2008年07月06日

2006年6月14日付け記事の訂正じゃ!

2008-07-06 01 昨日、左のような箱を買ってきた。かなり立派な箱で、2個で17,000円強になる。
2008-07-06 02 中身はフィルム。Rolleiの【PAN 25】と【RETRO 100】じゃ。箱の中には10本ずつパトローネが立った状態で入っている。【PAN 25】が1本約1,000円、【RETRO 100】が1本約700円になる。

 どうしてそんなに高価なフィルムを使うのか?と聞かれれば【いろんな種類のフィルムを現像して楽しみたいから・・・】と答えるしかない。

 ひねくれ者の拙者は、萬年筆は書いて楽しむのではなく修理と調整写真は撮影して楽しむのではなくフィルム現像と考えている。実情は、【字が下手で書いては楽しめない】ことと、【出不精で決定的瞬間に出会うチャンスが無い】ことにつきる。

 フィルムカメラを手にしなくなって28年経過したが、先日帰省した際、当時の現像データ仕上り状態を克明に自分で記した【現像処方データブック】を眺めているうちに、ムクムクとフィルム現像がやりたくなった。

 フィルム現像するためには、フィルムカメラレンズ現像セット【機材+薬品】が必要ということで、一挙にそろえ、フィルムの入手が最後の仕事だった。

 種類の少なくなった白黒フィルムではあるが、現像薬の希釈度、温度、時間との組み合わせを考えると、少なくとも20年以上は研究の種が尽きることはない。

 それにしてもフィルム現像の器具に関しては、28年前からまったく進歩がない。コンピューターも自動車も考えられないほど進歩した中で、一切進歩を止めているフィルム現像
の器具達!進歩なんか無くったって十分幸せになれるではないか!ちょっと嬉しい発見だった。

2008-07-06 03 フィルムを購入する前に、カメラストラップのアドバイスを受けるために、KINGDOM NOTEを初訪問してきた。

 非常に好評だったマップカメラの筆記具部門を別会社化し、同じビルの六階に書斎館に似た豪華な内装で運営している。ずっと明るいがな・・・

 萬年筆研究会【WAGNER】の仲間も大勢訪問していると聞いていたのだが、なかなか新宿へ行く機会が無く、今回が初訪問だった!新品と中古が半々の品揃えだが、今回、非常な珍品を入手した。

2008-07-06 04 2006年6月14日の記事で、【Sheafferのカートリッジ専用モデル】と紹介したモデルの色違い。そうそう出会える代物ではない。しかも完璧な状態!金属部分は金みがき布で磨いたら見違えるように美しくなった!

2008-07-06 05 ペン先も完璧!またSheafferは首軸にキャップとの摩擦による擦り傷がつきやすいのだが、それもほとんど無かった。プラスティック磨き布で擦っていたら、ごくわずかに残っていた擦り傷も完璧に消えてしまった!

 何の調整も施していないが、インクフローも良く、書き味も柔らかい。すばらしい物に出会えた!何も期待しないでふらっと行っただけにうれしさも倍増、三倍増じゃ!

2008-07-06 062008-07-06 07 軸とペンポイントのこの美しさは半端ではない。

 ペンポイントの形状も実に良い。これならどんな筆記角度の人にでも合わせられる。

 それにしても樹脂と14金ペン先をどうやって一体化するのだろう?ペンポイントを取り付けるタイミングは?切り割りを入れるのは一体化の前か後か・・・などどんどん疑問があふれてくる。一本でこれだけ楽しめれば安い物。PAN 25】のフィルム10本分相当の値段だったが既に元を取ったな!

2008-07-06 082008-07-06 09 そして、以前の記事を訂正しなければならなくなった原因がこれ!左側は軸の窓が素通し。そして右側では中に何か入っているのがわかる。

 なんとコンバーター!てっきりカートリッジ専用モデルだと考えていたら、コンバーターも装着出来た・・・・・

2008-07-06 10  じつは、現行の中押式より丈の短い、当時のコンバーターを使えば、問題なくコンバータ式になる。

 下の現行コンバーターではつかえてしまい胴軸が首軸ま届かない。またモンテヴェルディのコンバータでは、ごらんのように5滴分ほどしかインクが入らない。

 カートリッジ専用ではなく、カートリッジ / コンバーター併用式だった! という事実は良い意味での驚き!

 とはいっても透明インク窓からコンバーターの金属が見えるのは無粋。やはり鮮やかなブルーのカートリッジを入れて楽しみたいものじゃ。



Posted by pelikan_1931 at 08:00│Comments(4) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 萬年筆紹介 
この記事へのコメント
しんのじ しゃん

少なくともB&Wの写真は引き算ですからな。省略の美学を実現できるフィルム、印画紙を作り続けて欲しい物だ。

もっともPrintをやる元気はない・・・昔は2日程度は暗室にこもりっきりだったのだがな・・・
Posted by pelikan_1931 at 2008年07月07日 23:00
二右衛門半 しゃん

第一世代のコンバーターの画像を送って下され。確認したいことがあってな!
Posted by pelikan_1931 at 2008年07月07日 22:57
銀塩写真は既に『完成』された世界・・・
これ以上、進化のしようが無いのでしょう^^;

σ(^^)もフィルムが好きです。
デジタルではリニア過ぎて出せない柔らかな表現!!
もっとフィルムを大切にすべきです!!!

もと、写真感材メーカー出身者のぼやきでした(^^ゞ
Posted by しんのじ at 2008年07月07日 05:58
第2世代コンバーターですね。
第一世代のは未使用のが2本ありますけど、すぐに吸入できなくなりそうで使えません。
これだと第1世代のも合いそうですから、シェーファーのカートリッジ/コンバーター式としてはかなり初期に作られたものに思えます。
Posted by 二右衛門半 at 2008年07月06日 08:34