2006年05月05日

ひと昔前のカタログ 【Sheaffer】 その4−15

 骨折する前、久保工業所より【懐かしいカタログ】を大量にお借りした。本日よりお盆までの間、ほぼ毎日それらを紹介していこう。紹介される万年筆は繰り返し出てくる可能性はあるのでご了解いただきたい。数年間の間に、どのようにカタログでの紹介のされ方が変わったのか?などを考察していく事にする。中には【え~!これって日本市場に紹介されてたの?知らねぇな~】というものもある。輸入筆記具カタログに頼りすぎて、メーカーが発行するカタログを見逃していたからじゃろう。

 特に、1970年代以前のカタログは面白い! お楽しみに!

2006-05-XX Sheaffer 01-01最初のシリーズはSheaffer のカタログ。数あるカタログの中で、最も美しさに重点を置いて編集されているのがSheafferじゃ。画面では十分に表現出来ていないが、高密度でScanし、インクジェットプリンターでマット紙に印刷すると他社のカタログとは段違いに美しい。万年筆が全面に浮き出すように表現された技術。おそらくは無反射ガラスの上に面年筆を並べ、背景はそれよりも30僂らい後ろに置いてアウトフォーカスにして撮影したと思われる。

 左の写真はインペリアル・トライアンフ・タッチダウン吸入式の金貼軸。これは写真で初めて知った。Sheafferは非常に好きなメーカーで、ほとんどの製品を一回は使った事があると思っていたが、この金色軸はカートリッジ式でしか知らない。まさかタッチダウン吸入式があったとは!ひさしぶりに所有欲が湧き上がってきた。

 ペン先は7種類・・・と書いてあるが、日本国内にはXF、F、M程度しか入ってきてないはず。左側の英語を直訳しただけと思われる。

 ペンシルの説明の中に【ガタの無い口金】という表現がある。【あぁ、やはりこれは特長だったんだ】と納得。Sheafferのペンシルは先端部がカモノハシのように【にゅぅ〜〜】と伸びている。従って芯の安定度が高く筆記がブレない。【いいなぁ〜】と常々思っていたら、ちゃんと意図を持って設計してあったんだ!と納得。口金にガタが無いのではなくて、芯がガタつかないという表現の方が正しいとは思う。芯の太さは0.92个犬磧

2006-05-XX Sheaffer 01-02 こちらはインペリアル8型というらしい。何本か持っているが、正式名称を知ったのはこのカタログでじゃ。拙者の趣味趣向には一貫性はなく、PFMは金キャップの昂燭茲蠅蘯瓦汎韻舷Г離ャップを持つ祁燭諒が好きじゃが、インペリアルに関しては逆で、軸と同じ色のキャップの4型よりも、この8型の方が好きじゃ。

 説明文を読むと、軸色のバリエーションには、ブラック、ダークブルー、ダークグリーン、ダークグレー、ダークレッドがあったようじゃ。黒、青、赤は所持していた。緑は見たことがある。がグレー軸はまったく記憶に無い。そうなると欲しくなってしまう。大量に出回った万年筆なので探せば簡単に見つかるはずじゃ。ただし拙者の場合【B】を探そうとするのでまず見つからない。見つけ、入手することよりも、それまでのプロセスを楽しむ事にしている。そう結果は二の次じゃ。

 ペン先の説明で、英語では【Turnd-up Tip】と書いてある。万年筆のペン先もTipという表現をするんだなぁ・・・ それを【反りのあるペン先】と訳してある。間違いではないが卑しくもカタログである。【やや上に反っているため、とても柔らかな書き味のペン先です】とでも書いた方が売るには良いと思うがな。SheafferといえばTurnd-up Tip = 独特の弾力!との定評がある米国とは違って、何故反っているのかを理解していない日本市場ではもう少し具体的な説明が必要じゃったろう。Montblanc No.149が【作家などのヘビーユーザ向け】として頑丈さを売り物にしたが、それを【厚いペン先】と表現しても誰も意味がわからなかったじゃろう。意味を理解した人がコピーを作ったり翻訳したりしないと意味が無いことを証明してくれる貴重な資料である。 (^_-)-☆



Posted by pelikan_1931 at 07:00│Comments(3) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 周辺Goods 
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この記事へのコメント
赤と黒は一時的な現象じゃが、Vintage物は記録じゃ。この記事を何年か後に読み返してもらえるような資料にしたいんじゃよ。

赤と黒に反応するのはコマーシャル活動。
こういう分析記事は研究活動じゃな。
Posted by pelikan_1931 at 2006年05月06日 20:55
師匠

赤と黒で盛り上がる日に、Sheafferの連載が開始するのはかわいそう。誰にも本気で読んでもらえないような気もします。Sheaffer命の井筒屋としては、少し複雑な心境です。ライバルは少ない方が良いが、誰も興味持たない物に命をかけたくも無いという心境です。
Posted by 井筒屋 at 2006年05月06日 10:39
インペリアル8型のボールペンは、クリップノック式のものですね。このタイプは絶対にワイシャツのポケットを汚さないし、紋グラン方のようにレバーがクリップの中を稼動するような、醜い仕組みでもないので大好きです。でも最近、それにあうレフィルが無くなったようです。現行品のレフィルも使えるのでしょうか。
Posted by 井筒屋 at 2006年05月06日 10:36