拙者は日常的に使っている萬年筆の使用頻度を気にしたことはほとんど無い。しかし最近、使用が偏ってきている気がしたので、意識して調べてみると・・・
なんとPelikan M800 のEFニブ付きを最高頻度で使っていた。これは意外だった!無意識で使っていて、しらずしらず利用頻度が高くなっていったのだろう。ということは何か使いたくなるよな魅力があるに違いないので調べてみた。 軸は旧型だが、普通の黒軸。M800は持った感じが軽いので、トレドほど手に合わないと考えていたが、これだけの頻度(今週は会社ではこれしか使っていない)で使っているのでほとんど問題はないのであろう。あくまでもトレドと交互に使った場合にのみ気になる程度の差異だったのか・・・
実はこのM800は他の物とは違うニブのセッティングをしている。通常よりペンを立てて書くときに最高の書き味になる。 左画像で上が拙者の通常のセッティングで、下が今回のセッティング。下はどちらかといえば出荷時のM800のセッティングに近い。
ペン芯を首軸に突っ込み、ペンポイントとペン芯先頭との距離も近づけた。これによってペンを立てても無理な持ち方にならないですむようになった。
ただ、これが気持ちよく書ける一番の原因はペンポイントの調整。スイートスポットを、ペンを立てて書く前提で作り込んだところ、これが当たった!細字の書き味に満足したことがほとんど無い拙者が、初めて高得点を与えられる書き味になった!
細字調整の素材としては最高!と言われるM800のENニブ+Hallmarkという多少柔らかいニブを、硬めにセッティングすることによって、なんとも味のある書き味になった。ふしだらに柔らかいわけではなく、ガチガチにまじめでもない。書いていて飽きないのじゃ。
しかし、それに夢中になっている自分に飽きてきた。この萬年筆を使うと能率の上がる仕事は、あと9日で終わる・・・。そして翌日はミニ・ペントレのある大宮大会!ひょっとすると・・・