2006年05月19日

パイロット会社案内 その45

2006-05-19 Pilot 092006-05-19 Pilot 10 左の2枚の写真はリニューアルしたばかりの平塚工場の写真。戦前の平屋から鉄筋コンクリート2階建ての立派な工場になっている。しかも説明には【万年筆専門工場】と記されている。

 通常、工場は平屋建ての方が設計に自由度が効くので複数階仕様はあまり一般的ではなかったはず。考えられる理由は2つ。

\渋さヽの背が高く、2フロアーぶち抜きが必要
一階が製造現場、2階が研究 / 事務室 / 食堂 / 資料室等

平塚工場は訪問したことが無いが、おそらくは△里茲Δ弊澤廚世隼廚錣譴襦事務室や研究室と現場を上下階にすると、平屋の場合よりも移動時間が短縮され、設計/研究部門と現場との意思疎通が改善されるという調査結果もあるでな。いずれにせよ、万年筆ファンを名乗る以上、平塚工場訪問は夢じゃな。比較的歓迎されるらしい。昔は訪問者に【くみたてぺん】がプレゼントされたらしい。

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  左の2枚は、インク製造を担当したパイロットインキ株式会社とシャープペンシルを担当したパイロット機工株式会社。

 今がどうかは知らないが【インク】というのは製造会社にとっても販売店にとっても非常に儲かる商品だったらしい。考えてみればインクは嗜好品。これと決めたらそう簡単には変えられない。しかもインクは化学製品のため、家内工業では作れない。作ったとしても品質は保証できない少数メーカーの独占市場だったろう。原材料は水と多少の薬品のみ。ペリカンの社史の中でも、大きな樽で作ってボトルに小分けするまでの工程が1938年段階でかなり自動化が進んでいたが、パイロットでもそれに劣らない機械で製造していたと想像される。単なる化学薬品であれば、地方で製造しても良いのであろうが、値段の割りに重量があるので、大阪、東京の巨大消費地に近い愛知県に工場を建設し、物流効率を第一に考えたのかもしれない。

 シャープペンシル専門の会社があったというのもビックリ。当時はまだボールペンはメジャーな筆記具ではなかったんだ・・・ しかもこれだけの女工さんが製造に携わっているところを見れば、繰り出し式ペンシルの製造だろうか?チャック式であればもう少し効率的に製造できるような気がするな。

 パイロット事務機器株式会社は小型計算機を製造していたとか。これは手回し式計算機じゃろう。さすがの拙者も使ったことは無いが、大学の図書館には常備されていた。乗算は右回しで乗ずる数だけ回す・・・・なんて代物じゃったはず。

 
電卓は高嶺の花で、大学の生協でも【カシオ√121L】というのが¥57,800じゃった。光電管で12桁の表示。√とメモリーがついていたので、統計解析を頻繁にやっていた拙者には必須アイテムじゃった。石油ショック前でラーメンは90円。友人は1日300円以内で生活できると豪語していた時代の¥57,800は高かったが食費を切り詰めて買った。

 しかしテストの時には貧富の差が出るということで、電卓の持込は禁止されていた。√ は・・・テーラー展開でやったかな?記憶は薄い・・・ 

 実験結果レポートなどは電卓が無いと提出日までに間に合わない。少なくとも友人のうち6人は拙者の【カシオ√121L】のおかげで【優】が取れたはず。今までで最もコストパーフォマンスの良い買い物じゃった。

 コストパーフォマンス最悪は・・・万年筆群かな・・・当然・・・・



Posted by pelikan_1931 at 08:00│Comments(7) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 周辺Goods 
この記事へのコメント
お見せできるようになっていないからこそ見たいですな。
特に蒔絵関係は・・・!
Posted by pelikan_1931 at 2006年05月20日 09:49
以前は工場見学も出来たようですが、今はお見せできるようにはなっていないとのことでした。 大量に萬年筆が作られていたころだと見て見て!! って感じでしょうかね?  それにしても組み立てペンもらえたのですか・・ ええなぁ
Posted by 298 at 2006年05月20日 07:08
monolith6しゃん

もはやペン・ステーションだけでは拙者の好奇心は満たされなくなりましたな。
世界のコレクターはプラチナの工場の設計図面をお持ちとの噂もあるくらい。惚れてしまうと全て知りたくなってしまいます。
Posted by pelikan_1931 at 2006年05月20日 02:47
 京橋にペン・ステーションをオープンさせて以降は平塚工場見学は止めたようですね。ペン・ステのオープン以前の状況は想像する以外にありませんが、平塚工場の見学といっても生産ラインの見学ではなく、万年筆博物館のような施設の見学にとどまっていたのではないでしょうか。その施設を京橋に移した以上、平塚を御覧頂くまでもないという判断になったとか?

 それにしても三鼎閣、ネーミングも建物も素晴らしいです。
Posted by monolith6 at 2006年05月19日 22:59
めだかしゃん

それでは新しい研究会を作りましょう。【65】なんてね。
Posted by pelikan_1931 at 2006年05月19日 12:36
パイロットに問い合わせてみたら、今は、工場見学はできないとのこと。…残念。
Posted by めだか at 2006年05月19日 10:21
おお、平塚工場訪問!
私にも夢ですね。
工場見学って、結構ワクワクするけど、でかい機械に圧倒されっぱなしになりやすいんですよね。
Posted by めだか at 2006年05月19日 10:00