2006年08月18日

ひと昔前のカタログ 【ペリカン】 その6−1

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 今回紹介するのは1980年に印刷されたカタログじゃ。以前紹介した【Story of Pelikan】はこのカタログに入っている。というか裏表紙から7枚が【Story of Pelikan】で、それ以外の17枚が商品カタログという構成になっている。

 このカタログの構成は面白い。それまでの独逸万年筆カタログで多用された【万年筆利用シーン】は1枚も無い。かわりに【Story of Pelikan】という頁でPelikanブランドに対する憧れを醸成させ、その他は淡々と製品を紹介するに止めている。

 惜しむらくは価格が製品と一緒に印刷されていないため、せっかくの憧れがすぐに消えてしまったと思われる。我々が輸入筆記具カタログをいつまでも眺めるのは、製品と価格が同時に印刷されているからじゃ。価格が高い事によってその商品への憧れも強まるからな。

 1979年11月に発行されたプライスリストにはシグナムは掲載されていない。従って【シグナムが日本市場に本格投入された最初のカタログ】がこれなのであろう。かなり力の入ったカタログじゃ。特にシグナムには6頁を割いている。表紙も加えれば7枚!

 表紙の裏には有名な大ミス【大正時代のペリカン万年筆】がある。昭和元年は1925年。Pelikanが最初の万年筆を発売したのは1929年じゃ。

 【ペリカンブランド誕生以来140年】というのも誤り。創業時は名も無い小さな絵の具の工場であり、ブランドなんて無かった・・・

 【ドイツ万年筆No.1の伝統を誇る】というのも・・・・そもそもPelikan第1号の万年筆のペン先はMontblanc社のOEM。万年筆の歴史だけならMontblancの方が古いのじゃ。

 このシグナムと同じ時期にラミーから発売されていたCP1はシグナムと非常に良く似ている。2本並べてもわからないほど。書き味も酷似。どちらかがどちらかのOEMかもしれない。デザインはさすがにラミーが上じゃが、バリエーションではPelikanに分がある。いいライバルだったことじゃろう。特にシグナム540とCP1のヘアライン加工は二卵性双生児のよう。

 シグナム570対CP1なら570を選ぶが、540対CP1ヘアラインなら後者を選ぶ。デザインセンスが断然違うでな。

 560のペン先バリエーションにはBBやOBBも紹介されているが、570や540といったプラチナ鍍金のペン先にもBBがあったのかな?あったとすればぜひ一回使ってみたい。570ではFしか出会ったことが無いのでな・・・


過去のPelikan Catalog記事

その5−1    その5−2 
その4−1    その4−2
その2−1    その2−2    その2−3
その3
その1−1    その1−2    その1−3

Story Of Pelikan
 



Posted by pelikan_1931 at 07:00 │Comments(0)この記事をクリップ!