2010年10月09日

セーラー展示会 訪問記 その4 【ここまで出すの!パーカーの秘密(続)】

2010-10-09 01訪問記その4はパーカーの続き。ここまで機密情報を開示していいのだろうか?素人には想像もつかなかったパール&ブラックの軸の作り方が公開されている。

想像では白と黒の樹脂を混ぜて棒を作りくり抜く・・・のかなと考えていたが、はるかに複雑であった。

説明文を補足すると、まずは3ミリの厚さにした白いアクリル板に不規則な溝を掘る。深さは1.5ミリ程度であろう。それを丸めて筒の中に入れる。

そこに黒アクリルの筒を入れ16時間熱をかけて一体化する。外側から1ミリほど研磨し、黒い色を表面に出す。次に、内側の黒いアクリルを削る・・・というような作業であろう。

白いアクリル板の溝を掘った方を内側にして筒内に入れるのがポイントかな?いずれにせよ10年以上不明だったパールアンドブラックの作り方がいとも簡単にわかった。貴重な資料じゃ!

2010-10-09 02こちらも長年のパーカーファンの疑問をアッサリと教えてくれた!

疑問点は・・・クルミのチップで56時間磨き上げると聞いていたけど、それはペンポイントだけを磨くのか、ペン先だけを磨くのか、ペンポイント付きペン先を磨くのか、鍍金が終了したペン先を磨くのか・・・だった。

どうやらバイカラー鍍金前のペン先(ペンポイント付き)を磨いているようじゃ。

それにどういう効能があるのかは、いまだわからないが、どういう状態で磨かれているかは写真でよくわかった!死ぬまでに解きたかった疑問が一つ消えた感じかな・・・

2010-10-09 03こちらはチェック柄のデュオフォールド軸の作り方。持っていないので疑問にも思わなかったが、非常に手をかけた作りになっている。

以前からの萬年筆の格からすると最近のデュオフォールドは高すぎないか?と常々思っていたのだが、ここまで複雑な工程で軸を作っていたとは思わなかった。これならかなりコストもかかるであろうな!ただし、それでも欲しくなるかどうかは別問題だがな。

不思議と種明かしされると・・・欲しくなる。なぜだろう?おそらくは確かめたいのだろう。いわゆる探求心。ただそれは持ち込まれた生け贄であっても満喫出来る。だれかこの萬年筆を持ち込んでくれないかな?

2010-10-09 04最後はDuofold Senior 限定品。これは会場で直接手にとって見た。すばらしく美しい軸じゃ!

首軸も胴軸と同じ模様だし、天冠にも同じ模様が入っている。

往年のバキューマティックの模様を正確に再現したものらしい。以前、Viscontiのマンハッタンが似たようなセルロイド軸を作っていたが、今回のパーカーの方がオリジナルに忠実な模様になっている。

デザイン的にケチをつける余地がないほどに完璧なデザインじゃ。唯一残念なのが、ペン先がMしか無いこと。これでは拙者には使い物にならない。

せめてB、出来ればXBやXXBが欲しかった。最近のパーカーの限定品にはペン先Mだけというのが多い。ま、首軸も特殊なので、バリエーションを多くできないのはわかるが、販売店からの情報をまとめれば傾向はわかるはずなのだがな・・・

これでトリムが純銀なら確実に墜ちていたであろう。パラジウム鍍金ということで、かろうじて思いとどまっている。ただ、もう一度現物を見たら今度こそ墜ちてしまうかもしれない。美しさでは2010年のNo.1かも?

Posted by pelikan_1931 at 07:00│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 萬年筆調整