2008年11月16日

Pelikanの木軸 【 P364 Epock Nutwood Brown 18C-BB 】

2008-11-16 01 郵便局からの不在配達通知に気付かなくて、昨日の裏定例会には持参できなかったが、本日、ペリカンの木軸が海外から届いた。

 【 Pelikan Epoch Nutwood Brown 18C-BB 】 じゃ。ナットウッドは、(強いて言えば)栗の木から作った木材らしい。

 ペリカンの木軸は聞いたことがなかったので、興味本位で取り寄せてみた。かなり白っぽくて粗い木目。削り跡も粗く、樹液がにじみ出してきたような部分もある。

2008-11-16 02 この画像はかなり拡大できるので、じっくりと細部を見て欲しい。輸入筆記具カタログ【 The Pen 】の2008年版には記載されていないので、海外だけの販売かもしれない。

2008-11-16 03 吸入式ではなく、カートリッジ専用。付属のカートリッジは長いものが入っていたが、小さなカートリッジを背中合わせに入れることも出来そう。

 ペン先とペン芯は引っ張ってもねじっても外れない。ペン先の段差は、ご多分に漏れず大きい。また左右のペンポイントのアンバランスも多少気になる。

 満タンのカートリッジをセットしての重さは33.3g。たまたま机上にあったPelikan サハラ(インク残量不明)も33.3g。M800よりも重い。重いのは木の部分。すなわち、トレドと同じように軸中央が重いので、バランスは意外と良い

 まったく艶がない小汚い軸だったが、サンドペーパーで表面を軽く磨いてから、金磨き布(別に、銀磨き布でもプラスティック磨き布でもよさそう)で擦っていたら、みるみる艶が出てきた!

 これからイボタ蝋を塗り込んで、つやふきんで磨いてみることにしよう。また磨きでのある木軸を発見した!しかも胴体だけが木軸なので、磨く際のじゃまもの(クリップ)が無いのが良い。木軸磨きの初心者にはピッタリ!



Posted by pelikan_1931 at 12:30│Comments(5) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 萬年筆調整 
この記事へのコメント
怠猫 しゃん

既にイボタ蝋をヘアードライヤーで溶かしながら塗り込んで、つやふきんで擦りまくったあとだったので、ひまし油は一切受け付けませんでした・・・
Posted by pelikan_1931 at 2008年11月17日 01:17
胡桃でしたらヒマシ油塗るとよい感じになります。
とあるブツで実証済みだったりします。

Posted by 怠猫 at 2008年11月16日 23:46
きくぞうしゃん

ありがとしゃん。さすが木のプロフェッショナル!
Posted by pelikan_1931 at 2008年11月16日 19:18
追記です。

ペリカンのサイトによると American walnut wood とありますから、北米産のクルミ材です。

ちなみに大きな穴は、導管で、根から吸い上げた水が登る管です。
Posted by きくぞう at 2008年11月16日 17:37
軸の写真を拝見する限り、大きな穴がたくさん開いているので、散孔材ではないかと推測します。Nutwoodという名前では検索しても出てきませんでしたが、たぶんクルミの仲間のブラック ウォルナットではないかと思われます。
http://www.fuchu.or.jp/~kagu/mokuzai/nut.htm

やや目が粗いようですから、アブラはずいぶんと吸い込むと思いますが、十二分に吸わせてきちんと磨くときれいなつやが出ると思います。
Posted by きくぞう at 2008年11月16日 17:09