拙者はあまりたくさんの萬年筆にインクを入れる習慣はない。最もたくさんの萬年筆にインクを入れていた時には30本ほどだったが、最近ではせいぜい5〜6本かな?と思って筆立てに並べてみると、なんと11本にインクがはいっていた。
無意識にインクを入れて使っている割には、偏っているので、どうやらこのあたりが最近の好みなのかもしれない。
色別に整理してみると・・・
【ブラック系】
・WAGNER 2010 SP2 18C-BB : セーラー・ジェットブラック(ボトル)
・WAGNER 2008 14K Music : プラチナ・カーボンブラック(カートリッジ)
・Pelikan M800 18C-B(PF) : プラチナ・カーボンブラック(ボトル)
【ブルー系】
・Pelikan M800 18C-IB : ウォーターマン・ブルーブラック(ボトル)
・TWSBI Diamond 530 Steel-M : パイロット・月夜(ボトル)
・WAGNER 2009 18C-B : セーラー・青墨(ボトル)
・WAGNER 2009 SP0 14K-UEF : パイロット・紺碧(ボトル)
【グリーン系】
・WAGNER 2009 18C-B : WAGNER・古典ブルーブラック(がりぃ作)
・Sailor プロギア・マイカルタ 緑 21K-Z : スティピュラ・グリーン(ボトル)
【レッド系】
・WAGNER 2009 18C-B : モンブラン・ボルドー(ボトル)
・WAGNER 2010 21K-B : パイロット・山葡萄
なんと同じインクは使っていなかった。プラチナ・カーボンインクもボトルとカートリッジとでは中身が違うようで、カートリッジだとペン先が汚れない。
手帳用にはUEF(ウルトラEF)のインクフローを向上させたものを使っている。どんなに筆圧が弱くてもインクが紙に付く事を重視するから。
打ち合わせのメモ取りにはMを使っている。これも相手の顔を見ながらでもメモが取れるように調整してある。具体的には、多少持つ位置がばらついてもインクが紙につくような調整。すなわちインクフローは潤沢にしてある。角研ぎ改造したので、拙者のみみず文字でも読みやすい。これが一番大事。自分の書いた文字を認識が出来ないのが悩みだったのでな・・・
それ以外の太字系(Italic Broad含む)は全て手慰み用。文字や線を書いて精神を落ち着かせるための媚薬に近い。これらで大事な文章を刻む事はない。
大事な文章はPCで書き、すぐにBack-Upを数箇所に保存する。遠隔地のサーバーにもBack-Upを取っている。
太字系萬年筆で書いた文字は(少数の例外を除いて)明日になればくずかごに捨てられる運命にある。拙者にとって落書きは【心の垢落し】じゃ。アカスリで出た垢を後生大事に保存しないように、落書きした紙は捨てる。そして今日は新たな気持ちで朝から落書き!心の準備をして仕事に行く。
そして仕事中はEasyFlowの入った木製ボールペンが大活躍することになる。
自宅の机の上から持ち出される萬年筆はTAKUYA製手帳の鍵にもなっているWAGNER 2009 SP0とTWSBI Diamond 530のみ。インクの残量がすぐにわかる萬年筆でないと怖くて仕事には使えない。