2006年06月09日

ひと昔前のカタログ 【ペリカン】 その1−2

2006 Pelikan 001-032006 Pelikan 001-04 この頁に紹介されているM20、P20、MK20、MK30がとても成功したモデルとは思わない。オークション等で見かけたことはあるが、ついに触手は動かなかった。値段を見てビックリ。シルバープレートキャップのM20よりもプラスティックキャップのMK30が高い・・・いったいどこが違うんじゃろう?

 M20も14金ペンであることは間違いない。ちなみにM30は14金ペン先と前回の資料に書いてあったが、1970年の8月からは18金ペン先になっている。従ってこのカタログが1970年以前のものであることは間違いない。

 ちなみにPelikan Book(旧)によればそれぞれの生産は

M100: 1966-1973
M60 : 1965-1979 
P60 : 1970-1973

M30 : 1965-1973  注:青軸は1965-1969
P30 : 1965-1969
MK30: 1966-1968
M25 : 1966-1968
P25 : 1966-1968
MK20: 1966-1968
M21 : 1971-1973
P21 : 1969-1973  注:青軸は1969年9月から11月
M20 : 1965-1971  注:青軸は1965-1969
P20 : 1965-1969

 となっている。

 こうして比較してみると、成功したモデル、成功しなかったモデルがよくわかる。製造期間が長いモデルは顧客の人気が高かったものじゃ。やはり、ピストン吸入式の方がカートリッジ式よりは指示を得ていたようじゃな。

 それにしてもP21の青軸の製造期間はたった2ケ月ほど。もし出たらべらぼうな値段がつくかも?おそらくは素材のトラブルですぐに製造をやめたのじゃろう。

M60、100もM30と同じく1970年8月6日から18金ペン先にかわっている。MK30は1966年発売でカタログに掲載されている。すなわちこのカタログは1966年から1969年の間のカタログということになるかな?もっと年代を絞れる情報があれば教えて欲しい!

 今回紹介したページではPELIKANOが圧倒的に垢抜けている!



Posted by pelikan_1931 at 07:00│Comments(4) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 周辺Goods 
この記事へのコメント
二右衛門半 しゃん

ほほう、たまに、館をチェックされておるようじゃな。
Posted by pelikan_1931 at 2006年06月09日 08:02
monolith6しゃん

たしかに純銀より金メッキ軸が高かったりしたからな・・・
銀塩写真があと100年続いていたら、金より銀の方が希少金属になっていたかもしれんが、デジカメのおかげでそれはなさそうじゃ。
Posted by pelikan_1931 at 2006年06月09日 08:00
このカタログもってますが、値段が線引きして変更される以前なのでこの資料は興味深いです。
それとP21はキャップだけ持っています、ヘアライン加工は好きな感じです、内部を見るとヘタレですけど。
確かに外れです、私も他人にお勧めできません・・・パッと見はクラッシックシリーズのモンブランより上品なんですけどね。
前にお話ししてあったユーロボックスへ注文したM60のキャップの付いたM30届きました、キャップ、軸ともに丁度このカタログの年代のモデルです。
ちなみにこの時代の60のボールペンとシャープペンシルは既にセットで持っています。
そうそう、この頁に記載されているMK10なら今ユーロボックスにあるはずです。
Posted by 二右衛門半 at 2006年06月09日 07:28
>シルバープレートキャップのM20よりもプラスティックキャップの
>MK30が高い・・・いったいどこが違うんじゃろう?

 私の想像では、当時は金の値段が高くて、たとえメッキといえども銀をっ使ったものよりも金を使ったものの方が高くついたのではないでしょうか。
Posted by monolith6 at 2006年06月09日 07:23