今回をもってSheafferのカタログ・シリーズはいったん終了し、来週の月曜日からはParkerのカタログをシリーズで紹介していく。Parkerも日本市場では絶頂期と最悪期を経験している。それらがカタログを通して伝わってくると面白いじゃろう。
前回は フレッド・フォース10 を紹介した。タルガ史上最もゴージャスな万年筆!フォース10を購入した時期には【海モノ】に凝っており、腕時計も同じようなワイヤー装飾のものをしていたはずじゃ。メーカー名などは覚えていない。 左のインペリアル・ブラスは定番品として長い間【輸入筆記具カタログ】に掲載されていたが、日本市場では見向きもされなかったようじゃ。拙者も純銀軸や珍しいラッカー模様のタルガに血道をあげていたころで、平凡な真鍮軸なんてまったく興味が無かった。
ところが海外オークションを眺めていた時、インペリアル・ブラスがかなりの高値で取引されているのを見つけて興味を持った。よくよく見ると金属性ケース入りというのも悪くない。特にカートリッジ・ケースというのはオシャレではないか!ということで入手に動いた。USAではかなり人気が高く、値も高いのじゃが、ある日独逸のオークションでMintが安値で出た。ノーマークだったのか、結局安値で落とせた!
到着してみて箱を開け、改めて見事な輝きにうっとり。万年筆ケースもカートリッジケースも作りはちゃちだが、見かけは非常にオシャレ。まるでライターみたい・・・というより、ピストルの弾でも入っていそうな感じかな。万年筆ケースは旅行用の歯磨きセットの風情。いずれにせよ悪くない!
カートリッジ・ケースには4本のカートリッジが装着したまま販売されている。Sheafferのマークが刻印されているのもなかなか良い。
ブラス製なのでいじっているとすぐに曇ってくるはずじゃが、それがまた良いところ。いつかはケースから出して使ってみたい。
1024XSBという純銀軸にシルバープレートのペンケース&カートリッジケースというのは、輸入筆記具カタログでは紹介されていなかった。このカタログを久保工業所で見せてもらっているときに発見し、【オ〜!】と声を上げてしまった。その時に側に立っていた centenaire26 しゃんが驚いて覗き込んだが、その10日後くらいには、1024XSBのMintが日本に到着していたらしい。その日の夜にオークションをチェックしたら【発見】したとか。出会いとはそういうものじゃな。
実は既に【エトルタへの旅】で両方が同時に紹介されておる。わかるかなぁ?