き心地に対する姿勢のほんの少しでもいいから、そう
いうところに傾けてくださらないかしら。
Posted by ぱいたん at 2006年04月20日 06:44