2011年01月27日

筆記具関連四方山話 【 OMAS Italia '90 14K-M 収縮してない! 】

2011-01-27 01ペン先がヘロヘロに柔らかいことで有名なOMAS ITALIA '90の三本セットを昨年末に入手。ペン先の柔らかさは魅力なのだが、ペン芯がユルユルになりやすいこと、金のリングがブカブカになってしまうこと・・・という大きな弱点があった。

事実、今回入手したペンシルとボールペンに関しては、金リングのエッジが指に当たって痛い。イボタ蝋の結晶を擦りつけるとゴリゴリと削れてしまう。その状態のままヒートガンで炙るとイボタ蝋が溶けて隙間で固まる。この作業を延々と続けていると、引っ掛かりが少なくなる。これで何とか使えるようにはななるのだが・・・いかんせん不細工。

2011-01-27 02それにひきかえ、万年筆では金属リングの浮きは一切無い。左画像中央の太いリングが浮いた例は無いのだが、細いリングは往々にして浮いている。しかしこの個体では浮きがない。奇跡のような状態で入手出来た。

この3本セットについては、1993年頃、NYのペンショップの閉店セールで出くわしたことがある。700ドル(当時のレートは現在より円高)程度だった。ただし毎日値引率が10%ずつ大きくなるというバーゲンだった。ここで欲を出して明日まで待とう・・・と思ったのが大失敗!とうとう入手出来なかった。
今回は見事に雪辱を果たしたことになるのだが、正直ペンシルとボールペは不要だった。ま、当時よりはかなり安かったので良しとしよう。

2011-01-27 032011-01-27 04ペン先には細かい傷がついている。ペン先の右側に多少削られたような痕がある。おそらくはどこかにぶつけたのであろう。

金一色ニブの場合、こういう傷は金磨きクロスですぐに修復できる。問題はペン先の抜差しをするとペン芯がグラグラするということなのだが、この個体ではそれも無い。ペン芯に一切インクに浸した形跡が無いので、おそらくは棚ズレ品(良く言えばデッドストック)であろう。

ペン先先端部の形状から、やや背開きニブであると思われる。すぐに直せるのだが、あまりに柔らかいニブなので、このまま書いても全く問題は無い。というか多少でも筆圧をかけるという認識がある人には使いこなせないほど柔らかい。今までに何本も使ったが、柔らか過ぎて原稿用紙一枚も書くと気疲れするほどじゃ。

2011-01-27 052011-01-27 06ペン芯とペン先の位置関係、ペン芯と首軸の位置関係も拙者の好みにドンピシャ!

さらにはペン先のスリットと胴軸の刻印が一直線上にあること、また、クリップをその刻印の位置に合せてキャップを締めていくと、丁度二回転でクリップは刻印の位置で止まる。まさに完全無欠のITALIA '90!

これより状態の良いITALIA '90はもう手に入らないかもしれないなぁ・・・そういえば座敷牢にあと3本入っているはずだが、リングはどうなっているのだろうか?まだ無事かな?怖くて確認出来ないぞ・・・


Posted by pelikan_1931 at 08:00│Comments(1) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 万年筆 
この記事へのコメント
師匠、ご無沙汰しております。

いやあー、久しぶりにITALIA`90の記事。拝読しました。
年末に言っておられたものですな。

私にとりましては、ITALIA`90は、すべての始まり。
この一本なくしては皆様とのつながりも生まれませんでした。
つぎなる機会に是非お目もじをと願っておりまする。
Posted by watarow at 2011年01月31日 10:19