2008年07月09日

肥後象眼【光助】 定番品到着!

 萬年筆研究会【WAGNER】2008年限定萬年筆は、熊本肥後象眼光助】にロゴを特注で作っていただいている。完成は7月末ごろのはずじゃ。

 それに先だって、同時に注文していた肥後象眼萬年筆の定番品が月曜日に届いたので紹介しよう。

2008-07-09 02 軸はプラスティックにサンドブラストをかけたような仕上がり。注目すべきは、キャップトップが平たいこと。#3776のリブ付きモデルと同じ形状をしている。拙者はキャップトップが盛り上がるようになってからの#3776シリーズがどうしても好きになれなかったのだが、熊本でひっそりと生きながらえていたとは感激じゃ!

2008-07-09 01 こちらに紹介されているのが、肥後象眼の手法。純金や純銀などの文様を型取り、鉄地に打ち込んだ物らしい。そういえばペリカンのオリジナルトレド復刻版も同じような製法ではなかったかな?

 象眼はキャップバンドの部分に施されているが、実に軸の雰囲気にマッチしている。こういう製法をとると知っていたら、WAGNER 2008のデザインも変わったかも知れないが、知らない者の性で、思いっきり難しい模様を頼んでしまったらしい。

 非常なご苦労をかけたが、その分、二度と作れないような限定品が出来上がって来るじゃろう。実に楽しみじゃ!

2008-07-09 03 通常定番品には【中字】のペン先が付いているが、今回はメーカー発注の直前だったこともあり、【極太】を付けていただけるようにお願いしていた。

 プラチナの極太で感心するのは、ちゃんとペン先のスリットが開いていること。極太でスリットが詰まっていると、プラチナ製の剛性の強いペンではインクは出てこない。これくらい開いていれば、調整しなくても心地良いインクフローを提供してくれるはず!

2008-07-09 042008-07-09 05 横顔はこちら。極太ペンポイントの形状が、パイロット・カスタムの初期のころのコースの研ぎに似ている。これは良い!

 また調整を施せば、いかようにでも書き味を変化させられるような【大玉ペンポイント】。プラチナのペン先はミュージック以外にも魅力的なのが多いようですな。

 パイロットやセーラーに比して会社の規模が小さいだけに、なにか他社が出来ない【尖った性能】の萬年筆やインクを作ろうという気概を感じる。無難とか安全とかリスク回避・・・というよりも奇抜性を重視しているように思われる。嬉しい限りじゃ!

2008-07-09 062008-07-09 07黒い部分が鉄で、それに金の小さな部品を打ち込んで作っているというが、よく見ると、金の上にさらに金を打ち込んで文様を出している部分もある。

 小さな部品を組み合わせて大きな文様を作るのがコツなのだろう。WAGNER 2008では、比較的大きな部品を必要としたので、何度も試作する必要があったのじゃな・・・納得!

 右側はクリップと反対側の繋ぎ目だが、拡大してやっとわかるほどにピッタリと合っている。大した技術じゃ!

2008-07-09 08 これが打ち込んでいる部分の超拡大図。鉄地の凸凹の中に金を丹念に打ち込んでいく技術。細かい仕事の上に、ものすごく時間がかかりそうじゃ。

 これは買いですよ! HPでの告知に関係なく、いつでも申し込める。ただしプラチナへの萬年筆製造依頼のタイミングは年2回ほどのようで、タイミングを逸するとしばらく待つことになる。

 金の値上がりが激しい現在、HP掲載価格で販売できるかどうかは定かではない。しかし非常に電話対応がよいお店なので、ぜひ電話して問い合わせて下され。

 萬年筆研究会【WAGNER】2008年限定萬年筆も何本かは残っているのでご希望があれば拙者まで連絡を。ただし会員限定なので、会員以外の方は定例会に参加して会員登録をお願いします。



Posted by pelikan_1931 at 07:15│Comments(12) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 萬年筆紹介 
この記事へのコメント
しまみゅーら しゃん

1g程度なら誤差の範囲かも・・・
Posted by pelikan_1931 at 2008年07月19日 12:39
 もう少し精細な秤があればいいのですが…。

#3776リブ付き新型:キャップ10g、本体+コンバーター15gで25g
#3776リブ付き旧型:キャップ10g、本体+コンバーター16gで26g

と出ました。小数点以下を切り上げてるようなところがあってちょっと正確性は期待できませんが、リブ付き新旧では本体にわずかな重量差があるようです。何が違うのかな?
Posted by しまみゅーら at 2008年07月18日 12:50
しまみゅーら しゃん

なるほど! 光助モデルは#3776スタンダード(リブ無し)にサンドブラストをかけて、それに象眼を施した鉄板を巻き付けているわけですな。

サンドブラストは樹脂の斑が出て、歩留まりが悪いと、【吉備の万年筆くらぶ】限定萬年筆に関連したお話を伺ったことがある。
Posted by pelikan_1931 at 2008年07月15日 07:13
●#3776スタンダード

 「スタンダード」は、現行ではもう廃盤となったモデルですが、リブの入っていない、かつキャップトップの平たいやつです。上記の光助や、以前ペントレの嫁さん候補に入っていたエボナイト軸と同じ形の、樹脂のやつです。今でいうと「#3776バランス」に当たるのかな?と、思います。

 モデル名がもし間違っていたらすみません。今日帰ったら、リブ入りのとも比較してみます。あ、リブ入りのは旧型・現行型どっちも持っているので、その比較とかも!
Posted by しまみゅーら at 2008年07月14日 08:56
しまみゅーら しゃん

現行の#3776と光助とでは、全体は同じ重さで、キャップ重量は光助が1g重く、(首軸+胴軸)では#3776が1g重いという結果ですな。

初期#3776は現行モデルよりも3g胴体が重いようですな!差がどこにあるのか興味津々!
Posted by pelikan_1931 at 2008年07月14日 02:22
> #3776 キャップ:9.1g 胴体:13.0g 合計:22.1g

 これって、もしかして「#3776ギャザード」(初代)の値ではないでしょうか?だとしたら、この肥後象眼のヤツのベースとなった、「#3776スタンダード」との比較では、もっと重量配分が違いそうですね。
(ちなみに、ウチの1g単位の計では、
#3776スタンダード:キャップ9g 首軸5g 胴軸5g
でした。)

 是非、「極太」で使ってみたいものです。(^^)
Posted by しまみゅーら at 2008年07月14日 01:08
しまみゅーらしゃん

後にキャップを挿すと重心が後ろに移動して、拙者には非常に心地良く書けます。

ちなみに、Vintageの#3776と象眼との違い コンバーター装着せず

#3776 キャップ:9.1g 胴体:13.0g 合計:22.1g
光助  キャップ:10.1g 胴体:9.1g   合計:19.2g

です。このキャップの重さの差が象眼の差!
Posted by pelikan_1931 at 2008年07月13日 19:32
怠猫しゃん

札幌のペントレで中屋のミュージックをGet! プラチナのミュージックと型は同じですが、模様は派手で良いですぞ!
Posted by pelikan_1931 at 2008年07月13日 19:20
 ただ金を打ち込んであるだけかと思いきや、こんな微細な彫刻が施されていたとは…。俄然、魅力的に思えてきました。

 ところで、象眼部分のベースが鉄ということなのですが、キャップの重さ的にはどんな感じなんですか?スタンダードは1本持っていて、キャップを尻に挿したときのバランスが結構好きなので、このキャップバンドでどうバランスが変わるのか、興味があります。
Posted by しまみゅーら at 2008年07月11日 11:20
アレ?『クロニクル』326ページの『大分』って…これとは別なんでしょうかね。
Posted by 三日堂 蓮覇 at 2008年07月10日 20:02
予算が合わず躊躇ってましたが、これを機に『WAGNER仕様』を管理人様へ頼みました。

光助さんとプラチナの付き合いが長かった事を改めて知りました。

『プラチナ18仕様』を、久方振りに読んだ『万年筆クロニクル』327ページに…今はどなたが持ってるんでしょうか?
Posted by 三日堂 蓮覇 at 2008年07月10日 12:06
こんばんにゃ。

>【極太】を付けていただけるように

いいなぁ。(猫@羨望)
中屋さんで試し書きしてから“極太”いいなぁと。
なににせよ、件のブツを猫首@麒麟にしてお待ちします♪

Posted by 怠猫 at 2008年07月10日 00:44