前回の一回で終わるはずだったが、あまりに変節しているので、長くなってしまった。
前回についてはこちらを参照されたし。
【混迷の時代】
【発芽の時代】
【研究の時代】
【発見の時代】
【開眼の時代】
【修業の時代】
【転換の時代】
【挫折の時代】
【実践の時代】
【学習の時代】
と短かい間に多くの迷いがあったわけだが、これから先はそれほど変化していないはず。
【冒険の時代】
★萬年筆仲間からの要請で自宅に調子の悪い萬年筆を送ってもらい整備して返す事を始める。
これは面白くて病み付きになったが、すぐに飽きてしまった。多種多様な書き味への対応をやりたい気持ちが高まる。
★第一回の世界の万年筆まつりへ、フェンテとしてコーナーを提供する話が舞い込み、その中で2日ほどペンクリをやることが決定。
メーカーペンクリと並行してやるので、仲間内だけのペンクリのはずだったが・・・
最初のお客は2人づれ。一人が黒柿のセーラー・プロフィット80を差し出し、【書き味良くして!】と笑う。
セーラーの川口さんで、連れはフルハルターの森山さん。
その万年筆の細字の書き味が今の拙者の細字に対する目標となっている。
【蓄積の時代】
★本物の境地に至るには、徹底的に数をこなすしかないと考え、万年筆談話室のオフ会からフェンテ交流会まで、
ことある毎にペンクリを実施し、調整、修理の経験を積む。
★その中で、長原先生のご推薦もありフェンテより【Genuine Civil Meister】の称号を贈られる。2005年10月のことである。
【啓蒙の時代】
★2005年7月より細々とBlogを立ち上げていたが、【Genuine Civil Meister】の称号を贈られた事で軌道修正。
★萬年筆の楽しさや歴史、調整の基礎を公開する方向にシフト。同時に2005年12月より萬年筆研究会【WAGNER】を立ち上げる。
【共存の時代】
★創設当初の萬年筆研究会【WAGNER】は、万ヲタ集団との色眼鏡で見られることも多く、メーカーからも煙たがられていた。
★萬年筆研究会【WAGNER】の目的は万年筆文化の再興であってメーカーは関係ないとの気持ちも強かった。
★ただし万年筆関係者の協力無しに万年筆文化の再興はあり得ないと皆で話し、共存路線へとシフト。
★まずは地方の万年筆専門店の訪問と紹介に力を置く。
★逆に萬年筆研究会【WAGNER】会員が中心となって企画した店も新宿に出現した。
★国産3大メーカーの現役、OBの方々も萬年筆研究会【WAGNER】定例会に参加しメーカーとしての知見を披露していただく。
さすがに専門家の言葉や経験はすごい!理論に裏打ちされた話は研究会のテーマにピッタリ!実に楽しい。
【継承の時代】
★上記と時代的には重複しているが、萬年筆研究会【WAGNER】には公認、未公認、見習い含めて14人の調整師がいる。
1人はプロ、2人は著名コレクターなので、実質的には11人がアマチュア調整師。
★これを3年以内に30人に増やしたい。全国で書き味に悩んでいる人を助けて上げたいという思いが強くなり育成を急いでいる。
ここまでが今にいたる歴史じゃ。そして今後の夢は・・・
【国際貢献の時代】
★まずは海外在住の萬年筆研究会【WAGNER】会員がいる国での定例会を開催したい。
具体的には2010年の10月10日にソウルで萬年筆研究会【WAGNER】定例会を開催する予定。
日本語、韓国語に堪能な人材は確保。あとは会場の手配と、地元万年筆愛好家への連絡が必要になる。
調整の小技を2時間で伝授したい・・・
★その後は台湾、そして中国と万年筆の盛んな国へ出かけていきたい。
【完】