このParkerのカタログは非常に豪華なものじゃ。上質のケースの中に、一枚毎に絹目の紙に印刷されている。印刷時のコントラストを落として、素材の細部の微妙な濃淡まで表現している。
当然、日本で撮影、印刷したものではなく、海外で印刷したものに説明文だけを日本で追加印刷したものじゃ。従ってその部分だけが微妙に安っぽいのが残念!
Parker 75の黄金時代!もし現在これだけの金属軸を一気に発売したら、拙者は全てを購入したい欲望にとらわれるじゃろうな。
それを押しとどめてくれるのは、色のバランス感の欠如。最近では金色の軸には金色のニブ、銀色の軸には銀色のニブということが徹底されてきているが、この当時はまだまだ・・・・。そういう気持ちはあったのかもしれないが、科学的管理法の大量生産時代で、首軸の共用化に重きを置いた【作り手側の論理】が優先していたのであろう。
せっかくの金色の軸に首軸先端だけ金色は無いじゃろう。Parker 75のオリジナルは、純銀ボディではあっても、クリップとペン先は金色ということで、バランスは取れていた。しかるに金一色のボディとペン先に対して、首軸先端が銀色というのはバランスが悪い。
左から3枚目においても、胴体と首軸先端が銀色に対して、ペン先だけが金色じゃ。これは垢抜けない。純銀格子の定番品の色のバランスの良さを改めて【すばらしい!】と感じさせてくれる・・・。拙者は下から2番目の軸を持っているが、ペン先にはニッケル+ロジウム+銀を鍍金してボディの色と合わせている。ペン先に銀を鍍金するとネットリとした書き味になるのも気に入っている。
完璧なのは右端の銀色ボールペン!レフィルの先端も銀色であるため、全てがパーフェクト。残念ながら一本も持っていないが、ボールペンコレクターとしては、上から二番目のゴドロンは持っておきたいものじゃ。
これまでのパーカーのカタログ
2006-08-07 ひと昔前のカタログ 【パーカー】 その3
2006-07-31 ひと昔前のカタログ 【パーカー】 その2
2006-07-24 ひと昔前のカタログ 【パーカー】 その1−3
2006-07-17 ひと昔前のカタログ 【パーカー】 その1−2
2006-07-10 ひと昔前のカタログ 【パーカー】 その1−1
2006-06-26 昭和51年の【THE PEN】 その5
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