2009年05月30日

Visconti の 不必要に凝った萬年筆・・・その正体は?

2009-05-30 01 先日、正体不明の萬年筆を入手した。日本の店頭で・・・

 Visconti製で筆記時18.3僉携帯時15.5僂猟垢機重さも48.9gある。本体だけの重さでも29.9g。これはPelikan M800にインクを満たした重さ(29.2g)より重い。キャップを挿さないとちょうど拙者好みの重さになる。

 色はEUROカラーなので、何かEUROと関係のあるモデルと思われる。

2009-05-30 022009-05-30 03 尻軸先端にはコインを使って捻るようなノブがついている。それを捻ると国の名前が表示される。回してみると25の国名が出てきた!そして2004年10月29日現在の加盟国を示す文字列。つまりは26行が印刷された中軸をノブで回しているわけじゃ。

 つきみそうさんの【変な物萬年筆】リストには(ユーモアが無いので)入れてはもらえまいが、あきれてしまった・・・

 実はOMAS Europaという萬年筆を持っているが、そこでは12角形のボディの各面が個別の国家を表していた。EU加盟国の歴史をひもといてみると、確かにOMAS Europaが発売された時には加盟国は12だった。

 2004年では25カ国で、現在ではブルガリアとルーマニアが2007年に加わって27カ国となっている。ちなみに【Czech Republic】という国名はいったいどこか・・・と調べてみたら【チェコ共和国】。知らなかった!

2009-05-30 04 販売店の主人からは、拙者が買った万年筆は、実は日本では正式発売されなかったと聞いて、Viscontiのホームページを探ってみたら、限定版に左のような物があった。

 スペックを読むとパワーフィラーとの記載があるが、これは間違いで嵌め殺しのコンバーター式じゃ。ノブがある以上、プランジャー方式は不可能だし、こちらの限定品も同時に販売店から提示され、日本では発売されなかったという方を購入したのでな。

2009-05-30 05 HP掲載品と違う部分は、まずはペン先。限定品ではペン先は18金バイカラーであるが、こちらは14金ロジウム鍍金。ペン先の柔らかさに差異はなかった。

 ちなみに首軸の☆は12個。これは何の象徴かな?ひょっとすると1993年1月1日の単一市場始動時の加盟国(12ヵ国)を表現しているのかも知れない。キャップには機↓供↓掘↓犬箸いκ源が刻印されているが、そちらは何を意味しているのかまったく思いつかない。

2009-05-30 06  もうひとつ違うのは吸入機構。こちらは通常の抜き差しできるコンバーターであるが、限定品ではコンバーターが嵌め殺しになっており、回転式ではなく、スライドさせる方式。インク吸入量は同程度。

 たったこれだけの違いで、(もし日本で発売されていたら)定価ベースで10万円程度の価格差になっていたはず。それでは限定品は売りにくい。そこでこちらの廉価版は日本では正式販売しなかったのであろう。

 それにしても地理にうとい拙者が40年ぶりくらいに欧州の地図を開いただけでも購入した価値はあったかもしれない。



Posted by pelikan_1931 at 10:10│Comments(14) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 萬年筆紹介 
この記事へのコメント
つきみそう しゃん

たしかに!

一番奇想天外な萬年筆を作るのはクローネですが、二番目は間違いなくオマスです。

まっとうなViscontiとしては、末代までの恥になる萬年筆の筆頭かもしれません。

ちなみに、二番目はタイタニックかな?
Posted by pelikan_1931 at 2009年05月30日 23:39
しまみゅーら しゃん

伊太利亜の考えは大和民族には理解出来ないものじゃ。深く考えない方がよいかも。

とりあえず使えまっせ! てぐらいの軽いノリでしょう。
Posted by pelikan_1931 at 2009年05月30日 23:36
 あ、ボケてました。変なのはヴィスコンティですね。オマスは変だという先入観に引きずられました。
Posted by つきみそう at 2009年05月30日 23:14
 文句なしに「変なもの」リスト入りです。アウロラのエウロパのような解決策もあったでしょうに、かくも変態な方向へ走るというのがいかにもオマスっぽくていいですが、それも日本の代理店が無くなった一因なのかもしれないと思うと残念です。
 廉価版でこの軸のギミックを乗せたものを出して学校へ売り込んだら、萬年筆菌の感染者が増えて休校措置が執られるかも・・・・・。
Posted by つきみそう at 2009年05月30日 23:12
 意味不明といえば、スティピュラのノベセントを買ったときに、例のデカいインクタンク(尻軸につながる巨大コンバーター)が内蔵されている以外に、カートリッジ、そしてなぜか普通の小さな回転式コンバーターまで付属品で付いてきました。いまだにこのコンバーターがどんな場面で活用されるのか、想像が付きません。大体、普通のコンバーターで利用した場合、尻軸とキャップがクルクル回って気持ち悪くて使えたものじゃないですし(笑)。
Posted by しまみゅーら at 2009年05月30日 20:17
よしちこ しゃん

ありがとしゃん! 12個はそういう意味でしたか。
そういえばクリップの両側にも6個ずつ、合計12個の☆が彫られている。多少くどいかも・・・
Posted by pelikan_1931 at 2009年05月30日 18:18
ご無沙汰しています。
EUの「お土産ボールペン」などは地元で売られていますが
こんなペンがあるとは知りませんでした。

12の★は青地に12の星があしらわれているEUの旗からとったものだと思います。EUができる前の1955年に欧州評議会という別の機関が決め、85年にEUの前身であるECの旗になったそうです。

12は「完璧」を象徴し、カトリックの影響もあると言われています。最初から12なので、加盟国が増えても★の数は変わらないそうです。それにしても欧州の人は旗やシンボルが好きですね。
Posted by よしちこ at 2009年05月30日 18:15
二右衛門半 しゃん

伊太利亜物の愛嬌はいろんな所に現れます。
不思議と笑って許せるのですが、独逸物、国産物には目が厳しくなります。

期待度の違いでしょうか・・・
Posted by pelikan_1931 at 2009年05月30日 15:57
きくぞう しゃん

Viscontiは伊太利亜のメーカーです。
たまたま独逸が回転窓に表示されているだけです。
Posted by pelikan_1931 at 2009年05月30日 15:55
 40年前の地図がよく残っていましたね。多分、その地図では中華人民共和国と中華民国の「二つの中国」が載っているはずです。

 新しい地図を買ってきて見比べてください。ユーゴスラビアやチェコスロバキアなどが消えて、小国がどっと増えていることがわかると思います。

 
Posted by こまねずみ at 2009年05月30日 13:36
私の処のスティピュラのjunemも箱書きの仕様とは異なっていますが、そういうのはイタリア物では普通なのでしょうかねぇ。。。。
Posted by 二右衛門半 at 2009年05月30日 12:48
ビスコンティは、ドイツのメーカーだったかと、驚きました。

EUが拡大し、記念の万年筆の多角形化が進むと、結局円柱の軸になった、、、なんて、微分でしたっけ??

あっ、蕁麻疹が出てきました!!
Posted by きくぞう at 2009年05月30日 12:22
こまねずみ しゃん

いや・・・40年前の地図を開いたので、その国がどこにあるのか、まるっきりわからなかったのじゃ。
Posted by pelikan_1931 at 2009年05月30日 11:45
 面白い趣向のペンですね。ペンで欧州統合の歴史が分かる。
 40年ぶりに地図を見られたら、国、特に中欧東欧に国が増えていたことに驚かれたと思います。
 トルコが加盟申請していますので、EUはまだまだ拡大しそうです。そうなれば、また新しい趣向のペンが出るかもしれませんね。
Posted by こまねずみ at 2009年05月30日 11:03