ひと昔前のカタログ 【Sheaffer】 その6−3
昔からSheafferは数多くのデスクペンセットやデスクペンの台を販売している。他にもデスクペンセットを販売しているメーカーは多いが拙者が驚嘆したデスクペンを作ったのはOmasとSheafferだけじゃ。
ここに紹介されているデスクペンセットは初めて見るが、なんと【ペトリファイドウッド】製! 1億5000万年以前の樹木の化石から作ったものらしい。化石というからには石化しているので、通常のマーブルの台と同じく、相当に重いのじゃろう。さすがにこちらにはネームプレートが彫られていない。
下の段で紹介されているデスクペン台にはネームプレート用の金属がはめ込まれている。米国ではデスクペンセットのプレートに自分の名前を彫り込む習慣がある。特に役職者にとってはデスクペンセットはステイタスシンボルのようなものじゃ。日本でもその習慣を真似て、取引先のキーマンが部長昇進するとデスクペンセットを贈る会社も多い。企業内の取引先向へプレゼント品のカタログにCrossのデスクペンセットが含まれているケースは今でも多い。
拙者もお贈りした事はあるが、異様なほど喜んでいただき、かえって恐縮してしまった。
個人的な感覚じゃが、Crossよりは、この時代のSheafferの方が上品で好きじゃ。特に左下のものなど欲しいなぁ。
こちらは部品カタログじゃが、ちゃんとデスクペン自体も売られている。しかもデスク用ソケットまで売られている。通常はデスクペンセットの台にソケットは付属しているのに、どういうケースで替えが必要なのか?イロイロ考えていて思いついた! デスクペンの台を自分で調達するケースじゃ。石を削り出す人はあまりいないじゃろうが、大きな木の株などを切って台にする可能性はある。またデスクペンセットを販売する会社が台だけ加工し、デスクペンとソケットはSheafferから調達するケースも考えられる。いずれにせよ、非常に細やかな製品ラインナップに感激! 【選択と集中】の結果、数が出るものしか作らない現代とはだいぶ異なっている。
【筆記具黄金の時代】のなごりかもしれない。我々もこの黄金時代復活のプロモーションの一翼を担えれば本望じゃ。
Posted by pelikan_1931 at 07:00│
Comments(8)│
mixiチェック
│
周辺Goods
井筒屋しゃん
拙者もこのカートリッジ箱だけは持ってないのじゃよ。
このScripのインクボトルは売るほど持ってますが、カートリッジのこのタイプは持っていません。勉強になりました。
井筒屋しゃん
たしかにソケットがあれば何でも作れるな。
らすとるむしゃんが手に入れたらどんなペンスタンドになるかな・・・
ここに紹介されているソケットとデスクペンで、デスクペンセットを自作したいです。出来れば、万年筆だけで黒、ブルーブラック、ロイヤルブルー、ボルドー、緑。そして黒だけは太字とEFという組み合わせで作りたかった。
298しゃん
おばーちゃんも、おじーちゃんも、おとーちゃんも、おかーちゃんも 100本ずつ万年筆を持っていれば商売としてなりたつでしょうな。はやくそういう時代を作らねば!
みーにゃしゃん
オニックスはオニキスではなさそうじゃ。【オニックス:化学的沈澱による縞模様を有する非結晶質大理石。半透明の淡褐色を呈し産出量が少ないので高価であり、主として工芸装飾用として使用される。層状大理石あるいは縞大理石ともいわれ、メキシコ産が有名である。国産では、長州オニックスなどがある。】とある。
大理石らしいな。 いずれにせよ、良い時代じゃった。
やはり全体の需要が大きいと細かい需要に対応しやすいんでしょうが、少量でもお客さんの要望に応えられると、またちがった息の永い商売が可能なんでしょうけどね。 富山の薬売りは、顧客名簿(大福帳)で徹底的に顧客志向でしたね。 そうなるといいかも・・ はいおばあちゃん お使いのシェーファーのご機嫌いかが? インクがでない? どれどれ なんて!!
こんばんは☆楽しませていただいております!
すごいですね〜、ぱっと見で驚き、さらに化石の文字で驚きました。
豪華〜☆
それに、デスクセットの左下のものは私の持っているのと似ているかと思いきや…オニキス?
宝石として使う石ですよね〜。なんと高価な。
でもオニキスは黒しか知らなかったです。。
ペン本体で見ても、本当に上品なデザインで素敵ですね〜♪
いいな〜この時代!と思いました!