2009年04月15日

ペントレ戦利品 その1 【 Visconti Millemium ARC 18K-M 】

2009-04-15 01 このヴィスコンティ・ミレニアムアークは、ペントレ終了間際に入手したもの。

 女王様が2本の萬年筆を破格値で薦められて迷っていた。このミレニアムアークを握ってはいたが、もう一本の方が好みだったらしい。ただし、そちらは1万円高い・・・迷いに迷って、彼女の握力が弱まったタイミングを見計らって、拙者が女王様の手から奪い下り、速攻でお金を払って入手した。

 ペントレの原則として、【握ったら離すな!】というのがあるが、誤解している人が多い。【握っている間は優先交渉権がある】と。事実は違う。【握るなら、奪い取られないように強い握力で握っていなければならない】のじゃ。

2009-04-15 02 実は、ペントレで日常的に愛用している萬年筆が一本を残してことごとくお嫁に行ってしまって困っていたのじゃ。一本入手せねば・・・と考えていた時に、現場を通りかかったので、キャップをつまんで引っ張ったら、女王様の手からあっけなく移動。この瞬間に拙者が新しい持主になった。

 拙者の握力は、【黄金の左】と言われた元横綱輪島の左手の握力を凌いでいる。いったん握ったら勝ちじゃ!

 当時のViscontiは鍍金技術が稚拙で、鍍金の下が腐食する事が多かった。ルーペで確認すると、案の定、キャップバンドはボコボコに腐食している。またキャップも、クレッセントフィラー金具も腐食だらけ。これでこそViscontiじゃ!

2009-04-15 032009-04-15 04 こちらは横顔。不思議なことに、未調整でもインクフローは良く、当たりも柔らかい。

 フォルカンが昔のアメ車のようなふわふわした書き味、No.149がアウトバーンを走るために硬め調整がされたオペルのタクシーのような書き味とすれば、こいつは・・・・

 昔のシトロエンの船酔いしそうな書き味かも知れない。切れが良くない柔らかさ。これが不思議と拙者の好みに合う。書き出しで絶対にインクが切れないのも魅力的じゃ。しばらくは常用萬年筆として使っていくことにした。

 スティピュラのGreenインクを吸い込むのに1秒とかからない。見事なサックの復元力! デルタのよぼよぼサックとは比べものにならないスピードでインクを吸入してくれる。



Posted by pelikan_1931 at 07:00│Comments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 萬年筆紹介 
この記事へのコメント
どーむ しゃん

終了間際は、捨て値になってました!
Posted by pelikan_1931 at 2009年04月15日 21:31
コレは師匠が買ってたんですね〜
私も若干迷いましたが、やっぱりメッキが気になってパス。。。
隣の万年筆は良く見えます(w
Posted by どーむ at 2009年04月15日 08:03