

メーカーも販売店も購入者もメリットを得るという場合、定価販売というのが【購入者のメリットになるのか?】という素朴な疑問に対して【定価販売だからこそ満足のいくアフターサービスが出来る】と断言している。すばらしい見識じゃ。
考えてみれば定価販売というのは非常に効率的。買う側も、何処で何時買おうが同じ値段なら価格比較などに無駄な時間を使う必要も無い。
しかし一体誰が定価を決めるのか?当時の定価はメーカーが決めていた。メーカー、販売店で利益をうまく分けられるような価格設定にしていた。各国産メーカーもなんとなく同じような価格を保って定価制度は守られていた。
こういうメーカー主導の定価制度の脆さは競合、特に海外からの競合製品の登場によって崩されてしまうこと。従って定価制度を復活させようとするならば、第三者機関が定価を決定しなければならない。
【価格はお客様が決める】という合言葉で、実は【流通が価格決定】している現在の仕組みでは、崇高な商品の価値やサービスはないがしろにされる危険性は高い。
コンビニは24時間いつでも開いているという利便性【購入者のメリット】を維持するために定価販売をしているが、誰も文句は言わない。少しずつサービスに対してお金を払うという仕組みになってくるじゃろう。
【定価販売】はメーカーや販売店のとって有利に見えるが、実は今よりもはるかに厳しい差別化が始まる。万年筆業界に限って言えば、知識、スキルの無い店では売上げが極端に減っていくことになるのじゃ。しかし、それこそがプロフェッショナルの販売活動!はやくその時代が来ることを期待している。
拙者がアメ横で万年筆を買い始めたのは安いからではない。アメ横の店の方が商品知識や万年筆界の動向に詳しく、聞いていて楽しかったからじゃ。金ペン堂やフルハルターで定価で購入するのも、技術のみならず適切な情報提供をしてくれるから。お金は【技術】と【情報】に払う時代になってきている。
それを今から40年以上前に見抜いていたパイロットという会社はやはりすごいなぁ。
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