2006年10月12日

Conklin Endura gold & black marble と同じ模様の【無銘Combo】

2006-10-12 01 Combo万年筆【万年筆とペンシル】を買いあさっていたころ、どうしても入手したいものが2本あった。両方とも14金ペン先付。実はComboには金ペン先が付くものが非常に少ない。そのなかでも最高峰(拙者の勝手な解釈)は【Conklin Endura gold & black marble Combo】当時の相場は350ドルくらいじゃが、5回ほど取り逃がして、そのままになってしまった。通常のComboが5ドルからせいぜい50ドルということから考えれば異常に高いが、それはそれは美しい軸だった。

 今回紹介するComboはそれと瓜二つの模様じゃ。ひょっとすると素材の出所が同じかもしれない。

2006-10-12 02 これは14金ペン先ではなく、スチール製のペン先。しかもイリジウムは付いていなくて、先端を表から叩いて裏をポッコリと膨らませて、そこを切り割ったような形状。とても耐久性があるとは思えないが、書き味は(期待してない分だけ)面白い。

2006-10-12 03 ComboはMint状態で発見されることは少なく、ほとんどボロボロの状態。ペン先はボロボロに錆びている。特に首軸内部はおぞましいほどに錆びているケースが多い。またペン先の鍍金はまったく残っていない。左の画像のペン先は5年ほど前に14金で拙者が鍍金したものじゃ。

 Comboは、ほぼ全てがレバーフィラー。大抵の場合、インクサックは固形化して軸内に貼りついている。ゴリゴリと抉り取る必要がある。消しゴムはまったく無いか、あったとしてもカチカチ。実用に供するのであれば、大きなブロックから削り出して装着する。これけっこう地道な作業で好きじゃが、この個体用には作らなかったらしい。

 拙者にとってComboが活躍できる場面は出張先。宿泊出張に高価な万年筆は持参しない。なくなっても諦めがつくものにしている。さらにComboであれば、一本で二役。これ一本あれば一週間程度はへいちゃら。

 鉄ペンでイリジウムが無いと、書き味が悪いと思い込む人がいるが、そうではない。イリジウムの無い鉄ペンでも、ペンを寝かせて書き、筆圧をゼロに近づければ、書き味はインクフローの変数となり、イリジウムの仕上げとはほとんど関係なくなる。

 大きくて薄い鉄ペンでイリジウム無しのペン先付きの魅力に取り付かれると、厚い18金ペン先なんて糞食らえ!の心境になる。鉄ペンは酸に侵されやすいので短命じゃ。だからこそ生き残ったペン先は価値がある。

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Posted by pelikan_1931 at 07:00│Comments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック ペンシル | 万年筆
この記事へのコメント
Combo は Combination の略

ペンシルと万年筆とか
ペンシルトライターの
コンビネーションじゃ。

真ん中の写真を組みあわせて一本のComboになる。
機能の名前じゃ。
Posted by pelikan_1931 at 2006年10月16日 21:22
Comboって初めてお聞きしました。
ユニークですねぇ〜!

でも、良く理解できていないのですが、コンボは機能の名前ですか?
そういうブランド名ということではないですよね・・・。

こちらは2本のものに見えるのですが、実際はくっついて一本?
良く分からなくって。。。
Posted by みーにゃ at 2006年10月16日 20:51