ひと昔前のカタログ 【Reform】 その2
シーン提案型のReformのカタログの第二回目。前回の紹介の仕方が悪かったので補足しておく。
最初の3枚はモーガンに乗っている男と女。かなりケバイ(既に死語?)付け睫の女性の図。次の2枚はキャンパスでほっぺに万年筆を押し当てている女子学生と彼女が持っている万年筆のカタログじゃった。
要するにタイプライターのある女性の使っている万年筆のカタログが今回に持ち越されている。1枚重複させて写真掲載じゃ。

ちゃんと【これから社会にスタートするビジネスマン、オフィスレディにぴったりの万年筆】との説明が入っている。
【社会にスタートする】とは現在ではあまり使わない表現。しかし、何といっても懐かしいのは【オフィスレディ】! OLじゃよOL。ちなみにその前の世代ではBG【Business Girl】と呼んでいた。バブルのころにはOG【Office Gal】が跋扈(ばっこ)した。
BGというのはがむしゃらに働いているような雰囲気があって好きな表現じゃ。BGは右側の写真の下のほうではなく上の方のモデル、あるいは、下の頁で紹介する男性用を持って欲しい。今では24時間働かされるのは、男性も女性も同じじゃからな。

この頁の説明文には、【エキュゼキュティブの自信と決断】とか、【エキュゼキュティブ・トップセールスマンのシンボル】とか【契約書に書かれたサイン】という表現がある。
左頁の黒キャップがヤング・セールスマン向け、右の金キャップがエキュゼキュティブ向けかと思ったら、写真では若者が金キャップを使っている!仕立てはイマイチじゃが、スーツの生地は相当高そうじゃ。ワイシャツの襟は開き気味、ネクタイの幅は狭い。拙者は襟の開きが少ないワイシャツと、幅の狭いネクタイが好きじゃが、後者は最近めったに手に入らなくなった。
日本で契約書にサインするのに万年筆使ってたのかなぁ・・・今ではワープロで作った文章に、社判【角印】を押したり、金額によっては事業部長印【丸印】を押すのが普通で、万年筆でのサインの出番はあまりないはず。
写真で若者は万年筆を胸の内ポケットに収納しようとしている。やはり昔から内ポケットだったんだと安心。万年筆専用の幅広収納スペースが拙者のスーツの特徴じゃ。最近、さらに拡げようかと考えている。
第三弾は再度Reformがやってくれますぜ。お楽しみに。今までのカタログの常識を超えた驚異のカタログじゃ!
Posted by pelikan_1931 at 07:00│
Comments(8)│
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周辺Goods
並木良輔しゃん
拙者も画伯からいただいたのを持っておるが、主として学校で使われたのではないかな?
机の上にあるインク壷(浸けペンをさしておくタイプ)はパイロット製です。同じものを持っています。
Carterしゃん
1969年4月に印刷と書いてある。昭和44年じゃな。
師匠 これはいつごろのカタログなのでしょうか?
298しゃん
デート印というのも、なかなか使っている会社は少ないようじゃ。拙者は最初の一社のみ・・・
ぱいたんしゃん
軸が四角に近いのは、カルティェのオーバル軸(ヴァンドーム)がありました。またダンヒル・ドレスコレクションも昔から四角ですな。
>日本で契約書にサインするのに万年筆使ってたのかなぁ・
商社の若手社員の方がサインペンを使おうとして先輩から止められたということがあったそうですね。 私は法務のえらい方がサインしてくれたものに、『あの〜 デート印は??』って聞いたら『印鑑は誰でも押せるけどサインはその人しかできないよ!! どーしても押してほしいんだったら秘書に言ってネ』 って 秘書の方が笑いながらデート印とりに行きそうに・・・ 笑
両端が三角形だったり、四角形だったりする万年筆って
ちゃんと昔から存在していたんですね!
オマスの‘360’、ヴィスコンティ‘オペラ’、
ウォーターマン‘エクセプション’...。
新しいのは、軸もそのまま三角だったり四角だったりする
ところだけなのでしょうか?