2006年05月13日

ひと昔前のカタログ 【Sheaffer】 その4−45

2006-05-XX Sheaffer 01-072006-05-XX Sheaffer 01-08 ここに紹介されている万年筆は、まったく見たことが無い。少なくとも拙者の脳裏に焼きついてはいない。しかし実に魅力的な万年筆に思われる。

 左の707は光沢鍍金、右の909は光沢無しのマット仕上げ。いずれも価格は5,500円。両側で書く事が出来るところを見ると、Parker 180の対抗機種だったのだろう。クリップは多少ダサイが、ボディ・ラインの美しさは群を抜いている。

 両側で書けるということは、この写真の裏側にもペン芯がついているはず。それを見てみたいものじゃ。両書きの万年筆であるParker 180は非常に細い軸であり、ペン先の幅も狭い。販売状態ではインクフローは満足のいく状態ではないし、書き味もBad! ところが上手く調整すると非常に心地よい書き味になる。両ベロの万年筆は筆圧を加えてもインクがスリットから引く確率が低く、いつも潤沢なインクフローが得られる【スリットが詰まりすぎていなければじゃが】

 従って、これらのSheafferもインクフローが良い事が予想される。【しかも】説明書をよく読むと【新型交換容易な両面式ペン先/ペン先の太さは7種類】と書いてある。【新型交換容易な両面式ペン先】というのは英訳ミスで、【新しくデザインされた交換可能で両面書きのペン先】が正しいと思う。

 拙者の興味を惹いたのは【ペン先の太さは7種類】という部分じゃ。Parker 180もセーラーのトライデント(3面書き)もペン先の太さの組み合わせは一種類だけじゃが、こいつは7種類もあったらしい。たとえば、B&M、M&F、M&EF・・とかがあったのであろうか? もしそうなら全組み合わせを入手したいものじゃ。まずはその前に、本当に7種類あったのか?調査したい。情報をお持ちの方はご一報くだされ!

 交換可能というのは、Parker 75のように簡単にペン先を抜いて取り替えられるという意味かな? 要するに交換用ニブを単品で売っていたのか?が非常に気になる。
 

Posted by pelikan_1931 at 07:00│Comments(11) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 万年筆 
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この記事へのコメント
古い記事にコメント失礼致します。
この度この両ベロシェーファーを入手致しました。外見はフライターのような、おそらくクロムメッキにヘアラインのモデルです。同時に同タイプのBP、ケースを入手しました。
ペン先の金環が腐食破損しておりますが筆記には問題有りません。当方インキを入れて実用に供しております。
この記事から相当時間が経っておりますので師匠におかれては既に入手済みのことかと思いますが一応ご報告まで。
ちなみに書き味は鉄ペンにもかかわらずペン先の角度さえ間違わなければ意外とヌルヌルです。二等辺三角形のニブ先に斜めに小判状のポイントがくっついているという珍妙な形式です。
しかし仁右衛門半様の仰るとおり、ペン先ユニットを容易に交換できるようにした為かインク溜まりの構造が致命的に駄目でインクフローに関してはすぐに息継ぎする有様です。
ちなみにBPの方はクリップノック、旧リフィルのみ使用可というorzなモデルです。
Posted by ardbeg32 at 2010年03月05日 23:55
う〜ん・・・実物を見てみたいものですな。
Posted by pelikan_1931 at 2006年09月20日 21:42
訂正

「ペン先が前後分割になっています」→「ペン芯が・・・」


ちなみに奥側のペン芯はペン先ユニットを外して首軸の奥を覗いてみると、十字にインキ溝(?)が刻んであります。
ただし、空気穴は前後ともにひとつだけ、前側は丸い穴、後ろ側は四角い穴という違いがあります。

前側のペン芯は半円形、後ろ側は丸形というのも違いの一つです。
Posted by 二右衛門半 at 2006年09月20日 19:44
おはようございます

使っていません、理由は2つ

1つは珍しいペンであること

もう1つは、こちらの方がより重要!
書き味について期待できそうにないからです。
ペン先が前後分割になっています、上下分割でなくて・・・・。
つまりペン先ユニットに付いているペン芯だけでなく、その後ろにもペン芯が付いている・・・・と。
そんなとんでもない構造でした、なんじゃ、こりゃ??

・・・・・・・・・・インキフロー悪そう。
Posted by 二右衛門半 at 2006年09月20日 06:46
二右衛門半しゃん

書き味はどうですかな?

字幅は裏も表も同じようですが・・・
Posted by pelikan_1931 at 2006年09月20日 06:22
調べてみるといろいろなことがわかってきました。

特に年代。
左側の写真に掲載されているコンバーターはおそらくThe Button Fill Sheaffer Converterというものだと思われます。
1966年以降に発売されたものとか・・・。
同じシリーズの安ペンを持っていますが、スクリップコンバーターと呼ばれるシェーファーで最初に作られたと言われるコンバーターが付いていました。
こちらは1964年からごく短い期間製造されたものだそうです。

パーカー180は、1979年から製造が始まっています。
ってことは、パーカー180よりずっと前から製造されていたことになります。
Posted by 二右衛門半 at 2006年09月19日 22:17
このボールペンのノックもクリップノック式らしい。
正式には、「セーフガード・クリップ」と呼ぶのじゃとか。
Posted by pelikan_1931 at 2006年05月16日 22:41
monolith6しゃん

安い品ほど残っていないというのが現実じゃな。
それにしても一度見てみたいものじゃ。
Posted by pelikan_1931 at 2006年05月16日 02:43
 万年筆の方は分厚い方の Fountain Pen of the World に写真で紹介されていますが、最近オークションで出品されているのを見かけたものの、流してしまいました。やはり落札しておけば良かったと後悔してます。
Posted by monolith6 at 2006年05月16日 00:30
井筒屋しゃん

そういわれれば、クリップノック式ではないかもしれんな。ますます気になりだした。
Posted by pelikan_1931 at 2006年05月14日 16:40
これは私も見た事がありません。おもしろそうなペン先です。
ボールペンのメカニズムも通常とは違うかもしれませんね。
Posted by 井筒屋 at 2006年05月14日 16:32