2008年01月27日

Parker Encyclopedia その3

2008-01-27 01 今回はParker 75。拙者にとっては【父の万年筆】という意識が強い。

 ずっと経理一筋だった父は、通常記帳には細軟FERMEの万年筆を愛用していたが、手紙や葉書を書く時にはParker 75を使った。

 ペン先はMで、まん丸いペンポイントがついていた。本当の球形で、クーゲルとでも呼びたいような形状。ただペン芯には【M】と彫ってあった。

 1960年代に買っていたはずだが、フラットトップではなかった。ディンプルトップになった最初の年ぐらいに購入したのではないかな。いつのまにか持っていたという感じ。

 筆記具に特にこだわりがなかった父は、拙者が勝手に使っても、分解して掃除しても文句は言わなかった。

 当時既に写真部員だった拙者は15倍のルーペでペンポイントを眺めたりしていた。お月様のクレーターのように表面がザラザラだったのを、今でも覚えている。

 一番好きだったのは、キャップを閉じる時の【パチン!】という音。これを聞き慣れていたので、プリミアの【プスン・・・】という音が貧乏くさくてどうしても好きになれなかった。

 父は筆圧がマイナスでは?と思うほど軽く書いていた。ひとえに細い線が好きだったからじゃ。従ってParker 75はまったく彼に合っていなくて、いつも【太てぇ・・・】と愚痴を言っていた記憶がある。

 拙者が30才の時、妻から【そろそろ両親に何かプレゼントする歳でしょ!】と注意されて、それもそうだと万年筆を贈ることにした。

 母にはPilot 65の青軸、父にはParker 75のFを贈った。それをきっかけに自分でも万年筆が欲しくなって買ったのが【Waterman ル・マン100】。拙者の萬年筆遍歴の一本目じゃ。


2008-01-27 022008-01-27 03 このEncyclopediaのすばらしいところは、単に機能をや仕様を説明しているだけではなく、未熟な販売員を戦力化する武器でもあること。

 純銀のモデルと茶漆のモデルでは、奨める相手を変えるような内容になっている。

 純銀モデルビジネスエリートヤングエグゼクティブの方にお奨めし、茶漆年配の方和服とコーディネイトされる方にお奨めする・・・なるほど!良くできている。

 もっともビジネスエリートヤングエグゼクティブをどうやって嗅ぎ分けるのかのノウハウは記載されていない・・・

 Parker 75のボールペンは当初からノック式だが、ペンシルははじめは回転繰出式で、途中からノック式に変わった。拙者はペンシルの回転繰出式を愛用している。もちろん0.92仗弔任△蝓△海海脳匆陲気譴討い0.5仗弔離皀妊襪任呂覆ぁ

2008-01-27 042008-01-27 05 この二種類のモデルは、あまり目に入らなかった。まったく興味がなかったので、展示されていたのかどうかすら思い出せない。

 ただ、この二本はキャップに名前を刻印するスペースがある。他のモデルにはない。

 従って記念品やプレゼントで名前入りで贈るときには、このモデルにならざるを得なかったのであろう。

 いま気付いたのだが、このゴールドモデルは良いなぁ!金属部分は全て金色というのは綺麗!ただ、欲しがってもあまり市場に出ていなかったはずなので見つかるかいなぁ・・・捜してみようっと。

 ボールペンの黒レフィルのBは太い字が書けて大好きだった。ただParker 75ではなく、ジョッターに入れて楽しんでいた。ボールペンの世界ではジョッターの方が、はるかに粋!と聞いていたのでな・・・・

2008-01-27 06 この黒軸は欲しかった・・・。ただ首軸の金一色のリングが気に入らなくて逡巡しているうちに無くなった・・・

 この資料の中に、【同じ黒でもプリミアのトラディショナルと比べますと、ラッカー仕上げですから、幾分重厚な感じがあります】と書かれている。

 プリミアの黒軸は金型に樹脂を吹き込んで固める方式ではなく、樹脂を削りだしている。それが【クリスタルに匹敵する輝きを持つ】と自慢していたのに、ここではParker 75を持ち上げている。

 販売員の言葉を鵜呑みにしてはいけない!とも言えるし、販売員は背中を押してあげるのが役目 なので、お客様が一番気に入っている物を褒めてあげるノウハウを提供しているとも言える。

 インクを入れて使うことこそ無いが、拙者はParker 75が大好き!Mintの純銀軸を見るとつい買ってしまう。ただし首軸先端が銀色のもののみだがな。


【過去のシリーズ記事】

Parker Encyclopedia その2
Parker Encyclopedia その1 



Posted by pelikan_1931 at 07:00│Comments(5) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 周辺Goods 
この記事へのコメント
5

 初めまして。
万年筆を愛するお気持ちがひしひしと伝わってくる素晴らしいHPですね。
 1970年(大阪万博の年ですね)の中学2年のとき、友人の持っていた
万年筆にあこがれて、お年玉をかき集めデパートで初めて自分で買ったのが
パーカー75スターリングシルバーでした。
書き味はもちろん、収納時のパチンという精密機械らしい音、またその気品あるデザインやグリッドによる手になじみやすさ等等、本当に気に入って
愛用しておりましたが、大学生のころに紛失してしまいました。
 その後モンブランのスターリングシルバーの万年筆をアメ横で購入したものの、これは買ってすぐ落としてペン先を破損し、それっきり使わなくなりました。
 就職してからは万年筆とは縁がなくなり、クロスのボールペン一本やりとなっておりました。
 最近昔のものが懐かしくなり、ヤフーオークションなどで愛用していた万年筆を物色しておりますが、現物を見られないし、また、返品不可というのも新品でない以上気がかりです。
 「拙者」様は販売はされておられないのでしょうか?
あるいはどこか信頼の置けるショップをご紹介いただけませんか?
(ちなみに現在の住まいは兵庫県姫路市です。東京出張もあります。)
私のかつて愛用していたものは、パーカー75スターリングシルバーフラットトップという初期型のようです。
よろしくご教示ください。
Posted by ふらっととっぷ at 2009年11月25日 14:46
monolith6 しゃん

この資料には、まだまだ驚きの内容が満載なのでお楽しみに!
Posted by pelikan_1931 at 2008年01月29日 21:29
 何と!プリミア・ノアールが、真鍮をラッカー仕上げにしたのではなく、樹脂を削り出している製品だったとは!全く知りませんでした。是非実物を手にとって見たいものです。

 87年当時は、首軸先端部が、デラックスうるしのように金メッキされたものがあったというのも発見でした。新たな知識をありがとうございます。
Posted by monolith6 at 2008年01月29日 14:57
めだかしゃん

あまりに拙者が無知なので、配偶者もムチを持つしかないようじゃ・・・
Posted by pelikan_1931 at 2008年01月27日 19:28
3種の神器の代表の様な萬年筆がパーカー75でしたね。
持っていることが、ひとつのステータスで、カッコイイ。高校の担任が愛用しており、いつもその手元を見ていたのを想い出します。
>拙者が30才の時、妻から【そろそろ両親に何かプレゼントする歳でしょ!】と注意されて、それもそうだと万年筆を贈ることにした。
って、偉い奥様だなあ。そういう心遣いが出来る女性は、そうはいない。
Posted by めだか at 2008年01月27日 16:33