2008年02月24日

Parker Encyclopedia その7

2008-02-24 012008-02-24 02 今回は当時のパーカーの小物カタログ。こういう情報は貴重。ところどころに驚くべき事が書かれている。

 パーカー・クインクの項には【ソルベックスが含まれています】と誇らしげに書かれている。

 また【黒・濃紺・赤はパーマネント、青はウォッシャブル】とも・・・

 確かにVintageのパーカー・インクには【Permanent Red】とラベルに書かれたものはあるが、1987年の段階で赤や黒がパーマネントという事は考えにくい。当時書き残した書類は残っていないので耐水性をテスト出来ないのが残念!

 つっこみを入れたくなるのは、【カートリッジインクは一本で平均10000文字筆記できます】という部分。下に出ているペン先の【XXB】で書いたら、その20%の文字も書けないと思う。【XFで書いたなら・・・】というような条件文を入れておくべきだったな。そうすれば、よりXFが売れたであろう。当時はカートリッジインクに対する割高感が非常に高かったから・・・

 一方のローラーボールは太さがFしかないので【一本のレフィルで平均2,000辰良記距離があります
】という記述は正しい。

 ボールペンのレフィルは、太さを規定しないで【平均筆記距離は8,000辰發△蠅泙后扮筆型の標準は1,500叩】と書いてあるので、これまた片手落ち・・・ そういえば、スタビロの鉛筆型のボールペンで【スタビロ3km】というのを20年ほど前に使った記憶がある。きっと3,000筆記できるのが自慢だったのだろうな。

 萬年筆のペン先の種類は8種類が紹介されているが、実はもっと多かった。Parkerは非常に多くの種類のペン先を準備しており、ニブ単体でも販売していた。BとXXBのあいだにXBというのもあったし、極太イタリックもあったらしい。

 5年ほど前に購入したソネット用金一色ニブには、ペン芯に【S】と刻印があるが、形状は左傾斜のオブリーク・イタリック、右傾斜のオブリーク・イタリック、XXBでペンポイントが厚いニブ・・・などがあった。

 最近ペンクリでは、かなりの比率でペン先を右傾斜させて書く人に出会う。そういう人がBやBBを使おうとしても、ほとんどのケースで書き出しでインクが紙につかない。書き癖の矯正指導が出来る人がいないのであれば、ある程度右傾斜しても書ける調整の萬年筆を世に出していくか、店頭調整師養成講座でも実施すべきであろう。


 ボールペンを【どらえもん持ち】で書いていた人は、萬年筆を使うようになっても右傾斜の癖は抜けない。そして右傾斜の方が一般的には書き味が良い。特に左から右に線を引く事が多い漢字には!

 拙者は【どらえもん持ち世代】ではないが、筆記時には若干右傾斜となる。
それに適した調整は簡単だが、調整師はどこにでもいるわけではない。

 メーカーには、可能であれば右傾斜のオブリークを準備していただきたい。まずは、ペンクリでよく筆記角度を観察することをお奨めする。萬年筆に嵌るにつれて、筆記角度が右に寄る確率が高くなるようですぞ。


2008-02-24 032008-02-24 042008-02-24 05 パーカーの木箱類について、当時は【しょうもない!】 と考えていたが、いま見ると非常に魅力的じゃ。全て捨ててしまったのが悔やまれる・・・

 【THE BOOK】は1.5万円。当時は「しょぼい箱に15,000円も払うかい!」と思っていたが、皆そう思っていたからこそ数が出ていないはず。実際ほとんど見かけた事はない。

 コレクションのコツは【皆が欲しくないと思って売れていないものほど、将来希少価値が出る】可能性が高いのでは?と考えてみるる事じゃ。

 PK-05のスケジュールブックなどは使ってみたかったな。自分でというよりも秘書に渡して管理させるという・・・昔のハリウッド映画の世界。

 当時拙者にも秘書はついていたと思うが、汎用機のスケジュール管理&メールシステム【PROFS】を自分で操作していたので、スケジュールブックは使わずじまい・・・今考えれば残念じゃ。


【過去のシリーズ記事】

Parker Encyclopedia その6 
Parker Encyclopedia その5 
Parker Encyclopedia その4 
Parker Encyclopedia その3 

Parker Encyclopedia その2
Parker Encyclopedia その1 
  



Posted by pelikan_1931 at 12:00│Comments(4) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 万年筆 
この記事へのコメント
monolith6 しゃん

やはりそうでしたか! となるとVintage inkもあやしいですな。まだどこかにあるので今度試してみます。

Permanent Blue Black と書いてある古いインクがあります。
Posted by pelikan_1931 at 2008年02月25日 23:42
 このインクについては、いずれも入手して(筆記から1ヵ月後の)耐水性をチェックしましたが、パーマネントと銘打ってあっても、実際には耐水性はいずれも全くありませんでした。私がパーマネント・インクは本当にパーマネントか?という疑問を抱き、その他のメーカーの耐水性についても調べるきっかけを作ったのがこのインクです。

 面白いというか、どう考えてもおかしいのが、このメーカーのインクはパーマネントとわざわざ断っている黒や青よりも、ウォッシャブルとわざわざ断っている黒や青の方が耐水性が高いという事実です。完全に逆なのに、どうしてなのか未だに理解できません。
Posted by monolith6 at 2008年02月25日 19:47
二右衛門半 しゃん

右傾斜はすぐに作れるので3月の名古屋大会ででも伝授しましょう。
Posted by pelikan_1931 at 2008年02月24日 21:47
こちらも右傾斜が欲しい派です。
セーラーも小規模事業者へペン先やペン芯を供給しないなんてイケズする以前にペン先のラインナップを増やしてもらいたいものです。
Posted by 二右衛門半 at 2008年02月24日 18:43