2008年02月19日

火曜日の質問コーナー その20

万年筆評価の部屋】では毎週火曜日に、質問コーナーを設けているが、第20回目の今回はどの分野の質問でもOKじゃ。

前回の質問コーナーで orichan しゃんから質問があった件もよろしく!

---------------------------------------------------------------------------------------------------
☆質問です。 by orichan
モンブランのブルーブラックインクをお使いの方にお聞きします。
最近、インクの色や組成が変わったと感じているのですが如何ですか?
耐水性も無くなりはしていないのですが以前のように強力ではなく、
今までウラ抜けしなかったのに抜けるようになった気がするのですが(特にモールスキンで顕著です)・・・。
---------------------------------------------------------------------------------------------------

 今回の質問はカーボンブラック・インクに関するもの

あなたは以下のカーボンブラック・インクを使ったことありますか?また感想は?



それでは結果発表!




 1:プラチナ・カーボンインク・・・・・・ 14人
 2:金ペン堂製・カーボンインク・・・・・  0人
 3:セーラー・極黒・・・・・・・・・・・ 11人
 4:ペリカン・ファウントインディア・・・  4人
 5:どれもつかったことがない・・・・・・  4人


 金ペン堂製を一人も使った人がいないというのは以外だった。


 上記には入れなかったが、【リソー・カーボンインク】というのもあった。プリントゴッコ用のインクで、古山画伯も愛用していた。作っていたのはプラチナ

 このインクからは強烈な墨の臭いがしたが、固まったりはしなかった。プラチナ・カーボンインクは、このリソー・カーボンインクの改良版と思われる。

 
 拙者がプラチナ・カーボンインクに執着する唯一の理由は、ポンちゃん と ぽん太郎しゃんが指摘している【罫線や脂分があってもスキップしない】こと。

 リソー・カーボンインクで不満だったのもこの部分。極黒は後発なだけに大いに期待したのだが、むしろ詰まらない・裏抜けしにくいことを重視して開発されたようで、脂分や罫線では多少スキップしてしまう。 

 目的によって使い分けるべきじゃろうな。

 ちなみにファウントインディアはスキップもするし、固まりやすい。また軸内で固まった時にフケのような粒子が大量にペン芯の溝に付着した記憶がある。ロットリング洗浄液で綺麗に洗い流せるが、ペン先ユニットを分解して組み立て直す技量が必要となる。

 プラチナ・カーボン極黒では、水洗浄後、ロットリング洗浄液を吸入して洗浄すれば万全。ただし拙者はコンバーターでしか使わない。理由は吸入式だとロットリング洗浄液が大量に必要だから・・・以外としみったれなのじゃ



Posted by pelikan_1931 at 07:00│Comments(35) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 万年筆 
この記事へのコメント
ペン先人生 しゃん

書き味はデジタルではない。アナログの世界。従って自分で判断するのじゃ。ペン芯、インク、ペン先の穂先の長さ、斜面の角度、ペン先とペン芯の密着度度合いなど、数多くのパラメーターがあり、スリットだけできまるものではない。
Posted by pelikan_1931 at 2008年02月21日 06:11
orichan さんの質問を検証するのは、色々と考慮すべき要素があるため難しいと思いますが、ここで折に触れて述べられる耐水性という概念については、少し皆さんの間で誤解があるように思われます。

 ブルー・ブラック・インクの耐水性は基本的に紙に書いて直ぐに現れるものではありません。化学反応型のものは特にそうです。これはインクに含まれる成分が空気に触れることで水に溶けない黒沈を生じて紙に定着するもので、一般的に、紙に書いてから1ヶ月程度は待たないとこうなりません。

 ですから、巷間良く行われる、紙に書いた直後に水道水に晒す、という実験は余りにもせっかちに過ぎるという訳です。
Posted by monolith6 at 2008年02月20日 14:54
質問ですがまだいいですか?
ペン先のスリットの隙間は私は太字のペン先で0.08を基準にしていますが、フロー多目の場合はどのくらいを目処にしておくのがいいのでしょうか?ちなみに太字細字の場合の違いが知りたいのですが・・
Posted by ペン先人生 at 2008年02月20日 11:52
orichan しゃん

拙者の瓶には 05022 と書いてあった。これは大丈夫かな?
Posted by pelikan_1931 at 2008年02月19日 21:24
パコ しゃん

極黒がパイロットの黒よりフローが悪いとは考えられない。

インク以外の要因ではないかな・・・
Posted by pelikan_1931 at 2008年02月19日 21:22
師匠、取り上げていただいてありがとうございます。

皆さん、あまり感じていらっしゃらないみたいですね。色調は紫の強い色に変わっています。インク瓶を光にかざして見るとロイヤルブルーの色調に近いのです。また以前は紙に定着するとほとんどすぐに耐水性がありましたが今のロットのものは2,3日しないと以前の様な耐水性が現れません。インクの定着も悪い、つまり乾きにくくなっています。ちなみにロット番号(瓶のウラに書いてあります)は、07009で昨年の7月製造みたいです。場所を違えて3つのお店で購入しましたがいずれも同じでした。昔のブルーブラックが懐かしいです。
Posted by orichan at 2008年02月19日 20:41
Bromfield しゃん

80度ほどのお湯に浸けてよく攪拌し、その後30分ほど放置してから、ペン先を黒い外側の部分に押し込めば、外れます。
Posted by pelikan_1931 at 2008年02月19日 19:06
セーラー極黒のみ、筆de万年に入れたことがありますが、パイロットの黒に比べてフローがかなり悪くなったので、すぐに抜きました。プラチナカーボンの方がフローが良いとの事なので、今度試すつもりです。本当は、インキ止め式に使いたいのですが、インクと止めるとペン先が必ず乾いてしまうので、インキ止め式にカーボンインクは合わないですね。。。
Posted by パコ at 2008年02月19日 14:05
師匠

御返答有り難うございました。早速試してみたところ、ユニットははずせたのですが、ペン先は固くてびくともしません。また、ユニットのねじ山が溶けているように見え、柔らかく感じで、力を入れすぎると壊れてしまうかもしれない状態でした。ノックアウトブロックのようなものがないとペン先とペン芯は分離できないのでしょうか。必要であれば、フォウンテンペン・ホスピタルへいった折でも、購入しようかと考えています。
Posted by Bromfield at 2008年02月19日 10:36
orichanさんの疑問に応えるものではありません。むしろ僕もモンブランが変わったのかどうか知りたいですが。

>venezia 2007さん
モールスキンにまったく裏抜けしないインクは、モンブラン、ラミー、プラチナのそれぞれブルーブラックです(でした)。この3種はインクが溜まったところでもちっとも裏に抜けず、モールスキンでの利用という点に限れば実に優れています。ただ、僕が試した限りの話で、venezia 2007さんも試されていそうですが…。インク、紙両方のロットの相性などもあるのかもしれませんね。
orichanさんが経験されたように最近のモンブランのインクが抜けるようになったのなら、とても残念です。
上の抜けない3種はどれも古典ブルーブラックと聞いたことがありますが、ついにモンブランも染料系のインクに変わったということでしょうか。たしかにペン先にこびりつきやすく、フローも渋く、扱いづらい面がありましたが。
Posted by CaskStrength at 2008年02月19日 08:36
拙者は金ペン堂以外は使ったことがある。
Posted by pelikan_1931 at 2008年02月19日 06:55
Bromfield しゃん

Parker 45は首軸先端の黒い部分をつまんで左に捻ればペン先ユニットがはずれる。その後、ペン先を前から後ろに押し出せば、ペン先とペン芯と助っ人が分離する。ペン先部分の根本に金の配合がかかれている。なければ鉄ペンということになる。お試しあれ。
Posted by pelikan_1931 at 2008年02月19日 04:45
1のプラチナ・カーボン(カートリッジ)のみ使用経験があります。
今のところ実用上の問題は発生していません。色味に面白味はありませんが実用品として使う分には十分ではないかと思います。
Posted by Plutonic Blue at 2008年02月19日 01:00
1のプラチナと3の極黒を、どちらもM800に入れて使用しています。
極黒は、ノートの罫線でスキップするのが唯一の難点…。
でも、どちらも詰まった事はありません。
書き味が柔らかくなる(ような気がする)ので、両方好きで使っています。
臭いが墨汁っぽいのもなんだかgood
Posted by ポンちゃん at 2008年02月19日 00:52
こんばんは。

使ったことがあるのは。
1のプラチナと3のセーラーの物だけです。
使用感は・・・もともとインクには無頓着なのでよく判りません。
プラチナは乾くスピードが遅かったような気がしました。
それは、フローとの兼ね合いの為かも知れません。
Posted by らすとるむ at 2008年02月18日 23:39
こんばんは、
(遅ればせながら・・)
一時期セーラーの極黒を使ってました。
私は、書いた字の淵が“てかって”るのがイヤで使うのを止めました。
他は使ったことありません。
Posted by オヴリーク2104 at 2008年02月18日 23:06
カーボンインクは怖くて使ったことがないです…
Posted by kouki at 2008年02月18日 22:03
残念ながら,どれも使ったことはありません。
Posted by ペルナン伯爵 at 2008年02月18日 21:53
どれも使ったことがありません。
手持ちの黒インクがなくなったらトライしたいです。
Posted by nancan at 2008年02月18日 21:21
使用実績ありは、師匠からご紹介頂いた1.のプラチナ・カーボンインクだけです。耐水性とフローは最高で、ヌルヌルで使っています。orichan からの質問にあった、モールスキンとインクの相性ですが、モールスキンに裏抜けしないインク、万年筆などそもそもあるのでしょうか?私はモールスキンを使いたくて、色々なインク、万年筆を試しましたが、ことごとく多かれ少なかれ裏抜けし、万年筆での使用を断念しています。代わりにボールペンで使用しましたが、何とも味気なくて嫌になり使用を断念しています。どなたかモールスキンで使えるインクが有ればご教授願います。
Posted by venezia 2007 at 2008年02月18日 21:18
1はカートリッジでのみ使ったことがあります。
細字でもインクフローが良く、気持ちよい筆記感覚を得ることができました。
今は妻の細字に入れてあげています。

3はボトルインクで使っています。
長刀研ぎで使うと和紙のハガキに書いても書き味があまり損なわれないので、すごいなぁと感動しています。
黒の発色の感じが好きでお気に入りのインクの一つです。

近々1のボトルを入手して3と比較してみようと思います。
Posted by カミオソウイチロウ at 2008年02月18日 20:46
 フローがよくなるというので、プラチナのカーボンとセーラーの極黒
を使ったことがあります。
 感触としては、プラチナのほうがフローに関して優れているように思いました。
 現在はプラチナのものを主流として使用しています。
Posted by こまねずみ at 2008年02月18日 18:34
極黒をモレスキン用に使ってます、裏抜けの心配がなく、耐水性がある。
吸入ペンはトラディショナル150と215、持ち歩くので、落下時の損害を考慮してます。
書き味は明らかに向上します、より滑らかになり、ペンを見直すほど変化します。
常用するブルー系のインクでこの書き味が出せればいいなあ。
Posted by ムフフ大臣 at 2008年02月18日 18:29
師匠
ご教示有難う御座いました。これでストレスが解消しそうです。真っ黒なペン先で早速今日から楽しみたいとおもいます。
Posted by dodomen at 2008年02月18日 15:51
 2.は店主に頼んだものの販売を拒否されたので使った経験なし。それ以外について、4.は耐水性ゼロで実用性が皆無。更に値段も無意味に高価。1.と3.は最高レベルの耐水性だが他社製品にはおいそれと使えないのが難点。また、常時使うなど使用頻度を上げないとやはりペン芯上で凝固しがちであり、それに伴いフローも渋くなるというのが面倒ということもあって、使う時はなるべく数日で使い切るようにしています。黒インクとしては申し分ないのですが、扱いは面倒であるということでプラ・マイ=ゼロという感じです。
Posted by monolith6 at 2008年02月18日 12:41
使用経験があるのは1(プラチナカーボン)と3(セーラー極黒)です。

1はインクフローが最高で、
ヌルヌル調整を施された太字万年筆に吸入させて
とろけるような書き味を数年来楽しんでいます。
少々の手脂が付着した紙でも、ちゃんとインクが乗ってくれます。
紙に乗ると、けっこう光を反射するように思います。
紙によっては豪快に裏抜けし、下の紙を黒くしてくれます。

3は発売当初にしばらく試してみましたが、
1ほどにはインクフローが良くなく、
ネットリ感が少ないように感じたので
使用を止めてしまいました。
手脂にはそれほど強くなかった(インクがスキップする)ように思います。
光の反射や裏抜けについては覚えていません。

Posted by ぽん太郎 at 2008年02月18日 11:12
1と3を現在使用中です。私見ですが…

1.プラチナ・カーボン(カートリッジ):ヌルヌルした感触でフローがよいが、紙によっては裏抜け&にじみが顕著に出る。極黒に比べるとマットな感じ。個人的にはプレピーのサインペンとの組み合わせが最高。

3.極黒(カートリッジ):プラチナよりややサラッとしている…かな?裏抜けやにじみがなくて、耐水性の低さを気にしなければ使い勝手がよい(プラチナより紙への浸透力が弱い感じがする)。筆跡がピカピカ光って、墨で書いたような感じになる(プラチナより顕著)。詰まりやすい。

個人的にはどちらも好きです。
Posted by しまみゅーら at 2008年02月18日 10:41
昨日ハンズでモンブランの取り扱いをやめるそうで149,146,旧価格の2割安で売っていました、その日は悩んで今も迷っております。カーボンインクはプラチナを2本に使用しております、やはりフローも良くいい気持で書け一段と格が上がったように思えてしまいます。極黒を使ってみましたが、私にはプラチナが最高に思えます。
Posted by ペン先人生 at 2008年02月18日 09:26
使っての感想ですが、4は周りが言うほどの危険さは無かったです。
滑らかさはカーボンインクに負けていません。大好きでした。
Posted by 三日堂 蓮覇 at 2008年02月18日 02:18
1と4はあります。4のファウントインディアは、記憶が確かなら、
みかんに似た匂いがしたかと。一時期全て、このイン
ク入れてました。
Posted by 三日堂 蓮覇 at 2008年02月18日 02:12
質問です。

先日Parker45をインターネットで購入。ペン先が14cとの説明でしたが、書いているとスティールペン先のような感触が何となくします。刻印等がペン先の露出部分にはないのですぐには見分けは付かないのですが、何か14cとスティールのペン先の見分け方があるのでしょうか。お教えいただければ幸いです。
Posted by Bromfield at 2008年02月18日 01:26
プラチナ・カーボンインクは、なぜかアメリカではもう輸入しないとのことでしたが、インターネットで調べたところ、在庫を持つ店がありましたので購入しました。シェーファーの太字に入れて、昨年のクリスマスカードの宛名書きに用いました。その他のカーボンインクは用いたことがありません。
Posted by Bromfield at 2008年02月18日 01:18
dododmenしゃん

カーボンインク系は全てふいても無駄。追随製が良いのでどこまでインクが追っかけてきます。だからこそ書き味がよいので・・・あきらめなされ。

カーボンインクは真っ黒になったペン先で楽しむ物です。
Posted by pelikan_1931 at 2008年02月18日 01:04
遠隔調整頂いた際に、師匠にお教え頂いたプラチナ・カーボンインクのみあります。細字でも滑らかな書き心地がして凄く気に入っています。ただし、インク吸入の際に拭いても拭いてもペン先にインクが付着しているのが気になります。インク吸入の際にペン先についたインクはできるだけ完全にふき取った方が良いのでしょうか。ご教示お願い致します。なお、めがね拭きでペン先を拭くことが多いです。
Posted by dododmen at 2008年02月18日 00:58
どれも使ったことがありませぬ。
従いまして感想もなしです。
Posted by 二右衛門半 at 2008年02月17日 23:23