2010年08月19日

筆記具関連四方山話 【 Pelikan M300 太字系ニブ設計変更? 】

2010-08-19 01最初にM320の赤軸を紹介したときに【あれぇ〜?】と思ったことを今回検証してみることにした。上がM320の赤軸で、下がM350。いずれもM300型でPelikanでは最小の吸入式。M1000と設計思想が同じで非常に柔らかいペン先を持っている。

なぜ最大モデルと最小モデルだけがペン先が柔らかいのか?これってあまり議論されたことはないはず。【まぁ、Pelikanならあってもおかしくない・・・】程度で軽く扱われているのかも?少なくとも拙者はその程度しか考えていなかったのだが、さきほどふと気づいた。

M1000は長すぎるので、首軸部分を握りしめては書きにくい。必然的に胴軸付近を持つ人に愛でられる。ということは筆圧は低いのでペン先は柔らかくてもひん曲げられる確率は低い。

M300はあまりにも華奢で短いので力一杯は握れない。紙の上でコチョコチョと書くくらいしか出来ない。すなわち筆圧は低くなる。従ってペン先は柔らかくても良い。筆圧の強い人に愛でられる確率は高くない。

と考えて作られたのではないか?あくまで想像だが、Pelikanは【見識のない利用者の発想】で萬年筆を作ってないのじゃ。顧客クレームを限りなくゼロにするために、ペン先を硬くするのではなく、ふさわしくない使い方をしようとする人には使っていただかなくて結構!という思想に思える。運転能力が無い奴はフェラーリに乗るな!というのに近い考え方かも?

全能の萬年筆など作れないので、こういう発想の方が潔くて良い!その結果、拙者はM1000のユーザとは認めてもらえないが、しようがない・・・

2010-08-19 02M300/M350系のニブは前期と後期とで形状が違っている。初期のニブはPF刻印付きのM800のペン先に近い形状であるのに対して、後期は現状のM800の形状に近い形状に変わってきている。

2010-08-19 03左の拡大図を見れば形状の違いがわかるかな?これは18Cと14Cとの形状の違いではない。14Cでも初期は上側のペン先と同じ形状であったし、M350後期のペン先は下側のペン先と同じ形状であった。

何か不具合があっての形状変更ではなく、デザインの統一性を考えてのことかもしれない。ただそれならM1000の形状が昔のままというのが気になる。

もっともM1000のペン先には未だにPFマークがついているところを見ると、以前作ったPFニブを大量に在庫しているのかもしれない。在庫が尽きるころには形状変更があるのかも?

2010-08-19 04一番変わったのはペンポイントの溶接方法と、お辞儀具合。左側のM350のペン先(初期)は綺麗に整形されているのに、M320のペン先はペンポイント溶着後の仕上研ぎを忘れたような形状になっている。

また右側は色がブルーがかって見えるが、これはお辞儀が強いため、スキャナーでCCDが胴軸側から動けば青みがかり、ペンポイント側から動けば赤みがかかる(2つ上の画像参照)。お辞儀度合いが少なければ色味は一定(M350のように)。これはCCDが進行方向の両側にCCDがあるスキャナーの特徴のようで、片側CCDの時には色味変化は発生しなかった・・・と記憶している。

拙者は書き味よりも見栄えを重視するので、旧型の形状が好きだが書き味の違いはどうなのだろう?

Posted by pelikan_1931 at 07:00│Comments(6) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 万年筆 
この記事へのコメント
monolith6しゃん

製造業は、もっとも効率的な生産方法で利益最大に挑戦しますので、なんでもありでしょう。
Posted by pelikan_1931 at 2010年08月23日 17:53
 新しい方のニブを見ると、ペン・ポイントの溶接の仕方が、ウォーターマンやシェーファーのそれに非常に似ています。もしかしてペリカンは、モデルによってはボック以外のニブを使っているということでしょうか。
Posted by monolith6 at 2010年08月22日 11:53
しまみゅーらしゃん

M300のBBはサイン用です。相手を驚かせるためだけに使います。
Posted by pelikan_1931 at 2010年08月20日 05:46
Xantos しゃん

M300とM1000は、ソケットの設計が同一。他のモデルより高級感があるのじゃ。
Posted by pelikan_1931 at 2010年08月20日 05:45
こ、こんなに現行の太字系は違うんですか!なんかとてもビックリしました。

☆M300とM1000
 初心者はM400かM200から始め、そこからM800まではステップアップライン。M1000とM300は趣味人用のラインナップなので、硬くする必要なし。ということかな、と思ってました。

 特にM300の太字なんて、常識で考えたら用途がないですからねぇ。
Posted by しまみゅーら at 2010年08月19日 16:23
営業的にはペリカンのカタログには1000と300が同じ見開きのページに掲載されています。そのあとのページに800,600,400と続くので1000と300は同系、同列のペンとして普段デスクの上では1000で、お出かけ用には300で、と出来れば2本でご利用下さい。とのメッセージ性も感じられます。
Posted by Xantos at 2010年08月19日 07:39