2006年07月24日

ひと昔前のカタログ 【パーカー】 その1−3

2006-07-24 Parker 1-03 Parker 45には、いったいどれくらいのバリエーションがあったのかな? 形状はどれも似たりよったりじゃが、ペン先の素材と太さ、軸の素材に関しては数限りない組み合わせが考えられそうじゃ。

 カートリッジ式のため、特に高度な技術やワザも不要。特殊なゴム製部品も不要じゃ。従って世界各国で生産されていた可能性も高い。

 以前、フェンテ会員でParker 45の全ての軸色を集めたいと書いた人がいたが、目標は達成できたのじゃろうか?当時はeBayなんてのはメジャーではなかったので、かなり収集に苦労していたようじゃった。

 拙者が最も気に入っていたParker 45はキャップがステンレス梨地+一部金鍍金で軸がオリーブグリーンの物。ペン先は14金じゃった。これは英国の通販サイトから5本購入したのじゃが、既に手元には一本も無い。

 手ごろな価格の割りに書き味は安定し、何よりも軸色が綺麗な為、一目ぼれする人も多い。欠点はキャップの開け閉めを長年繰り返していると、首軸の一部が痩せて凹みが出来ること。購入する際には首軸の曲線に触ってみて凹みが無いかどうかを確認した方が良いじゃろう。

 日本国内で販売されたParker 45のペン先はほとんどがXFじゃろう。拙者もXFとMしか体験していない。ぜひ極太なんぞあれば調整してみたいものじゃ。

2006-07-24 Parker 1-04 下のペンスタンドにはビックリ! 左の大理石セットなんぞはSheaffer製のほうがはるかに綺麗じゃが、スタンドが二分割されているのは非常に珍しい。素材自体は安そうだが大きなデスクに置けば映えたことじゃろう。

 1962年7月に印刷されたと小さく記されている。東京オリンピックが1964年に実施され、そのプロセスを通じて日本経済は大きく伸びた。このカタログは東京オリンピックのちょうど2年前に日本で発行されている。

 1964年は東京オリンピック開催と同時に、Parker75の発売年じゃ。パーカー社にとっても日本に取っても大きな区切りとなるのが1964年だった・・・このカタログはpre-Parker 75の最後のParker 総合カタログだったのかもしれない(日本にとってじゃが)・・・すばらしい夢を見せてくれそうな予感のするカタログ!





 これまでのパーカーのカタログ

 2006-07-17  ひと昔前のカタログ 【パーカー】 その1−2
 
2006-07-10  ひと昔前のカタログ 【パーカー】 その1−1
 
2006-06-26 昭和51年の【THE PEN】 その5



  パーカー VPに関する記事 & 75初年度モデル /  65関連記事

 
2005-09-18  Parker VP Blue  【綺麗だけど切れやすい】
 
2005-07-30  Parker75の本当の初年度モデル
 2005-09-19  初代Parker75再登場
 2005-09-20  パーカー混乱期の名品 Parker 65



Posted by pelikan_1931 at 07:00│Comments(15) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 周辺Goods 
この記事へのコメント
二右衛門半しゃん

耐酸性の限界が12Kといわれているので、10Kでは溶けるか錆びるのは事実じゃ。
Posted by pelikan_1931 at 2006年07月30日 14:12
ありがとうございます、早速分解してみました。
さしあたってすぐ見つかった4本。
で、1本は熱を加えられたのか首軸とソケットが複雑な形に変形していて分解しようとすると力が加わりすぎて道具のない状態でやるには手にペン先が刺さりそうだったので止めました。
分解できた3本は、スチール、10K、14Kでした、いずれもUSED、mintのフライターが2本ほどどこかにあったはずですが、また今度探した上、ばらしてみます。
10Kは、洗浄してみないと詳しいことはわかりませんが、パッと見、かなり錆びてました。
Posted by 二右衛門半 at 2006年07月30日 13:11
二右衛門半しゃん

部品は、ソケット、小さなペン芯、ペン先の3つじゃ。
ペン先とペン芯をはさんでから、ソケットをイリジウムの側から被せている。従って、ペン芯(長い部分)を持って、ソケットを前に引っぱればよい。
Posted by pelikan_1931 at 2006年07月30日 08:46
お返事有難うございます。

いや・・ソケットとペン先の分解方法がわからないのですが?
Posted by 二右衛門半 at 2006年07月30日 07:42
二右衛門半しゃん

45のペン先は首軸先端の黒い部分を左に捻れば外れる。
その後、ソケットとペン先は分解出来るのじゃが、その金属側に彫ってある。お試しあれ。
Posted by pelikan_1931 at 2006年07月29日 23:07
下らないことを聞きますが、45のペン先の表示はどこにあるのでしょうか?
私の持っているものは、たぶん・・・スチールばかりだと思いますが、よくわかりません。
Posted by 二右衛門半 at 2006年07月29日 22:23
298しゃん

ペン先は12金以上でないとインクの酸に耐えられないと聞いた。従って10金製をいかなる意図で作ったのかが、昔からずっと引っ掛かっておるのじゃよ。
Posted by pelikan_1931 at 2006年07月26日 03:46
はい!! 我家のフライターくんは、丸っこいポイントで裏で書いてもあまり太さが変わらないMニブです。 それと・・10金とのことです。 通常鉄ぺんか14金らしいのでめずらしいそうです。
Posted by 298 at 2006年07月25日 23:33
298さん。

私も『一万語』にビックらこきました!!。
ここは、フライターで『一万語』書けるか・・・・実験するしかないかも。
ところで、そのフライターはクーゲル風のMニブでしょうか?。
Posted by らすとるむ at 2006年07月25日 20:58
pelikan_1931 しゃん 私がびっくらしてるのは『1万文字』ではなく『一万語』なのです〜 『、』『。』ばかりではないはずだし・・(笑)
Posted by 298 at 2006年07月25日 13:08
OMAちゃん

小学校で東京五輪音頭を踊らされた・・・運動会用に・・・
カメラはフジペット・・というのは小学校2年生の時、
オリンピックは小学校6年生だったかな?
Posted by pelikan_1931 at 2006年07月25日 06:07
OMAちゃん
【ダンヒルナミキと蒔絵万年筆】のあとがきによれば、世界のコレクターS氏が万年筆を集めてみようかと考えたのは1964年で、きっかけはキャップレスの登場だったとか。

1964年は万年筆業界に取ってはエポックメイキングな年だったんですな。

その次は、1983年。パイロット65とウォーターマン ル・マン100が登場した年。そして拙者が初めて高級万年筆(上記65と100)を買った年。

むむ、やはり19年の差は大きいなぁ・・・
Posted by pelikan_1931 at 2006年07月25日 06:04
298しゃん

挿してすぐ書き出して、そのまま最後まで書き続ければ1万文字書けるかも? カナか数字かアルファベットなら。【檸檬】【薔薇】は無理かな。
ちなみに小文字の【a】なら一分間に100文字書けます。
なら100分で一万文字。2時間程度ならインクはもちそうですな。
XFで小さな字なら楽勝では?
どなたか実験を・・・
Posted by pelikan_1931 at 2006年07月25日 05:48
東京オリンピック、私は小学生でしたが大騒ぎだったですよね。記念切手はたくさん買いました。
カメラは”フジペット”、漫画は”柴電改のタカ”・・・鉛筆と筆しかまだ知らなかった頃です。
Posted by OMAちゃん at 2006年07月25日 00:03
私のは『フライター』というモデルですね!! 時々しか出番がないのでカートリッジ1本で一万語は書いてませんが・・ そんなに書けるのかな?
 極細仕様にすれば大丈夫かもしれないけど・・笑 尻軸?のところが黒なのでまんま黒のQuinkで使用中!!
Posted by 298 at 2006年07月24日 22:57