
英語がまったくダメな独逸人から入手したPelikan Technology。拙者の持っていないM800の内の一つ。えらく安く落札出来たなぁ・・・と思ってからずいぶんと時間がたった。
PayPal登録していない相手だったので、Postal Money Orderで送付した。Registered Mailにしてトラッキングしていたのだが、なかなか送付してこない。忘れかけていた昨日、自宅に届いた。遅れたお詫びなのか5ユーロの札が1枚入っていた。


箱の中には立派なパンフレットが入っている。検品した責任者のサインも入り、本格的な保証書のようにも見えるのだが・・・限定番号は【0000】。

キャップを閉じた状態は完璧なTechnology。

キャップを後ろに挿しても完璧なTechnology。

ペン先もか18金製で、現行のMニブと同じ。実際にインクにペン先を浸して書いても、まったく同じ書き味。Mニブだけは、PFやENがついたものより現行のペン先の方が書き味が好みなのだが、まさにその書き味じゃ。まったく非の打ち所がない。スリットもごくわずかに開いておりインクフローもまあまあよい。多少ペン先が首軸に入りすぎている感じがする程度。


こちらは横顔。ちゃんとした金製のペン先であり、ペンポイントもちゃんとついている。ペン芯とペン先との間に隙間もない。
ペンポイントの研磨も理想的で、むしろ現在(2010年)のペンポイントよりも状態は良い。

ペン先とペン芯はソケットで固定されていない。両者をゴム板で摘んで引っ張っるとスポっと抜ける。ペン芯のフィンが折れたりはしない。
スリットを多少拡げ、インクフローの改善を図った・・・意味あるかどうかは別にして。

ペン芯も本物とまったく同じ。インク溝もちゃんとしている。どうやらペン先もペン芯も、通常品と同じ物を流用しているようじゃ。すくなくとも、ペン先とペン芯は流用できそう。またクリップや天冠も外れるので、部品レベルでは役に立つ。
しかし、この萬年筆には吸入機構が無い。いわゆる展示用サンプルなのだ。吸入機構が無い以上、デモンストレータとは呼べまい。
こういうのをなんと呼ぶのであろう?
ペン先とペン芯を固定するソケットは首軸内部に接着されていて外せない。また尻軸も動かない。当然ピストン機構は入っていない。
実は、同じ物を6〜7年前に入手した記憶がある。その時には展示専用モデルであると知って安く落札し、部品利用したのだが、今回は気付かないで落札しちまった・・・不覚。
しかし、限定品にはインクを入れて使わないので、これを飾っておいても実質上は問題は無いとも言えるが・・・しかしなぁ・・・
Posted by pelikan_1931 at 07:00│
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