この3頁には特筆すべき万年筆は無い。しかし、中に書かれている解説文があまりにおかしいので紹介することにした。
真ん中の写真の左側の文章【ペリカンは、贈り物に対するアイディアを、どなたにも満足出来るよう努力しています。】・・・・意味わからない・・・
ペリカンは・・・努力しています というのは良し! じゃ、どのように努力しているの?ここがわからん。句読点の使い方が間違っているのかもしれないがな。【アイディアを常に提供し続けるように努力しています】とかだと意味がわかるが。
左側の万年筆の上に書いてある【一言コマーシャル】も一々突っ込みたくなる。MK10の【どなたにもお進め出来る品質】と、PK10の【どなたにも信頼していただける】というのとはどういうニュアンスの違いがあるのか?【お進め】ではなく【お奨め】が正しい使い方のような気もするしな。
拙者はいままでこのパンフレットは、写真だけ独逸で印刷し、日本語部分は日本に持ち帰ってから印刷していたと考えていたが、ひょっとすると独逸で文章から印刷まで行っていたのかも?あまりに日本語表現が怪しい。
真ん中の写真の左端のボールペンの説明も苦しい。すぐ左のものは【すてきでしかも信頼のおける4色ボールペン】で右は【多目的な・・・・・】。この点々の部分が開き直りのようで面白い。
コピーを作る人が写真だけを見て文章をひねり出しているのがアリアリとわかる。実際に使ってみた感触で書けば、より説得力のある文章になるじゃろう。【三現主義:現場・現物・現実】ではないが、やはり現物を把握していない文章は空虚じゃな。
右端のペン先のバリエーションを示した頁は良い!筆記の癖はみな同じに見えるが、傾け方や最初のPの書き方など多種多様。EFとFなんてのはまるで別の人が書いているようじゃ。筆圧は変わっておらぬがな。
ここでもやはり【ST】ニブが紹介されておる。軸は最悪の時代じゃが、ペン先に関しては楽しめたじゃろうな。時は1971年。もうすこしで復刻#400NNが出てくるころじゃ。
過去のカタログ
Story Of Pelikan
その1−1 その1−2 その1−3
その2−1 その2−2