2008年08月13日

松江訪問記録 【 パピロ21 & 中屋万年筆店 】

 8月12日(火)は実家の岡山から松江に小旅行だった。メインの目的は【松江の片隅】を撮ること。TAKUYAの革張りを施した【Zeiss Ikon SW】にBiogon 21 F4.5 を装着し、ROLLEI PAN 25 を装填して露出は完全に勘だけで行う。外付専用ファインダーは付けているが、それを覗くこともない。

 早い話がリハビリ。既に30年前に失ってしまった露出と画角の勘をとりもどす為の実験。コントラストの強いフィルムなので、本来ならスポット露出計で演算しながら決めたいところだが、それでは訓練にならない・・・

 自動露出とオートフォーカスに慣れてしまった体は、そう簡単には切り替わらない。気がつくと平気で数枚シャッタースピードを変えないまま撮影していた。さすがに絞りは毎回確認するがな・・・

 フィルム現像液も初めて使う【RHS】なので、とても作品作りには使えない。まずは実験!ということで、5本ほど撮影したあとで、2件の万年筆店を回った。

 中屋万年筆店では、前回同様歓待していただいた。マツヤ万年筆病院の店主よりひとつ年上ということなので83歳。さすが社交ダンスで鍛えただけあって、背筋はピンと伸びている。

 途中で警察署の方が、ナイアガラのインクフローを絞って欲しいと持ち込まれた。そういえば店内にはナイアガラは無く、サハラが一本。聞けばナイアガラは松江では非常に評判が良かったそうな。そういえば、逆光の宍道湖モノトーンに似ているような気もした。

 数日前に訪問したWAGNER会員からのお礼状が届いたということで、ひとしきり盛り上がった。【非常に礼儀正しい好青年だったよぅ】という店主の言葉は、我が事のように照れくさく、かつ誇らしかった。

 ここでは店主がニブの位置を変えているパイロットクアトロ(それだけではないが)を購入。なぜ位置を変えているのか?と問えば【そのほうが見栄えが良いから】。書きやすくても見栄えが悪くちゃしょうがない・・・というのは拙者とまったく同意見。拙者がPelikanMontblancのペン芯を後退させるのも見栄え重視じゃ!

 店主はお洒落で綺麗な万年筆が好きで、とても地方の城下町では売れないような物も展示されている。聞けば都会の人が電話で問い合わせてきて買われるとか。

 人気モデルは都会では一瞬で無くなるからな・・・。Pelikanサハラの場合、拙者は出遅れて海外から取り寄せてもらうはめになった。それが松江には展示されている。

 【ブループラネット】や【エボリューション・オブ・スクリプト】などもそういう意図で仕入れたのかな?と問えば【いや派手な軸なんでショーケースがにぎやかになるから・・・】とか。なんとも自然体で、実は、とぼけた味もある店主であった。

 それにしてもお菓子と冷たいお茶はおいしかった。松江駅周辺を6kmほど撮影して歩いた後だったので、冷えたおしぼりも嬉しかった。会話の間の沈黙を蝉の声が埋めてくれるような、なんともまったりした1時間。また炎天下を歩く気力が湧いてきたものじゃ。

 今回は法事の準備で参加出来なかったFineman氏から
年筆研究会【WAGNER】のポスターが届けられていた。それにはこう記されていた。

 We WAGNER can go everywhere on the Earth if there are people who use fountainpens.
 Fountainpens are what we leve, use  and talk about.


その後またしばらく撮影をしながら、パピロ21に到着


  ここでは数本の調整と、掘り出し物の探索。まだまだいっぱいありました!

 拙者が入手したものは;

 ★ 1976年製造のパイロット黒漆軸 ペン先【B】
   これはパイロット60周年記念のベースになったもの
   2本あるので一本は保存用。一本は販売してもよいとか!ラッキー!

 ★ パイロット カスタム 茶軸【鼈甲調】 ペン先【B】
   パイロット65と同じペン先で【B】とはラッキー!
   インク窓が透明なモデルは持っているが、インク窓無しで嵌め殺しの吸入機構!
   インク窓無しはコンバーター式しか無いと考えていた。拙者的大発見!

 そのほかの耳寄り情報;

 ★Montblanc No.149のヘミングウェイ時代のペン芯モデルでペン先が、BB、OBB、OBを発掘!
   開高健モデルは完売したそうだが、まだまだお値打ち物は残っている!
   9月からは98,000円に値上がり!

 ★セーラーの純銀軸:般若心経が胴体に掘ってあるモデル
   パイロットのモデルは細軸だがセーラーはプロフィットの純銀軸仕様【14金ペン先】
   昨年?のエジプトは10万円だったが、こちらは52,500円!

 ★Sheaffer ノスタルジア バーメイル 14K-F
   純銀に金メッキしたモデル。ペン先は金一色。この時代はペン先が柔らかい!
   この時代のSheafferはペン先の成型がお粗末なので多少調整しておいた・・・抜群かも? 当時の値段は8万円? 細工から考えて10万円でもお得!

 ★値段はついていなかったが1970年代のMontblanc No.149 18C-F (未使用)
   ペン芯は切れ目の無いタイプ。1970年代前半に仕入れた記録があるらしい!店主発掘品!
   ものすごく柔らかい書き味でした・・・値段は二桁以上の価値有りと耳打ち・・・さて?

 ここでもおいしいお茶と、お菓子、冷たいおしぼりを出していただいた。真夏の地方萬年筆店行脚は、萬年筆だけではなく人情と思いやりの囲まれた旅になった。

 やはり醍醐味は【 萬年筆に関する talk about 】の楽しみは世界共通じゃ!

 当初の目的を忘れてカメラを忘れて帰りそうになった・・・ 

 暑かったけど大満足の一日であった!



Posted by pelikan_1931 at 12:00│Comments(3) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 情報提供 
この記事へのコメント
購入されたブツの写真、アップを楽しみにしております。
大宮でも拝見したいですね。
Posted by 三日堂 蓮覇  at 2008年08月13日 22:55
八雲しゃん

やはり出物は自分の目で探さねばな!

無駄足と勇み足で、極楽浄土へ行くのじゃ!
Posted by pelikan_1931 at 2008年08月13日 22:14
う...うっ...羨ましい〜( ̄¬ ̄*)
土産話(ブツも)....楽しみにしてます。
Posted by 八雲 at 2008年08月13日 14:29