
古い話だが・・・Pilot Caplessの現行品と同じデザインの物が発売された当時、鮮やかな赤軸と、鮮やかな青軸があり、両者を購入した。仏蘭西でも非常に人気があった色で、若手デザイナーによる物と聞いた。
それがいつしか発売中止されてしまった。やはり伝統色以外は使わないという方針なのかな・・・と残念に思っていたが、最近では国産メーカーはそれぞれに多彩な色軸展開をしている。
こうなると、かえって伝統色が気になり出してくるから不思議。かつて20本限定で作られたPilot 65の赤軸のごとく、首軸まで赤素材で作って欲しいなぁ・・・2万円になっても良いから。

聞けば、ものすごい勢いでぶつけてしまったとか。


それにしても綺麗に曲がっている。通常、ぶつけて曲がる場合には左右がいびつに曲がるものだが、まるで、コンコルドのように曲がっている。

細部を検討しながらコード体系を考えていく作業は非常におもしろい。聞けばすぐにわかる事を、時間をかけて推測するというのも悪くない。

ここまで曲がった物は初めてだったが、のばし自体は数秒で終わり、ほとんどの時間を見栄えの改善に費やした。

重要な点は、挟む部分に滑り止めのギザギザが無いこと。だからこそ力を入れて曲げを伸ばしても傷がつかないのじゃ。そのあたりに転がっていたペンチを利用したのではなく、東急ハンズで捜して、挟む部分が平面のペンチを購入してから作業に入ったわけじゃ。


プレスして作った微妙な曲線を、ペンチで壊してしまっているため、ペン芯とペン先との間にスキマが出来る。これを無くすためにペン先を内側からツボ押し棒で曲げて合せる。
こういう根気のいる作業に没頭している間は雑念が消えてしまう。非常にやりがいのある作業じゃ!
【 今回執筆時間:4時間 】 画像準備1h 修理調整2h 記事執筆1h
画像準備とは画像をスキャナーでPCに取り込み、向きや色を調整して、画像ファイルを作る時間
修理調整とは分解・清掃・修理・ペンポイント調整の合計時間
記事執筆とは記事を書いている時間